M=∪ 硫
5.2.1 接ベク トル
多様体 y上 の点Pの まわりで定義された任意の∫∈σ∞(M)に 対して,実数υ
(∫)が対応して
,(i)υ(λ
∫
+μg)=λυ
(∫)十μυ
(g) (λ,μ∈
R,∫,g∈θ∞υ
F))(ii)υ(∫
g)=υ
(∫)gO)+∫
0)υ(g)をみたす とき,υ を点
pに
お けるyの
接ベク トル とい う。いま,し,υ を点Pに
おけるyの
接ベク トル とし
,接
ベ ク トルの和 鶴十υ とスカラー倍 λυ(λ ∈R)を
(鶴+υ)(∫
)=鶴
(∫)+υ
(∫),(λ
υ)(∫)=λ
(υ (∫))と定めれば
,Pに
おける接ベク トル全体はベク トル空間になる。 このベクトル空間を多様体Mの
点
Pに
おける接ベク トル空間 とよび,場
(■√)で表す。pを
含む座標近傍 (び;zl,・ 2,…・,″m)を
ひとつ固定する.点 Pに
おいて,(金 )P:卜 影 0
と定 め る と
,(£
)Pは
点Pに
お け る接 ベ ク トル とな って い る。 この とき,次
の命 題 が成 り立 つ.命 題 駐
3(岳
)P,(発 )p… ,G勇 │)Pは ,Ъ
α )の基 底 で あ 乙9」 :ξ
'lFこ
重 │:卓 Ъ 里 就 吟 「鶴 [ll争 視堆 19墓 ● 2子 』
,とす ない 丸
9*∫ :=∫
。9
と定めると
,9*∫はPの まわりで定義されたσ∞級関数となる。このとき
,υ∈
TP(■√
)に対して
,((α9)P(υ))(∫):=υ(9*∫)
とお く と,(α9)P(υ)∈ T12(P)(Ⅳ)と な り,(α9)Pは
TP(M)か
ら し (p)(Ⅳ)への 写 像 とな っ て い る。こ の
(d9)P:場
(M)→ し。
)(Ⅳ)を,点 Pに おける9の微分とよぶ。この写像
(̀″)Pは,線 型写像となっている。
さらに
,合
成写像の微分に関して次の命題が成 り立つ。命題
5.4y,Ⅳ ,cを
それぞれ m,η ,9次 元の多様体,9:ν
→ Ⅳ,ψ :Ⅳ → の を σ∞級写像 とす る。この とき,M上
の点Pに
おいて,α(ψ 。
9)P=(α
ψ)9(2)。 (α9)p:電わ(ルf)―→2Ъ。9(p)(C) が成 り立つ。5.2.2
ベ ク トリレ場多様体 ″ の各点
Pに ,pに
おける接ベクトル 為 ∈TP(y)が
ひとつずつ対応 しているとき,そ の 対 応
X=ゃ
っ}PcMを
χ 上 の ベ ク トル 場 と い う。2つ
の ベ ク トル 場X={Xp}p∈ M,y=
{yp}P∈
Mが 与えられたとき
,X+y={XP tt yp}P∈ M
で定義されるベクトル場を ,Xと yの 和という。また関数∫
:』ビ→Rに 対して
,∫ X={∫
0)イp}p∈M
で定義されるベクトル場を ,Xの ∫倍とよぶ
.多様体
Mの
座標近傍QzL…
っZ紛
において,び
上のベ ク トル場 発 をぢ ];={(£
)P}P∈び
と定める。いま ,M上 のベクトル場 X={Xp}∈ Mに 対して ,Pが び内の点であれば ,命 題
5.3より
,ろ =a(岳 )P+。 (金 )p+… ・ +れ (轟 )p
と表される。各
&は Pに
よって決まる実数であるから,び
上の関数 ξを:び→Rと
考えられる。 ここで
,ベ
クトル場Xを
び上に限って考えたものを XIび で表すことにすれば,刑 y=a岳 +&島 一十 為島
と表すことができる。 この表示を
,ベ
クトル場Xの
(び;″1,…・,″π)上での局所座標表示 といい,各関数
aを ,ぢ
論 に関する
Xの
成分 という.π次元多様体 yの 座標近傍系を
{じL;″lα ,″ 2α,…
・
,″mα}とする。任意のα∈スについて ,X
をし L上 で
X=aα (非 )+6α (み )一 +れ α
(非
)と局所座標表示 したときの成分 ξlα,6α,…。,a∫ が びα上の σ∞級関数となるとき
,Xは
χ 上の θ∞級ベクトル場であるという。この定義は座標近傍系のとり方によらない。以下では
,ν
上 の σ∞級であるベクトル場全体の集合を箕(M)で
表すこととする。多様体 ″ と
,X∈
Ц■イ),∫ ∈σ∞いど)を考える。このとき″ 上の任意の点Pに
おいて,(X∫
)0):=ギ
ら(∫ )と定めることで
,関
数X∫ ∈σ∞(M)が
得 られる。この関数X∫ を,関
数 ∫にベクトル場Xを
作 用させて得られる関数 という。接ベクトルの性質から,∫,g∈ σ∞(M),α ,bCRに
対して,X(α∫
+″ )=α
X∫+bXク , X(∫
ク)=(X∫ )g+∫
(Xg) が成 り立つことが確かめられる。X,y∈
χ(1イ)に対して,lX,y](∫
):=X(y∫
)一y(x∫ )(∫
∈σ∞(1イ))によって定義されるベクトル場lX,y]∈ χ
(M)を Xと yの
かっこ積 という。かっこ積について は以下の公式が成 り立つ。ただし,X,xZ∈
χ(″),∫ ,g∈ σ∞(M)と
し,0は
任意のPcMに
零ベクトルを対応させるベクトル場 とする。
(i)lX,y+z〕 =lX,y]+[乙
Z](ii)lX,y]=―
[乙X]
(i五
)[lX,y],Z]+[区 Zl,Xl+[[Z,XI+y]=0 (ヤ
コピの恒等式という。)(市)[∫
X,gy]=∫ glX,y]+∫ (Xg)y―
θ(y∫)X
5。
3 微分形式
5.3.l
λ次 線 型 形 式多様体上の微分形式 を定義す るための準備 として
,一
般のベク トル空間上の た次線型形式につい て述べてお く。7を R上
の π 次元ベク トル空間 とする。7上
の た次線型形式 (または た次形式)と
は, ω:y× y×
…。xy→ R
で,ω (Xl,X2,一・,Xん)が各 為 に関 して線型 で あ るもの をい う。
y上
の た次形 式 の こ とを,た次 共変 テ ンソル ともい う。 と くに,y上
の1次
形 式 はyか
らRへ
の線 型写像 で あ る.y上
の1次
形 式全 体 の集合 を
yの
双対 空 間 とよび,y*で
表 す。 また,y上
の た次形 式全 体 の なす集 合 をん
∈ oy*で 表すこと にする 。
ん
こ こで,ω,η ∈●
y*と
α∈Rに
対 して,和
ω+η とス カ ラー倍 御 を,(ω+η)(Xl,… 。,Xん
)=ω
(Xl,…・,Xん)+η(Xl,… 。,Xん)(ω)(Xl"…
,る )=α
(ω(Xl,…"為
))と定 めれ ば
,● y*は R上
のベ ク トル空間 とな る。まず
,yの
双対空 間y*に
関 して次 の命題 が成 り立つ。命題
5.5yの
任 意の基底 を el,e2,…・,Cmと
し,1次
形 式 ωこ:1/→R(j=1,2,… .,m)を
,ωづ(C′
)=δ
″に よっ て 定 め る と
,q,ω
2,…・,ωれ はy*の
基 底 とな っ て い る。 この とき ωj:y→
R(を=
1,2,… .,m)は,cl,C2,…・,Cれ に対応 す る双対基底 とよばれ る。
ここで,ω,η をそれ ぞれ
y上
の た次形式,:次
形 式 とす る とき,ω と ηのテ ンソル積 ωΘ ηを, 任意 の Xl,.… ,Xttz∈yに
対 して,(ω● η)(Xl,…・,Xん+J):=ω(Xl,… 。,Xλ)η(Xλ+1,・ …,Xた十ι)
と定義する
.こ
のとき,ω ●ηは(た+7)次
形式 となる.ま
た,ω,η ,ξ を共変テンソル とするとき,結合法則
:(ω
●η)●(=ω
●(η ●()が成 り立つため
,
これをωΘη●ξと表す。た
また
,● y*の
基底および次元 について,次
の定理が成 り立つ。定理
5.2yの
基底 を el,e2,…・,Cれ とし,そ
れ に対応 す る双対基底 を ωl,ω2,…・,ωmと
す る。 この とき,
{ω
を
(1)●…・Θ
ω
j(ん)}j(1)"..,̀(ん)=1,2,…,れが CDy*の 基底と なる .と く に ,● y*の 次元は m2で ぁる 。
以下では,ん 文字の置換群 を6ん で表 し
,置
換 σ∈6ん の符号 を ε(σ)で表す こととす る。いま, ん次形式 ωが,任
意の置換 σ∈6ん に対 して,ω
(為
①,為
② …,為 0)=ω (Xl,れ
,̲っ 為 )となる とき,ω は対称 た次形式であるとい う。 また
,任
意の0で
ないベ ク トルX∈ yに
ついて,
ω(X,…。
,X)>0を
みたす とき,ω は正定値であるとい う。 とくに,対
称2次
形式 ωで正定値であるものを内積 とよび
,ベ
クトル空間yに
内積 ωが与えられたとき,X∈ yの
長さ ‖X‖,お
よ び,X,y∈ yの
なす角 θが,‖
X‖‐■ 口 ,CoS θ =鰊
に よって定義 され る。
また,た 次形 式 ω が
,任
意 の置換 σ∈6た に対 して,ω
(為 0,為
②…,為 0)=ε
O)ω(Xl,X2,… っ為 )となるとき,ω は交代 た次形式であるという。
y上
の交代 た次形式全体の集合を,∧ y*で
表す。ここ で ,∧ y*は cDy*の 部分ベクト ル空間となる。
ベクトル空間
y上
の交代 た次形式 ω と交代 ι次形式 ηの外積 ω∧ηを, ω∧ηlXl,X2,… っれ ■)=嘉
σ盈 :ε鮨)ω
(為
① …,為 0)η (為
。十⇒…,為 0→
)によって定義する。 この とき,ω ∧ηは交代 (ん
+J)次
形式 となっている.外
積に関 して以下の公式が成 り立つ。 ここで,ω,ω′を交代 ん次形式,η,η′を交代 J次形式
,cを
交代r次
形式 とし,α,b∈ σ∞(」И)とする。
(i)(αω
+b′
)∧ η=αω ∧ η+bω
′Aη (ii)ω ∧(αη tt bη′)=α
ωAη+bω
∧ η′(iii)ω ∧ η=(‑1)んJη ∧ω
(市)(ω ∧η)∧ξ
=ω
∧(η ∧ξ)さらに
,1次
形式の外積については次の命題が成 り立つ。命題
5.61次
形式 ωl,ω2,…・,ωλ∈y*に
対 して,
が成 り立つ。
∧
y*の
基底 お よび次元 に関 して次 の定理 が成 り立つ。定理
5.3yの
基底 を cl,c2,…・,Cmと
し,そ
れ に対応 す る双対基底 を ωl,ω2,…・,ωれ とす る。 こ の とき,{ωj(1)∧
…・∧ωを
(λ)}1≦̀(1)<..・
<」(λ)≦
れ
が
Ay*の
基底 となる。とくに
,∧
1/*の次元は(T)=肩
ぎ実≒下 である。5。
3.2
共 変 テ ン ソル 場 と微 分 形 式前小節の準備のもとに
,多
様体上の微分形式を定義する.以
下,多
様体Mの
点Pに
おける接ベλ
ク トル空 間 Ъ
(M)上
の ん次形 式全体 の集合 をQITP*(M)で
表 す。 と くに,場 (M)の
双対空 間 を TP*(■イ)で表 し,余
接ベ ク トル空間 とよぶ.余
接 ベ ク トル空間 につ いて次 の命題 が成 り立つ.命題 5。
7多
様体 ″ の座標近傍 を(I1/;″1,・…,″れ)と す る。■1,.… ,″れ を び 上 の σ∞級関数 とみ な した ときの,各
点P∈ び にお ける微分・(α 1)P,(ご"2)P,・ …,(dZ")p は
,Ъ
α )の基底(岳 )P,(発 )pr… ,G勇 │)pに
対応 す る双対基底 になってい 乙多様体 Mの 各点Pに ,場 (M)上 のた次形式 %が ひとつずつ対応しているとき,そ の対応 ω
={αり}PcMを ″ 上のん次共変テンソル場という。とくにた =1の とき ,M上 の
1次共変テン ソル場のことを y上 の1次微分形式とよぶ .y上 のた共変テンソル場ω ={%}Pc Mと ι共変 テンソル場η
={77p}p∈Mに 対して
,た+J次 共変テンソル場ω●ηを
,ω●η
:={ωPΘ
77P}p∈M
と定める。
例 5。
2多
様体 ″ 上の σ∞級関数 ∫の各点Pに
おける微分(″)PはTP(M)上
の線型写像であった から,1次
形式であり,″
:={(″)P}p∈M
は M上 の 1次 微分形式となる .こ のィ を∫の全微分とよぶ。これは,第 3章で定義した全微分 の一般化となっている。
ここで,多様体 M上 の
1次微分形式ω={%}P∈ Mの 局所座標について考える。いま,多様体 χ の座標近傍を
(び ;zl,・…
,″m)と すると ,命 題
5.7から,び 上の点Pで %∈ Ъ *(M)は ,実数 AO),ん
0),…・
,メmo)を 用いて
,%=AO)(α "1)P+ん 0)(dZ2)p+… ・
+∫"(p)(dZm)pと表される。ここで
,Jl(P),ん0),…・
,∫れ0)は 各点 Pに 対して決まる実数であるからび上の関数
で あ る
.し
たが つて,ω は び 上で,″1,.… ,″れ の全微 分 山1,…。,山れ を用 いて,ω =Aα "1+ん dZ2+… ・
+∫れ
dZれと表すことができる。 この表示を ωの(び;zl,"2,…・,″
m)に
関する局所座標表示,A,ん
,…。,九 を ααl,α″2,・…,あれ に関するωの成分 という.次に
,た次共変テンソル場ω ={吻 }PcMの 局所座標表示について考える。多様体 yの 座標近
傍 を(び;″1,・…,π
m)と
す ると,定
理5.2よ り,び
の各点Pに
おいて,%= Σ な⇒
,…ズ o。
)C亀① b● …● 0亀 Ob
t(1),…・,づ(た )
と表される
.た
だし,九
(1),…■(ん)は び上の関数である。 したがつて,ω は び上で,ω = Σ なり
,…″ o山
<⇒●…●α
"づ0
J(1),¨事(■ )
と表される。この表示をωの
(び;zl,・ 2,…・
,■m)に 関する局所座標表示 ,な
1),¨事
(ん)を d″,(1)●・…●山 。(ん)に 関する ωの成分 とい う。
多様体
Mの
座標近傍系S,M上
の た次共変テンソル場 ω に対 して,Sに
属す る任意の座標近 傍 に関す る ωの局所座標表示 の成分が,す
べて θ∞級関数 となるとき,M上
の た次共変テンソル 場 ω は θ∞級であるとい う.以
下では,た 次共変テンソル場 ωはすべて θ∞級であるとする。多様体 y,Ⅳ とθ∞級写像 9:M→ Ⅳ ,お よびⅣ上のた次共変テンソル場ω ={%}P∈ Nを
考 える。
この とき,ω の
9に
よる引 き戻 し ゲ ω を(9*ω)P(Xl,… 。,Xた):=ω9(p)((d9)P(Xl),… ・,(d9)P(χ λ))
に よって定義 す る。引 き戻 しについて
,次
の命題 が成 り立つ.命題
5.8多
様体y,Ⅳ
,の とθ∞級写像9:ν
→ Ⅳ,ψ :Ⅳ→C,お
よび の上の任意の た次共変 テンソル場 ωに対 して,(ψ09)*(ω
)=9*(ψ
*ω)が成 り立つ。
定義 多様体 y上 のた次共変テンソル場ω={%}P∈ Mが た次微分形式であるとは ,各 点 Pに お
いて
,%が TP(M)上
の交代 た次形式であることをいう.定理5.3を用 いれば,た 次共変テンソル場の局所座標表示 と同様 に,
ω = Σ なり
,…・ o daO∧ … ・ ∧亀 0
」(1)<…・<t(ん)
と局所座標表示することができる。
多様体 ″ 上の た次微分形式全体 の集合 を Ωん(″)で 表す。 とくに
,Ω O(M)は
σ∞(M)と
一致す るもの とす る.
鶴 次元多様体 ″ 上の ω∈Ωん
(M)の
外微分 あ ∈Ωん+1(M)を
,
Ц Xl… ,4+→ =Σ ←
1ア+Z。 (Xl…
,え,…っ み +1)
,=1
+Σ
(‑1ア+′∝区
,XJ・1,…っえ
,…"為
,…"為
+1)を<J
と定義する
.た
だ し,え
,為 はそれぞれ 為 ,為 を除 くことを表す。 とくに,ω c Ωl(M)の
ときに は ,
aズ
x,y)=x(ω (y))̲y(ω
(X))一 ω(lX,y]) である。命題
5.9任
意の ω∈Ωλ(M)に
対 して,d(出υ
)=0
となる。