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掃  笘

ドキュメント内 『宗教研究』192号(41巻1輯) (ページ 50-54)

農  村に 

おける宗教行動と  家族的地位 

表  3   家族的宗教行事 

へ   の 参加 

      

  

係長世 長 

Ⅱ叔世長長次次世長世長沢  世長 

①                

  

  OO 仏壇整理 

ムム OO A%O ムム① 00O 仏 送り 00 O O AOO ①①     

  

  

  

  盆 ・五菓 参 ①①①①②︵︵︵ lll の②②⑧の⑧③①①のの① @  ︵︵︵ @  

︵︵︵ 

m, ①③③③①②         OO OO 

仏供 

    OO   立花とり   

①   

  

    ム O  

ムムムムムム 

庄 ①      

① 00 

  ム  岸彼春 墓 

墓参 

掃除  墓 掃除 00 

  とんど ム ム ム 月神仏礼拝 ムムムムムム ム AO 

  八ム     正ダ 飾りひ 

立花とり   ム 

  

111@ 事 儀 

しへ 

城持妻女 主 嫡女男女男主嫡女女女主弟嫁 艮だ 次晴妻女長沢 帯妻男     

昭和 32 年・度の参加  ム および ( ) 昭和 33 年度の吾 加 

秋彼岸 村 

度 のそれであり︑  盆 行事のうち墓参と看経に付  せられた数字は回数を示す︒  まず︑さまざまな地位の家族  員 が家族的宗教  行 事  に関与している︒この点では前掲の社寺的宗教    

    

   る ︒つまり︑自律的︵  あ いめいばらばら㏄  三 0 コ ︒  日方︶であるよりほ︑同時的︵家族  員が  揃って  轄 コ cr  の︵︶  c ︶であること  が ︑記帳された時間の符合から察せられるものが  多いのである︒その意味でも︑家族的宗教行事  の 語が妥当すると  ぃ  えよう  ︒  次に︑墓参が最もポピュラーな家族的宗教行事  であることが判明する︒とくに盆には家族  鼻 で墓  参しない者はほと  んどない︒しかも︑盆の三日間に一人で二度も一  二度も参っている︒  家 全体として︑三日間毎日  誰 かが墓参するように  していることも推測される︒墓参についで多く  の 参加があるのは︑盆の最終日に行なわれる  仏送  りであって︑一家  総  突い  出で鯖の池からその排水路に沿  うて仏  送りをす  るさまが察せられる︒その  仏 送りが  Q.T.K 

に 見られない︒ 

Q  と T  ほ 新しい分家でそれ自身の仏がないためであり︑  K の場合はたまたまその年に近親が二人も入院  し ︑夫婦ともに付き  添いに出かけて︑仕送りどころでなかったため  である︒  第三に︑老人がこれらの家族的宗教行事におい  て 主導的な役割を演じていることが注目される  墓 掃除・立花と  り︐メ  飾り・仏供・神棚掃除等︑何れも老人に  よって担当されることが多い︒また︑他の家族  員 も  参加する看経にお  いて︑導師的役割を果すのは老人であると考え  ろ れる︒他方︑参加の乏しいのは経営主や若い世  常主である︒彼らは  米と蘭  草を中心とする生産活動や部落の共同の  仕事に専念し︑先祖祭などは老親に委任してある  といった形になって  いる︒そこで︑老人は女子ども︑ことに孫に手  伝わせながら︑先祖祭を中心とする家族内的な  宗 数  行事を担当してい 

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   構  主な行為者の家族的地位に相違が生ずるのは  き然である︒この観察結果を三つの  範  碍を通じ  て  概観すれば︑部落的  宗  柑  数行事では経営  主  と若い世帯主の参加が卓越  し  ︑それ以外では老人の参加が卓越する代りに  前者らの参加は逆に乏し  貴  いといえよう  0  ここに老若二世代の間に存  する関心領域の分割ないし分担が露頭を示してい  る  ︒このような領域分割 

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家族的地位 

三結 

詰 ︐ 

以上において宗教行動を三つの 範 時に分かち︑ それぞれについて主な行為者がどのような家族的 地位のものである  か ︑あるいは十何年かたって老人が死ぬと︑二夫 隔世帯は一夫婦世帯に転換し︑老人が担当して きた宗教儀礼の 5 ち︑ 

墓 掃除・立花とり・仏壇整理などは放棄される か 簡略化され︑他方︑墓参・ 仏 送り・ メ 飾りつげ などは必要欠くべ か  う ざるものとして若い世代によって継承されて いく︒かくて︑世帯主は家族的宗教行事により 多 くまたより深く関与  し 始める︒しかし老人が健在であった時と比べ るなら︑参加の家族総量は低下せざるをえない︒ このことを︑記帳 農 

永 のなかの一夫婦世帯と二夫婦世帯との比較 か ら 推測することができるのである︒ 

家族的宗教行事の担当者は女性であるといわれ てきた︒ T などはこの通説を裏書ぎするケースで あろうが︑全体と  して女性がとくに重要な役割を占めているとは 断 じ がたい︒それでも仏供の調製と献進は女性の 役割のように見える  ので︑もし神仏に対する平常の奉仕がほぼ仏供 に 限定されているものなら︑やはり女性は重要な 役割を果していると  い わ ほ げればならないであろう︒ただ︑われわ れの資料は数分以内ですむさような日常的行動を 記録しえないので︑ 

この通説を積極的に支持する手がかりに乏しいの である︒ 

婦 世帯が多くなっていることが︑世俗化の 一推 進 要因であることも︑われわれの資料から推知で きるのである︒ 

女性の参加はとくに著しいとはいえない︒老人 の 参加が全体として卓越していることと︑女性の 平均余命が男性の  それより長いことを前提として推論する限り︑ 1 にその例を見る ょ 5 に老女の参加が抜ん出る ︐ ﹂とを一般論として 承  誌 することができる︒しかし︑それ以上に女性 の 参加が一般に著しいとは判定しがたいのである ︒もし宗教行事の日  にとられるハレの食物の調製をもってこの行事 へ の 参加とみるなら︑女性の参加は当然のことな がら一段と大きい 比  重を占めることになる︒もと︑ハレの日の食物 の 調製も一つの宗教行動であった︒けれども︑ そ れを宗教行動に含め  ることは今日では広義に過ぎるので︑神仏への 供物の調製のみ︑ただし日常的なそれをも含めて ︑宗教行動とみた︒ 

しかるに日常的な供物調製は記帳されないため︑ そのことによる過少評価を警戒しつつも︑女性 の 参加がとくに著し 

いといえないと結論せざるをえな い のである︒ 

本稿での考察は︑農家の生活時間記帳を基本 資 料 としているので︑宗教行動を宗教的年中行事 へ の 参加という慣行  面 に限定することになった︒このように宗教 行 動を儀礼遂行と規定するにせ よ ︑記帳からえた 知 見 をもっと日常的な  宗教行動にかんする知見で補正しなければなら ない︒いいかえれば︑記帳のような長期的 準 観察 の 要所要所に面接 と  直接観察を有機的に結びっげなければならない︒ 本稿は能 う 限りその努力を積み重ねるところに 成立した︒ただ︑ 部  落の生産構造や社会構成にかんする独立の節を たてることを割愛し︑必要に応じて言及するに 止 めているのは︑専ら 

紙幅の制約を慮ったがためである︒    老人はまた︑家族内での宗教的しつけの主な 担 老者である︒そこで老人のいない一夫婦世帯では ︑宗教行動が少な   くなるばかりか︑幼い世代に対する宗教的しつ けも行なわれがたくなっている︒今日︑都市では 別居独立による一夫︵ 

によって  ︑  若い世代の営農方法に対する老いた  世代からの過度の干渉が回避されるのであろう︒ 

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農村における 宗 

︵ ︶﹁月並 カソキ ﹂は真宗部落における﹁ オョリ講 ﹂ に 酷似している︒﹁ オョり講 ﹂の具体例は︑森岡㍉ 真 宗教団と﹁ 家 ﹂ 制 

度 ︵ 創 支社︑昭三七Ⅰ一二一 07 一 三一頁を参照せよ   

  ︵ ︶岡田 謙 ・神谷慶治共編コ日本農業機械化の分析 し ︑ 創 支社︑昭三五︒   

︵ ︶森岡﹁ブドウ 作 農村における老人と信仰﹂日日本 老年医学会雑誌 ヒ 一巻別冊︵昭三九Ⅹ 一 三六 一 二 

      啓一﹁出羽三山信仰と老年層﹂ コ 人類科学 一一︵昭三 四 Ⅰ五一 五九頁︒ 

数 行動と家族的地位 

付表 1   経営階級別 

  

帯 

      

  

  

  

     

   一帯 

  

  

  

て 008 

624 

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