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情報項目

ドキュメント内 漁港水産物情報システム調査研究 (ページ 96-101)

(1)現状(先進地区)の販売情報

情報項目について、まず先進地区の例を図6.1に示す。市場取引業務においては、デー タがいくつかに区分される。図に示した事例の場合には、せりと入札に分かれ、入札はさ らに電子入札のための下付け伝票(販売原票に相当)用と、電子入札が終わり、落札した 買受人名を含んだ入札結果のデータである。また、これとは別の入船予定情報に関するデ ータについては、一時的に利用されるものであり、販売情報とともに記録・保存すること はない、いわゆる使い捨てデータとなっている。

情報項目の内容を見ると、ほとんどが、一度入力するとデフォルト値となり、以降は入 力する必要がない、あるいは船名、漁船コードのように情報を関連付けて保存していく と、船名(またはコード)を入力自動的に漁船コードが自動的に付与されるなど、実際に 荷受け、販売のたびに入力する情報は極めて限られている。

産地市場から発行される伝票の例を図6.2に示す。買受人宛か船主(荷主)宛かに応じ て、販売情報の中から必要な情報項目のデータを引き出し、これらデータを所定の様式

(この例ではExcelファイル)に自動的に書き込み文書を作成・印刷している。

図6.1 先進地区における販売情報のロット内の情報項目(例)

93 (2)TAC制度に係る情報

TAC魚種の漁獲に関する情報は、市場から漁協や漁業団体を通じて、県や国(JAFICで

とりまとめ)へ報告されている。TAC制度の下で市場からの提出されている情報は、販売 情報のうち船名、魚種、水揚げ(陸揚げ)数量、金額といった極限られた情報項目である が、例えば漁業団体では別途詳細な漁獲(操業)情報(市場職員がその都度船主・荷主か ら聞き取っている)を市場から提出されており、これに漁業団体が保有する漁船に関する 情報(ほとんどがデフォルト値)を追加して、Excel ファイルにまとめて国(JAFIC)へ 報告している。

産地市場は漁獲情報も記録・保存するようになると、このTAC制度における情報提供も 効率的になるものと考えられる。

(3)トレーサビリティに対応した漁獲・陸揚げ情報

輸出水産物トレーサビリティにおいて、漁獲・陸揚げ段階の事業者が輸出のために記録 すべき情報項目は、表6.1に示すとおりである(「輸出のための水産物トレーサビリティ 導入ガイドライン」より)。トレーサビリティへの対応として、市場取引(または漁獲・

陸揚げ)のたびに当該情報も記録しておくと、食品トレーサイリティにおいても、漁獲段 図6.2 先進地区における伝票に盛り込まれている情報項目(例)

94 階まで遡ることが可能となる。

表6.1 漁獲・陸揚げ段階の事業者が輸出のために記録すべき情報項目

-「輸出のための水産物トレーサビリティ導入ガイドライン」-表6.2 漁港水産物情報化システムの情報項目(販売情報強化方式・漁獲情報連結方式)

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図6.3輸出トレーサビリティに対応するために記録すべき情報項目の関係図

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そこで、先進地区を例に、市場取引業務を通じて記録・保存されている販売情報の情報 項目と輸出水産物トレーサビリティのために記録しておくことが必要な情報項目を比較 し、現状ではどのような情報項目が不足するのか整理した結果を図6.3に示す。

図からは、漁獲情報や市場や漁港名など当たり前の情報が不足していることがわかる。

以上より、漁港水産物情報化システム(販売情報強化方式・漁獲情報連携方式)につい て必要な情報項目は、表6.2に示すとおりである。先進地区において記録・保存されてい る「市場取引に関する情報項目」に加えて、「漁獲・陸揚げに関する情報項目」、「市場 等属性に関する情報項目」、「識別のための情報項目」が必要である。これら情報項目は 市場取引のたびに記録しなければならないものと、漁船ごとに一度記録すれば、以降はデ フォルト値になる情報項目がある。また、市場等属性に関する情報項目のように各ロット の中に入れておかなくても、市場外に提出する場合に自動的に付与すればいい情報項目も ある。いずれにしても、市場取引のたびに記録しなければならない情報項目は、漁獲日ま たは期間、漁獲水域など限られている。

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