第2章 専門教科情報科の各科目
第3節 情報の表現と管理
5 情報の表現と管理に関する基礎的な知識と技術を習得させ,情報を目的に応じて適切に表現 するとともに,管理し活用する能力と態度を育てる。
この科目のねらいは,情報を収集,整理,加工,表現するなどの活動を適切に行うために必要な 基礎的な知識と技術を習得させ,情報を目的に応じて適切に表現するとともに,管理し活用するこ
10 とができる能力と態度を育成することである。
そのためには,情報や情報手段の特性などに応じた情報の表現や管理の方法を習得させるととも に,情報の表現や管理に情報手段を活用するために必要な基礎的な知識と技術を身に付けさせる必 要がある。また,情報の取扱いに関する法規や情報セキュリティの管理などの学習活動を通して,
情報社会における情報の必要性や重要性について考えさせ,これを正しく取り扱うことのできる能
15 力と態度を育成することも大切である。
第2 内容とその取扱い 1 内容の構成及び取扱い
この科目は,(
1
)情報の表現,(2
)情報の管理の2項目で構成しており,2~4単位程度履修され20 ることを想定して内容を構成している。また,内容の構成及び取扱いに当たっての留意事項は次の ように示されている。
(内容の構成及び取扱い)
ア 指導に当たっては,実習を通して,情報の表現と管理にコンピュータを積極的に活用しよ
25 うとする主体的な態度を身に付けさせること。また,具体的な事例を通して,情報を扱う上 での個人の責任について理解させること。
この科目の指導に当たっては,情報産業や社会における情報の表現や管理にはコンピュータの活 用が不可欠であることを理解させるとともに,コンピュータを活用した情報の表現や管理にかかわ
30 る実習を通して,情報やコンピュータの特性などについて体験的に理解させる。また,コンピュー タやアプリケーションソフトウェアなどを目的に応じて活用する方法を身に付けさせ,情報の表現 や管理に情報手段を積極的に活用することができる主体的な態度を育成することが大切である。そ の際,情報産業や社会において実際に利用されている様々な文書類を取り上げ,それらを作成する ことの意義や目的について理解させるとともに,目的に応じた文書の作成や発信に関する知識と技
35 術を身に付けさせるなど,情報技術者として身に付けることが求められる主体的な情報活用能力を 育成する必要がある。また,具体的な事例を通して,情報社会を構成する一員として正しく情報を 取り扱うための個人の責任について理解させる。
2 内 容
40 (1) 情報の表現
ア 情報と表現の基礎 イ 情報の表現技法 ウ 情報の発信
45
(内容の範囲や程度)
ア 内容の(1)のアについては,文字,図形,音などのコミュニケーションを行う際のメディ アを取り上げ,それぞれの特性と役割について扱うこと。イについては,アプリケーション ソフトウェアを活用した基本的な情報の表現技法について扱うこと。また,レイアウトや配
5 色などの視覚表現に関するデザインの方法について扱うこと。ウについては,情報通信ネッ トワークを活用した情報の表現や発信及び効果的なプレゼンテーションの方法について扱う こと。
ここでは,情報を表現し,発信するために必要な技法や情報手段の活用などに関する基礎的な知
10 識と技術を習得させ,情報を目的に応じて分かりやすく収集,整理,表現,発信することができる 能力と態度を育成することをねらいとしている。
ア 情報と表現の基礎
効果的なコミュニケーションを行う際の情報の役割,情報を表現するために用いる文字,図形,
15 音,静止画及び動画などの特性や役割について理解させる。また,情報をディジタル化するための 基礎的な仕組みや,ディジタル化する際に活用したり,ディジタル化された情報を記録し,伝達し たりする際に活用される情報機器の特性や役割などについても理解させる。その際,実習などの体 験的な活動を通して理解させるようにする。なお,取り扱う情報機器については,学校の実態等に 応じて適切な情報機器を選択する。
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イ 情報の表現技法
情報を整理して文章として表現する技法,数値情報を表計算ソフトウェアなどを利用して整理す るとともにグラフ化して表現する技法,複数の情報の相互関係や全体構造などを図式化して表現す る技法などを取り上げ,アプリケーションソフトウェアを活用して様々な情報を分かりやすく表現
25 するための知識と技術を習得させる。また,レイアウトや配色など視覚表現に関するデザインの基 礎的な知識と技術を習得させ,文字,図形,静止画などを目的に応じて組み合わせた分かりやすい 文書を作成することができるようにする。
ウ 情報の発信
30 情報通信ネットワークとしてインターネットを取り上げ,その特性,役割や活用方法について理 解させるとともに,その利点を活用して情報を発信するための基礎的な知識と技術を習得させる。
また,プレゼンテーションに関する基礎的な知識と技術を習得させるとともに,効果的なプレゼ ンテーションを行うためのアプリケーションソフトウェアを活用したプレゼンテーション資料の作 成技法,情報機器を利用した発表技法,口頭や態度で情報を伝えるための技法などを習得させる。
35
(2) 情報の管理
ア ドキュメンテーション イ 情報の管理
40 ウ コンピュータによる情報の管理と活用
(内容の範囲や程度)
イ 内容の(2)のアについては,情報の記録,管理や伝達のために文書化することの重要性及
45 び実践的な文書の作成方法について扱うこと。イについては,情報を目的に応じて分類し,
整理し,及び保存するために必要な基礎的な知識と技術を扱うこと。また,情報セキュリテ ィに配慮した情報の管理手法について扱うこと。ウについては,コンピュータやアプリケー ションソフトウェアなどを用いて,情報を整理,抽出,管理する方法について扱うこと。
ここでは,情報を日常的な業務に役立つように適切に管理したり,情報手段を使って情報の管理 を効率的に行うための基礎的な知識と技術を習得させることをねらいとしている。
ア ドキュメンテーション
5 ドキュメンテーションを日常的な業務で使われる情報を文書化することととらえ,情報の記録,
管理や伝達のために文書化することの必要性や重要性を理解させる。また,これまで学んだ情報の 表現,伝達に関する基礎的な知識と技術を基に,実践的な文書を作成するための基礎的な知識と技 術を習得させる。その際,業務でよく利用される報告書,企画書,提案書,説明書などの文書など を取り上げ,文書の構成,定型化,作成目的などの構成を理解させる。
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イ 情報の管理
日常的な業務を遂行するために必要な情報の役割と重要性について理解させるとともに,収集し た情報や作成した文書などを活用しやすくするための分類,整理,保存にかかわる基礎的な知識と 技術を習得させる。また,目的に応じて情報や文書などをいつでも取り出せるようにすることの必
15 要性や重要性について考えさせ,情報セキュリティに配慮した情報や文書などの管理手法を身に付 けさせる。その際,情報の価値や社会性という視点から,著作権などの知的財産を適切に管理する ことの必要性について考えさせたり,情報の管理に関する法規の目的を理解させるなどの学習を通 して,情報技術者として情報を適正に活用することができるようにする。
20 ウ コンピュータによる情報の管理と活用
コンピュータや表計算ソフトウェアなどのアプリケーションソフトウェアを利用して情報を蓄積 したり,整理したり,サーバのファイル管理機能や情報セキュリティ機能などを活用して情報を管 理したりするなどの学習を通して,目的に応じて適切に情報を整理し,抽出し,管理するための基 礎的な知識と技術を身に付けさせる。
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