第2章 防災体制の整備 ̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲ 31
第8節 消火・救助・救急活動 ̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲ 96
3 応援要請
市のみでは、必要な給水が困難な場合、あるいは市で保有する応急給水用資機材が不足する 場合には、大阪広域水道企業団や近隣市町村に応援を要請する。
また、大阪広域水道震災対策中央本部が設置されたときは、給水活動等の総合調整、指揮、
支援について大阪広域水道企業団と協議を行う。
【水源池施設】
浄 水 池
名 称 所 在 地 容量( )
古 江 浄 水 場 池田市古江町160番地 3,140
計 1カ所 3,140
配 水 池
配 水 隧 道 第 2 高 区 配 水 池
畑 配 水 池 伏尾台配水場 伏 尾 台 低 配 水 池 伏 尾 台 高 配 水 池 東 畑 配 水 池 寺 尾 山 配 水 池
池田市木部町121番地の2~綾羽2丁目5番 池田市綾羽2丁目126番地
池田市畑3丁目1695番地の1 池田市伏尾台5丁目2番地の1 池田市伏尾台1丁目21番地の26 池田市伏尾台2丁目13番地 池田市畑3丁目1番地の57 池田市五月丘5丁目34番地
6,500 3,000 5,000 1,800 1,000 1,200 400 10,100
計 8カ所 29,000
2 食料・生活必需品の供給 (1) 確保・供給措置
災害時においては、必要な物資を確保・供給するための措置を講じる。不足する場合は、府 等に応援を要請する。他の市町村、農林水産省、近畿農政局(大阪地域センター)、日本赤十 字社大阪府支部に応援要請した場合は、府に報告する。 〔資料表 12-3〜6〕
ア 避難所毎の必要量算定、ニーズの情報収集 イ 災害用備蓄物資の供給
ウ 協定締結している物資の調達
エ 業者からの調達
オ 市内量販店、スーパー等の早期店舗開設の依頼 (2) 食料給与の対象者
ア 避難所に受入れられた者
イ 住家の被害が全・半壊(焼)であって、炊事のできない者 ウ 旅館やホテルの宿泊人
(3) 食料の給与方法
ア 避難施設の運営責任者が引き渡しを受け、仕分け(数量記録)した後、配分する。
イ 避難者の応援を求め、病人、子供、高齢者等優先順位を決めて配分する。
ウ テント、倉庫等の仮住居者で、炊事のできない者等については、近隣の避難所に届出(登 録)により、自治会、自主防災組織等の協力を得て配分する。
エ 自ら受け取りに来ることが困難な要配慮者等は、市ヘルパー、近隣住民、ボランティア等 に配分支援を得るものとする。
(4) 炊き出し
給食センター等炊事設備を備えた公共施設及び自衛隊、避難所運営協議会、自主防災組織、
地域ボランティア等の協力を得て、避難場所等を中心にして行う。
(5) 食料の種類
被災者のニーズに合わせた食料給与を検討する。
(6) 生活必需品等給与の対象者
ア 災害により住家に全・半壊(焼)の被害を受けた者
イ 被服、寝具その他生活上必要な最小限度の家財を喪失した者
ウ 被服、寝具その他生活必需物資がないため、直ちに日常生活を営むことが困難な者 (7) 生活必需品等の給与方法
ア 避難施設の運営責任者が引き渡しを受けたのち、避難者の応援を求め、仕分け、配分する。
女性用品等の配分については十分な配慮を行う。
イ 配分にあたっては、世帯主氏名、構成人員、配分品目等を記録する。
ただし、緊急の場合は、この限りではない。
ウ 給与品目については、原則として災害救助法該当品目を中心とする。
(8) その他の防災関係機関
下記の防災関係機関は、市からの要請があった場合は次の措置を講じる。
ア 農林水産省 〔資料表 12-6〕
・応急用食料品の供給要請及び米殻の供給
イ 近畿農政局(大阪地域センター) 〔資料表 12-6〕
・応急用食料品(精米等)並びに政府米の供給について連絡・調整 ウ 日本赤十字社大阪府支部
・毛布、日用品等の備蓄物資の供給 エ 近畿経済産業局
・生活必需品等の調達に関する情報の収集及び伝達 オ 関西広域連合
・救援物資の調達に関して、国、全国知事会などとの連絡・調整及び必要な物資の確保
第21節 保健衛生活動
担当 環境部、子ども・健康部
市は、感染症、食中毒の予防及び被災者の心身両面での健康維持のため、常に良好な衛生状態 を保つように努めるとともに、健康状態を十分把握し、必要な措置を講じる。
1 防疫活動
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(以下「感染症法」という)及び 災害防疫実施要綱(昭和 40 年厚生省公衆衛生局長通知)に基づき、府と緊密な連携をとりつ つ、患者等の人権に配慮しながら、防疫活動を実施する。
(1) 次の防疫活動を実施する。
ア 清潔措置及び消毒措置の実施(感染症法第 27 条)
イ ねずみ族、昆虫等の駆除(感染症法第 28 条)
ウ 家用水の供給
エ 感染症のまん延防止活動 オ 避難所の防疫活動
カ 臨時予防接種(予防接種法第6条)
キ 衛生教育及び広報活動
(2) 十分な防疫活動が困難である場合は、府に協力と支援を要請する。
2 食品衛生監視活動への協力
府に対し食品衛生監視班の派遣を要請するとともに、同活動を支援し、次の業務について協 力する。
① 避難所その他の臨時給食施設及び食品の衛生監視
② 被災した食品関係営業施設の衛生監視
③ 食品製造、運送、販売業者の食品取扱い及び施設の衛生監視
④ 飲料水の衛生監視、検査
⑤ その他食品に起因する危害発生の排除
3 被災者の健康維持活動
高齢者・障がい者担当者等と連携のもと、被災者の健康状態、栄養状態を十分に把握すると ともに、助言、加療へつなぐ等、被災者の健康維持に必要な活動を実施する
(1) 保健指導や巡回相談等の実施
ア 生活環境の整備、健康管理や被災者の心のケアを行うため、避難所、社会福祉施設及び応 急仮説住宅などにおいて、保健師等による保健指導、巡回健康相談を実施する。
イ 被災者の栄養状況を把握し、食糧の供給機関等との連絡をとり、給食施設等の協力を得て、
不足しやすい栄養素を確保するための調理品の提供や調理方法等の指導を行う。
ウ 高度医療を要する在宅療養者を把握し、適切な指導を行う。
(2) 心の健康相談等への協力
府に対して精神保健チームの派遣を要請するとともに、同活動を支援し、次の業務について 協力する。
ア 災害による心的外傷後ストレス障害(PTSD)、生活の激変によるアルコール・薬物依 存症等に対応するため、性差を考慮しつつ心の健康に関する相談窓口を設置する。
イ 環境の激変による精神疾患患者の発生、通院患者の医療中断状況を踏まえ、臨機に精神科 救護所を設置する。
4 動物保護等の実施
府及び関係機関と連携し、被災動物の保護及び動物による人等への危害防止を実施する。
(1) 被災地域における動物の保護・受入れ
飼い主のわからない負傷動物や逸走状態の動物の保護については、迅速かつ広域的な対応が 求められることから、市は、府、府獣医師会等関係団体、ボランティア等と連携・協力し、動 物の保護・受入れ等を行う。
(2) 避難所における動物の適正な飼育
市は、府と協力して、飼い主とともに避難した動物の飼養について、適正飼育の指導を行う とともに、動物伝染病予防上必要な措置を行うなど、動物の愛護及び環境衛生の維持に努める。
(3) 動物による人等への危害防止
危険な動物が市街地周辺で徘徊し、人畜及びその財産に危害が及ぶおそれがあるときに府、
警察等と連携し、人の生命、財産等への侵害を未然に防止する。
第22節 避難行動要支援者への支援
担当 福祉部、市長公室
被災した避難行動要支援者に対し、被災状況やニーズの把握に努めるとともに、継続した福祉 サービスの提供を行う。
1 避難行動要支援者の被災状況の把握等
(1) 避難行動要支援者の安否確認及び被災状況の把握
ア 災害発生時には、避難行動要支援者本人の同意の有無に関わらず避難行動要支援者名簿を 効果的に利用し、全体計画を作成するとともに、民生委員・児童委員をはじめ、必要に応じ て地域住民や自主防災組織等の協力を得ながら、要配慮者、特に避難行動要支援者の避難支 援、安否確認を行うとともに、単独での避難行動に支障があると認められる者の避難誘導の 実施、被災状況の把握に努める。また、被災により保護者を失う等の要保護児童の迅速な発 見、保護に努める。
イ 所管する社会福祉施設の施設設備、職員、入所者及び福祉関係職員等の被災状況の迅速な 把握に努める。
(2) 福祉ニーズの把握
被災した障がい者要配慮者に対して、福祉サービスが組織的・継続的に提供できるよう、福 祉ニーズの迅速な把握に努める。
2 被災した要配慮者への支援活動
避難誘導、避難所での生活環境、応急仮設住宅への受入れに当たっては、要配慮者に十分配 慮するものとする。特に避難所での健康状態の把握、福祉施設職員等の応援体制、応急仮設住 宅への優先的入居、高齢者、障がい者向け応急仮設住宅の設置等に努めるものとする。また、
情報の提供についても、十分配慮する。
(1) 在宅福祉サービスの継続的提供
被災した要配慮者に対して、居宅、避難所及び応急仮設住宅等において、補装具や日常生活 用具の交付、ホームヘルパーの派遣等、在宅福祉サービスの継続的な提供に努める。
また、被災した児童やその家族の心的外傷後ストレス障害(PTSD)等に対応するため、
心のケア対策に努める。
(2) 要配慮者の施設への緊急入所等
被災したため居宅、避難所等では生活できない要配慮者については、本人の意思を尊重した 上で、社会福祉施設への緊急一時入所を迅速かつ円滑に行うとともに、必要な支援を行う。
また、社会福祉施設は、施設の機能を維持しつつ、可能な限り受け入れるよう努める。
(3) 支援要請
要配慮者に関する被災状況等の情報を集約し、必要に応じて、介護職員等の福祉関係職員の 派遣や要配慮者を他の地域の社会福祉施設へ迅速に入所が行えるよう、府に支援を要請する。