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﹂ 後

ドキュメント内 甲南女子大学学術情報リポジトリ (ページ 67-73)

期 挿 入   一

異 巻 同 名 の 問 題

﹃詞 つか ひ﹄ 全 二 十 巻 中

︑ 冒 頭 の 一巻

﹁凡 例 の第 一巻

﹂ を 除 く 二 十 九 巻 の各 表 紙 の題 号 左の 小に 紙 片 が 貼 ら れ︑ そ れ に牛 車 に関 す る活 用 型 の名 目 と 通 し 番 号

︵巻 序 数

︶ が 記 さ れ て い る︒ こ の こと は前 節 に述 べた が

︑ い ま改 め て 簡 単 に列 挙 す る︒ 巻 序 数

︵第 一節 三 に述 べた 傍 線 を 付 す

︶・ 貼 紙 上 の活 用型 に与 え ら れ た 車 に関 す 名る 目

︒貼 紙 上 の巻 序 数

︒各 巻 表 紙 左 上 活 用 型 の傍 ら に書 か れ る名 目 の順 に列 記 す る

︵下 段 の

﹇   

﹈ 内 は春 房 書 入 活の 用 型 名 目

︵   ︶ 内 は渡 辺︶︒

○ 巻 序 数 活・ 用 型 名 目 第 壱 の巻         右 輪   第 一            左 第 二 の巻           右 輪   第 二          

︵な し

︶ 第 二巻             右 輪   第 三            左 第 四 ノ巻           右 輪   第 四            左 第 五 巻             右 輪   第 五            な︵ し

︶ 第 六 の巻           右 輪   第 六             左 七 の巻             左 輪   第 七             な︵ し

第 八 の巻 第 九 の巻 第 十 巻 十 一の ま き 第 十

︹四︺ 弐 巻 第 十 三 巻 十 四 の巻 第 十 五 巻 第 十 六 巻 第 十 六 巻 の下 第 十 七 巻 十 八 の巻 第 十 九 巻 第 廿 巻 第 廿 一巻 第 廿 二 巻 常 補 巻 第 廿 三 巻

61  

第二節

 

「常補巻J後期挿入

T憤

TT憤

llF

      

  

左 輪   第 八 左 輪   第 九 左 輪   第 十 左 輪   第 十 一 左 輪   第 十 二 左 輪   第 十 三 左 輪   第 十 四 左 輪   第 十 五 牛 語   第 十 六 牛 語   第 十 七 牛 語   第 十 八 牛 語   第 十 九 牛 語   第 二十 牛 語   第 二十 一 牛 語   第 二十 二 牛 語   第 二十 三 戟 語   第 二十 四 轄 語   第 二十 五

﹇縞 抑五 中﹈

﹇穀

 

第 廿

︹三

︺ 四 巻     轄 語   第 廿 六           憤 廿 五 の巻           轍 語   第 二十

︹六

︺ 七   憤 第 廿 六 巻           輻 語   第 二 十

︹七

︺ 八  

︵な

︶し 第 廿 七 巻           穀 語   第 二十

︹八

︺ 九  

︵な

︶し 貼 紙 上 の通 し 番 号 後は 半

﹁第 十 六 巻 下の

﹂ 以 降

︑ 当 初 の巻 序 数 と 異 な る︒ こ れ は︑ 述 べた よ う に全 三十 巻 の巻 序 が 一応 整 たっ 後 に付 け ら れ た も の で︑ 同 じ 貼 紙 上 の活 用 型 別 名 目 も 同 様 であ る

︒ 貼 紙 上 の名 目 動は 詞 が 七 種

︑ 形 容 詞 が 二 種 で あ る︒ と ころ が 幾 つか の巻 の表 紙 右 上 隅 に同 様 の活 用 型 別名 目 が 芝 原 春 房 に よ てっ 書 入 れ ら れ て い る︒ 牛 語 の初 巻

﹁第 十 六 巻

﹂ に

﹁乗 語

﹂ 翁廿 三 巻

﹂ ま で︶︑ 戟 語 の巻

﹁常 補 巻

﹂ に 輻﹁ 語

﹂︑ 轄 語 の巻

﹁第 廿 三 巻

﹂ に

﹁穀

﹂ を 書 く

︒ こ の三 巻 は 同 じ 活 用 型 に対 し て常 昭 及 び 春 房 に よ てっ 異 な る 二 つ 名の 目 が 与 え ら れ て い る こ と にな る

︒ 春 房 名の 目 の規 定 と し て

﹁乗 語

﹂ に︑

① 春 云 此 巻 よ り 廿 三 巻 ま で乗 語 也 右 輪 左 輪 の旋 ざ ま にか は り て又 一つ の旋 也    

︵第 十 六 巻 表 紙   付 箋 書 入

﹁穀

﹂ に︑

② 衣 緯 に発 り て宇 緯 に転 り 又 る も じ そ は る ハ全 く 左 輪 に ひ と し け れ ど も 是 ハ語 の首 う つる 故 穀に と 名 つく

︵第 廿 三 巻 表 紙   付 箋 書 入

︶ が あ る︒ た だ し

︑ 同 じ 養 房 の名 目 輻﹁ 語

﹂ に は そ れ が な い︒ 同 様 の規 定 右は 輪 の

﹁第 壱 の巻

﹂ に︑

③ 伊 緯 よ り 発 て宇 緯 に行 も の を 右 輪 語 と い ふ 七 の巻 ま で皆 し か 也                  

︵第 壱 の巻 表 紙   書 入︶

第二節

 

「常補巻J後期挿入

同 じ く 右 輪 の

﹁第 二 の巻

﹂ に︑

④ 春 云 伊 緯 よ り 発 て宇 緯 に行 も のを 右 輪 語 と いふ 七 巻 ま で皆 右 輪 語 也              

︵第 二 の巻 表 紙   書 入

︶ 左 輪 の

﹁七 の巻

﹂ に︑

⑤ 此 巻 左 輪 の首 巻 也 十 五 巻 ま で左 輪 也 衣 緯 よ り発 て宇 緯 旋に り る 詞の そ  ふ          

︵七 の巻 表 紙   書 入

︶ と あ る

︒ 右 の春 房 書 入が 何時 の段 階 で行 われ た か︒ 乗﹁ 語﹂ 規 定中 の

﹁此 巻よ り廿 三巻 ま で﹂ を

﹁巻 序 数

・活 用型 名目

﹂ 一覧 に

﹁第 六十 巻

︵貼 紙︑ 牛語 第十 六︶

〜第 廿 二巻

︵貼 紙

︑ 牛 語 第 二十 三こ と し たが

︑ この

﹁廿 三﹂ が 第﹁ 廿

︹三

︺ 四巻

﹂ の巻 序 数訂 正 前 の

﹁第 廿 三巻

﹂ の こと か︑ 貼 紙上 の 第﹁ 二十 三﹂ を指 す のか

︑ これ を明 から すに る こ と そが の解 答 にな るか も れし な い︒ 仮 に前 者 とす ると

﹁現 第 廿 三巻

﹂ まは 位だ 置 定が まら ず 常﹁ 補巻

﹂も まだ 挿 入 され て いな い段 階 の こと とな るし 後︑ 者 とす る と

﹁現 第廿 三巻

﹂ が現 在 の位 置 に定 まり 第﹁ 廿

︹三

︺ 四巻

﹂ の巻 序 数 も訂 正 さ れ

﹁常 補巻

﹂ も挿 入 され 小紙 片 を貼 てっ 通 巻し 序 数 を記 した 後 の

﹃詞 つか

﹄ひ 成立 過程 にお け る最 終 段 階 のこ とと な る︒ こ のこ と に つい ては 再 述び べる

︵← 三0

︶︒ 鈴 木膿 活﹁ 語 ト マリ ノ モ ノシ 説﹂ の宣 長 添書 の︑

⑥ ノア ノ津 二柴 田 郎四 ヱ門 常 昭 云卜 男シ アリ 鈴 屋門 人也 甚 才 子 ニテ 物 ヲ ヨク 考 ル男 ナリ キ ハヤ ク古 人 ニナ リレ 此 男 ノ思 ヒ キツ ニテ 活 語 ノ事 ヲ考 テヘ 詞 ノ小 車 名卜 ケ テ予 許ガ ヘモ タビ タ 見ビ セ テ殊 ノ外 ク ハシ キ事 ナリ シ ニ惜 哉惜 哉物 故 セリ 其書 イ マダ 成落 セズ コレ ニ依 テ同 邑 二芝 原 六郎 ヱ門 春房 云卜 男 ノソ 詞 ノ小 車 ノ後 ヲ ツギ テ考 ヘ

成 サ トン テ今 最中 考 居へ ル也 此両 人共 二云 ク サテ サ テム ツカ シキ 物 ニテ 尽 シガ タキ ノモ 也 云卜 り 

︵八 二

︶ぺ によ れば

︑ 春 房 の活 用 型名 目 は常 昭没 後 にそ の研 究 を継 いだ 後 の書 入れ とな る か のよ う であ る︒

と す る と

︑ 常 昭 の与 え た 名 目 が 既 にあ る の に何 故 そ れ と 異 な る名 目 を 書 き 込 ん だ か が 問 題 と な る︒ 活 用 型 に対 す る規 定 は

︑ 常 昭 没 後

︑ 春 房 に よ てっ 記 さ れ た も のと し て何 の不 審 も な いが

︑ 同 一活 用 型 に対 し て異 な る 二 つの 名 目 が 存 在 す る こと 何は と も 理 解 し 難 い︒ 次 のと お り であ る︒ 第 十 六 巻

〜 第 廿 二巻

︵多 音 節 語 イ﹁ ウ ウ る

﹂ 活 用

︶   常 昭

﹁牛 五巴

︱ 春 房 書 入

﹁乗 躍 常 補 巻

︵単 音 節 語 イ﹁

﹂ウ 活 用︶                     常 昭

﹁戟 巴

︱ 春 房 書 入

﹁輻 語

﹂ 第 廿 三巻

︵単 音 節 語

﹁エ ウ ウ

﹂る 活 用

︶            常 昭

﹁轄 巴

︱ 春 房 書 入

﹁穀

﹂ 右 のう ち

﹁牛 語

﹂ に対 し て

﹁乗 語

﹂ と し た の 単は な 春る 房 の変 更 案 と し て片 付 け る こと も 出 来 る︒

﹁右 輪 語

﹁左 輪 語

﹂ と し て次 に 位 置 す る活 用 型 名の 目 に

﹁牛 語

﹁乗 語

﹂ の ずい れ を 適 当 と す る か

︑ これ は も う 見 解 相の 違 と いう べき こと であ ろ う が︑ あ え て付 度 す れ ば

﹃詞 つか

﹄ひ が

﹁牛 車

﹂ に関 わ てっ 名 目 と し た 用 語 にお い て

﹁車

﹂ に 関 わ る 右﹁ 輪

﹁左 輪

﹂ に よ り近 い の は

﹁牛

﹂ で は な く

﹁乗

﹂ だ と 春 房 考は え た の か も し れ な い︒ し か し こ の こと 今は さ ほ ど 問 題 と す べき こ と で なは い︒ 問 題 は 他 の 二 つが 既 に常 昭 に よ てっ 他 の巻 に使 わ れ て い 名る 目 あで とる うい こと であ る︒

﹁常 補 巻

﹂ 春 房 書 入 の 輻﹁ 語

﹂ は ク活 用 形 容 詞

﹁第 廿 六 巻

﹂ に常 昭 の

﹁輻 語

﹂ が 存 在 し

﹁第 廿 三巻

﹂ 春 房 書 入 の 穀﹁

﹂ は クシ 活 用 形 容 詞

﹁第 廿 七 巻

﹂ 常に 昭 の

﹁穀 語

﹂ が 存 在 す る︒ 同 一名 目 が 常 昭

︑ 春 房 によ てっ そ れ ぞ れ 別 の巻 に使 わ れ

︑ し か も そ の 一方 の巻 が と も 形に 容 詞 の巻 であ る と な る と

︑ 単 な る名 目 変 更 と は簡 単 に片 付 け ら れ な い何 か が あ る と 思 たい く な る︒ 春 房 は何 故

︑ 既 常に 昭 が 使 用 し 名た 目 を 敢 え て別 の巻 に使 たっ のか

︒ 関 係 分 は次 の と お り であ る︒ 常 昭

﹁輻 語

︵ク 活 用 形 容 詞 第 廿 六 巻

︶ 

︱   春 房

﹁輻 語

︵単 音 節 語 イ﹁ ウ﹂ 活 用 常 補 巻

︶ 常 昭

﹁穀 語

︵シ ク活 用 形 容 詞 第 廿 七 巻

︱   春 房

﹁穀

︵単 音 節 語

﹁エ ウ ウ る﹂ 活 用 第 廿 三 巻

第二節

 

「常補巻J後期挿入

こ の同 一の 名 目 が 異 な る巻 に使 わ れ た り同 一の 巻 に異 な る 名 目 が 使 わ れ た りす る 巻 々 が︑

﹁常 補 巻

﹂ 後 期 挿 入 の 問 題 と 関 連 し て問 題 と な る︒ な お︑ こ の項 の冒 頭

﹁巻 序 数

・活 用 型 名 目

﹂ 一覧 の下 段

﹁左

﹂ と

﹁慣

︵憤 と に つい て言 う と︑ 左 と 慣

︵憤

︶ は 活 用 型 を 二分 す 名る 目 で︑

﹁左

﹂ は

﹁左 輪

︵語 と と は違 てっ

︑ い わ ゆ る

﹁母 音 活 用﹂

︵無 靡

︶︑ 憤﹁

︵慣 と は

﹁る れ 活 用

︵有 靡

︶ を いう

︒ 常 昭 に動 詞 活 用 を 二分 す る 無 靡

︒有 靡 対 立 の考 え が あ たっ こと 注は 目 さ れ る こと で ︑ これ が あ﹃ ゆ ひ抄

﹄ の流 れ を 汲 む も のか ど う か︑ そ 可の 能 性 は あ る が 確 か な こと は分 か ら な い︒ こ の点 に つい て 後は で 再 び 述 べる

︵← 第 二 章 第 二 節 五

︶︒ 一一

﹁常 補 巻

﹂ の 成 立 0  

﹁第 廿 六 巻

﹂ 表 紙 書 入

﹁輻 語

﹂ を 巡 る 異 巻 同 名 の問 題 は 常﹁ 補 巻

﹂ の成 立 と密 接 な 関 わ り が あ る︒ 常﹁ 補 巻

﹂ は

﹁沃 イ︻ ウ︼ 乾

︻ヒ フ︼ 居

︻ヰ ウピ の三 語 を 例 語 と す る単 音 節 語 イ﹁

・ウ

﹂ 活 用 の︑ 表 紙 枚一 の巻 であ る

﹃活 用 言 の冊 子

﹄ の対 す る巻 は

﹁ヒ キ ウ  率

﹂ 一語 を 例 語 と す る多 音 節 語

﹁ヰ

・ウ

・ウ

﹂ル 活 用 の 第﹁ 廿 三 会

﹂ で︑ これ 抹は 消 さ れ て い る︒

﹁常 補 巻

﹂ の名 目 が 活﹃ 用 言 の冊 子

﹄ にな い巻 を 常 昭 が新 た 補に たっ 巻 と いう 意 味 だ と す る と 名 目 か ら も 活 用 型 か ら も 確 か に

﹁常 補 巻

﹂ は

﹃活 用 言 の冊 子

﹄ に倣 たっ 巻 では な い が

﹃活 用 言 の冊 子

﹁第 廿

︹六

︿五

﹀ 会

﹂ に田 中 道 麿 書 入

︒抹 消 の

﹁乾

﹁居

﹂ が あ てっ

︑ そ れ と の関 係 が 問 題 と な る

︵← 0

︶︒ 形 容 詞

︵ク 活 用

︶ の

﹁第 廿 六 巻

﹂ の表 紙 に 動は 詞 に関 す 多る く の書 入 れ があ る︒

⑦ イ︵

︶万 葉 十 八 ノ廿 丁   末 為 之 和 我 世 乎   マヰ   マウ ト 云 詞 也   コ 又レ 一巻 ノ語 ト ス ベ シ

 

︵口

︶廿 ノ十 一丁   ネLレ安 ァ

婆 ′︑麻 マ 為 ヰ許 コ 牟 ム 参   来

︵ハ

︶廿 ノ 廿 二 丁   麻 為 三 根 麻 之 乎

→ こ

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