• 検索結果がありません。

店舗出店・施設・衛生条件

ドキュメント内 untitled (ページ 41-54)

     

Ⅰ.オフィス・店舗の確保 

  店舗の保有形態としては、賃貸と購入の2つの方式がある。台湾では、外国人および外資企業 が営業所、事務所、店舗及び工場などのビジネス用途のための土地賃借または購買を認めて いる。台湾内企業と同等の待遇である。 

 

1.不動産購入の場合  1)不動産購入手続 

  台湾における不動産売買の流れは、日本の場合と比較的酷似しているが、以下のことを事前 に把握しておくことが必要である。 

①事前に売主に対し物件の所有権利書の有無と、登記謄本による権利を確認する。 

②台湾で不動産購入する際は、公簿売買12が普通である。売買金額は数回に分けて支払う習 慣がある。売買金額を分割払いする場合は、各支払いの時点と各金額を事前に決めておく ことが不可欠である。 

③購入用地に建物があり、売主が法人の場合は、建物金額13に営業税が課税される。営    業税が売買金額に含まれるかどうかは予め確認しておく必要がある。 

     

12公簿売買とは、土地の売買契約には、登記簿上の表示面積(公簿面積という)によって売買代金を確定 し、以降その金額を変更しない方式である。なお、公簿売買に対して実測売買もあり、つまり契約時の実 測面積に基づいて契約代金を決める方式である。

④売主と買主の間で各種条件が合意されたならば、当該用地が他に販売されないよう売    主に手付金を支払う。手付金14の額は売買金額の 5%から 10%である。手付金の受渡時に、

売主と買主の間で契約内容を最終的に取り決め、合意事項を書面で残すことを勧める。 

⑤所有権移転前に増値税15を納付する。増値税は原則として売主が支払うが、場合によって 買主が支払う場合もある。 

 

(表1−1)不動産購入の手続およびその要点 

手続き流れ 金銭授受・金額

・手付金

(売主が売却を取りやめた場合、倍 返し。買主が購入を取りやめた場合 没収)

・手付金は売買金額の5%−10%

・契約金

・売買総額の10%〜20%(手付け 金を差し引く))

◆売主

・印鑑(会社印・董事長印)

・董事長印鑑証明

・公司変更登記表

・営利事業登記証コピー

・董事長の身元証(パスポート)

・資産処分の株主会議議事録

・土地・建物所有権状

・最新の地価税、房屋税額

◆買主

・印鑑((会社印・董事長印)

・董事長印鑑証明

・公司変更登記表

・営利事業登記証コピー

・董事長の身元証(パスポート)

・第2回中間金

・売買総額の30%

・残金

・売買総額の20%

・第1回中間金

・売買総額の30%〜40%

・増値税は原則として売主が支払いが、買主が支払う場合もある

・買主は契約税を納付

・増値税納付後、一週間以内に所有権移転が完了

・残金とともに、物件を買主に引渡

・水道光熱費、固定資産税、各種税金や代書費用などを引き渡し日 に清算

内容

・事前に売主の所有権の有無の確認

・謄本による権利の確認

・売買契約金額及び各期の支払う金額を決定

・建物部分の営業税を売買金額に含むかどうかの確認

・手付金の納付

・買主が代書(司法書士)を依頼

・代書が立ち会う

・原則董事長が立ち会うが、代理の場合は、委任状が必要

・所用時間約10日間〜2週間

・代書が行う

・抵当権の抹消または設定が必要な場合、同時に手続き 購入・売却決定

契約

登記書類の準備

登記申請

増値税納付

所有件移転完了・

引渡

 

14手付金支払い後に買主が購入を中止した場合、手付金は全額返却されない。売主が売却を中止した時に は、手付金は倍返しとなる。これは、契約後の中途解約も同様であり、支払済み金額の没収または倍返 しとなる。

15 土地増値税は、当該用地の購入時と売却時の公示価格の差額に対して課税される。200521日か ら、土地の増値額が原地価の100%以下の部分については税率20%、100〜200%の部分については税率

2)不動産にかかる税金 

  不動産にかかる税金は、①購入時の税金、②所有時の税金の2つに分けられている。 

以下それぞれの課税内容を紹介する。 

(表3−2)不動産保有場合にかかる税金・費用 

課税率と課税期間・納税期間

契約税 建物の課税現値の6%

印紙税 建物の課税現値+土地の公告現値の0.1%

公証費 建物の課税現値+公告現値の0.1%+27元

所有権移転司法書士費用 10,000〜14,000元 抵当権設定司法書士費用 3,000〜5,000元

建物固定資産税(房屋税)

・課税現値の3%(営業用)

・課税期間:7月1日〜6月31日

・納税期間:5月1日〜5月31日 土地固定資産税

・公告地価の1%を基本に累進課税(営業用)

・課税期間:1月1日〜12月31日

・納税期間:1月16日〜12月15日 購入時

所有時

項目

   

2.賃貸の場合  1)賃貸相場 

オフィスの平均的な賃貸相場は、(表3―3)のとおりである。相場の価格差は、物件の建築年 数や管理条件によって出ている。店舗は1等地の 50 坪以下の物件は常に品薄傾向にあるとい われている。 

(表3−3)オフィス賃料相場(元/坪当たり) 

グレード  A 級  B 級  C 級  賃  料  2,400〜2,800  1,800〜2,300  1,500〜1,700           ※台北市中心部、中規模以上 

        出所:スターツ株式会社  http://www.starts.co.jp/taiwan 

(表3−4)店舗賃料相場(元/坪当たり) 

場    所  賃料 

忠孝東路 4 段  6,000〜20,000  南京東路 3 段  3,500〜6,500  中山北路  4,000〜6,000 

松江路  4,000〜6,000 

台北駅前  5,000〜14,000  西門町  6,000〜20,000  天母東西路  5,000〜10,000          出所:スターツ株式会社  http://www.starts.co.jp/taiwan   

外食店舗の立地は、一等地となるところは非常に高額であるため、台湾で事業を展開してい る日系外食企業は、二等地あるいは路地裏に立地することが多い。それでもおいしい料理を提 供することによって口コミで多くの客が訪ね、順調に営業展開を行っている。 

 

2)面積表示 

  台湾の面積表示は坪で表示されるが、日本と異なり公共部分を含んでいることに注意する必 要がある。専用面積は一般的に2〜3割程度を差し引いたものとなる。 

 

3)内装・設備 

  商業用物件は、内装・設備およびそのメンテナンスは借りる側負担が原則となる。内装がない 状態で引き渡された物件では、原則的には退去時に現状復元する必要がある。 

 

4)賃貸期間 

  外食店舗の展開にあたって、賃貸期間に対する協議は重要である。賃貸期間が短すぎると家 賃料金がすぐ引き上げられる可能性がある。 

  台湾では一般的に賃貸期間は 5 年となる。ただし、百貨店、モールなどのテナントに入居する 場合は、賃貸期間が1、2年なることもあり、十分に注意する必要がある。 

 

5)賃借仲介手数料 

  賃借仲介手数料の相場は一ヶ月の家賃となる。日本のような礼金などは存在しない。保証金16

(押金という)は通常、家賃の3ヵ月分である。 

 

3.店舗を探す方法 

  台湾で店舗を探す場合、一般的には不動産会社の仲介による。 

台湾では不動産会社という名称を出しているところは物件の売買が中心となる。このうち賃貸 物件を紹介するものもいるが、賃貸物件を専門に取扱う業者は、社名からはわかりにくいことが 多い。賃貸物件について、自ら所有する店頭に貼り紙を掲示し、入居を募集するような形式もあ る。 

             

(表3−5)主要不動産仲介業者 

名称  住所  電話 

力覇房屋  台北市中正区館前路 42 号5楼  02-2388-2788  住商不動産  台北市敦化南路 2 段 267 号 3 楼之2  02-2736-5500  信義房屋  台北市大安区敦化南路2段 95 号 28 楼  02-2755-7666  中信房屋  台北市敦化南路 2 段 267 号 13 楼之 5  02-2378-8366  21 世紀  桃園県蘆竹郷南崁路1段 83 号 16 楼之3  03-352-8055  太平洋房屋  台北市光復南路 102 号 6 楼  02-2741-3457  永慶房屋  台北市信義区4段 191 号  02-2705-1380  北区房屋  桃園県桃園市経国路 857 号 13 楼  03-326-8966  長春不動産  台中市西屯区寧夏路 195-6 号 7 楼  04-2316-0106  仲信房屋  台北市中山区民生東路1段 51 号2楼  02-2378-8306  泛太不動産  桃園県蘆竹郷南崁路1段 83 号 16 楼之3  03-352-8055 

※店舗数は3以上のチェーン  出所:『2004 年連鎖店年鑑』 

   

                     

Ⅱ.店舗環境基準・食品衛生基準 

会社を設立したとしても、外食店舗開店の条件を満たさないと営業許可証を取得することがで きない。また、営業許可証の取得後においても、日頃の営業活動において環境保護、消防、衛 生、税務などが許可条件に一致しない場合、罰則または営業停止といったことが起こる可能性

・自ら所有する店頭へ貼 り紙で入居者募集や販 売を行っている

・道路に面する店舗は小 さく、仕切り貸しが多 い。必要に応じて隣接 する2店舗を借りるこ とも可能である 店舗張り紙による入居・販売情報の公示

好衛生規範』、『食品冷蔵と冷凍関連規範』などの衛生関連規定が重要である。また、その他、

『消防法』関連の規定も関係する場合がある。以下、店舗環境基準と食品衛生基準を紹介する。 

 

1.店舗環境基準 

  消防は『消防法』、『消防法施行細則』、『各類場所消防安全設備設置標準』によって規定され ている。 

1)消防規定 

  店舗ごとに自衛消防チームの編成が規定されている。営業許可証を取得するための消防審査 では、消防チームの編成、消防設備設置の有無が審査の対象となる。 

自衛消防チームについては、以下のような規定である。 

① 従業員 10 人以上の場合は、滅火班、通報班、非難引導班を編成する。 

② 従業員 50 人以上の場合は、滅火班、通報班、非難引導班以外に、安全保護班及び救護 班を編成する。 

③ 防火避難設備を自己検査する。月に一回、検査結果により防火に欠陥がある場合は管理 人に報告する。 

④ 滅火、通報及び非難訓練については、半年に1回、1回あたり 4 時間以上の訓練の実施 が必要となる。また、事前に地元の消防機関に通知すること。 

店舗内には避難平面図などを張っていること。 

なお、消防設備は、主に①消火設備、②警報設備、③避難用設備、④消防上緊急救護設備、

⑤緊急用リフトおよび緊急入口設備、⑥その他中央消防主管機関認定の消防安全設備、の 6 種 類に分けている。 

  関係部門は、毎年消防知識講習会を開催する。誰が参加するかについては、厳格に規定して いないが、講習会に参加することが義務付けられている。 

 

ドキュメント内 untitled (ページ 41-54)