62 子どもを迎える準備を終えると、職 員全体が集まって簡単なミィーティ ングを行います。1 日の活動の打ち合 わせ、天候や、クラスの様子への留意 点、安全面の配慮などが話され、子ど もたちが楽しく 1 日を過ごせるように 職員全体で共通認識を図ります。
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■ 9 : 00 登園
子どもたちはそれぞれ自分のシール帳 を持っています。シール帳は出欠の記録 になったり、保護者との連絡に使われた りしています。
シール帳
親子が幼稚園にやって来ると、教師は部 屋の前で出迎え、「おはようございます」
と挨拶を交わします。
このとき教師は、子どもや保護者とコ ミュニケーションを取りながら、子どもの 表情や健康状態にも気を配っています。
子どもたちは靴を脱いで下駄箱に入れ、
部屋に入ります。
室内に入ると、まず自分のロッカーに荷 物や上着を置き、タオルやコップを出して 所持品の始末をしたり、シール帳に出席の シールを貼ったりします。
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■ 登園後の活動
<自由遊び:好きな遊びに取り組む>
登園後の支度を終えると、子どもたちは自分のやりたい遊びをして過ごします。子ど もたちは自分の興味や関心に応じ、遊びを自由に展開していきます
室内には様々な遊具が置かれています。園庭に出て、固定遊具や砂場で遊んだり、動 物や植物の世話をしたり、観察したりする子どももいます。
教師は、さらに新しい素材や遊びの環境を用意することにより、子どもたちの活動を 広げていったりします。子どもたちが自主的に動いていく中で、教師は、子どもたちの 様子を見ながら時には遊びに加わったり、援助を行ったりします。
子どもの遊びのいくつかを、ご紹介します。
活動例1 ごっこ遊び
活動例2 ブロック遊び
活動例3 絵本
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活動例4 製作
活動例5 砂場
活動例6 遊具での遊び
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活動例7 生き物
活動例8 植物
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<一斉活動:クラス全員で活動する>
クラスの子ども全員が集まって、一斉に活動を行う場合もあります。
登園時に行う個別の挨拶とは別に、クラスで集まって、改めて朝の挨拶を交わしたり、
当番活動を行ったりします。また、教師から提案された1つのテーマで、描画活動や共 同製作活動を行ったり、全員でリズム活動に取り組んだりします。
クラスの担任が係りの 子どもたちと前に立ち、
皆で朝の挨拶を始めよう としています。
「みんなきちんと座れ ているかな」、子どもたち 同士で確認しあいます。
音楽をかけ、教師とともに、リズムにあ わせてダンスを踊ったりもします。
みんなで描画活動に取り組んでいます。
子どもたちはそれぞれ自分なりの表現 を模索していきます。
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■ 11:30 片づけ・お弁当
11:30 頃になると、それまでの活動
に一区切りをつけ、遊んでいた遊具の 片付けや掃除など行います。
皆で、手洗いやうがいをして、食事 の準備を終え、席についたのを確認し た後、「いただきます」と食事の挨拶 をし、昼食をとります。教師も、子ど もたちと一緒に話をしながら食事を しています。
食事が終わると、子どもたちは 家から持ってきた自分の歯ブラシ で歯を磨きます。
教師は、食前の手洗い・うがい、
食後の歯磨きなど、普段から生活 習慣が子どもたちに身につくよう に導いていきます。
子どもたちが食べ終わった頃、
「ごちそうさま」の挨拶をかわし ます。
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■ 午後の活動
昼食が終わると、午後の活動が始まります。午前中の活動とは違うまた新たな遊びの 発展や発見があり、子どもたちは充実した午後を送ります。
昼食をとった直後には、あまり激しい活動は控えるよう教師が指導したり、絵本や紙 芝居を読んだり、比較的ゆったりとした時間を持つことが多いです。
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■ 帰りの準備
降園時間が近づくと、子どもたちは、遊具や部屋の片づけを行います。そして着替え をし、家に持って帰る荷物の準備をします。
園の活動や遊びの中で、発見したもの、作ったもの、描いたもの、など、子どもによっ ては、たくさんの荷物を家に持って帰ることができるように、準備する姿も見られます。
園から保護者への連絡の手紙なども、配布されます。
帰る準備をして集まると、子どもたちの間で「あとで一緒に遊ぼう」、「明日はこんな ことをしよう」などと、約束している姿がよくみられます。教師は、子どもたちと一緒 に幼稚園の 1 日を振り返ったり、明日の幼稚園に期待をもてるような話をしたり、紙芝 居などを読んだりして、少し心落ち着く時間をもっています。
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■ 14:00 降園
14 時頃になると、保護者が子どもを 迎えにやってきます。
保護者は子どものクラスの前で終わる のを待っています。
教師はその日の幼稚園の活動や子ども の様子を保護者に話します。
保護者にとっては、幼稚園で子どもが どんな生活を送っているのか、知る機会 になっているのです。
最後に、教師と子どもたちで「さようなら」と挨拶を交わし、保護者のもとへ帰 ります。
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■ 子どもたちが帰った後に
子どもたちが家に帰った後、教師は掃除をします。そして、その日の保育の記録をつ けたり、他の教師と子どもたちの様子について話し合ったり、次の日の遊具・素材・教 材の準備、環境の整備などをしたりします。また、週に 1 回程度、幼稚園全体の職員会 議を行います。そこでは、指導計画の反省と立案の検討、行事のうちあわせ、子どもや 家庭の様子など、様々なことについて話し合い、保育の改善へとつなげていきます。
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ここでは、保育の内容について、具体的な教材やその指導のあり方を紹介し ます。それらの情報をどのように読み取って、実際の保育現場で利用したらよ いかを述べていきたいと思います。
●ひとつの例として活用する。
これから述べる指導内容は、ひとつの例です。それとまったく同じことをし たり、同じ素材を使ったりする必要はないのです。各活動は、日本の保育現場 で試され、効果があることが経験的にはっきりとしているものを取りだしまし た。しかし、それらは非常に多くの教材や活動の中から代表として選びだした ものです。大事なことは、それが何を意味するかということです。子どもにとっ て、また保育にとってどのような意義があり、どのように活用できるかを読み とってほしいのです。
●各々の国や地域の文化や社会の事情の中で利用する。
教材や活動は、あくまで、日本の文化や社会事情の流れの中で、開発されて きたものです。それを、他の文化や社会の中で、そのままに利用することは難 しいことが多々あることは十分に考えられます。ここで紹介されている素材が ないということもあるでしょう。自然条件が異なり、子どもたちの周りに育つ 植物の種類も違うでしょう。文化的な習慣も相当に違っているために、日本で は当たり前のことが他の文化では許されなかったり、なじみがなかったりする こともあるに違いありません。ここで紹介されているものをヒントとして、自 分たちの身近なところから役立つ素材を探し、また新たな活動を生み出し、す でに身の回りで行われている活動を作りかえて、子どもたちのために用いてほ しいと願っています。
●実際に試しながら、新たなものを作り出す。
この本で読んだものをそのまま現場で使っても、すぐにうまくいくとは限り ません。子どもも場所も文化も異なるのですから当然です。しかし、その一方 で、子どもはどの国であろうと、様々なものに好奇心を働かせ、提示した活動 が面白ければ、喜んでその活動に取り組み、そこから何かを学んでいくのです。
ただ、教材を提示しただけではすぐに子どもが興味を持つとは限りません。子 どもの活動が持続し、発展するには、教師が子どもの反応を見ながら適切な働 きかけをし、子どもとのやりとりをすることが必要なのです。実際に試しつつ、
自分の園に適した教材や活動を改善し、開発していってほしいのです。自分の 園や、他の園の教師たちと知恵を交換し合えば、よい保育が展開されるのです。
保 保 育 育 内 内 容 容 を を 学 学 ぶ ぶ た た め め に に
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幼児期に大切なことは、健康で安全な生活を送ることができるように、必要な生活習慣を身 につけたり、身体を動かす活動に取り組んだりできるようになることです。生活習慣を身につ けて清潔を保つことが健康の維持につながり、身体を動かして運動能力や感覚機能を高めてい くことが、思いがけない場面に遭遇したときに、瞬時に対応できる動きや体力を発揮して危険 を回避することに役立つのです。
生 生 活 活 習 習 慣 慣 を を 身身 に に つ つ け け る る
生活習慣を身につけることは、健康で安全な生活に必要な習慣を身につけ、豊かな社会生 活を営む基礎を培うことです。幼稚園という集団生活の場で、十分に心や身体を使って活動 しながら、幼児期に必要な生活習慣を身につけることを通して、自分のことが自分で出来る という自立心が育ち、仲間とともに心地よい生活するために必要な習慣が分かり、社会生活 の基礎が培われます。
5 - 1 健 康 の 指 導 : 健 康 な 身 体 を つ く る た め の 活 動
・ 豊かな人間関係のもととなる、朝・昼・晩・出会い・別れ・謝り・感謝の礼などのあい さつの意味を知る。
・ 生活習慣が身につくことで、幼児期に必要な健康的な心身の発達が図られる。
・ 幼稚園生活や家庭生活を通して繰り返し行うことで、習慣として身についていく。
・ 自分のことが自分でできるという自立心が育つ。
・ 生活習慣を身につけて行動することは、清潔で安全な生活につながることを知る。
・ みんなで気持ちよく生活するためには、生活習慣を守らなければならないことに気付く。
・ 生活習慣を身につけて行動できるようになることから、自律性が高められ、自立心が育っ ていく。