演目選定主旨・プロダクション紹介
平成 23 年度 新国立劇場 地域招聘公演 仙台オペラ 協会
OPERA¦ 鳴砂 67 演目選定にあたって
全国各地 の 優 れた 作品 を 新国立劇場 との 共催 で 上演 する 「地域招聘公演」。第 1 回目 の 平成 17 年度 から 7 回目 と なる 平成 23 年度公演 には 、仙台 オペラ 協会 を 招聘 いたします 。演目 は 1976 年 に 発足 した 協会 が 10 周年 を 記念 して 委嘱上演 した 『鳴砂』 (作曲:岡﨑光治) の 改訂再演 です 。 この 作品 は 、東北地方 のある 漁村 を 舞台 に 繰 り 広 げられる 男女 の 悲恋物語 ですが 、同時 に 人間 の 欲望 とエゴにより 、美 しい 自然 の 象徴 でもある 「鳴砂 の 浜」 が 汚 され 鳴 らなくなってしまったことを 、私 たちに 自然環境保護 への 警鐘 として 投 げかけています 。
仙台 オペラ 協会 は 、毎年秋 の 本公演 の 他、協会独自 の 小編成 オペラやガラコンサートで 構成 された 「春 のインテ ルメッツオ 」、仙台市 の 芸術祭 や 県内 の 地方公演 に 参加 することによって 、地域 の 音楽、芸術振興 に 寄与 し 、多 く の 人々 に 喜 ばれ ,愛 される 活動 を 続 けています 。現在 は 、佐藤淳一 を 芸術監督 に 置 き 、 2010 年 9 月 19 日、 20 日 に 本拠地仙台(東京 エレクトロンホール 宮城) にて 第 35 回公演『鳴砂』 を 上演。 2011 年 7 月 の 新国立劇場公演 では 、更 なる 磨 きをかけた 作品 が 上演 されることでしょう 。仙台 フィルハーモニー 管弦楽団 も 新国立劇場初登 場 となります 。
初 演:1986年10月3日 宮城県民会館(現:東京エレクトロンホール宮城)
原 作:菅原頑 作曲・脚色:岡﨑光治
Nari-suna
中劇場│ 2回公演│全2幕〈日本語上演〉
OPERA¦ 鳴砂 68 あらすじ
とある 小 さな 漁村。美 しい 白 い 砂浜 は 、踏 めば 歌 う 鳴砂 の 浜。 しかし 村 は 貧 しく 、沖 で 難破 する 船 の 積 み 荷 が 流 れ 着 いたものを 浜人 たちは 「産土( うぶすな ) の 神 のくだされもの 」 と 呼 び 、暮 らしの 糧 としなければならな かった 。毎年 この 村 を 嵐 が 二百十日 の 日 を 前 に 、村 では 風 を 呼 ぶ 風祭 りの 中 で 嵐 を 占 う ”虎舞” が 行 われる 。盲目 の 娘 イサゴは 、海 へ 出 たままか 帰 ってこないミナジに 思 いを 募 らせ 、大好 きな 鳴砂 のかすかなささやきを 聞 き ながら 待 ち 続 けていた 。 イサゴの 妹 ナギサやミナジの 養父母 ジサクとトマはイサゴの 届 かぬ 想 いに 心 を 痛 めつ つ 見守 っている 。 そこへ 、二百十日 の 大嵐 で 難破 した 大 きな 船 とともにミナジが 帰 ってくる 。山伏 がお 祓 いをし ていると 突然、船 が 3 回青 く 光 り 、青 い 光 に 包 まれた 女 が 現 れる 。 この 妖 しく 神秘的 な 女 は 「 エテル 」 と 名乗 る 。 ミナジや 男 たちはエテルに 惹 かれ 、 いぶかしむ 女 たちは 拒否反応 を 示 し 、 エテルを 村 から 追 い 出 そうとする 。 嘆 き 悲 しみ 常軌 を 逸 するイサゴに 村 の 女 たちの 同情 があつまり 、 いっそうエテルと 青 い 灯 への 反感 がつのる 。 気 が 付 くと 、村 は 敵対 する 男 と 女 で 真 っ 二 つに 割 れていた 。心 を 通 わせるミナジとエテルに 憎 しみを 抱 き 、半狂 乱 となったイサゴは 夜叉 の 如 く 長刀 を 振 り 回 し 、青 い 灯 を 叩 き 落 とす 。 エテルは 悲鳴 とともに 姿 を 消 し 、 ミナジ はエテルを 追 って 船 から 転落 する 。争 いの 果 てに 、命知 らずの 勇者 ミナジを 失 い 、難破船 の 廃材 が 散 らばる 浜 は 荒 れ 、 もう 鳴砂 は 歌 わない 。
仙台オペラ協会「鳴砂」(2010年 於:東京エレクトロンホール宮城)
OPERA¦ 鳴砂 69
【チケット料金(税込)】
S:9,450 円・A:7,350 円・B:5,250 円・C:3,150 円
【前売開始】2011.4/1(金)
2011 年 7/30(土)3:00 2007 年7/31(日)3:00
中劇場
指 揮 ……… 山下一史
Conductor Yamashita Kazufumi
演 出 ……… 岡﨑光治
Production Okazaki Mitsuharu
美 術 ……… 今野芳明
Scenery Design Konno Yoshiaki照 明 ……… 斉藤孝師
Lighting Design Saito Takashi衣 裳 ……… 庄子真美
Costume Design Shoji Mami
ミナジ ……… 佐藤淳一
Minaji Sato Junichi
イサゴ ……… 佐藤順子
Isago Sato Junko
ナギサ ……… 工藤留理子
Nagisa Kudo Ruriko
エテル ……… 横山いずみ
Eteru Yokoyama Izumi
ジサク ……… 鈴木 誠
Jisaku Suzuki Makoto
トマ ……… 遠藤 典子
Toma Endo Noriko
浜 長 ……… 高橋正典
Hamaosa Takahashi Masanori
山 伏 ……… 野崎貴男
Jisaku Nozaki Takao
黙役(虎舞) ……… 籾江道子モダンバレエ研究所
Silent role Toramai Michiko Momie Modern Ballet Laboratory合 唱 ……… 仙台オペラ協会合唱団/仙台放送合唱団/
NHK 仙台少年少女合唱隊 管弦楽 ……… 仙台フィルハーモニー管弦楽団
Orchestra Sendai Philharmonic Orchestra鳴砂
岡﨑光治Nari-suna / Okazaki Mitsuharu 全2幕〈日本語上演〉
OPERA¦ コジ・ファン・トゥッテ〈演奏会形式〉 70 演目選定にあたって
新国立劇場 オペラ 公演 には 、出演 するソリストの 全 ての 役柄 にカヴァー 歌手 がキャスティングされています 。 カヴァー 歌手 は 、本役歌手 と 同様、事前 の 勉強 をし 、稽古 から 公演 までいかなるアクシデントにも 対応 できるよ う 本役歌手 の 控 えとしてスタンバイしますが 、本役歌手 にトラブルがない 限 り 、舞台 に 立 つことはありません 。 日本 のオペラハウスで 、日本人歌手 の 活躍 の 場 は 必要不可欠 と 考 える 尾高芸術監督 は 、日本 を 代表 するオペラ 歌手 たちが 、 カヴァー 歌手 として 新国立劇場 オペラ 公演 を 支 えていること 、 そして 、日本人歌手 たちの 実力 を 、 観客 の 皆様 にも 知 っていただくために 、 2011 年 5 月 の 『 コジ ・ ファン ・ トゥッテ 』公演 カヴァー 歌手 による 歌唱 の 場 を 演奏会形式 で 企画 しました 。副題 を 「恋人 たちの 学校」 というこの 作品、異性 に 対 して 感情 のおもむくま まにしていると 痛 い 目 にあいますから 、理性 をお 忘 れなくという “教育的寓話” とも 呼 べる 作品 として 誕生 しま した 。 このモーツァルトの 美 しいアンサンブル ・ オペラには 、 6 人 のソリストがみな 、 そろって 高 いレベルで 優 れたアンサンブルを 聴 かせることを 求 められます 。尾高忠明芸術監督 による 特別企画『 コジ ・ ファン ・ トゥッ テ 』 (演奏会形式) にご 期待 ください 。
あらすじ
18 世紀 のナポリ 。士官 のグリエルモとフェルランドは 、美 しい 姉妹 フィオルディリージとドラベッラとそれぞ れ 婚約 している 。老哲学者 ドン ・ アルフォンソにそそのかされ 、 ふたりは 恋人 の 貞操観念 をめぐって 賭 をする ことになる 。戦場 に 赴 くことになったふりをして 偽 りの 別 れを 演 じた 後、嘆 き 悲 しむ 姉妹 を 女中 のデスピーナ がたしなめていると 、変装 したグリエルモとフェルランドが 登場 し 、 あの 手 この 手 で 姉妹 を 口説 く 。姉妹 の 心 は 次第 に 揺 らぎ 、 ドラベッラが 姉 の 婚約者 グリエルモに 、 さらに 「自分 の 貞操 は 岩 のように 固 い 」 と 言 っていた フィオルディリージもフェルランドの 口説 きに 陥落 してしまう 。新 しい 2 組 のカップルの 結婚式 が 行 われると ころに 、軍隊(婚約者 たち ) の 帰還 が 告 げられる 。姉妹 は 恋人 たちに 死 ぬ 覚悟 で 罪 を 告白 すると 、 ドン ・ アルフォ ンソが 芝居 の 種明 かしをし 、婚約者 たちはめでたく 元 の 鞘 におさまる 。
初 演:1790 年1月26日 ウィーン・ブルク劇場
作 曲:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト Wolfgang Amadeus Mozart(1756-1791) 台 本:ロレンツォ・ダ・ポンテ Lorenzo da Ponte