• 検索結果がありません。

オテロ

ドキュメント内 OPERA オペラ 2011/ 年 1 月 (ページ 42-47)

41 演目選定にあたって

2009/2010 シーズンの 開幕 を 華 やかに 飾 った 、 シェイクスピアの 悲劇 に 基 づくオペラで 、晩年 のヴェルディが 7 年 の 歳月 をかけて 作曲 した 、 イタリア ・ オペラ 悲劇 の 頂点 に 立 つ 作品 です 。演出 のマルトーネは 、物語 の 舞台 をキプロス 島 からヴェネツィアに 移 し 、 ステージ 上 に 50 トンもの 水 をたたえた 運河 を 蜘蛛 の 巣 の 如 く 配 し 、水 面 の 表情 や 色 でオテロの 妄想 やイアーゴによって 張 り 巡 らされた 陰謀 を 視覚化。美 しく 迫力 のあるプロダク ションは 新国立劇場 のレパートリーとして 、観客 に 永 く 愛 されるものであると 考 えます 。難役 オテロは 、

『 トゥーランドット 』 カラフや 『 アイーダ 』 ラダメスで 新国立劇場 に 強靭 な 美声 を 響 かせたフラッカーロで 、今 シーズン 開幕公演 の 『 イル ・ トロヴァトーレ 』 マンリーコでも 登場 します 。 デズデーモナは 人気急上昇 のポプラ フスカヤが 新国立劇場初登場。松位浩、小原啓楼等、脇 を 固 める 日本人 キャストの 活躍 にもご 期待 ください 。

作品解説

ヴェルディが 「生涯 の 師」 として 仰 いだシェイクスピアの 四大悲劇 の 一 つ 『 オテロ 』 が 原作。初 めから 終 りまで 連綿 と 続 く 音楽 と 言葉 を 密着 させることによって 、人間 の 心 の 奥底 を 雄弁 に 描 いたヴェルディ 晩年 の 傑作 で す 。台本 は 先鋭的 な 詩人 であり 、 オペラの 作曲家 でもあったボーイトによるもので 、二人 は 最高 のパートナーと して 、続 く 『 ファルスタッフ 』 ( 1893 年) でもコンビを 組 み 傑作 の 誕生 となりました 。主人公 オテロが 褐色 の 肌 をしたムーア 人( ヨーロッパ 人 が 、北西 アフリカに 住 むイスラム 教徒 をさした 呼称) であることから 、 ヴェル ディとボーイトの 間 でこの 創作 プロジェクトを “ チョコレート ” と 呼 びつつ 、構想 から 7 もの 歳月 をかけて 成 させました 。初演 は 1887 年 ミラノ ・ スカラ 座。前作『 アイーダ 』 でそれまでのイタリア ・ オペラの 伝統 の 総括 をやってのけたヴェルディが 、今度 は 自 らの 芸術理念 に 突 き 動 かされて 作 り 上 げた 、 ひとつの 到達点 といえま す 。 そこには 旧来 のオペラのスタイルは 存在 せず 、 ドイツ ・ オペラの 巨匠 で 同 い 年 のワーグナーとは 違 う 新 しい 形 での 、「音楽 によるドラマ 」 が 存在 しています 。

初 演:1887年2月5日 ミラノ・スカラ座

作 曲:ジュゼッペ・ヴェルディ Giuseppe Verdi(1813-1901) 台 本:アッリーゴ・ボーイト Arrigo Boito

Otello

オペラパレス│ 5回公演│全4幕〈イタリア語上演/字幕付〉

OPERA¦ オテロ

レパートリー R e p e r t o i r e

42 あらすじ

15 世紀。島 の 人々 の 待 つ 中、 ムーア 人 ながら 新総督 としてトルコ 艦隊 を 破 ったオテロ 一行 が 嵐 の 中凱旋。 オテロ を 恨 む 旗手 イアーゴは 、 オテロの 妻 デズデーモナに 恋 するロデリーゴに 陰謀 を 持 ちかけ 、 ライバルの 副官 カッシ オに 酒 を 飲 ませる 。泥酔 し 刃傷沙汰 を 起 こしたカッシオは 、 オテロに 解任 されてしまう 。落 ち 込 むカッシオにイ アーゴは 、 デズデーモナにとりなしを 頼 むよう 囁 き 、 デズデーモナとカッシオの 仲 を 疑 わせるよう 仕向 ける 。猜 疑心 を 持 ち 始 めたオテロは 、 カッシオの 復職 をとりなす 妻 に 苛立 ち 、差 し 出 されたハンカチを 投 げ 捨 てる 。 イ アーゴは 密 かにそれを 入手。何 も 知 らないデズデーモナは 、再 び 夫 にカッシオの 赦免 を 願 うが 、 オテロは 耳 を 貸 さず 、逆 に 自分 が 贈 ったハンカチをなくした 妻 を 責 め 、不倫 の 疑惑 をいよいよ 深 めていく 。 イアーゴが 画策 し 、 カッシオがなくなったハンカチを 取 り 出 すのを 見 たオテロは 妻 を 殺 すことを 決意。 そこへヴェネツィア 公使 が 到着 し 、 カッシオがオテロの 後継者 として 統治者 になることが 決 まったと 公告 すると 、 オテロは 妻 を 突 き 飛 ばし 彼女 を 罵 る 。夫 の 振 る 舞 いを 理解 できず 、 デズデーモナは 死 を 憶 えつつも 祈 り 、床 につく 。 オテロが 入 ってきて 、 妻 が 身 の 潔白 を 主張 するにもかかわらず 、彼女 の 首 を 締 める 。 その 直後駆 けつけた 人々 から 事 の 真相 が 明 らかに されるが 時 すでに 遅 く 、 すべてを 知 ったオテロは 最愛 の 妻 の 死 を 嘆 きつつ 自 らの 胸 に 剣 を 突 き 立 てる 。

OPERA¦ オテロ

2009年公演より

43

【チケット料金(税込)】

S:26,250 円・A:21,000 円・B:14,700 円・C:8,400 円・D:5,250 円

【前売開始】2011.11/5(土)

      2012 年 4/1(日)2:00   4/10(火)6:30       2007 年4/4(水)2:00   4/13(金)2:00       2007 年4/7(土)2:00

オペラパレス

指 揮 ……… ジャン・レイサム=ケーニック

Conductor Jan Latham-Koenig

演 出 ……… マリオ・マルトーネ

Production Mario Martone

美 術 ……… マルゲリータ・パッリ

Scenery Design Margherita Palli

衣 裳 ……… ウルスラ・パーツァック

Costume Design Ursula Patzak

照 明 ……… 川口雅弘

Lighting Design Kawaguchi Masahiro

オテロ ……… ヴァルテル・フラッカーロ

Otello Walter Fraccaro

デズデーモナ ……… マリーナ・ポプラフスカヤ

Desdemona Marina Poplavskaya

イアーゴ ……… ミカエル・ババジャニアン

Iago Mikael Babajanyan

ロドヴィーコ ……… 松位 浩

Lodovico Matsui Hiroshi

カッシオ ……… 小原啓楼

Cassio Ohara Keiroh

エミーリア ……… 手嶋眞佐子

Emilia Teshima Masako

ロデリーゴ ……… 内山信吾

Roderigo Uchiyama Shingo

モンターノ ……… 久保田真澄

Montano Kubota Masumi

伝 令 ……… 未定

A Herald TBA

合 唱 ……… 新国立劇場合唱団

Chorus New National Theatre Chorus

管弦楽 ……… 東京フィルハーモニー交響楽団

Orchestra Tokyo Philharmonic Orchestra

G.ヴェルディ

オテロ

Otello / Giuseppe Verdi 全4幕〈イタリア語上演/字幕付〉

Repertoire    レパートリー Repertoire

OPERA¦ オテロ

主要キャスト・スタッフプロフィール

44 モスクワ生まれ。イッポリトフ・イワノフ国立音楽院で学ぶ。モスクワのニュー・オペラ・シア

ターで『エウゲニ・オネーギン』タチヤーナでオペラデビュー。これまで英国ロイヤルオペラ、ベ ルリン州立歌劇場、ハンブルク州立歌劇場、チューリッヒ歌劇場、モネ劇場、バルセロナのリ セウ劇場、メトロポリタン歌劇場、ボリショイ劇場、ザルツブルク音楽祭などに出演。『ドン・ジョ ヴァンニ』ドンナ・アンナ、『ドン・カルロ』エリザベッタ、『椿姫』ヴィオレッタ、『イル・トロヴァトー レ』レオノーラ、『オテロ』デズデーモナ、『シモン・ボッカネグラ』アメーリア、『カルメン』ミカ エラ、『 神々の黄昏 』ノルン、『ファウスト』マルグリートなど幅広いレパートリーを持つ。

2011/2012シーズンにはウィーン国立歌劇場『シモン・ボッカネグラ』とバイエルン州立歌 劇場『椿姫』にデビュー予定。新国立劇場初登場。

デズデーモナ:

マリーナ・ポプラフスカヤ

Desdemona : Marina Poplavskaya イタリアのカステルフランコ生まれ。1994 年にバルセロナのリセウ劇場の『ナブッコ』でオ

ペラデビュー。以来、ミラノ・スカラ座、バイエルン州立歌劇場、ハンブルク州立歌劇場、ベ ルリン・ドイツ・オペラ、マドリッドのレアル劇場、メトロポリタン歌劇場、英国ロイヤルオペラ など世界各地の歌劇場に出演。『アイーダ』ラダメス、『仮面舞踏会』リッカルド、『運命 の力』ドン・アルヴァーロ、『オテロ』タイトルロール、『イル・トロヴァトーレ』マンリーコ、『ドン・

カルロ』タイトルロール、『蝶々夫人』ピンカートン、『トスカ』カヴァラドッシ、『カルメン』ドン・

ホセ、『カヴァレリア・ルスティカーナ』トゥリッドゥなど幅広いレパートリーを持つ。新国立劇 場には 2003 年『アイーダ』ラダメス、08 年『トゥーランドット』カラフに出演。2011/2012 シーズンは『イル・トロヴァトーレ』マンリーコにも出演。

オテロ:

ヴァルテル・フラッカーロ

Otello : Walter Fraccaro

ナポリ生まれ。前衛演劇でキャリアをスタートさせ、演劇グループ「Falso Movimento」と

「Teatri Uniti」を設立。1992 年からは映画監督としても活躍。複数の映画がカンヌ映画 祭で上映されている。オペラでは、英国ロイヤルオペラ、マドリッドのレアル劇場、ナポリ、フィ レンツェ・テアトロ・コムナーレ、シャンゼリゼ劇場などで演出を手掛けている。これまで演出し た作品は、『コジ・ファン・トゥッテ』『ルル』『ドン・ジョヴァンニ』『仮面舞踏会』『フィガロの 結婚』『ファルスタッフ』などが挙げられる。映画監督としての手腕とその実績としては、 91 年

『あるナポリの数学者の死』が代表作でありヴェネツィア映画祭のグランプリを始め数々の賞 を受賞している。また、第 48 回カンヌ国際映画祭(95 年 5月)では、『L'amore molesto』

がコンペティション部門において上映されている。第53回カンヌ国際映画祭(2000年5月)で は審査委員を務めている。新国立劇場には 09 年の本プロダクションで初登場となった。

演出:

マリオ・マルトーネ

Production : Mario Martone 1953 年ロンドン生まれ。ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージックで学ぶ。オペラお

よびコンサートの指揮者として世界各地で活躍。88 年に『マクベス』でウィーン国立歌劇 場に初登場。ほかにも英国ロイヤルオペラ、パリ・オペラ座、ベルリン・ドイツ・オペラ、ロー マ歌劇場、デンマーク王立歌劇場、フィンランド国立歌劇場、ブエノスアイレスのコロン劇 場などでオペラを指揮。日本には 91 年より、東京都交響楽団や、オーケストラ・アンサンブ ル金沢、新日本フィルハーモニー交響楽団に客演。最近ではすみだトリフォニーホールでの ファジル・サイ・プロジェクトin TOKYO 2008に参加。モーツァルト、ヴェルディ、プッチー ニ、ビゼー、ワーグナー、R.シュトラウス、ブリテン、ドビュッシー、ヤナーチェクなど幅広いオ ペラレパートリーを持つ。新国立劇場初登場。

指揮:

ジャン・レイサム=ケーニック

Conductor : Jan Latham-Koenig

オテロ

Otello / Giuseppe Verdi

OPERA¦ オテロ

主要キャスト・スタッフプロフィール

45 京都市生まれ。大阪音楽大学卒業、同大学院修士課程歌劇専攻を全秀の成績で修了。

ベルリン芸術大学在学中よりヴュルツブルク市立劇場、ダルムシュタット州立歌劇場との専 属契約を経て、ザールラント州立劇場首席バス歌手として招聘され現在に至る。また 2002 年ザルツブルク祝祭劇場『トリスタンとイゾルデ』マルケ王で指揮者・演出家のみならず国内 外のメディアからも非常に高い評価を得る。ザールラント州立劇場『ドン・カルロ』フィリッポ二 世、『ラ・ボエーム』コッリーネなど、ヨーロッパで活躍している。10 年びわ湖ホール『トリスタ ンとイゾルデ』マルケ王は存在感のある歌唱で好評を博した。新国立劇場には 06 年『さまよ えるオランダ人』ダーラント、09 年『魔笛』ザラストロに出演している。

ロドヴィーコ:

松位 浩

Lodovico : Matsui Hiroshi アルメニアのエレヴァン生まれ。同市の国立音楽院で声楽と指揮を学ぶ。その後ドイツでも

さらに研鑽を積む。アルメニア国立歌劇場のアンサンブルメンバーとしてオペラデビュー。こ れまでにケルン歌劇場、ライプツィヒ歌劇場、エッセンのアールト劇場、ハノーファー州立歌 劇場、ボン歌劇場、サヴォンリンナ・オペラフェスティバルなどに出演。『ドン・ジョヴァンニ』

タイトルロール、『ラ・ボエーム』マルチェッロ、『蝶々夫人』シャープレス、『椿姫』ジェルモン、

『オテロ』イアーゴ、『アイーダ』アモナズロ、『ファルスタッフ』フォード、『エウゲニ・オネー ギン』タイトルロール、『スペードの女王』エレツキー公爵など幅広いレパートリーを持つ。新 国立劇場初登場。

イアーゴ:

ミカエル・ババジャニアン

Iago : Mikael Babajanyan

OPERA¦ オテロ

オテロ

Otello / Giuseppe Verdi

ドキュメント内 OPERA オペラ 2011/ 年 1 月 (ページ 42-47)