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コンベア 搬送

赤外線照射装置 紫外線照射装置

図1 光殺菌装置の構造

0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0

殺菌処理直後 殺菌処理後2日目

実 表 面 の 菌 数

無処理 光殺菌

Log(cfu/3.8cm2)

0 10 20 30 40 50 60

1日目 2日目 3日目 4日目 保存日数

カ ビ 果 発 生 率(

)

無処理 光殺菌

輸送手段 光殺菌 無処理

輸送中 平均温度(℃)

トラック便 97.1 88.6 8.7 商品果率(%)

表1 東京へ輸送した光殺菌果実の商品果率(平成21〜23年)

注)1.ポテトデキストロース寒天培地を使

用。 注)1.保存温度は15℃。

機関名 佐賀県果樹試験場 部署名 常緑果樹研究担当 記入者氏名 夏秋道俊

電話番号 0952-73-2275

e-mail natuaki-michitoshi@pref.saga.lg.jp 品目

技術名

特徴

活用が想定される場面

(または、当該技術の活用によって 解決が期待される課題)

特許権、実用新案権の有無 登録年月日

※特許権、実用新案権が有の場合 登録番号

※特許権、実用新案権が有の場合 普及状況

(普及している地域、面積、その他参考 情報を記載願います。)

開発機関名

佐賀県内の一部産地で、選果場の貯蔵施設を活用して実施している。

処理施設や温度・湿度の管理が難しい点が課題である。

佐賀県果樹試験場 果樹

カンキツの高温処理による減酸・着色促進技術

 カンキツにおいて収穫時に着色が不良な場合や酸度が高い場合に、果実を収 穫直後に、高湿度(100%)条件下で高温処理(35℃、3日間)することで一度に大 量の果実の着色と減酸を促進することができる。

 温州みかんで収穫時に着色や減酸が不良な果実が多い場合に、品質向上を図 ることができる。

佐 賀 県 研 究 成 果 情 報  

   

[背景・ねらい] 

 

極早生ウンシュウのブランド率を高めるため、JAからつ上場地区営農センター所有の 高温処理施設を利用して「岩崎早生」の大量果実の着色や減酸を短期間に促進し、高商品 化を図る。 

   

[成果の内容・特徴] 

 

1 . 集荷時のクエン酸含量が平均

1.02%で、商品果の品質基準(クエン酸含量で 1.0%以

下)を満たす割合が

4

割程度の果実は、高温処理により減酸が図られ、品質基準を満 たす果実の割合は

7

割程度に増加する(図1、表1)。 

2.高温処理により果皮の未着色面積割合は減少し、着色が促進される(図2)。

3.ブランド率は、高温処理により集荷時の約

2

倍となり、高商品化が図られる(表

1)。

   

[成果の活用面・留意点] 

 

1.現場のカラーリング施設などを利用して高温処理を実施する場合には、処理に必要な 環境条件(温度

35℃、湿度100

%)を実現できるように事前に施設の条件(施設の規 模、保温性、加温装置や加湿機、循環扇の能力)や果実の入庫量と温湿度分布の状況 を調査して対策を講じる必要がある。

2.施設内を最適な温湿度分布で維持できるように、入庫後の温湿度分布や結露の発生状 況を確認しながら、加温装置や空調の調整を行う。

3.最上段のコンテナなど昇温が早く温風が直接当たりやすい場所は、減量しやすくヘタ 枯れが生じやすいため、透湿性シート等で被覆して果実からの過剰な蒸散を抑える必 要がある。

極早生ウンシュウ「 岩 崎 早 生 」 の 高 温 処 理 に よ る 高 商 品 化  

[要約]集荷時に糖度が平均

11.3、クエン酸含量が平均 1.02%の極早生ウンシュウ「岩崎

早生」の果実を高温処理(温度

35℃、湿度100%の3

日間)することで、着色および減酸 が促進されブランド率は処理前の約

2

倍となり、果実の商品性は向上する。 

果樹試験場・常緑果樹研究担当  連絡先 

0952-73-2275 

[email protected]

部会名  果樹  専門  栽培  対象  温州みかん 

[具体的データ]

1)マルチ栽培された「岩崎早生」で2007年10月9 日に集荷した果実(5t程度)を供試し処理期間は 同年10月10日〜10月13日までの3日間とした 。 2)果実は200果/コンテナで、10コンテナについて光セ

ンサー選果機を利用して非破壊で調査した。

3)施設は、最大 50tまで処理が可能で、加温は重油 ボイラー、湿度維持は加湿機で行う。

4)施設内の湿度環境は、90%〜100%で維持した。

5 ) 最 上 段 の コ ン テ ナ は 、 果 実 に 直 接 風 が 当 た ら な い ように透湿性シートを被覆した。       

       

         

                       

注1)

※は5%水準で有意差あり。

 

注2)

品質基準をクリアした果実の割合 

注3)

糖度11.0〜11.9、クエン酸含量1.0%以下の果実の商品名(JAグループ佐賀・県下統一ブランド) 

注4)

糖度12以上、クエン酸含量1.0%以下の果実の商品名(JAからつ上場地区・オリジナルブランド) 

写真1 「岩崎早生」の集荷果実の高温処理

(JAからつ上場地区営農センター・高温処理施設)

図1 高温処理前後の酸度分布の変化

0 10 20 30 40 50

0.61

〜0.70 0.71

〜0.80 0.81

〜0.90 0.91

〜0.10 1.01

〜1.10 1.11

〜1.20 1.21

〜1.30 クエン酸含量(%)

分布割(%)

処理後 処理前

図2 高温処理前後の未着色面積の変化 0

200 400 600 800 1000 1200

0 10 20 30 40 50 60

未着色面積割合(%)

サンプル数(果)

処理前 処理後

さが美人

注3)

うわばの夢

注4)

(mm) (Brix) (%) (%) (%) (%)

処理前 61.0 11.2 1.02 16.6 2.2 18.9

処理後 60.8 11.3 0.95 30.2 6.8 37.0

t検定

注1)

ns ns

− − −

最大径 糖 度 クエン酸含量

表1 高温処理前後の果実品質とブランド率の変化(2007.10.14)

ブランド率

注2)

佐 賀 県 研 究 成 果 情 報  

「 大 津 四 号 」 の 高 温 処 理 に よ る 減 酸 促 進  

[要約] 「 大津四号」の収穫後果実を、コンテナ(17kg程度)詰めし、高湿度(

100%)

条件下において 高温処理 (35℃、3 日間)することで一度に大量の果実の 減酸 (

23%〜

28%)を促進すことが可能である。 

果樹試験場・常緑果樹研究担当  連絡先  0952-73-2275  部会名  果樹  専門  栽培  対象  温州みかん   

 

[背景・ねらい] 

 

収穫時の酸高なカンキツ類果実の減酸処理方法として、高温処理(35℃)による減酸促 進効果が認められている。そこで温州ミカン「大津四号」において、大量の果実の減酸を 短期間に促進し、商品化率を高めるためのコンテナ段積みでの高温処理技術を開発する。 

   

[成果の内容・特徴] 

 

1.高温処理により、5 段積みにしたすべてのコンテナの果実で一定の減酸が図られ、3 日間で 23%〜28%程度の減酸が促進される(表1、図 2、図 3)。 

 

2.処理による糖度や香りへの影響は見られず、減酸により食味は向上する(表1)。  

 

3.処理後1ヶ月間、常温貯蔵しても、腐敗果や果皮障害の発生は見られない 

(データ省略)。 

   

[成果の活用面・留意点] 

 

1.高温処理には収穫直後の果実を用いた。また、果実はコンテナ(17kg程度)詰めし て、サーモ付き電気ヒーター(220W)を設置した貯蔵庫(縦 1.8m×横 1.8m×高さ 2.0m)内に 5 段積みにした(図 1)。 

 

2.処理期間は 3 日間とし、貯蔵庫内の湿度はほぼ 100%に設定した。  

 

3.貯蔵庫内の湿度が低下した場合には、特に上段で減量が大きくなるため、ヒーターの

配置に注意し、湿度をほぼ 100%に維持するとともに、最上段のコンテナを新聞紙等

で被覆することにより、果実からの過剰な蒸散を抑えるようにする。 

表1 高温処理による減酸促進

横径 果重 果肉歩合 糖度

(mm) (g) (%) (Brix)

65.0 101.7 76.8 12.7 1.44 a注)

1段目 67.6 110.0 76.1 13.1 1.12 b 3段目 68.0 110.1 75.5 13.2 1.04 b 5段目 65.9 103.7 76.4 13.1 1.08 b 収穫時

(2005.12.9)

処 理 区 (%)

35℃・3日間

(2005.12.12)

クエン酸

[具体的データ]

 

           

           

図1  「大津 4 号」のコンテナ段積みでの高温処理         

       

           

図2 収穫時のクエン酸含量分布 0

10 20 30 40 50

1.3

〜1.4%

1.4

〜1.5%

1.5

〜1.6%

1.6%以上 分

布 割 合

(%)

                 

図3 高温処理後のコンテナ別クエン酸含量分布 0

10 20 30 40 50

0.8%以下 0.8

〜0.9%

0.9

〜1.0%

1.0

〜1.1%

1.1

〜1.2%

1.2

〜1.3%

1.3

〜1.4%

分 布 割 合

5段目 3段目 1段目

(%)

                   

注)Tukey の多重検定により,異符号間は 5%水準で有意差有り。 

機関名 熊本県農業研究センター 部署名 果樹研究所

記入者氏名 榊 英雄

電話番号 0964(32)1723

e-mail [email protected] 品目

技術名

特徴

活用が想定される場面

(または、当該技術の活用によって 解決が期待される課題)

特許権、実用新案権の有無 登録年月日

※特許権、実用新案権が有の場合 登録番号

※特許権、実用新案権が有の場合 普及状況

(普及している地域、面積、その他参考 情報を記載願います。)

開発機関名 備考

果樹

カンキツ「不知火」果実のMA包装資材活用による長期貯蔵技術

 カンキツ「不知火」は、全国的な生産増大に伴い、3~4月に出荷量が集中し、

価格が低下している。そのため、出荷量を平準化し、価格の維持・向上を目的とし て、出荷期間を7月まで延長可能な長期貯蔵方法を明らかにした。

1.カンキツ「不知火」のMA包装資材を活用した長期貯蔵での減酸の推移を明ら かにし、7月に出荷するための指標を明らかにした。

2.「不知火」果実では、1月中旬の収穫時、または3月上旬の MA個装時のクエ ン酸濃度がわかれば、MA個装果実の貯蔵後のクエン酸濃度が推定できるため、

長期貯蔵して出荷するための指標にできる。

3.3月下旬に収穫・予措した果実をMA個装し、貯蔵温度8℃、12℃、16℃、20℃

および常温で検討した結果、12℃が果皮色および果肉色ともに最も優れ、食味が 良好で、貯蔵性においても12℃で貯蔵した果実は、腐敗果の発生がほとんど見ら れず、こはん症およびヘタ枯れ発生率も少なかった。そのため、MA個装した「不 知火」果実の長期貯蔵温度は、12℃が最も適している。

 「不知火」果実の出荷ピークである3~4月の出荷量を抑制し、値崩れを防止で きるとともに、6・7月出荷での高単価販売が期待でき、かんきつ生産における経 営安定と所得向上に役立つことが期待される。

無 無 無

 熊本県の「不知火」産地に普及しており、約600tを出荷(H23)。

熊本県農業研究センター果樹研究所

農業の新しい技術 No. 647(平成23年5月) 分類コード 05−09 熊 本 県 農 林 水 産 部

7月までの出荷に向けたPプラス個装「不知火」

果実の収穫及び貯蔵中の品質区分

農業研究センター 果樹研究所常緑果樹研究室 担当者:北園邦弥 研 究 の ね ら い

「不知火」の現在の出荷期間は12月から翌年の5月までであるが、出荷量は全国的に増 加傾向にあり、県内でも「肥の豊」等の植栽により出荷量は増加傾向にある。新たな需要 が見込まれる7月まで出荷期間を拡大することにより、出荷量の平準化と価格の維持向上 が可能となるものの、現状では出荷時の目標品質や、収穫時の果実品質に応じた出荷適期 が不明である。

そこで、7月の暑い時期に美味しいと感じる「不知火」の果実品質レベルを明らかにす るとともに、

収穫時や貯蔵中の糖度およびクエン酸に基づいた出荷適期を明らかにする。

研 究 の 成 果

1.「不知火」の果実は、7月の暑い時期においても、糖度13以上、クエン酸1%未満で あれば美味しいと評価する人が多い。一方、クエン酸1.0%以上では、糖度13以上であっ ても美味しくないと評価する人が多い(表1)。

2.クエン酸は、貯蔵日数の経過とともに低下するが、クエン酸が高い果実ほど1%以下 になるのが遅れる。7月中旬にクエン酸が1%以下となる果実は、収穫期の1月中旬で 1.8%以下、Pプラス個装時の3月上旬で1.6%以下である(図1)。

3.6月中旬にクエン酸が1%以下となる果実は、収穫時では1.6%以下、Pプラス個装時 には1.5%以下である(図1)。

4.5月中旬にクエン酸が1%以下となる果実は、収穫時では1.3%以下、Pプラス個装時 には1.2%以下である(図1)。

5.糖度は、収穫からPプラス個装までの予措・貯蔵期間中に約1度上昇する。Pプラス 個装後は、糖度の上昇はみられず横ばいで推移し、6月以降はやや低下する(図2)。

以上のことから、「不知火」の美味しいと感じる糖度は13以上、クエン酸は1%以下で

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