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帯状疱疹

ドキュメント内 「在宅医療講座 基礎から実践まで」 (ページ 78-83)

7QOL向上に向けたサービス

4. 帯状疱疹

• 体内に潜伏していた水痘・帯状疱疹ウイルス の再活性化による.

• 水痘・帯状疱疹ウイルスによる免疫能低下が 原因.

• 片側性で神経の支配領域に一致して水疱を 伴う紅斑が出現.

• 多くは疼痛を伴う.

• 後遺症として神経痛が残しやすい.

対策とケア

• 治療:抗ウイルス剤の投与

• 抗ウイルス剤の投与中は多めの水分摂取を 促す

• 腎機能の低下した高齢者では,抗ウイルス剤 が腎で析出し,腎不全になる可能性がある.

(特に鎮痛剤使用により腎血流量が低下する と生じやすくなる)

5. 低温熱傷

• 短時間では問題にならない程度の温熱に長時 間曝露されて生じる損傷(概ね60℃以下)

• 高齢者に多い(湯たんぽ,カイロ,電気アンカ の使用)

• 知覚障害を有する人にでは重症化しやすい多 い(糖尿病性神経障害)

• 多くは深い熱傷(Ⅲ度)

• 熱傷であることに気づかない場合も少なくない.

低温熱傷の原因となる熱源

保温器具・暖房用品

あんか,湯たんぽ,電気カーペット,電気毛布,

電気こたつ,保温便座,携帯用カイロ,床暖房,

ファンヒーターなど 医療用具

電気あんか,ホットパック,電気毛布,ウォー ムマット,温風マット,温風ブランケットなど

低温熱傷の生じる要因

• 温度(44℃,6時間)

• 接触時間(44~51℃: Δ 1℃上昇→時間は1/2)

• 圧力

低温熱傷は予防が大切

• 高齢者,知覚障害を有する者(糖尿病,脊損 患者など),体位変換不能者では湯たんぽ,

アンカ等の使用を極力避ける.

• 特に湯たんぽ,アンカ等が皮膚に接触して,

圧がかかっていると血流を障害するために血

液による冷却効果がなくなるので注意.

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6. 疥癬

• ヒトヒゼンダニ(疥癬虫)の角層内寄生による 感染症

• 体幹,四肢に瘙痒の強い丘疹,膿疱,掻破痕 が散在.

• 指間に好発.頭部・顔面は稀.

• 高齢者施設に多い.

• 免疫不全者では角化型疥癬(ノルウェー疥癬)

と呼ばれる寄生数の著明に多い臨床型を呈す ることがあり,頭部にも生じうる.

疥癬虫

角化型疥癬

¾免疫の低下している人や

高齢者で発症

¾ステロイドの誤使用によ

り生じることもある

¾頭部を含む全身に皮疹

が起こる

¾

角化が著明

¾

痒みがないことがある

ヒゼンダニのライフサイクル

33~44日

10日ほど

幼虫幼虫 成虫

成虫 2~2~33個個//日 産卵 産卵

通常疥癬と角化型疥癬の違い

全身 全身 頭部以外の全身

頭部以外の全身 発症部位

発症部位

角質増殖角質増殖 丘疹・丘疹・結節結節

主な症状主な症状

低下 低下 正常

正常 宿主の免疫力

宿主の免疫力

100万~100万~500500万匹万匹 1000匹以下1000匹以下

寄生数寄生数

角化型疥癬 角化型疥癬 通常疥癬通常疥癬

感染経路

¾¾通常型疥癬からの感染通常型疥癬からの感染

肌と肌との直接接触が主体である.介護者や寝具を介し て感染することもある.約12ヶ月の潜伏期間を経て皮 疹などの症状が現れる.高齢者では潜伏期間は数ヶ月と 延長する.

¾

¾角化型疥癬からの感染角化型疥癬からの感染

角化型疥癬では角層内に多数のダニが存在するため,

衣類や寝具を介して簡単に感染する.剥がれた角質が飛 散することにより直接接触を介さなくても感染することあり.

一度に多数のダニに感染するため潜伏期間も45日と短 縮することもある.

疥癬の治療

z 外用療法

¾

イオウ剤:妊婦,小児にも使用可

¾クロタミトン(オイラックス):小児にも使用できるが長

期,大量は不可

¾安息香酸ベンジル:特殊製剤,濃度によっては小児に

も使用可

¾γ-BHC:特殊製剤,毒性あり

z 内服療法

¾

イベルメクチン:空腹時に1回内服.必要あれば1~2 週後にもう一度内服.肝障害のある患者には注意が必 要

¾抗アレルギー剤,抗ヒスタミン剤;掻痒に対し投与

疥癬のスキンケアと感染予防対策

皮膚の清潔を保つ(可能であれば毎日入浴.角化型患者は最後 にする)

外用薬は首から下の全身に塗る.とくに指間,臍,外陰など寄生し やすく,外用しにくい部位によく塗る.

シーツ,下着などは毎日交換し,普通に洗濯.角化型では50度,

10分の熱処理(熱湯など)で死滅.

布団や毛布は天日干しで乾燥させる.

通常疥癬ではヒゼンダニの寄生数は少ないため特別な対応は必 要ない

角化型疥癬のみ感染力が強いため対応が必要

高齢者施設では時に角化型疥癬から集団感染を生じることがある.

7. 白癬症

• 水虫(足白癬)の原因となる白癬菌とい うカビの角層内寄生で生じる感染症.

• 寄生部位により,病名が付けられる

(例:足白癬,爪白癬,股部白癬,顔白 癬など)

顕微鏡でみた白癬菌

白癬症の治療とスキンケア

• 治療:抗真菌剤外用

• 足白癬以外は外用薬で治癒しやすい.

• 足白癬では清潔・乾燥を心掛ける(特に趾間).

• 靴の着用時間をできる限り短くする.

• 感染予防:スリッパ,バスマットの共用を避ける.

• 共用した場合には,その後,長時間の靴の着 用を避ける.

• しかし,白癬症は致死的疾患ではなく,感染力

も弱いので,施設など集団内では厳密な感染

対策は必要ない.

「第6回地域医師会による

介護支援専門員・介護職員への在宅医療講演会」

公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団 助成事業 主催:一般社団法人 渋川地区医師会

共催:一般社団法人

群馬県介護支援専門員連絡協会 渋川圏域支部

平成25年8月12日(月)18:50~ 於:アネーリ渋川

講演 『褥瘡予防ケアを学ぼう』

独立行政法人国立病院機構 西群馬病院

皮膚排泄認定看護師

羽鳥 由美子 先生

2013/8/3

在宅ケアネット渋川

褥瘡予防ケアを学ぼう

国立病院機構西群馬病院 皮膚・排泄ケア認定看護師

羽鳥 由美子

本日の内容

• 褥瘡とは

• 褥瘡はなぜ発生するか

• 皮膚の観察方法

• 褥瘡予防ケアについて スキンケア・排泄ケア

褥瘡とは・・・

局所に加えられた外力による皮膚・

皮下組織の阻血性壊死である

最大の原因は、体重が骨突出部位に 集中することによる組織への圧迫の 継続である。

褥瘡はなぜ発生するのか

• 長時間同じ姿勢でいると、骨の突き出た 部分に体重が集中し、その状態が一定時 間以上継続すると皮膚組織がダメージを 受けて褥瘡が発生する。

褥瘡はなぜ発生するか

• 持続的なギャッジアップ 体がずり落ちるずれ・摩擦

• 食事が十分に取れない状態が続いたとき

• 尿・便が皮膚に付着など、皮膚の汚染が 続いたとき

• 介護力の不足

褥瘡はどんな人にできやすいか

• 寝たきりで、自分で寝返りをうつのが困難

• 食事を十分にとれない状態が続いている

→やせて骨が突き出たり、むくみがある

• 関節が伸びない状態で固まっている (関節が拘縮している)

• 寝たきり状態で尿・便失禁が続いている

• 高熱で発熱が続いたり、持病の状態が急に

悪化したとき

2013/8/3

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