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4. 帯状疱疹
• 体内に潜伏していた水痘・帯状疱疹ウイルス の再活性化による.
• 水痘・帯状疱疹ウイルスによる免疫能低下が 原因.
• 片側性で神経の支配領域に一致して水疱を 伴う紅斑が出現.
• 多くは疼痛を伴う.
• 後遺症として神経痛が残しやすい.
対策とケア
• 治療:抗ウイルス剤の投与
• 抗ウイルス剤の投与中は多めの水分摂取を 促す
• 腎機能の低下した高齢者では,抗ウイルス剤 が腎で析出し,腎不全になる可能性がある.
(特に鎮痛剤使用により腎血流量が低下する と生じやすくなる)
5. 低温熱傷
• 短時間では問題にならない程度の温熱に長時 間曝露されて生じる損傷(概ね60℃以下)
• 高齢者に多い(湯たんぽ,カイロ,電気アンカ の使用)
• 知覚障害を有する人にでは重症化しやすい多 い(糖尿病性神経障害)
• 多くは深い熱傷(Ⅲ度)
• 熱傷であることに気づかない場合も少なくない.
低温熱傷の原因となる熱源
保温器具・暖房用品
あんか,湯たんぽ,電気カーペット,電気毛布,
電気こたつ,保温便座,携帯用カイロ,床暖房,
ファンヒーターなど 医療用具
電気あんか,ホットパック,電気毛布,ウォー ムマット,温風マット,温風ブランケットなど
低温熱傷の生じる要因
• 温度(44℃,6時間)
• 接触時間(44~51℃: Δ 1℃上昇→時間は1/2)
• 圧力
低温熱傷は予防が大切
• 高齢者,知覚障害を有する者(糖尿病,脊損 患者など),体位変換不能者では湯たんぽ,
アンカ等の使用を極力避ける.
• 特に湯たんぽ,アンカ等が皮膚に接触して,
圧がかかっていると血流を障害するために血
液による冷却効果がなくなるので注意.
5
6. 疥癬
• ヒトヒゼンダニ(疥癬虫)の角層内寄生による 感染症
• 体幹,四肢に瘙痒の強い丘疹,膿疱,掻破痕 が散在.
• 指間に好発.頭部・顔面は稀.
• 高齢者施設に多い.
• 免疫不全者では角化型疥癬(ノルウェー疥癬)
と呼ばれる寄生数の著明に多い臨床型を呈す ることがあり,頭部にも生じうる.
疥癬虫
角化型疥癬
¾免疫の低下している人や
高齢者で発症¾ステロイドの誤使用によ
り生じることもある¾頭部を含む全身に皮疹
が起こる¾
角化が著明¾
痒みがないことがあるヒゼンダニのライフサイクル
33~~44日日
10日ほど
幼虫幼虫 成虫
成虫 2~2~33個個//日日 産卵 産卵
通常疥癬と角化型疥癬の違い
全身 全身 頭部以外の全身
頭部以外の全身 発症部位
発症部位
角質増殖角質増殖 丘疹・丘疹・結節結節
主な症状主な症状
低下 低下 正常
正常 宿主の免疫力
宿主の免疫力
100万~100万~500500万匹万匹 1000匹以下1000匹以下
寄生数寄生数
角化型疥癬 角化型疥癬 通常疥癬通常疥癬
感染経路
¾¾通常型疥癬からの感染通常型疥癬からの感染
肌と肌との直接接触が主体である.介護者や寝具を介し て感染することもある.約1~2ヶ月の潜伏期間を経て皮 疹などの症状が現れる.高齢者では潜伏期間は数ヶ月と 延長する.
¾
¾角化型疥癬からの感染角化型疥癬からの感染
角化型疥癬では角層内に多数のダニが存在するため,
衣類や寝具を介して簡単に感染する.剥がれた角質が飛 散することにより直接接触を介さなくても感染することあり.
一度に多数のダニに感染するため潜伏期間も4~5日と短 縮することもある.
疥癬の治療
z 外用療法
¾
イオウ剤:妊婦,小児にも使用可¾クロタミトン(オイラックス):小児にも使用できるが長
期,大量は不可¾安息香酸ベンジル:特殊製剤,濃度によっては小児に
も使用可¾γ-BHC:特殊製剤,毒性あり
z 内服療法
¾
イベルメクチン:空腹時に1回内服.必要あれば1~2 週後にもう一度内服.肝障害のある患者には注意が必 要¾抗アレルギー剤,抗ヒスタミン剤;掻痒に対し投与
疥癬のスキンケアと感染予防対策
• 皮膚の清潔を保つ(可能であれば毎日入浴.角化型患者は最後 にする)
• 外用薬は首から下の全身に塗る.とくに指間,臍,外陰など寄生し やすく,外用しにくい部位によく塗る.
• シーツ,下着などは毎日交換し,普通に洗濯.角化型では50度,
10分の熱処理(熱湯など)で死滅.
• 布団や毛布は天日干しで乾燥させる.
• 通常疥癬ではヒゼンダニの寄生数は少ないため特別な対応は必 要ない
• 角化型疥癬のみ感染力が強いため対応が必要
• 高齢者施設では時に角化型疥癬から集団感染を生じることがある.
7. 白癬症
• 水虫(足白癬)の原因となる白癬菌とい うカビの角層内寄生で生じる感染症.
• 寄生部位により,病名が付けられる
(例:足白癬,爪白癬,股部白癬,顔白 癬など)
顕微鏡でみた白癬菌
白癬症の治療とスキンケア
• 治療:抗真菌剤外用
• 足白癬以外は外用薬で治癒しやすい.
• 足白癬では清潔・乾燥を心掛ける(特に趾間).
• 靴の着用時間をできる限り短くする.
• 感染予防:スリッパ,バスマットの共用を避ける.
• 共用した場合には,その後,長時間の靴の着 用を避ける.
• しかし,白癬症は致死的疾患ではなく,感染力
も弱いので,施設など集団内では厳密な感染
対策は必要ない.
「第6回地域医師会による
介護支援専門員・介護職員への在宅医療講演会」
公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団 助成事業 主催:一般社団法人 渋川地区医師会
共催:一般社団法人
群馬県介護支援専門員連絡協会 渋川圏域支部
平成25年8月12日(月)18:50~ 於:アネーリ渋川
講演 『褥瘡予防ケアを学ぼう』
独立行政法人国立病院機構 西群馬病院
皮膚排泄認定看護師
羽鳥 由美子 先生
2013/8/3
在宅ケアネット渋川
褥瘡予防ケアを学ぼう
国立病院機構西群馬病院 皮膚・排泄ケア認定看護師
羽鳥 由美子