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Q35 BCG 接種の再接種の必要性について -1-

(対象) 現在6か月のお子さん(令和2年2月生)です。

BCG予防接種を令和2年8月19日に行っています。

BCG接種後 2 週 2日目の 9 月 4 日に全身麻酔でヘルニアの手術を急遽行うこと になりました。保護者は、主治医より「BCG 接種後から間がないため、BCG の効果が なくなるかもしれない」と説明を受け、BCG の再接種の相談をして来られました。接種 後12日目で、接種部位に反応が若干現れているそうです。保護者はご自分が小中学 生のころ、BCG の再接種をされていたようで、再接種をしておいた方が良いのではな いかとおっしゃられていますが、現在、定期接種は 1 回接種に切り替わっていることを ご説明しています。

過去の Q&A に同様のケースはないようでしたが、無反応事例がこのケースに近い

かと考えております。無反応の際、3 か月後にツ反を実施し、陰性であれば再接種とあ りますが、今回のケースも同様に考えてよろしいでしょうか。その他に、保護者にご説 明する際のポイント等についてご指導いただきたく存じます。

また、全麻下の手術前のBCG予防接種の時期を調べてみました。大半が手術の2

~3週前に終わらせるということでしたが、中にはBCGは不活化ワクチンと同じで手術 の 2 日前に終わらせれば良いとする医療機関もありました。弱毒化した生菌を使って いても、免疫ができる作用が違うためでしょうか。

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すでにBCG接種後2週間経過しておりますし、しかも接種部位の皮膚に反応が表 れているのであれば、BCG に対する免疫はほぼ予定通り獲得したと考えられ、おそら く9月4日の手術は大きな問題なく実施可能とは思います。BCGは皮膚反応が18個 しっかりついていると十分な効果があり、そうでなければそれなりということではなく、今 回のように皮膚反応が少しでも出ているのであれば効果は期待通りだと思われます。

一般に注射用生ワクチン接種後に次のワクチンを生、不活化にかかわらずいずれも 1 か月空けていたのは、その間、後に接種したワクチンによる免疫負荷により、先に接 種した生ワクチンの効果が減弱される可能性があると思われていたこと、また副反応が 当該ワクチンのものか否か判断しやすくするための配慮でした。ただし、その後の検討 で次に他の注射用生ワクチンを接種する場合はこのような干渉が実際起こることが明 らかであり10月1日以降の予防接種法改正でもこのことは不変ですが、不活化ワクチ

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ン、経口生ワクチンはそのような干渉が起こらないことが確かめられ、接種間隔は問わ ないことに変更になりました。

予防接種後の手術のタイミングについては、生ワクチンで 2~3 週間、不活化ワクチ ンで48時間というのが現在の一般的コンセンサスかと思います。

一方、全身麻酔か否かにかかわらず手術侵襲に関しては、他のワクチン接種による 免疫負荷とは異なるものの、一定程度の免疫負荷はかかるでしょうし、場合によっては 術後感染などのリスクはゼロとは言えず、そういう意味からは、可能であれば生ワクチ ン接種後 1 か月程度は手術を控えるのが安全策だとは思います。今回の手術に緊急 性がなければ、そのようにされるほうが良いと思いますが、「急遽」ということであれば手 術を優先することを選択せざるを得ない状況なのだと思います。

以上をまとめますと、

① 手術を待機できるのであれば、9月下旬の実施が望ましい。その場合は BCG再 接種は不要である。

② 9 月 4 日に手術を実施することは緊急性があればやむを得ない。その場合も BCG 効果はまずは大丈夫だと思われるが、2~3 か月後にツ反を実施して陽性 確認しておいたほうが、保護者も安心できると考える。

③ 2~3か月後のツ反が陰性であった場合にBCG再接種をするべきか否かは意見 が分かれるところだと思われる。再接種すれば瘢痕も残る可能性があり、またわ が国の現在の感染状況は落ち着きつつあることなども考慮し、慎重に判断する 必要がある。

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