第 3 章 柏原市水道の目指すべき方向性 …
3.3 基本施策…
3.3.1 浄水・水質管理の強化(政策目標:安心)
(1)石川流域における関係機関との連携
本市の自己水源は、玉手浄水場近辺の井戸(深井戸、浅井戸)から取水する地下水であり、
現在のところ、比較的水質が安定した状況となっていますが、これを持続的に確保するた めには、石川における水質の状況を常に把握しておく必要があります。そのため、各井戸 の流向調査結果等をもとに表流水との水質連動特性を把握するとともに、水質事故などの 緊急情報の早期伝達システムの強化や、排水施設や土地利用状況の変化など、流域に関す る情報共有の仕組みづくりなど、流域自治体との連携を強化し、原水水質監視に努めます。
(2)クリプトスポリジウム対策
本市自己水源付近を流れる石川の上流には、し尿処理施設が点在しているため、クリプ トスポリジウム等の感染性原虫対策をはじめ、徹底した水質管理を行います。
特にクリプトスポリジウムについては、5 ~ 7log の除去率※)を安定して確保できる膜 ろ過による除去を基本とし、原水中の鉄・マンガンを処理するための急速ろ過機(接触酸 化方式)の後段に、膜ろ過(MF 膜)を組み合わせた高度浄水施設に玉手浄水場を全面更 新します。
※)除去率
膜ろ過施設がクリプトスポリジウムを除去できる割合であり、5 ~ 7log の除去率とは 99.999 ~ 99.99999%除去できることを示す。
流域自治体との 連携強化
流域自治体との連携強化
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(3)水質検査体制の強化
水道水の水質管理にあたっては、水源から蛇口に至るすべての過程において、各要所に 応じた水質検査を適切に実施し、高い水準で水道水質の安全性が常に確保されていること を確認する必要があります。
そのため、本市では、お客さまに常に安全でおいしい水を供給できるよう、市内 9 ヵ 所において毎月検査を実施するとともに、水道法で義務づけられている毎日検査項目(3 項目)、水質基準項目(51 項目)のほか、農薬類(102 物質)や独自の設定項目などを含 め、約 200 の項目についての検査を実施しています。
また、水質検査体制の強化・充実を図るため、現在の柏原市、藤井寺市による二市共同 検査体制のさらなる広域化の可能性についても検討を行います。
今後とも、こうした取り組みについては、毎年度の水質検査計画を策定・公表し、ホー ムページ等によるお客さまへの水質管理情報の提供を行います。
(基準項目)水質基準 51項目
関する項目健康に 31項目
水道水が有すべき 性状に関する項目
20項目
安全でおいしい水
膜ろ過設備 モジュール断面図〈提供:水道機工(株)〉
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(4)市内給水栓水質の監視体制強化
近年、震災時の初期対応と水道水のおいしさに対する意識レベルの高まりなどから、震 災発生直後における市内各所の濁り発生状況を速やかに把握し、適切な災害時初期対応に 資するとともに、平常時にあっても、水道水に対するイメージを向上させるため、水道水 のおいしさを損なう要因である残留塩素濃度の適切な制御方法を確立することが求められ ています。
そのため、市内配水管末端に給水栓水質の常時監視装置を設置し、水質監視体制を強化 します。
水質検査地点
玉手浄水場
円明受水場 今町受水場
田辺(田辺配水池系)
川北(安堂配水池系)
今町受水場出口
山ノ井(平野配水池系)
今町受水場
円明受水場 玉手浄水場
(雁多尾畑配水池系)雁多尾畑
玉手浄水場出口 円明受水場
入口
円明受水場出口
(国分配水池系) 国分東条町東春日台
(鉄工団地配水池系)
5 3
4
1
6
7
9 8
10
2 大和川 石川
: 水質基準(51項目)の検査地点
: 一般項目の検査地点(毎月検査)
番号は、上記表番号と対応 検査項目
水質基準項目
(51 項目)
4 回 / 年 及び 一般項目
(16 項目)
8 回 / 年
一般項目
(16 項目)
12 回 / 年 番号
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
住 所 柏原市玉手町 17-1 柏原市円明町 15-562 柏原市今町 2-18
柏原市雁多尾畑、堅上中学校前 柏原市山ノ井町 5
柏原市国分本町 7 柏原市国分東条町 柏原市円明町 15 柏原市田辺 2 藤井寺市川北 2 地点名称
玉手浄水場出口 円明受水場出口 今町受水場出口
雁多尾畑(雁多尾畑配水池系)
山ノ井(平野配水池系)
東春日台(国分配水池系)
国分東条町(鉄工団地配水池系)
円明受水場入口 田辺(田辺配水池系)
川北(安堂配水池系)
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(5)小規模貯水槽水道の管理体制強化
本市の貯水槽水道は、平成 19 年 3 月末現在で 656 件あり、そのうち、有効容量 10m3 を超える貯水槽水道は 204 件で、水道法において簡易専用水道として位置づけられ、年 1 回の点検、清掃が義務づけられています。
しかし、こうした水道法の適用を受けない、有効容量が 10m3以下の貯水槽水道は、
452 件設置されており、今後とも衛生部局や保健所と連携し、維持管理の徹底について設 置者に対する PR を強化するとともに、本市水道においても、清掃・補修などの作業を行 うメンテナンスサービスへの係わり方や、水質相談の実施、点検状況に関するお客さまへ の情報提供について検討します。
小規模貯水槽水道の管理体制強化 小規模貯水槽水道
配水管 給水管
P
ポンプ
高置水槽
メーター
受水槽
P
水質管理強化
水質管理強化