(翻
第 4節 実践の実際
時 間 活動 の様子
第 一 次
○水 田に生息す る生 き物 の情報収集
コンピュー タや書籍 を使 って,どんな生 き物が生 息 してい るのか,その生 き物 は どんな特徴 を してい るか
,事
前 に情報 を集 め,実
物か ら種 の見 当がつ け られ るよ うに した。第 二 次
○水 田での生 き物調査 と米づ くり体験
水 田での体験学習 は,田 植 え体験 と生き物調査 を 行 つた。
田植 え体験 では
,手
作業 で苗 を植 えた り,使
用す る機械 を見せ て もらつた り,社会科 の授業 で疑間に 思 つた こ とを農家の方 に直接質問を した りした。生 き物調査 では
,田
植 え前 の水 田や その周辺 に,どんな生 き物 が生息 してい るのかを調査 した。
植 えた稲や 生 き物調査時 に捕 まえた生 き物 の一 部
,水
田の水 を持 ち帰 り,栽
培,飼
育,観
察 を行 つた。
採 取 した水 田の水 は,水の中の小 さな生 き物 を観 察す る時 に使 用 した。ミジ ンコな どの小 さな生 き物 は,実験 か らメダカや小 さな魚 のえ さとなってい る こ とを確認 した。
第 二 次
○生 き物調査 の結果 をま とめたマ ップ作成
水 田での調査結果 を基 に,興味 をもつた生 き物 に について コン ピュー タや書籍 を使 つた り,飼育 した
りして
,詳
しく調べた。「一人一人興味をもつた生き物について」と,「班 のテーマ について」調べた結果 を,各班で生 き物マ ップ にま とめ る と同時 に
,発
表原稿 の用意 を した。41
第 四 次
○生 き物 調 査 の結 果発 表
班 ご とに
,まとめたマ ップ を提 示 しなが ら ,個 人 で調 べ た 生 き物 と ,班 で の ま とめ を発 表 した。
発 表 後 ,学 級 全 体 で話 し合 い
,発表 内容 か ら考 え られ る生 き物 や 水 田につ い て ま とめ を した。
滸
辣
11群
‐
第 五 次
○水 田の役 割 につ い て の学 習
第 四次 のま とめを振 り返 りなが ら
,生
物多様性,食物連鎖
,水
田の役割 につ いて学習 した。その後,社会科 の学習 と関連 させ,水田の現状 と課題 についiF範 て全体で考 えた。
○今後の水 田の提案 を作成
今後
,水
田は ど うな る といいか について,「その ために何 が問題 となつていて,解決 につ なが る方法 はないか,自 分たちにもできそ うなことはないか」, 一人一人調べた ことを基 に考 え,提案す るために絵コンテ にま とめた。
第 六 次
○未 来 の水 田についての提案
絵 コンテ を資料 として,児童一人一人の考 えを班 で発表 し
,代
表 の児童 が学級 で発表 した。発表 内容 を受 けて,そ れぞれの提案内容 と未来の 水 田へ の思い を見直 した。そ の結果 を,自 分 の考 え や感想 を含 めて全体 で発表 した。
単元 を通 して
,児
童 に とつて初 めて取 り組む活動が多かつた よ うで,戸
惑 つた り,時
間 がかかつた りす ることがあつたが,最
後 まで意欲的 に取 り組む姿が見 られ た。特 に,ま
とめの時間が計画通 りに進 まず
,休
み時間な どの時間 を使 って作業 を進 めるこ ともあつたが,計画 していた活動 は
,行
うこ とができた。04
′仕
第
5節
児 童 の学 び につ い て の評 価 結 果 ・ 考 察児童の学びを評価す る対象物は以下のようになる。評価対象物 ごとに
,評
価 を見ていく。評価対象物 と分析 に使用 した実際の内容は
,巻
末の 【資料】に提示 した。【評価対象物】
1.児
童の作品(1)手
紙(2)生
き物マ ップ (発表原稿を含む)(3)絵
コンテ (発表原稿 を含む)2.授
業で使用 したワークシー ト3.振
り返 リカー ド4.ア
ンケー ト (事前,中
間,事
後)対象物 で評価す る観 点 とその評価基準 を次 のよ うに示 し
,結
果・考察 をす る。①
評価する観点
(例
)関
心・意欲 0態度1「米づ く りや水 田の環境,そ
こに生息す る生き物 に興味を もつて活動している。⑥生命尊重③保全 ,A課 題設定する力」について
評価基準 :評 価す るために着 目した内容や条件 【学級全体で達成 してほ しい水準】
(例
)農
家の方へのお礼の気持ちが分かる記述がある 【80%以
上】*【 学級全体で達成 してほ しい と考えた水準】については
,基
準 を達成できた児童が,学級の 50〜
80%に
なることが望ま しい と判断 し,活
動の難易 を考慮 しながら設定 し た。活動内容や評価の見直 しのための 目安 として示す。1.児
童 の作品(1)手
紙手紙 にかかれ た文章 と絵 の内容 を
,該
当す る評価観 点 の評価基準 にあわせ て分析 す る。【 該当する評価観点】
関心 。意欲・態度1「米づくりや水田の環境
,そ
こに生息する生き物に興味をもつて活動 している。⑥生命尊重③保全,A課
題設定する力」技能1「水田の生き物調査やそれに関わる調べ学習ができる。⑤多様性⑥生命尊重⑦共生,
A課
題設定する力B問
題解決する力C表
現する力」知識・理解 1「水田に生息する生き物の多様さや,それ らの特徴について知る。⑤多様性
⑥生命尊重」
43
①
関心・意欲・態度1「米づ くりや水田の環境
,そ
こに生息す る生き物に興味をもつて 活動 している。⑥生命尊重③保全,A課
題設定す る力」について1評価基準 :農家の方へのお礼の気持ちの記述がある 【
80%以
上】,体
験活動 (田植 えと│1
生き物調査)に対する気持ちの記述がある 【活動全体への記述70%以
上且つ,││
それぞれの活動への記述50%以
上】│
評価基準に沿つて分析 した結果を,表 15に 示す。活動をさせてもらつたことへのお礼の 気持ちへの記述は
86%の
児童に見 られ,基
準を満たす ことができた。活動全体への気持 ちの記述は95%,そ
の うち,米
づ くり体験については95%,生
き物調査については 77%と
なった。田植 え体験について見ると,楽 しいなどの前向きな気持 ちの記述が95%,
大変だつたな どの前向きな気持ちを感 じさせない記述が
36%と
なつている。生き物調査 について見ると,楽
しいな どの前向きな気持ちの記述が68%,怖
かつた とい う前向きな 気持ちを感 じさせない記述が9%と
なっている。また,今
後の気持 ちについては,楽
しいなどの記述 した
68%の
児童全員が,ま
たや りたいなどの前向きな気持 ちを示 している。この結果 より
,興
味をもつて活動できていたかについては,基
準を満たす ことができた と考える。農家の方へのお礼については
,手
紙を書 くときの条件 としたが,そ
れ以外については,自由記述 とした。水 田に入つて活動することが初めてだった児童が多いため
,戸
惑いを感 じていた児童 も少なくない。 しか し,教
科書な どか ら学んだことと実際の違いを感 じる機 会にはなった し,内
容か ら楽 しく印象に残 る活動になつたことが読み取れ る記述や絵が見られた。
表
15
関心・意欲・態度1の評価基準で分析 した結果分1析項欄 記1載│した1人1数│(人) │五│││IF1 212
晨 家 の 方 へ の お 礼
(記
述)19
86%活 動 へ の 気 持 ち
︵記 述
︶
全 体
9 95%田植 え 9 95%
前 向 きな気 持 ち
(楽
しか つた,や
りたい)︐ 95%
大変
,難
しい 8 36%生 き物調 査 ″r 77%
前 向 きな気 持 ち
(楽
しか った,や
りたい)15
68%怖 か った 2 9%
今 後 へ の気持 ち
15
68%期待・ 意 欲 50%
お 願 い の み
4
18%絵
両 方 3 14%
田植 え 13 59%
生 き物 調 査 ︐ ″ 55%
44
②
技能1「水 田の生き物調査やそれに関わる調べ学習ができる。⑤多様性⑥生命尊重⑦ 共生
,A課
題設定す る力B問
題解決す る力C表
現す る力」 と,知
識・理解1「水 田に生 息す る生き物の多様 さや,そ
れ らの特徴について知 る。⑤多様性⑥生命尊重」について 1評価基準 :生 き物が多様であることが文や絵で表現 されている 【50%以
上】,生
物名が│1
記述 されている 【50%以
上】│
児童のかいた手紙の文 (図
9)や
絵 (図 10)について,評
価基準に沿つて分析 した結果 を,表
16に 示す。生物についての記述がみ られた児童は
68%だ
つた。生き物の多様 さを感 じている児童は 全体の50%,生
物名 を記述できている児童 も全体の50%とな り,基
準は満た した と考える。手紙の記載内容については
,児
童にとって調査 した ときに印象的なことが表現 され る。また
,正
確な種の特定はできていない段階で,児
童が様々な生き物がいることを認識 して 生物名が記述 され る点,調
査は班での活動である点を考慮 して基準を設定 したが,思
つた以上に生き物調査の内容について表現する児童がいた。児童にとつては普段す ることので きない貴重な体験を し
,そ
れまでの知識に当てはめて実感 を得 ることができる機会になっ た と考える。また,調
べ学習にしつか り取 り組んでいたこともうかがえる。1了日は,田植え体験をさせていただ いてありがとうございます。とても楽 しかったです。田んぼ の中には思って いたよりも生き物がた<さ んいたり,初
めて水の中に入つたとき,土がとても 軟らかかったりしたことに驚きました。
田植えは,稲の量とか入れ方などが難 しかつたです。秋の田んぼ にはどんな 生き物が いるのか,田ltLえをしたもの は,どの<ら い生長しているのかが,と
ても楽しみです。
図
9
児童 の作 品 (記述 のみ) 図10
児童 の作 品表
16
技能 1と 知識・ 理解1の評価基準 で分析 した結果45
(2)生
き物マ ップ (発表原稿 を含む)生き物マ ップにかかれた文章 と絵の内容を
,該
当する評価観点の評価基準にあわせて分 析す る。【該当す る評価観′点】
思考・判断・表現1「水田に生息する生き物の種を同定す ることができる。⑤多様性,
B問
題解決する力C表
現す る力」思考 。判断・表現2「水田に生息する生き物たちのつなが り(捕食被食関係)を考 えるこ とができる。⑤多様性⑦共生
,B問
題解決す る力C表
現す る力」技能1「水 田の生き物調査やそれに関わる調べ学習ができる。⑤多様性⑥生命尊重⑦共 生
,A課
題設定す る力B問
題解決する力C表
現す る力」知識・理解1「水 田に生息す る生き物の多様 さやそれ らの特徴について知 る。⑤多様性
⑥生命尊重」
知識 。理解2「水 田に生息す る生き物のつなが り (食物連鎖
)に
ついて理解する。⑤多 様性⑦共生」①
思考・判断・表現
1「
水田に生息する生き物の種を同定することができる。⑤多様性,B問
題解決する力C表
現する力」について1評価基準 :種名
,生
き物調査時の観察で種名同定の決め手 となった特徴 (形態や行動,生
│1
息場所 な どの生態)が
示 され ていて,そ
こか ら同定できる レベル の生物名 が書│ かれている 【 50%以 上】 │
図
11
児童の作品生き物マ ップの発表原稿 よ り
下線部のような記載内容の有無や内容の正
確 さを検討 した。
図11で示 した児童 の作品について
,評
価基準 に沿つて分析 した結果 を,表
17に示す。児童の作品
マップ(発表原稿)より
ぼくは,力エルのことを調べました。トノサマガエルとダルマガエルを捕まえました。トノサマガエルをもっ てみたらなきました。ぼ<は,鳴
<こ
とを初めて分かりました。ダルマガエルはもっても鳴きませんでした。ぼ<
が田んぼに行つたときは,いっばい力エルがいました。インターネットで調べたら,トノサマガエルと一緒の特徴 がありました。その特徴は,顔にある丸いのと足の先が,すわったときに同じ位置になることです。オスはi背中
cmで
1双
3,7γ了,3mで す.2種類とも一緒で,動I10を食べます。lJllえば,昆虫やクモです。トノサマガエルとダルマガエルは
,田んぼや川など同じところに住んでいます。 でも
,この
2種類は
,それぞれのグループをつくっ て棲み分
│ナています。ぼ
<は,2種類がばらばらですんでいることをすごいと思いました。 ダルマガエノ しは
,今僕たちが大切にしないといなくなつてしまう生
IImです。 珍しぃ生物がいることが分かりました。
46