• 検索結果がありません。

3. ラディアルフォース (TS100057, TS070108)

4.2.1.6. 安定性及び耐久性

総括

安定性及び耐久性を判定するために、本申請品に対して実施した試験の概要を表4.2.1.6-1に示 す。 本申請品は設定した判定基準を以って、すべての試験に合格した。SFA(浅大腿動脈)ス テントとしての機械的な耐久性を、コンピュータを使った有限要素モデリング、および実際の 拍動疲労、軸方向疲労、曲げ疲労及びねじり疲労の試験により確認した。2年間の薬物安定性 は、パクリタキセル溶液及び薬剤コーティング試験によって確認した。3年間保存後の安定性 は、加速劣化試験および実時間の劣化試験により評価した。さらに、包装安定性を包装の完全 性試験によって確認した。

表4.2.1.6-1. 安定性及び耐久性試験

試験名称 方法 判定基準 資料番号 結果 試験施設 1. 有限要素解析

(FEA)による Zilver PTXステ ントの疲労特性

有限要素メッシュ(網目 状構造)モデルを作成し た 。 次 に そ の モ デ ル を、拍動的疲労負荷、

軸方向疲労負荷、曲げ 疲労負荷、およびねじ り 疲 労 負 荷 に 適 用 し た。

疲労安全率 > *:* ハ-1-1 ハ-1-2 ハ-1-3 ハ-1-4 ハ-1-5 ハ-1-6 ハ-1-7 ハ-1-8

合格 @**@*:

***:::*:

@*:

:**::*::::

*:*:

2. 有限要素解析

(FEA)による Zilver PTXステ ントの複合疲労 特性

有限要素モデルを作成 した。次にそのモデル を複合負荷(拍動的疲 労負荷、軸方向疲労負 荷、曲げ疲労負荷、お よびねじり疲労負荷)

に適用した。

疲労安全率 > *:* ハ-1-9 ハ-1-10

合格 @@:

:**::*::::

*:*:

3. 有限要素解析 (FEA)を 用 い た 重複した Zilver PTX ス テ ン ト の複合疲労特性

有限要素モデルを作成 した。次にそのモデル を重複したステントに 対する複合負荷(拍動 的疲労負荷、軸方向疲 労 負 荷 、 曲 げ 疲 労 負 荷、およびねじり疲労 負荷)に適用した。

疲労安全率 > *:* ハ-1-11 合格 @@:

:**::*::::

*:*:

4. 有限要素解析

(FEA) に よ る、ステントの 長 さ が Zilver PTX ス テ ン ト の疲労特性に及 ぼす影響

有限要素モデルを作成 し、各ステントに拍動 的負荷、軸方向負荷、

曲げ負荷及びねじり負 荷を適用した。 みを 記録し、疲労線図の作 成に使用した。

特性判断のみ ハ-1-12 ハ-1-13

特性判 断

@@:

:**::*::::

*:*:

5. In Vitro の拍 動的疲労試験

ステントをチューブ内 に展開後、時間的に加 速され、生理的にモデ ル化され、変位制御さ

**サイクル後にステン トの破断がなく、4 億サ イクル後に 1つの連結構 造のままでなければなら

ハ-1-14 ハ-1-15 ハ-1-16 ハ-1-17

合格 @@:

:**::*::::

*:*:

試験名称 方法 判定基準 資料番号 結果 試験施設 6. In Vitro の軸

方向疲労試験

ステントをチューブ内 に展開後、*:****サイ クル(歩行に伴う軸方 向 の 動 き の**年 に 相 当)、または不具合が 認められるまで、変位 制御された状態で長軸 方向に伸長/圧縮疲労 負荷をかけて、耐久限 度を測定した。

軸 方 向 の 耐 久 限 度 は 、 +*/-*%以上でなければな らない。

ハ-1-18 ハ-1-19 ハ-1-20 ハ-1-21 ハ-1-22

合格 @@:

:**::*::::

*:*:

7. In Vitro の曲 げ疲労試験

ステントをチューブ内 に展開後、変位制御さ れた状態での適切な周 波数において、正弦曲 げ疲労試験を***サイ クル、または不具合が 確認されるまで施行し た。

ステントの耐久限度は、

予想される臨床的にかか る負荷(** mmの曲率半 径) を満たすか、ある いは超えるものでなけれ ばならない。

ハ-1-23 ハ-1-24 ハ-1-25 ハ-1-26

合格 @@:

:**::*::::

*:*:

8. In Vitro のね じり疲労試験

各ステントをチューブ 内に展開後、回転制御 したチューブに対して 正弦ねじり負荷を*:***

*サイクル、または不 具合が確認されるまで 施行した。耐久限度を 測定するために、検体 に対して異なる回転角 で回転させた。

ステントの耐久限度は、

臨床的にかかると予想さ れる負荷(*:*°/mm の回 転)を満たすか、あるい は超えるものでなければ ならない。

ハ-1-27 ハ-1-28 ハ-1-29 ハ-1-30 ハ-1-31 ハ-1-32

合格 @@:

:**::*::::

*:*:

9. パクリタキセ ル溶液の安定性

パクリタキセル/エタノ ール溶液が使用に許容 可能な安定性を有する かを判定するために、

高速 体クロマトグラ フ ィ ー に よ り 評 価 し た。

パクリタキセル/エタノ ール溶液は、混合後、少 なくとも*@日間使用可 能でなければならない。

ハ-1-33 合格 COOK Inc.

試験名称 方法 判定基準 資料番号 結果 試験施設 10. 薬剤コーテ

ィングの安定性 試験-1 年間実 時間

11. 薬剤コーテ ィングの安定性 試験-2 年間実 時間および6ヶ 月加速

1 年間と 2 年間の長期 保存試験後に、薬剤の 平均含有量、純度、粒 子状物質及び放出を評 価した。2 年間の長期 保存試験には、6 ヶ月 の加速劣化評価も含ま れる。

平 均 含 有 量 は 表 示 の

±**%以 内 で な け れば な ら ず 、 個 々 の 不 純 物 が 1%を超えてはならず 、 また総不純物が 2%を超 えてはならない。粒子状 物質測定の結果、粒径が

25 μm 以上の粒子は 600

以下、10 μm 以上の粒子

は 6,000 以下でなければ

ならない。In vitroの薬剤 の放出はプロトコルに記 載されている規格範囲内 でなければならない。

1 年間実

時間:

ハ-1-34

2 年間実

時間:

ハ-1-35 6ヶ月 加速:

ハ-1-36

合格 COOK

Inc., @*@

***:::::::

*:*:****:

*:**:**:*:

@**

@*:::*:*

****

12. 薬剤の平均 含有量および不 純物の温度サイ クル試験

温度サイクル(冷凍/融 解、加熱/冷却)にかけ た検体について、平均 含有量及び純度を評価 した。

平均含有量の平均値は表

示の 85~115%以内でな

ければならず、個々の不

純物が 1%を超えてはな

ら ず 、 ま た 総 不 純 物 が 2%を 超 え て は な ら な い。

ハ-1-37 合格 COOK Inc.

13. 安定性試験 1) 3 年の実時間劣化及

び加速劣化後に、レー ザーマイクロメータを 使用してフレクサーシ ースの直径の寸法を測 定した。

7 Fr 本品デリバリーシス

テムの外径(フレクサー シ ー ス の 最 大 外 径 ) は

*:** mm(*:***インチ)

以下、6 Fr 本品デリバリ ーシステムの外径(フレ ク サ ー シ ー ス の 最 大 外 径 ) は**** mm(*:***

インチ)以下でなければ ならない。

ハ-1-38 ハ-1-39 ハ-1-40 ハ-1-41 ハ-1-42

合格 @:@

*::**:::::

*:*:

2) 3 年加速劣化後に、

展 開 に 要 す る 力 を 、7 Fr の 機 器 は ス ケ ー ル で、6 Fr の機器は較正 済みのフォースゲージ により定性的に評価し た

7 Fr については、すべて

の検体が円滑かつ容易に 展開すること。6 Fr につ いては、ステントの展開 に要する力は@* N 未満 でなければならない。

合格 @:@

*::**:::::

*:*:

試験名称 方法 判定基準 資料番号 結果 試験施設 13. 安定性試験

(続き)

3) 3 年の実時間及び加

速劣化後に、ステント を取扱説明書に従って 展開した。展開の容易 さ を 定 性 的 に 記 録 し た。また、ステント展 開の正確さについて較 正されたコンピュータ ーシステムを使用して 測定した。

本品ステント及びデリバ リーシステムは、容易に 前進し、X線画像で視覚 的に確認可能で、問題な く ス テ ン ト を 展 開 し た 後、デリバリーシステム は抜去できなければなら ない。展開後、ステント は、遠位側のX線不透過 性ターゲットマーカーに 対し、±* mm以内でなけ ればならない。

ハ-1-38 ハ-1-39 ハ-1-40 ハ-1-41 ハ-1-42

合格 @:@

*::**:::::

*:*:

4) 3 年の実時間及び加

速劣化後に、ステント を取扱説明書に従って 展開した。コンピュー タを使った較正済みの X 線撮影システムによ る測定を使って、展開 前のステントと展開後 の ス テ ン ト の 長 さ か ら、長さの変化率を計 算した。

ステントはいずれも展開 前と展開後の長さの変化 が±**%で な け れば なら ず、展開後のステントの 長 さ は 表 示 の 公 称 長 の + */-* mm以 内 で な け れ ばならない。

合格 @:@

*::**:::::

*:*:

5) 3 年の実時間及び加

速劣化後に、ステント を取扱説明書に従って 展開した。ステントの 直径及び均一性を光学 顕微鏡及び較正 みの コンピュータ 定装置 を使用して評価した。

直 径5~9 mmの ス テ ン ト では公称径の±*:* mm以 内でなければならず、直 径** mmのステントでは

公称径の±*:* mm以内で

なければならない。直交 方向におけるステントの 均一性の範囲、および特 定のステントサイズにお ける均一性の最大変動は

すべて、*%以内でなけ

ればならない。

合格 @:@

*::**:::::

*:*:

6) 3 年の実時間及び加

速劣化後に、デバイス を取扱説明書に従って 展開した。ステント表 面を光学顕微鏡を使用 して検査した。

ステントの展開およびデ リバリーシステムの抜去 後、ステントに破損があ ってはならない。サイズ が** μm を超える亀裂が あってはならない。

合格 @:@

*::**:::::

*:*:

試験名称 方法 判定基準 資料番号 結果 試験施設 14. 3 年間経年

後の引張強度試 験

デリバリーシステムの 引張強度を、7 Fr デバ イスでは 3 年の加速劣 化及び実時間経年後、

6 Fr デバイスでは 3 年 加 速 劣 化 後 に 評 価 し た。各サブアセンブリ を引張試験機に取り付 け、所定の伸長速度で 不具合が生ずるか、試 験機グリップの保持能 を超え まで引っ張っ た。

引張を受けない接合部の 引 張 強 度 は≥** N で あ り、引張を受ける接合部 の引張強度は留置に要す

る力(**:* N)以上でな

ければならない。

ハ-1-43 ハ-1-44 ハ-1-45 ハ-1-46

合格 @:@

*::**:::::

*:*:

15. 包装の完全 性試験

包装を発送用の箱に入 れ、3 年間保管した後 に出荷シミュレーショ ン、目視検査及び染料 浸 透 テ ス ト を 施 行 し た。

包装に、目視検査で、無 菌性を損なうような損傷 が あ っ て は な ら な い 。 包装内の構成部品に、製 品の性能に影響を及ぼす いかなる損傷もあっては ならない。構成部品は収 納されたウェルから移動 してはならない。シール には染料による浸透があ ってはならない

ハ-1-47 ハ-1-48 ハ-1-49 ハ-1-50 ハ-1-51 ハ-1-52 ハ-1-53 ハ-1-54 ハ-1-55 ハ-1-56 ハ-1-57

合格 Cook Inc.,

@**:

*:**:**::

*:**

結論:

薬剤溶出型ステントの用途と保存期間を考慮して、適切な安定性及び耐久性試験を選択した。

コンピューター支援有限要素モデリング、および実際の拍動的疲労負荷、軸方向疲労負荷、曲 げ疲労負荷、およびねじり疲労負荷を使用し、本申請品の浅大腿動脈ステントとしての機械的 耐性を評価した(複合負荷状態の有限要素モデリングに関しては、現在進行中である)。本申 請品は設定した判定基準を以って、全ての試験に合格した。したがって薬剤溶出型ステントと しての安定性及び耐久性の必要条件を満たしたと考える。安定性及び耐久性試験の概要を以下 に記載する。

関連したドキュメント