2.5 臨床に関する概括評価
2.5.5 安全性の概括評価
2.5.5.1 安全性評価計画
2.5.5 安全性の概括評価
・ プラセボ対照試験データセット(海外DS1):特殊な患者集団を含まない一般的な2型 糖尿病患者を対象としたプラセボ対照試験のデータセットである.カナグリフロジン の安全性及び忍容性(有害事象,臨床検査値,バイタルサイン及び心電図の評価)に ついてプラセボ群と比較する主要なデータセットとして使用した.また,層別解析や 注目すべき有害事象の詳細な評価(生殖器感染症,尿路感染症及び浸透圧利尿など)
に使用した.
・ 中等度腎機能障害データセット(海外DS2):中等度腎機能障害(投与前値のeGFR 30 mL/min/1.73m2以上60 mL/min/1.73m2未満)を伴う2型糖尿病患者を対象としたデータ セットである.カナグリフロジンの中等度腎機能障害患者に対する安全性をプラセボ 群と比較するデータセットとして使用した.
・ 全実薬又はプラセボ対照試験広範データセット(海外 DS3):海外 DS1 に中等度腎機 能障害患者,高齢患者及び CV リスクを有する患者などの特殊な被験者集団の試験
(DIA3004,DIA3008及びDIA3010試験),並びに52週間の試験(DIA3009試験)を 加えたデータセットである.これらの試験のコア期間(DIA3008試験のみ2011年9月 15日まで)におけるカナグリフロジンの安全性プロファイルを,全対照群(プラセボ 群,シタグリプチン群及びグリメピリド群の合計)と比較するデータセットとして使 用した.海外DS3は海外DS1よりも広範な被験者集団のデータセットとしてカナグリ フロジンの有害事象や注目すべき有害事象の詳細な評価(血液量減少,腎機能への影 響など)に使用した.
・ 長期投与広範データセット1(海外DS4):海外DS3と同じ被験者集団における,より 長期投与(2012年1月31日までの集計)のデータセットである.より長期曝露でのカ ナグリフロジンの安全性を評価するためのデータセットであり,注目すべき有害事象 の詳細な評価(光過敏性の有害事象やCVイベントなど)に使用した.
・ 長期投与広範データセット2(海外 DS3-LT2):海外 DS3やDS4 と同じ被験者集団を 対象とした,より長期投与(2012年7月1日までの集計)のデータセットである.本 項では骨折,悪性腫瘍,静脈血栓塞栓症,肝機能や腎機能への影響などの評価に使用 した.
・ Dataset 3 through 31 December 2012(海外DS3-31DEC2012):海外DS3,DS4やDS3-LT2 と同じ被験者集団において,最も投与期間が長い(2012年12月31日までの集計)デ ータセットである.本項では骨折,悪性腫瘍,腎機能への影響の評価に使用した.
表 2.5.5.1-1 安全性統合解析に使用した臨床試験の一覧(国内及び海外)
試験番号 試験名 場所 投与量(mg) 対照薬 投与期間 分類 添付資料番号 TA-7284-04 第II相用量設定試験 国内 50,100,200,
300 P 12週間 評価 [5.3.5.1―1]
TA-7284-05 第III相検証的試験 国内 100,200 P 24週間 評価 [5.3.5.1―2]
TA-7284-06 第III相単独又は併用療法長期投
与試験 国内 100,200 なし 52週間 評価 [5.3.5.2―1]
DIA3002 第III相メトホルミン及びスルホ
ニル尿素薬併用プラセボ対照試験 海外 100,300 P 26週間+
26週間 参考 [5.3.5.1―8]
DIA3004 第III相中等度腎機能障害を伴う2
型糖尿病患者を対象とした試験 海外 100,300 P 26週間+
26週間 評価 [5.3.5.1―3]
[5.3.5.1―13]
DIA3005 第III相単独療法プラセボ対照試
験 海外 100,300 P/Sita 26週間+
26週間 参考 [5.3.5.1―6]
DIA3006 第III相メトホルミン併用プラセ
ボ又はシタグリプチン対照試験 海外 100,300 P/Sita,
SITA
26週間+
26週間 参考 [5.3.5.1―9]
DIA3008
第III相CVアウトカム試験(中間
安全性) 海外 100,300 P ED 参考 [5.3.5.1―5―1]
第III相CVアウトカム試験(イン
スリンサブ試験) 海外 100,300 P 18週間 参考 [5.3.5.1―5―2]
第III相CVアウトカム試験(SU
サブ試験) 海外 100,300 P 18週間 参考 [5.3.5.1―5―3]
DIA3009 第III相メトホルミン併用グリメ
ピリド対照試験 海外 100,300 GLM 52週間+
52週間 参考 [5.3.5.1―10]
DIA3010 第III相高齢2型糖尿病患者を対象
とした試験 海外 100,300 P 26週間+
78週間 評価 [5.3.5.1―4]
DIA3012 第III相メトホルミン及びピオグ
リタゾン併用プラセボ対照試験 海外 100,300 P/Sita 26週間+
26週間 参考 [5.3.5.1―11]
P:プラセボ,SITA:シタグリプチン100 mg,SU:スルホニル尿素薬,CV:心血管疾患,
P/Sita:コア評価期間中はプラセボ,継続投与期間中はシタグリプチン100 mg,
ED:イベントドリブン(中間安全性は2011年9月15日までのデータ),GLM:グリメピリド.
表 2.5.5.1-2 国内の安全性統合解析データセットの詳細(国内臨床試験)
統合解析データセット名 目的 投与期間 療法 投与群 試験番号 国 内 統 合
解析1
プ ラ セ ボ 対 照 試 験 デ ー タ セ ット
プラセボを対照とした カナグリフロジンの安 全性を検討
12~24 週間
単独 プラセボ群 100 mg群 200 mg群 100 mg+200 mg群2)
TA-7284-043) TA-7284-05
国 内 統 合 解析2
2型糖尿病患者 対 象 試 験 デ ー タセット1)
12週間投与以上の2型 糖尿病患者を対象とし た国内臨床試験を統合 して1年間の長期投与 試験データを含め包括 的なカナグリフロジン の安全性を検討
12~52 週間
単 独 又 は 他 の 経 口 血 糖 降 下 薬1剤との 併用
100 mg群 200 mg群 100 mg+200 mg群2)
TA-7284-043) TA-7284-05 TA-7284-06
1) 国内で実施した2型糖尿病患者を対象とした第II相及び第III相試験を集計した.
2) 100 mg+200 mg群:100 mg群と200 mg群の合計.
3) TA-7284-04試験で検討した投与量のうち,50 mg及び300 mgは統合解析に含めず,TA-7284-04試験の安全性結果とし て,[2.7.6.41]に示した.
表 2.5.5.1-3 海外の安全性統合解析データセットの詳細(海外臨床試験)
統合解析データセット名 投与期間 投与群 試験番号
海外統合解析 DS1
(海外DS1)
[NDA]
プラセボ対照試験データセット 26週間(コア期間) プラセボ群 100 mg群 300 mg群 Cana群3)
DIA3002 DIA30051) DIA30062) DIA3012 海外統合解析
DS2
(海外DS2)
[NDA]
中等度腎機能障害データセット
(eGFR 30 mL/min/1.73m2以上60 mL/min/1.73m2未満)
26週間(コア期間)
※DIA3008は2011年9月15 日までの集計
プラセボ群 100 mg群 300 mg群 Cana群3)
DIA3004 DIA3005 DIA30084) DIA3010 海外統合解析
DS3
(海外DS3)
[NDA]
全実薬又はプラセボ対照試験広 範データセット
26週間又は52週間5)(コア期 間)
※DIA3008は2011年9月15 日までの集計
100 mg群 300 mg群 Cana群3) 全対照群6)
DIA3002 DIA3004 DIA30051) DIA3006 DIA30084) DIA30095) DIA3010 DIA3012 海外統合解析
DS4
(海外DS4)
[NDA]
長期投与広範データセット1 2012年1月31日までの集計 100 mg群 300 mg群 Cana群3) 全対照群6)
DIA3002 DIA3004 DIA30051) DIA3006 DIA3008 DIA3009 DIA3010 DIA3012 海外統合解析
DS3-LT2
(海外DS3-LT2)
[4MSU]
長期投与広範データセット2 2012年7月1日までの集計 100 mg群 300 mg群 Cana群3) 全対照群6)
DIA3002 DIA3004 DIA30051) DIA3006 DIA3008 DIA3009 DIA3010 DIA3012 海外統合解析
DS3-31DEC2012
(海外 DS3-31DEC2012)
[合剤の4MSU]
Dataset 3 through 31 December
2012 2012年12月31日までの集計 100 mg群 300 mg群 Cana群3) 全対照群6)
DIA3002 DIA3004 DIA30051) DIA3006 DIA3008 DIA3009 DIA3010 DIA3012 NDA:新薬承認申請(海外),4MSU:FDAに提出した4ヶ月安全性アップデート,eGFR:推算糸球体ろ過量.
注:すべてのデータセットは単独療法又は他の血糖降下薬との併用療法を含む.
1) 高血糖値群は除く,2) シタグリプチン群は除く,3) Cana群:カナグリフロジン群(100 mg群と300 mg群の合計),
4) データカットオフ日:2011年9月15日,5) DIA3009の投与期間は52週間,
6) 全対照群:プラセボ群,シタグリプチン群,グリメピリド群の合計.