第1節 調査の概要
現場の教師は、学校における教育相談をどのようなものとしてとらえ ているのだろうか。小学校の教師を対象に下記の調査を行い、学校にお ける教育相談のとらえ方の現状把握を試みた。
第1節では、その調査の概要について述べる。
(1}調査の目的
小学校の教師が、学校における教育相談をどのようなものとしてとら えているかについての現状を把握する。
①調査の柱
1.学校における教育相談をどのようにとらえているか。
2教育相談室で対応するときの留意点。
3.日常の学級場面における教育相談をどのように考えているか。
4学校における教育相談の問題点をどう考えているか。
②教師一人一人のカウンセリング的対応(カウンセリング的機能を生か した教育活動)について、次の点の実証を意図する。
*従来の諸調査によれば、教師は「教育相談の関わりは〜である」と いう理念(考え方)はもっているといわれる。しかし、現実には学級 実践に移す際に方法上の混乱があるのではないかと思われる。
{2}調査の内容
①1対1対応の教育相談について
有効と思う対象児童対応の留意点
効果的、あるいは非効果的と思う事例
②学級で適用するカウンセリング的対応について
取り入れているかいないかの実態とその事例、その理由 取り入れる際の問題点
(3}調査の方法
①調査項目の作成
兵庫教育大学大学院生(現職教員)を対象にした2回の予備調査を 経て、調査項目を決定した。
②調査の対象
福岡市立小学校教員360人を対象として実施
③調査期問
平成4年7月16日(木)〜7月31日(金)
(4}調査結果の分析
①標本の概要 :L標本数
表3−1 調査の概要
1識(人)摩細厄卿%)陣数(人)
360 239
66. 4239
2性別
表3−2
性別による人数とその割合人数 (%)
103入 (43.ユ%)
}女}・・4人(47・7%)
匡剃
22人 (9.2%)合計 239人
。 50 ユ00%
L.LLJ一一vL−」一uxL一
l
a年代
表3−3賦識ミ _女 47.7%
劉9.2%図3−1 性別による人数とその割合
年代別人数とその割合 人数 (%)
20歳代 37人 (15.5%)
30歳代 ユ05入 (43.9%)
40歳代 55人 (23.0%)
50歳以上 39人 (16.3%)
不 明 3人 (1.3%)
図3−2 年代別人数とその割合
4.教職経験年数
表3−4 経験年数別人数とその割合
r l
1\ 11 5 1r } L整r,伽
20歳代←一一一一一3 0歳代 140歳代縢・50歳代、1
ユ5.5蛤 43.9% 23.0% 闇} ,ユ6.3% 鐸
\ \ 闇1 、目 li 目
馳 一
ユ00%
無記入ユ.3%
教職経験年数 人数 (%)
1年目〜5年目 34入 (ユ4.2%)
6年目〜10年目 37入 (ユ5.5%)
11年目〜15年目 64人 (26。9%)
16年目〜2Q年目 35人 (14.6%)
21年目〜 61入 (25、5%)
不 明 8人 (3.3%)
合 計
239人
。
i i
1 」
聡
ぞ1ヤ瀟 1ユ1−1ヤ瀟i P5.5% 「26.9琳}炎盾Qユ…瀟 2算肚 P4,6鬼 25.5%
l l I 「 「r 」 1
50 ユ00%
無杁3.3%
5.職種別
表3−5 職種別人数とその割合
}1校長i教頭
教 諭 講 師… {翻訓不明
合 計入 ・・i27 187
4 31 8239
%14・21・ユ.3 78.2
1.7 1.3 3.3 ユ000 50 ユ00%
\醜〜\\、、露
.12実ミド籍λ3.3%
図3−4 職種別人数とその割合 毒 鰯
1, 7%
1. 3%
以上の標本の概要をまとめてみると、標本数は239であり、性別、
年代別、教職経験年数別、職種別の内訳を見ると、福岡市の教職員の構 成数の割合から見たとき、管理職の割合がやや多く、それに伴い経験年 数21年目以上、年令50歳代が多くなっている。しかし、全体として は、各項目ともほぼまんべんなく標本が得られている。
6.教育相談関連の係経験の有無
教育相談関連の係を経験したことのある回答者は、約3割である。
表3−6 教育相談関連の係経験の有無とその割合
係を経験したことがある 係を経験したことはない 現在係をしている
73人 (30.5%) 166人 (69.5%) 10人(4.2%)
7.教育相談関係の研修参加の有無
教育相談関係の研修に参加したことのある回答者と、参加したことの ない回答者の割合は、ほぼ同じである。
なお、管理職の研修参加者を見てみると、管理職全体の70%が参加 していることが認められる。
表3−7 教育相談関係の研修参加の有無とその割合
研修に参加したことがある 研修に参加したことはない 合 計