第2章 特 に中国か らわが国への大黄の輸入状況の変遷
第7節 大黄の国内流通価格の検索
表.30 大黄の経済指数表
口人
人 任
難 蕪 灘 灘㎜ ㎝ 灘 撚 撚 灘 ㎜
場日目
鷺 鰯 鰯 鰯 鰯 翻 姻 m 鰯 脚 朧 鰯 講 鰯 鰯 鰯 鰯 蜘 ㎜ 鰯
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年元く
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相関係数 P値
大黄輸入量 一人口 輸入元価 一正米相場 輸入元価 一物価指数
0.050
0.471
0。357
0.7653 0.0021 0.0249
い とい う結果 が でて い る.こ の こ とは大 黄 が 一般経 済商行為 の 中で , やや標 準 よ り安価 で輸 入 して いる ことを示 し て い る.本 来 な らば 比 較指数 として 貿易統 計 指数 を用いたいが,当 時の政府資料で は不完全な要素 があま りに多 いので半 ば理 想 的であ ると考 え られ る合意点 として,一 般物価 の指数 の中には当時の輸 出入原 価 が含 まれて 、それが合算 されて合成指数 としてい るので,貿 易関連商 品 に近 い 指数 と考え られ る。したが って一般物価指数を貿易品指数 として取 り扱 うの に支 障がない と判断 した。この物価 と当時代表格 として,米 価 を対比の必要の ため使 用 したもので,米 価 を誤差修 正値 と して加 えた。調査結 果 と して大黄 の輸入 量,
原価は極めて妥当性があ ると判断で きる、
2。 大 黄 の 中国 国 内相 場 並 び に対 外輸 出 とわ が 国が 輸 入 した輸 入 量 と価 格 の 比較
前章から既述 の1878年(明 治11)〜1919年(大 正8)の 間において,明 治2期 で は大黄の中国国 内の集散 地 の一 つで あ る上海で大黄 が取 引 きされ た時の等 級 別 (表5),種 類別(表6)分 類か ら,上 等品に属 する大黄の相場価格は1斤 当 り 68銭,最 下等品 は14銭2厘8毛 であ った.し か し,こ れ らは主 として西洋諸 国が 輸 出先 とな ってい るため,特 に上等品に分類され るものは錦紋 系大黄 と思われ る.
種 類別では馬蹄 三9銭8厘,四 川大黄;11銭2厘,四 川片大黄;14銭 と上海相 場で取 引きされている ところか ら,安 価で四川省産であ り形状か ら馬蹄 であ るか
ら,恐 らくその一部 はわが国に輸出されたものと思われ る.
明治4期 で は大黄が上海 で取引 きされ,土 海港か ら輸 出され た(表7)わ が 国
へ の大黄の輸 出相 場価格か ら大黄の輸 出相場価格 の取扱い平均価格は18銭であ り, 最 も高値で購入 してい る国はイタ リアの1斤 当た り25銭9厘,安 値では香港輸出 相 場価格の15銭3厘9毛 で ある.わ が国の購入価格 は19銭1厘4毛 であ った.購 入量 との関係 も考慮に入れ る必要があ るが,㊨ が国の上海輸 出総額 に占め る率は 19%強 である ところか ら,全 体相場 が18銭であ って,わ が国が購入 した価格か ら, その差が約20%も あるこ とか ら,こ の時期で も安値のついた四川産大黄,馬 蹄の 類 がわが国が購入 した対象 となって いる.
次 に,わ が国が中国か ら輸入 した明治2期 の1885年(明 治18)に は,大 黄の輸 入原価 は15銭3厘 であ り,期 間を通 じて平均の輸入原価 は12銭6毛 であ る。これ らの数値は何 れ も記録 では輸入先は中国全体 の輸 出港か らであ って,輸 入平均価 格であ る.
従 ってわが国の輸入原価 から四川省産で馬蹄,雅 黄の類が輸入 されたこ とにな る.
3.大 黄 の 薬 能 の 検 索
1)日 本薬 局 方 収載,大 黄 と しての探 索
明 治初 期 か らの 医療 改 革 に よ って,医 療 は 西 洋 医 術(医 学)が 取 り入 れ られ, 今 日に 至 った.ま た売 薬 につ いて も古来 の家伝 薬 よ り,む しろ西洋 医術 に準 じた 化 学 薬 品,合 成 薬 品の合 剤 が広 く一般 大衆 へ浸 透 して い った こ とは,中 央政 府 掌 管 に関 わ る許 認 可 制 度 が 導 入 され る こ とに よ って生 ず る政 府指 導 型 とは生薬 配 合
に合 成 薬 品 が加 味 され た こ とは当然 の ことで あ る.
そ して,主 と して 化 学薬 品 にあ って は,そ の 品 質 の管 理 の 重要 性 は必 要 で あ る との 認識 か ら品 質規格 を規 制 す る公 定 書の重 要性 が認 識 され,J.C.(挽rtsやJ.F.
Eij㎞ らが 起 草 した稿本 を もとに,1875年(明 治8)に 『日本 薬 局方蘭 文草案 』 の作 成 に着 手 した.こ の 中に は西洋 医療 に も有用 な生 薬 類(大 黄 を含 む)も 加 え
られ,や がてJ.P.1が1886年(明 治19年)に 公布 され る こ とにな った165).
大 黄 はJ.P。1に 収 載 され て い る.こ の ことはJ.P.1は 当時 の蘭 文局 方 の翻 訳 書 で あ った ため に ヨー ロ ッパ の大 黄 が紹介 され て い た とも い え る。 ヨー ロ ッパ で は大 黄 が下 剤 と して使 わ れ,J.P.1に は他 に大 黄 エ キ ス,大 黄舎 利 別(シ ロ ッ
プ),大 黄 チ ンキ がセ ンナ シ ロ ップ と ともに下剤 と して記 載 されて い る.
J.P。1が 公 布 され て以 来5力 年 後 にJ.P.IIが 公布 され た 。J。P.1に 適 合 す る 規 格 の薬 品 が 少 な く,か つ難 しす ぎるため急 速 にJ.P.IIへ の 改 訂 が必 要 で あ っ
た 」.P。II以 下,J。P。XIIま で を表32に 示 した166‑175).起 源 植 物 名,適 応症,含 有成 分 に区分 して 当期 に関係 あ る 中国産大 黄 につ いて 述 べ る と,起 源 植 物 と して は,3.野.Hで は 裁o鐙8f齪1認 肌 。の み を収載 して い たが,」 。P。IVにな り 菰 ρa伽 伽 孟。,,且 嫌 だα忽 撫1運。が揃 って収載 され た 、
」。P。IXにな り 勲 α盈 属種 聞雑 種 が漸 く認め られ た。や は り薬 用大 黄(南 大 黄) 盆of資o舳1θBAIL。 は 」.P、1よ り収載 され今 日に及 んで い る.
薬 能 につ いて は,J。P.IIIか ら今 日まで その主 目的 は下 剤,健 胃剤 と して使 用 さ れ てお り,J.P。IXか ら始 めて解 毒,駆 療血症 の治 療 に用 い るこ とが追加 され た が, 次 の 改 正の 」。P、Xか ら以後 は解 毒,駆 療血症 の 適応 症 と して は 削除 さ れ た 。そ の緩 は今 日に至 って も収 載 され て いな い 、や は り,大 黄 は下 剤,健 胃剤 の 適 応症 で あ った。
一 方,含 有 成 分 の 中でsemoside類 が 」。P。に収載 され た のは,1971年(昭 和 46)J.Emか らで,そ の後J.P。XIIに 至 る現 在 まで収 載 され て い る。表33に 示 した ようにセ ンナは緩 下剤 と して知 られ て いる生薬 で あ り,semoside類 は早 くか ら新 規 物 質 と して発 見 されて い るが,大 黄 にsemosideA,B,Cの 存 在 が 確 認 さ れ て か ら収 載 まで は約7年 間の歳 月 を要 して いる.
現在,J。P。 に収 載 され て い る大黄 の試験 方法 は,確 認 試 験 の みで あ るが,今 後 semoside系 化 合 物 の定 量 を義務 づ け る必要 があ る.こ れ らの事 実 か ら大 黄 は そ の 成 分 か らして も下 剤 ま たは健 胃剤 と して認 めて い るこ とは明 らかであ る.
表.32J.P.に お け る 大 黄 の 要 因 別 推 移166‑176)
日本薬局方名 起源植物 適応症 含 有 成 分
A B C D E F G a b C d e f 1 2 3 4 5 6 7 8 91011豊21314151&17 19192(凱2箆 謝2蓉262奄92§3α312愛謝35 音 葬 附 日本 薬局
1886年(明治19) δ O Q o O O o Q o O
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日本薬 局方 注解
1906年(明治39)
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日本薬 局方 注解 1921年(大正6)