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地域別業務概況 (注)

ドキュメント内 EABKR (ページ 31-36)

(注)2006年度に円借款承諾のあった地域について記載しています。

■―東南アジア

わが国と政治・経済両面において密接な相互依存関係を 有している東南アジア諸国に対しては、投資環境整備による 民間投資の促進、貧困削減および持続的成長を支援して います。

わが国政府は、メコン地域の重要性に鑑み同地域への関 与を深めており、20071月には、今後3年間、メコン地域を ODAの重点地域とすることを発表しています。当行はカンボ ジアに対し、「メコン地域電力ネットワーク整備事業(カンボジ ア成長回廊)」への円借款を供与するとともに、ラオスに対し ては貧困削減に向けて、政策・制度改革型の支援「第2 貧困削減支援オペレーション」への円借款を供与しています。

ベトナムでは、同国最大の都市であるホーチミン市におい て、経済発展に伴う市内交通量の増大による渋滞や大気汚 染等の問題解決に貢献するため、同国における初の本格的 都市鉄道(地下鉄と高架鉄道)の建設を支援しています。ま た、持続的経済成長、国際競争力強化、環境改善等、幅 広い分野の支援を行う円借款を供与しました。

インドネシアでは、投資環境改善にあたりボトルネックとされ ているインフラ整備促進のため、同国政府の政策・制度改革 を支援する「インフラ改革セクター開発プログラム」に円借款を 供与しました。また、スマトラ沖大地震・津波災害による被災 地域であり、長年の紛争が解決し、和平が現在進展してい るアチェ州において、復興・開発資金が不足している運輸お よび水資源分野のインフラ改善を支援しています。

国名 案件名 承諾額百万円) 事業の目的・概要

カンボジア メコン地域電力ネットワーク整備事業 2,632

(カンボジア成長回廊)

インドネシア インフラ改革セクター開発プログラム 11,777

ラオス 第2次貧困削減支援オペレーション 500

フィリピン パッシグ−マリキナ川河川改修事業(II) 8,529

ベトナム ホーチミン市都市鉄道建設事業 20,887

(ベンタイン−スオイティエン間(1号線)(I)

シハヌークヴィル〜カンポット区間に送電線(約78km)を建設し、関連変電所 の新設・増強および配電網の整備を行うことにより、同地域への電力供給能 力を向上させ、投資環境の改善を図る。

インドネシアの投資環境改善にあたりボトルネックとされているインフラ整備促 進のため、アジア開発銀行との協調により、インフラ関連の政策・制度改善を 促進するためのプログラムローン。

ラオス政府が進める政策・制度改革を支援することにより、国家戦略上の各 分野での政策課題の達成を図り、同国の貧困削減および経済成長に寄与 する。

パッシグ-マリキナ川の河川改修および住民の防災・環境意識の向上を通じ、

洪水被害の緩和ならびに河川沿いの環境改善を図ることにより、マニラ首都 圏の安定的な経済発展に寄与する。

ホーチミン市において都市鉄道を建設することにより、増加する交通需要への 対応を図り、ホーチミン都市圏の交通渋滞および大気汚染の緩和を通じ、地 域経済の発展および都市環境の改善に寄与する。

主な円借款承諾案件

フィリピンでは「パッシグ−マリキナ川河川改修事業(II)」に 円借款を供与し、洪水被害の緩和ならびに河川沿いの環境 改善を支援しています。

インドネシアの小中学校で教育の質向上を図る

インドネシア(54.0%)

1,252億円 ベトナム(41.0%)

951億円

フィリピン(3.7%)

85億円

カンボジア(1.1%)

26億円

ラオス(0.2%)

5億円

円借款承諾額

2,320億円

■―南アジア

南アジアは世界最大の貧困人口を抱える地域であり、貧 困削減が重要な課題となっています。当行は同地域の貧困 削減と持続的成長を支援するとともに、エネルギー、食料、水 資源、環境等の地球規模問題への対応の支援に努めてい ます。

インドに対しては、電力・鉄道・港湾分野の経済インフラ整 備を支援するとともに、貧困層に直接裨益する灌漑整備や 森林環境改善等の地方開発、また環境改善のため地方部 の上下水道整備を行うための円借款を供与しました。

モルディブは、200412月のスマトラ沖大地震により発生 した津波により、甚大な被害を受けました。当行は同国に対 して初めてとなる円借款を供与し、多数の港湾施設と下水 道施設の復興を中長期的に支援しています。

スリランカでは、約20年にわたる紛争の影響で開発が遅 れている東部を含む貧困地域における道路整備と、都市部 の渋滞緩和と地域間格差の是正を図るための道路整備、ま た居住環境の改善を支援するための円借款を供与しました。

経済成長の加速と貧困削減に積極的に取り組むパキス タンにおいては、同国の南北を結ぶ基幹物流ルートの一つ であるインダス・ハイウェイの整備を通じて、国内および近隣諸 国との交易を支援しています。

バングラデシュでは、堅調な経済成長の促進を支援すると ともに、さらなる経済発展のボトルネックとなっている通信、上 水道、電力等の経済基盤を整備するための円借款を供与し ました。

国名 案件名 承諾額百万円) 事業の目的・概要

バングラデシュ カルナフリ上水道整備事業 12,224

インド バンガロール配電網整備高度化事業 10,643

モルディブ モルディブ津波復興事業 2,733

パキスタン インダス・ハイウェイ建設事業(III) 19,455

スリランカ 大コロンボ圏都市交通開発事業 21,917

チッタゴン市において上水道施設を整備することにより、民生・産業用の水供 給の増大を図り、地域住民の生活環境の向上と投資環境の改善を図る。

南部カルナタカ州の州都バンガロール市を含む都市圏において、配電自動化 システムを整備することにより、電力供給の安定化を図り、地域の経済発展と 生活水準向上に寄与する。

2004  年12 月のスマトラ沖地震に起因する津波で被害を受けた多数の小規模インフ (港湾・下水道)を復興することにより、効率的な人流・物流および安定的な下水道 サービスの復旧を図り、被災住民の生活改善および同国の経済復興に寄与する。

シンド州中部から北部において、国家交易回廊の一部を構成するインダス・ハイウェイ未整 備区間(セワン-ラトデロ約200km)に新道を建設することにより、交通のボトルネックの解消 を図り、インダス・ハイウェイ全体の効果発現および沿線地域の経済発展に寄与する。

コロンボ市郊外において主要国道および南部高速道路を接続する高速道路を 建設することにより、首都圏における道路交通渋滞の緩和、地方間の接続性の 向上を図り、スリランカの経済基盤の強化と地域間経済格差の是正に寄与する。

主な円借款承諾案件

モルディブの津波で被害を受けた岸壁

インドのアムリトサル市内の 汚染された河川

インド(67.3%)

1,849億円 スリランカ(14.3%)

392億円

バングラデシュ(9.1%)

249億円

パキスタン(8.4%)

232億円

モルディブ(1.0%)

27億円

円借款承諾額

2,749億円

■―アフリカ

20056月にわが国政府がアフリカ開発銀行(AfDB)と共 同で発表した「アフリカの民間セクター開発のための共同イニ シアティブ(EPSA (Enhanced Private Sector Assistance) for Africa)」を受けて、当行はアフリカ支援に積極的に取り組ん でいます。2006年度の同地域向けの新規円借款の供与額 は、前年度の507億円から1,022億円に増加し、円借款全 体に占める地域別構成比も8.9%から13.4%AfDB向けの円 借款を含めると14.9%)へと急増しました。これには、当行と して初の国際機関向け貸付けであるAfDBを通じたアフリカ の民間セクター向け支援融資や、タンザニアへの25年ぶりの 円借款となる「第4次貧困削減支援借款」および「アルー シャ−ナマンガ−アティ川間道路改良事業」が含まれていま す。また、ナミビアとモザンビークにおける道路整備事業に対 して、それぞれ同国初となる円借款が供与されるなど、2006 年度のサブサハラ向け供与額は前年度の9.6億円から393.5 億円に大幅に増加しました。

北アフリカ地域では、エジプトの重要産業である観光セク ターを支援する「大エジプト博物館建設事業」に円借款を供 与しました。また、チュニジアでのテレビ放送センター事業や 中小企業支援事業、モロッコでの植林事業や下水道整備

国名 案件名 承諾額百万円) 事業の目的・概要

エジプト 大エジプト博物館建設事業 34,838

モロッコ 都市環境改善事業 5,537

チュニジア 民間投資支援事業 6,277

モザンビーク モンテプエス−リシンガ間道路事業 3,282

ナミビア ルンドゥーエルンドゥ間道路改善事業 10,091

タンザニア 第4次貧困削減支援借款 2,000

アフリカ開発銀行 アフリカの民間セクター開発のための 11,500 共同イニシアティブの下での

民間セクター支援融資

三大ピラミッドが位置するギザ地区において、博物館を新規に建設することにより、

歴史的文化遺産の保存修復・展示・研究・教育等の諸機能の強化を図り、同国 の観光産業の発展と雇用機会の創出、ひいては経済社会発展に寄与する。

ラバト周辺の地方都市において、非衛生な都市住宅街の基礎インフラ整備 を行うことにより、対象地域住民の基礎的社会サービスへのアクセス、生活 環境改善および地域経済の活性化に寄与する。

チュニジアの中小企業に対し、低利かつ中長期の資金を供与することにより、

中小企業の新規創業および既往企業の規模拡大を促進し、生産基盤整備 を図り、同国の産業競争力強化および新規雇用機会の創出に寄与する。

カーボ・デルガド州モンテプエス〜ニアッサ州リシンガ間の国道の拡幅・改良 を行うことにより、輸送能力増強、物流拠点へのアクセス改善を図り、地域住 民の生計向上、地域経済の活性化および貧困削減に寄与する。

北部に位置するカバンゴ州ルンドゥ〜オハングウェナ州エルンドゥ間の未舗装道路 のアスファルト舗装化により、貧困地域となっている両州住民の生活水準の向上 および国内と周辺諸国を結ぶ最短の貿易回廊の交通の円滑化を図る。

タンザニア政府が国家戦略で掲げる優先課題に基づき進めている各種改革 を、財政を通じて支援することにより、これら政策課題の達成を図り、同国の 経済成長を通じた貧困削減に寄与する。

AfDBの域内メンバー国の民間企業等が必要とする事業資金を、AfDBの民間 セクター支援戦略に基づき提供することにより、地場の中小・零細企業や民間 金融機関等の育成を図る。本件は初の国際開発金融機関向け円借款。

主な円借款承諾案件

事業等への円借款供与を通じて、持続的な成長に向けた 基盤整備のための経済・社会インフラの整備や人材育成を 支援しています。

タンザニアとケニアを結ぶ幹線道路の 物流を促進

チュニジアの中小企業の産業競争力 強化を支援

エジプト(38.7%)

396億円 タンザニア(8.7%)

89億円

モロッコ(13.5%)

138億円

チュニジア(20.6%)

210億円 ケニア(5.5%)

56億円

モザンビーク(3.2%)

33億円

ナミビア(9.9%)

101億円

円借款承諾額

1,022億円

ドキュメント内 EABKR (ページ 31-36)