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地域公共交通整備・運行事業の詳細

第 6 章 目標を達成するために行う事業及び実施主体

2   地域公共交通整備・運行事業の詳細

⑴  路線再編事業  ア  幹線 

幹線として設定した路線は便数を増やし、利便性を高めます。運行頻度については、平均 で1時間に1本以上を確保します。更に、通勤・通学に利用できるようにするために21時 以降のバスを運行します。ただし、過疎地域等を含む幹線については、現状維持を基本とし ます。

●幹線として強化するバス路線 

浅間線(新浅間線)/美ヶ原温泉線/寿台線/空港・朝日線/山形線/四賀線 

イ  中心市街地路線 

対象  実施項目  実施主体 

信大横田(横田信大)

循環線 

・信大横田(横田信大)循環線の土休日ダイヤの充実    (平日昼間の便を参考) 

交通事業者  松本市 

北市内線  ・現状維持を基本  交通事業者 

松本市 

タウンスニーカー 

・タウンスニーカーを再編し充実 

東コースのルートに松本城を加え、ダイヤを充実(現行60分間 隔の見直し) 

交通事業者  松本市

観光路線  ・中心市街地を観光目的で周遊できる路線を新設 

交通事業者  松本市

図表 54  信大横田循環線の運行ダイヤ        

  土休日33便 平日49便

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Mウイング

蔵シック館

枡形跡広場 Mウイング

大手門駐車場

蔵シック館

まつもと市民芸術館 松本市美術館

まつもと市民芸術館 松本市美術館

64 ウ  地域別の路線 

(ア) 市街地北部・東部 

対象  実施項目  実施主体 

幹線 

・浅間線(新浅間線)、美ヶ原温泉線の便数を平均1時間に1本以上 確保 

・浅間線(新浅間線)、美ヶ原温泉線において21時以降の便を確保 し、通勤・通学の利便性の向上 

・ただし、過疎地域等を運行する路線は、現状維持を基本 

交通事業者  松本市 

支線 

・移動実態調査によって導出された地点から交通拠点を検討し整備 

・交通拠点から先の交通手段の確保については、行政と地域の役割 を分担 

・三才山線、入山辺線の再編 

・アルプス公園線は現状維持を基本 

交通事業者  松本市 

地域主導型  公共交通等 

・行政による地域が主体となった運行の仕組みづくり 

・地域による地域主導型公共交通等の運営組織づくりと運行 

松本市  市民 

移動実態調査によって導出された地点の例

 

▲デリシア 2 惣社店付近(入山辺線と美ヶ原温泉線沿線)

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図表 55  市街地北部・東部路線再編のイメージ

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(イ) 市街地南東部 

対象  実施項目  実施主体 

幹線 

・寿台線の便数を平均1時間に1本以上確保 

・寿台線において21時以降の便を確保し、通勤・通学の利便性の 向上 

交通事業者  松本市 

支線 

・移動実態調査によって導出された地点から交通拠点を検討し整備 

・交通拠点から先の交通手段の確保については、行政と地域の役割 を分担 

・中山線、並柳団地線等支線の交通拠点への集約を検討 

・松原線、内田線は現状維持を基本 

・南部循環線は、現状維持を基本 

交通事業者  松本市 

地域主導型  公共交通等 

・幹線に接続し、地域を運行する路線を検討 

・行政による地域が主体となった運行の仕組みづくり 

・地域による地域主導型公共交通等の運営組織づくりと運行 

松本市  市民 

 

   

移動実態調査によって導出された地点の例

 

▲コモ庄内付近(並柳団地線沿線)

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図表 56  市街地南東部路線再編のイメージ

松本駅までを高密度で 運行する路線を検討

 

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(ウ) 市街地西部 

対象  実施項目  実施主体 

幹線 

・空港・朝日線、山形線の便数を平均1時間に1本以上確保 

・空港・朝日線、山形線の21時以降の便を確保し、通勤・通学の利 便性の向上 

交通事業者  松本市  山形村 

支線 

・移動実態調査によって導出された地点から交通拠点を検討し整備 

・交通拠点より先の交通手段の確保については、行政と地域の役割を 分担 

・西部地域コミュニティバスは、利用実績を評価・検証し、指標に合 致しない路線の統廃合を検討(1便当たり2人の以上の目標に達し ていないE線等) 

・大久保工場団地線は、現状維持を基本 

交通事業者  松本市  山形村 

地域主導型  公共交通 

・行政による地域が主体となった運行の仕組みづくり 

・地域による地域主導型公共交通等の運営組織づくりと運行 

松本市  市民 

(エ) 四賀地区 

対象  実施項目  実施主体 

幹線  ・四賀線の運行便数の現状の維持 

・夕方以降の便を確保し、通勤・通学の利便性の向上 

交通事業者  松本市 

支線 

・市営バス四賀線、四賀地域バスは、現在の機能を維持した上で、運 行形態が異なる二つの地域内路線の料金体系を検討 

松本市 

(オ) 安曇・奈川地区 

対象  実施項目  実施主体 

支線  地域内路線 

・市営バス奈川線の利用状況を引き続きモニタリングし、現状を維持 

・利用が著しく低い便等は廃止し、効率化 

・稲核線は、現状維持を基本 

松本市 

(カ) 地域外との連携 

対象  実施項目  実施主体 

鹿教湯温泉線  ・広域移動の強化として、上田市までの直通化を検討 

・運行分担は、交通事業者と行政の協議により決定 

交通事業者  松本市 

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図表 57  幹線の設定と地域における再編のイメージ

エ  地域主導型公共交通システムの強化 

・地域住民組織が主体となった、自主運行や交通事業者との運行委託等により地域限定で行 われるバス運行等の取組みを支援します。 

・公共交通と連携して特定のエリアをきめ細かく運行する「地域の足は地域で確保する事業」

について、本市は運行経費等の補助を行うほか、持続可能な取組みとなるよう地域の実情 に見合う計画の設計等においても各地区地域づくりセンターとともに積極的に支援しま す。 

オ  評価・検証結果に基づく路線の見直し 

公共交通の利用状況を毎年評価・検証し、その結果見直しが必要と判断された路線の改善、

見直しを行います。

実施主体:松本市地域公共交通協議会 

カ  社会の変化や新たなニーズに対応した路線や手段の検討 

市街地南東部など人口増が見込まれ、かつ交通空白となっている地域における新たな公共 交通を検討します。また、利用客増加に伴い輸送力増強手段(LRT・BRT)の研究を行いま す。

実施主体:松本市地域公共交通協議会、松本市 

 

LRT:次世代型路面電車システム(Light Rail Transit)の略で車両や輸送システムが近代化された路面電車  BRT:バス高速輸送システム(Bus Rapid Transit)の略で、専用走行路を走行し、近代的な駅、ハイテク車両 

を用いて高頻度・高速サービスを実現する都市公共交通システムの総称 

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⑵  アルピコ交通上高地線の維持・活性化に伴う事業 

ア  上高地線の運行を維持・活性化するための整備と利便性の向上 

アルピコ交通上高地線を地域の幹線と位置付け、その存続・維持・活性化のための取組み を西部地域総合連携計画から引き継いで実施していきます。

(ア) 構造物・踏切道等の維持・整備 

橋梁等の改修・修繕、ホーム等の嵩上げ等を行います。

(イ) 電気関係等の維持・整備 

電気関係等の改修・修繕等を行います。

(ウ) 車両等の維持・整備 

車両等の購入・修繕等を行います。

(エ) 路線等の維持・整備 

法面の改修・修繕等を行います。

(オ) 駅・関連施設等の維持・整備 

駅舎など駅関連施設及びパークアンドライド駐車場等の改修・整備等を行います。

 

実施時期:継続的に実施  実施主体:交通事業者 

 

 

▲踏切内のレール交換(施工前) ▲踏切内のレール交換(施工後)

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⑶  運行環境の整備、ネットワーク化事業  ア  交通拠点の整備 

(ア) 乗換え場所の整備 

交通拠点となる場所に、バスの乗降、待合のスペースを確保します。

導入時期:平成28年度から随時  実施主体:交通事業者、松本市   

(イ) 待合環境の整備 

交通拠点となる主要バス停において、待合環境を高めるための整備を行います。上屋付 のバス停の整備、ベンチ等を設置します。また、案内については、路線図等を掲げ、利用 者が安心して利用できるような情報提供を行います。

更に、バス停近くに駐輪場を設け、バス停までのアクセスの向上を図ります。

導入時期:平成28年度から随時  実施主体:交通事業者、松本市   

(ウ) パークアンドライド機能の充実 

公共交通機関までのアクセスの向上を図るため、

パークアンドライド駐車場の整備、運営を継続し ます。

導入時期:継続的に実施  実施主体:松本市   

 

(エ) 駐輪場の整備 

交通拠点となる主要バス停までの移動手段として自転車を想定し、自転車からバスに乗 換えることができるよう、付近に駐輪場を整備します。

導入時期:継続的に実施  実施主体:松本市   

イ  利便性の向上 

(ア) バスのゾーン料金の検討 

市内路線をいくつかのゾーンに分け、ゾーン内の料金を均一にするゾーン料金制の導入 を検討します。同時に、市内バス路線の料金の上限を設定し、長距離利用者の負担を減ら します。ゾーン料金制の実施は、バス利用者の金銭的負担軽減に大きな効果があると考え られますが、費用負担等について運行事業者と十分に協議を重ねることが必要です。事業 者とともに利用しやすい料金体系の実現に向けた検討を進めます。な協議が必要なため、

平成32年度以降の実現を目指し、具体化に向けた検討を進めます。

導入時期:平成 28 年度から随時平成32年度以降の導入を目指し検討  実施主体:交通事業者、松本市、山形村 

▲JR平田駅パークアンドライド駐車場

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