第4章 音盤・ビデオ物及びゲーム物に関する法律
2. 国際契約上の不公正取引行為等の類型及び基準
2-1 内容
公正取引委員会は、外国法人と韓国法人が技術導入契約等の国際契約を締結する場合、
国際契約上の不当な共同行為、不公正取引行為及び再販売価格維持行為(以下「不公正取引 行為等」)に該当するかどうかの基準を提示する目的で「国際契約上の不公正取引行為等の 類型及び基準」という告示(以下「公正取引法告示」)を制定して運用している(公正取引委 員会告示第 1997-23 号)。
なお、契約当事者は、公正取引委員会に対し、国際契約を締結するに当たり、当該契約 の内容が不公正取引等に該当するかどうかに関して審査を要請することができる(法第 33 条)。
2-2 適用範囲
公正取引法の上記告示が適用される国際契約は、産業財産権導入契約、著作権導入契約、
ノウハウ導入契約、フランチャイズ導入契約、共同研究開発協定、輸入代理店契約及び合 弁投資契約である。以下の行為に該当する場合、該当国際契約は不公正取引行為等と判断 されることがある。ただし、不公正取引行為等に該当するか否かはその内容のみならず、
競争に及ぼす効果、契約期間、関連市場の状況等を総合的に考慮して決定される。
使用して産業財産権導入者(以下「導入者」という)が生産する製品(以下「契約製品」とい う)の製造に所要の部品などを提供者又は提供者の指定する者から不当に購入させる場合
<参考:公正な場合>
提供者が、契約製品の品質や性能などの保証のために止むを得ず導入者をして、契約製 品の部品などを提供者又は提供者の指定する者から購入させる場合
導入者の要請により、提供者又は提供者が指定する者が、契約製品の部品などを導入者 に供給する場合
(2)輸出地域の制限
提供者が導入者をして、提供者の事前同意又は承認を得て契約製品を輸出させたり、提 供者が導入者の輸出可能又は輸出禁止対象国家を指定したり、提供者が導入者の輸出を完 全に禁止したり輸出量又は輸出金額を制限する場合
<参考:公正な場合>
契約締結当時、提供者の既得権地域(当該産業財産権登録地域など)に対して既得権地域 の国内法により契約製品の輸出が制限される範囲内で提供者が導入者の輸出を制限するか、
提供者の事前同意又は承認を受けるようにする場合
提供者が、提供者の国内法により契約製品の輸出が禁止された地域に対して導入者の輸 出を禁止する場合
(3)取引相手方の制限
提供者が導入者をして、提供者又は提供者の指定する者を通じて契約製品を販売させた り、提供者が導入者の販売(再販売)可能相手方又は禁止相手方を指定する場合
(4)取引数量の制限
提供者が契約製品の製造・販売量の上限線を設定して、導入者をしてそれ以上製造・販 売できないようにするか、提供者が契約製品の最小製造・販売目標量又は金額を設定し、
導入者がこれを達成し得なければ提供者が一方的に契約を解約する場合
<参考:公正な場合>
提供者が契約製品の最小製造・販売目標量又は金額を設定し、強制しない場合
独占契約により提供者が契約製品の最小製造・販売目標量又は金額を設定して、導入者 がこれを達成できなかったときに、提供者が非独占契約に転換する場合
(5)取引方式の制限及び販売(再販売)価格の指定
提供者が一定の取引方式を指定するか、契約製品に対する販売価格又は再販売価格を指 定する場合
(6)競争技術(製品、業種)の使用又は取扱の制限
提供者が導入者をして、契約期間中又は契約終了後に契約技術(製品、業種)に類似して いるか代替が可能な競争製品を取り扱えないようにするか、提供者の事前同意又は承認を 受けて契約期間中に競争製品を取り扱うようにする場合
<参考:公正な場合>
提供者が導入者をして、契約期間中に競争製品を取り扱うに当たっては、提供者と事前 に協議させる場合
(7)並行輸入の妨害
外国の商標権者と国内の事業者(商標使用権者)が同一人であるか、商標使用権導入契約 を締結した外国の事業者(商標権者)と国内の事業者が系列会社関係(株式又は持分の 30%
以上を所有しかつ最多出資者である場合)にあって、当該国内事業者以外の事業者が当該外 国事業者以外の者から契約製品を輸入することを制限するか、外国の事業者(商標権者)か ら商標使用権の導入に関する契約を締結した国内の事業者が、当該契約製品を国内販売す るために輸入しながら、当該国内事業者以外の事業者が当該外国事業者以外の者から契約 製品を輸入することを制限する場合
(8)特許権等の権利消滅後の使用の制限(ノウハウの場合、公知後の使用制限)
契約技術(製品)の特許権などの権利が消滅した後、又は導入者の帰責事由によらずに営 業秘密が公知の事実となった後、導入者が特許権などを使用するのに対して、提供者が導 入者をして技術料を支払わせるか当該技術を使用できないようにする場合
(9)契約製品以外の製品に対する技術料の賦課及び一括技術導入
契約技術を使用していない製品に対しても提供者が導入者をして技術料を支払わせるか、
提供者が導入者をして契約技術の実施のために直接的に必要でない技術を導入させる場合
(10)技術改良の制限及び研究開発の制限
提供者が導入者をして契約技術(製品)に関連した技術改良を為し得ないようにするか、
提供者が導入者をして提供者の事前同意又は承認を得て契約技術(製品)に関連した技術改 良をさせる場合、又は提供者が導入者をして導入者単独で又は第三者と共同で契約技術(製 品)に関連した研究・開発活動を為し得ないようにする場合
<参考:公正な場合>
提供者が導入者をして、契約技術(製品)に関連した技術改良をするに当たって提供者と