○アフリカ地域
ケニア 市村 宏(医学部医学科) 3回 感染症研究対策 山川 清孝(医学部医学科) 細菌学
木村 和子(自然科学研究科) 医療技術教育強化プロジェクト ウガンダ 荒井 章司(理学部) 地質学
エチオピア 鹿野 勝彦(文学部) 地下水開発水供給訓練計画
○南米地域
グアテマラ 近藤 力王至(医学部医学科) 熱帯病研究
○中近東地域
トルコ 大山 卓昭(医学部医学科) 流入イラク難民救済
大学が教育協力に参加することは、大学自身の国際化を推進し、その経験を通して視野 を広め、教授能力をより高めてゆくことができるものと考えられ、こうした研究者の取り 組みに対しては学内で積極的に評価する姿勢が望まれる。1992年10月には北陸支部が設 置され、現在に至っており、本学との連携による多様な教育交流が期待される。
校への留学を希望する者に対して海外留学奨励金の支給を行った。その結果、2000(平 成12)年5月1日現在、留学生交流は332名に増加した。
②については、大学及び部局間交流協定の締結を推進するための必要な経費や海外での
「日本留学フェア」への参加者に援助を行った。4年間で19件で、本学からの派遣者31名、
海外からの招聘者4名であった。その結果、2000年5月1日現在、交流協定数は部局間 交流を含め17カ国53機関に増えた。
③については、若手研究者に対する海外への渡航費の一部の補助を行った結果、研究者 交流は、8カ国に18名を派遣した。2000年5月1日現在、派遣者は645名に、受入者は 176名に増えた。
以上のように、金沢大学の国際交流の進展に大きな役割を果たした交流基金は、1999 年度末をもって執行終了を見た。当初の計画は、交流基金の利子をもって運用する予定で あったが、後援会の募金額が目標額の6分の1しかならず、元金で実施せざるをえなかっ たからである。
したがって、交流基金の新たな資金確保が今後の課題となった。そのため、2000年度 の「国際学術交流委員会」では、新たな資金確保のために検討を進めてきた。その結果、
次のような方策が打ち出された。
再び「金沢大学国際交流後援会」(仮称)を設置し、退職者を含む教職員および法人など から会費の納入を行う。また、法人や個人などが直接大学に寄付を行う。そして、講演会が 集めた会費と大学が直接受けた寄付金に国費を合わせ交流基金を新たに立ち上げるという ことである。資金全体の金額の目標は毎年度国費と寄付金を合わせて一千万円である。
交流基金は本学における「教職員の教育研究活動・学生交流等不断に積み重ね、双方向 の人的交流と情報発信を『大学全体の国際化』にまで昇華させ、全学的な合意と支援のも とに、国際的な知の創造・発信の拠点とする、教育研究の未来を国際交流事業推進」に欠 かせないものであり、今後の取り組みが注目される。
国際化・留学生交流の展望
20世紀後半のグローバル化の波は、21世紀にはさらに速度を増して進展してゆくこと は想像に難くない。そうした中にあって、本学も国際的な取り組みを積極的に行うことは 言うまでもない。現在も進められている国際交流協定の締結や国際共同プロジェクトの推 進をはじめ、外国人教員の採用や留学生の受入れと派遣学生の拡大など、教職員・学生レ ベルでの交流や共同・協力体制がさらに活発に行われるであろう。
これを学生レベルの交流で見ると、本学では1998(平成10)年9月の留学生専門委員 会(当時)において、次に記す4点を推進課題として掲げている(留学生専門委員会「留 学生交流に関する基本的推進事項 第2次まとめ」より引用)。
I 国際的な視点に立った教育研究指導体制の充実
金沢大学は、我が国の知的国際貢献の一翼を担っている外国人留学生の受入れ増政策に呼 応し、多くの外国人留学生を受入れ、教育研究指導を行っているが、金沢大学の国際化の進 展のためには、より多くの優秀な外国人留学生を受入れ、教育研究指導を行うことが重要で ある。
このために、国際的な視点に立った教育研究指導体制の確立を目指す。
II 留学希望者のアクセスの改善等
潜在的な日本への留学希望者に対して、広報活動を行うとともに、入学選考方法の改善を 行い、より優秀な外国人留学生の受入れ増を図る。
III 地域との連携を含めた多様かつ効率的な外国人留学生の生活支援の推進
外国人留学生の生活基盤の安定化を図る観点から、保証制度の改善や外国人留学生の学業 に支障を生じない適切なアルバイトの開発、宿舎等の整備を推進する。
風土、習慣の異なる日本での生活を支援するため、メンタルケア体制の整備など外国人留 学生が安心して生活し、勉学できるように体制の充実を図る。
また、日本文化への理解、並びに地域生活への適応を深めるため、地域社会の協力を得て、
外国人留学生と地域住民との交流を促進し、外国人留学生の生活に対する支援のより一層の 充実を図る。
IV 帰国後の外国人留学生に対するアフターケアの充実
継続的な人材育成及び長期的な友好親善の確保の観点から、卒業又は修了後の外国人留学 生の教育・研究の継続に対する支援などアフターケアの充実に努める。
なお、卒業後の外国人留学生の意見を聴し、本学の教育研究指導体制の点検評価に資する ものとする。
この I に関して言えば、本学の留学生の受け入れ初期のころに多く見られた「長期滞 在・学位取得型」の留学生に加えて、「短期滞在・日本体験型」とでも言うべき留学生を迎 えることとなった。現在はそれに加えて、インターンシップ・プログラムの検討、日本語 習得の負担軽減のための英語による大学院特別コースの実施と充実等、留学生のニーズを 汲んだ積極的な留学生数拡大の方策がとられている。その背景として、アジアだけではな く世界中のあらゆる地域から留学生を受け入れ、地球規模の交流を図ることにより、本学 の国際化を進展させる狙いがある。さらに今後は、インターネットを利用した新たな留学 の形態や単位の認定における大学間の協力など、教育自体の国際化が多方面で始まるであ ろう。
しかし、学生どうしの交流をはじめとする国どうしの交流は、その時々の国際情勢はも ちろんのこと国内の情勢とも深く関連する中で行われるものである。従って、学生どうし の交流には絶えず新たな方針と方策が求められるところであり、今後も柔軟な対応のもと に、本学の国際化を推進してゆく必要があるのは言うまでもない。
4 情報化の進展
以下では、キャンパス情報基盤の整備、総合情報処理センター、情報処理教育および事 務の電算化の現状について示し、キャンパス・インテリジェント化構想に基づく金沢大学 の情報化の将来展望について述べる。