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局における点検評価の実施に関し必要事項は、各部局がそれぞれ別に定める。

(2) 『金沢大学 現状と課題』の作成

第8 部 局における点検評価の実施に関し必要事項は、各部局がそれぞれ別に定める。

1992年11月20日から施行された「金沢大学点検評価規定」の内容はこの要綱と実質的 に同じである。また、本学の全学にかかわる最初の自己点検・評価の点検評価項目は、要 綱の条項第5に従って定められた。

点検評価専門委員会の設置と活動

1992年11月20日に開催された第1回点検評価委員会において、点検評価規定第7条に 基づき、「点検評価専門委員会」が点検評価委員会のもとに設置された。この専門委員会は、

本学の全学にかかわる自己点検・評価を実施し、その結果をとりまとめて報告書を作成す る実務委員会である。報告書は原則として4年ごとに作成し、公表する(点検評価規定 第8条)ことになっている。

点検・評価報告書は、1999年3月までに2号まで出された。第1号『金沢大学 現状 と課題 1993』は1993年6月に、第2号『金沢大学 現状と課題 第2号 1997』は 1998年3月にそれぞれ刊行された。これらのほかに、『金沢大学研究者総覧』が1997年 3月に刊行された。

点検評価専門委員会の構成は次のとおりである。委員長、人社系学部学部長より1名、

理工系学部学部長より1名、各学部より各1名、教養部1名、がん研究所1名、附属図書 館1名、医学部附属病院1名、自然科学研究科1名、医療技術短期大学部1名、学生部長、

事務局の各部長、学生部次長、計22名。

なお、社会環境科学研究科が1993年4月に新設、また教養部が1996年3月に廃止され、

教養教育機構が同年4月に設置されるなど本学の組織に変更が生じたため、点検評価専門 委員会が点検・評価報告書第2号にかかわったとき、専門委員会には、新たに社会環境科 学研究科より1名が委員として加わり、教養部委員に代わって教養教育機構より1名の委 員が入った。

第1回点検評価委員会から点検・評価報告書第1号刊行についての検討を委託された点 検評価専門委員会は、第1回委員会を1992年12月11日に開催し、点検評価の実施方針を 次のように決めた。

○本委員会の下に、総括班、教育班、研究班の3つの作業班を設ける。

○大学評価検討委員会答申の「点検・評価項目」の各項目について、分担して点検評価を 行う。

第2回委員会(1993年1月22日)で、報告書の規模は、A4判、350〜400頁とする ことが了承され、第3回委員会(1993年3月24日)で、報告書の編集作業は総括班が担 当し、刊行は1993年6月末を目途とすることが確認された。

以上のような専門委員会の作業を経て点検・評価報告書第1号『金沢大学 現状と課題 1993』が1993年6月に刊行された。

第5回点検評価委員会(1996年4月8日)において、点検・評価報告書第2号および

「研究者総覧(仮称)」の刊行についての検討が点検評価専門委員会に委託された。これを 受けて点検評価専門委員会は、第4回委員会(1996年5月10日)、第5回委員会(1996 年5月24日)においてこのことを審議し、次のように決めた。

○点検・評価報告書第2号の刊行については、本委員会の下に「点検評価報告書刊行小委 員会」を設置する。この小委員会は点検・評価報告書第1号の内容を点検し、その結果を 踏まえて、1997年6月刊行を目標に作業をする。

○研究者総覧(仮称)の刊行については、本委員会の下に「研究者総覧編集小委員会」を 設置し、1996年度末刊行を目標とする。

第6回委員会(1996年7月3日)で、研究者総覧の名称を「金沢大学研究者総覧」とす る等、研究者総覧編集小委員会案が了承され、点検評価委員会へ報告することになった。

点検評価報告書刊行小委員会では、小委員会(①1996年5月29日、②6月17日、③7 月5日、④7月18日、⑤11月5日、⑥1997年1月7日)において、点検・評価報告書第 1号の点検分担・点検・スケジュール・取りまとめ・第2号刊行の骨子などについて検討 が行われた。同小委員会から、第7回点検評価専門委員会(1996年11月15日)に「中間 報告」として第1号点検意見集計表および第2号の大綱が提出された。また、同委員会に おいて、96年11〜12月実施の教養教育に関する学生および教官へのアンケート等の結果 を第2号に掲載するため、刊行予定を当初の1997年6月から10月以降へ変更することが 了承された。次いで、①第1号の問題点、②第2号の主眼点、③第2号の構成、④執筆・

編集体制、⑤スケジュールから成る「最終報告書」が第8回点検評価専門委員会(1997 年1月10日)に提出報告され、了承された。また、点検評価専門委員会はこの報告書を点 検評価委員会へ報告して了承を求めることになった。

以上のような専門委員会の作業を経て点検・評価報告書第2号『金沢大学 現状と課題 第2号 1997』が1998年3月に、『金沢大学研究者総覧』が1997年3月にそれぞれ刊行 された。

第1号の発行

本学における全学についての自己点検・評価の報告書第1号『金沢大学 現状と課題 1993』は、A4版、発刊に当たって4頁、目次2頁、本編279頁、執筆者一覧1頁、統計 資料51頁、本書作成の経緯14頁、全351頁の大部な報告書である。

本報告書の本編は、最初の章から順に、「金沢大学の目的と使命」「金沢大学の創設と沿 革」「金沢大学の発展と展望」「大学の管理・運営」「事務組織・財政」「教育」「研究」「教 官組織」「講座制」「各部局(附属施設を含む。)の活動状況」「共同施設・センターの活動 状況」「附属図書館と総合情報センター」「入学者選抜、学生生活」「国際交流」「社会的活 動」の15章からなっている。

本報告書は、本学の全貌を開学以来はじめて提示した「金沢大学白書」である。しかし 問題点が無いわけではなく、第8回点検評価専門委員会に点検評価報告書刊行小委員会か ら提出された「最終報告書」(本項、前述の「点検評価専門委員会の設置と活動」参照)に は、本報告書の主要な問題点として、次のような点が指摘されている。

①全体として学生に関連する諸問題の取り上げ方が少ない。学生の視点からする点検評価 の観点をもっと入れる必要がある。

②将来計画にかかわらない大学院の諸問題についての取り上げ方が少ない。例えば、各部 局の活動状況ついても、大学院修士課程の諸問題はほとんど触れられていない。

③研究状況について、文系の取り上げ方が少ない。尤も、自然系と文系では、事情が大き く違うので、自然系、人文系、社会系に分けて取り扱う必要がある。

④管理運営に関する問題において、大学全体の意思決定過程、殊に全学委員会の種類、機 能、仕組み等の問題点をもっと明確にする必要がある。

このような問題点があるにせよ、本報告書は本学における全学についての点検評価活動 の出発点となった。

第2号の発行

本学の点検・評価報告書第2号『金沢大学 現状と課題 第2号 1997』は、A4版、

金沢大学のいま―発刊のあいさつ―8頁、目次4頁、本編260頁、執筆者一覧2頁、カリ キュラム改善のためのアンケート調査22頁、統計資料61頁、本書作成の経緯2頁、全359 頁の第1号同様大部な報告書である。

本報告書の本編は、最初の章から順に、「金沢大学改革の全体像と今後の課題」「金沢大 学改革の主要な状況」「教育と研究」「大学の組織と運営」「センター等の活動」「学術情報 システム」「国際交流」「社会的活動」「各部局の活動」「将来計画」の10章からなっている。

第8回点検評価専門委員会に点検評価報告書刊行小委員会から提出された「最終報告書」

において、点検・評価報告書第1号『金沢大学 現状と課題 1993』の問題点(前頁の

「第1号の発行」参照)と、第1号刊行以後4年間の本学の状況変化を踏まえ、次の諸点を 第2号作成の主眼点とすることが報告され、同委員会で了承された。

①第1号を発行して以後の4年間の金沢大学の大きな変化は、教育と研究にどのような成 果と問題点と課題をもたらしているかという点を重視する。

②学生に関連する諸問題を積極的に取り上げる。その際、教養教育機構研究調査部で進め られている学生アンケートの結果を活用する。

③教養部の廃止を始めとする大学の組織改革に関する評価と問題点を、重点項目として取 り上げる。

④大学院の拡充整備の成果と問題点を、今後の将来計画との関連で重点的に取り上げる。

⑤角間キャンパスに生起している交通問題を含む諸問題について、まとまった形で取り上 げる。

⑥この4年間に大きな進展を示した国際交流問題を、ひとつの重点項目として取り上げる。

この第2号はこれらの諸点を主眼点として作成された報告書で、同報告書では今後の基 本課題として、

①教養教育の一層の充実

②大学院の拡充整備

③薬学部、工学部、大学院自然科学研究科の角間キャンパスへの移転

④入学者選抜体制の見直し

⑤学生生活の支援体制の充実

⑥国際交流の推進

⑦生涯学習体制の整備

⑧外部評価の導入

などの問題が挙げられている。

点検・評価報告書の課題

1991年7月の大学設置基準の改定を受けて始まった大学における自己点検・評価の活 動は急速に進展し、多くの大学が自己点検・評価を実施し、その結果を公表した。文部省 高等教育局監修の『大学資料No.137』(1998年3月)によれば、1995年10月までに報 告書を出した国立大学は全体の98%に及んでいる。大学の自己点検・評価活動はこのよう に広がったが、現在、大学評価については、大学自身が行う自己評価という「内部評価」

だけでなく、大学外の第三者による「外部評価」をも行う方向に進んでおり、大学評価の