スート
Ⅰ 因 ) 積集 性の故に。
( 楡 ) 臥具等の如し。
臥具等は複合体であ り,これは臥具等以外の 者の用に供せられる。 これと同様 眼字 も亦 複合体であ るからこれも 亦眼等 以外の者の用に 供せらる べ ぎであ る。
然るに 眼 等を用いるものは 霊魂でなければならない。 故に霊魂は存在するとい うのておる。 ところがここで 問題となるのは 霊魂は単一休でほげればならない にも拘らず 眼 等に積実性が 存することを 根拠として霊魂の 存在を証明する 時に は霊魂自体も 亦複合体とせられることになるということであ
る。何となれば 臥 具 等は確かに複合体であ り, これは臥具等以外の 者の用に供せられるが ,臥具 等を用いるものは 身体等であ り,それ自身複合体であ るからてあ る。 即ちこの 場合は立論者の 本末の意図が 単一体としての 霊魂の存在を 証明する点に 存した
にも拘らず複合体としての 霊魂の存在することが 証明せられることになるから, 積集性 という因は論証 式 にあ らわれた範囲内では 一応前立を確立して 居る
(210) 90
姥 " 室 ;'. .
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七円
美童詩の九旬図説
様に見えながら ,実質的には 立論者が真に 所立として考えて 居るものを破壊す る結果を確立することになる。 この様な相違 因 が存する以上は ,相違因の種類 を 以て同 品 に無で 異品 に有なる場合と , 同品 に無で 異品に倶 なる場合との 二種
に
限るのは正しくないのではないかというのであ
る。さてこの様な 疑問に対
し陳 那は併し次の 様に答える。
K132a.l
こその相違因は 特別なものではない
コそれは ( 単に
コ 二つ以上の事柄を確立せんとして 居る ( にすぎない
コから, ( 確立さるべ
き 二つの cf.vV46a.7
事柄を切離さずに 扱えばさきに
述べた コ 二種 ( の相違 コ 囚の中に含まれる。 従って九種二の 因
コの外にあ る別種
亡 の 因コではない。
以上を以て正 因 と相違 因 についての説明が 終ったので最後に 不定 因は
ついて述べられる。
二王国と相違
因コ以外のものは 不定 C
因コ であ る。 ほ の㎝二十二 %d 後半 )
血脇 一ノ
v4gb.I
残りの五種は ( 正コ因 とも相違 (
因コとも決定出来ないから 疑惑の原
K132a.2 く 一仁③
因亡 となる
因コであ るという C のがその
コ意味であ
る。㈲ v では単に gnis, 即ち「 倶 」とあ るのみであ る。
(2) この部分は正理 門論の 「如是宗法姉種差別。 謂同品有 ,非有, 及倶 。 光陰 及字 」
( 大正 Vol.32,p.lc) に相当する。
㈲ Tib.de.lta ma yin.na.
㈲ この部分は正理門詰 の 「 ス此 一一各有姉種。 謂 欣一切 同品有中 , 於其異品 , 或有 。 非有,灰石非有。 於 共同 品 非有 及倶 , 各宥 如是三種差別」 ( 大正 Vol.32,p.2a) に
相当する。
㈲ K の gai.gi は V,v によって gaA,gi tshe と読む。
㈹ この部分は正理門詰 め 「 若 無常 宗 全無異 品 ,村本立有虚空等論,五回復読彼処北 燕。 若役無有, 於彼 下鞍全無有 疑 , 故 無比 過 」 ( 大正 Vol.32,p.2a) に相当する。
(7) Tib.de med.pa yin‑pa ㎡ phyir.
(8) この部分は正理 門論の 「如是合成九種宗法。 随 英次第晒井 其栢 」 ( 大正 Vol.32,p.
2a) に相当する。
(g) cf.NB Ⅱ ‑10,11. なお果を以て 正しい因となす 思想が 陳那 になかったと 考え も ・
れることについては 拙稿「正理学派の 三種比量 説 に対する 陳 那の批判 ( 文化 Vol‑
89 (209)
ii'‑T@@@@@@@@w@@@@@z.@@'@@‑''@'‑@
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2I,N0.6) 」を参照されたい。
㈹ この部分は正理 門読め 「 謂 土戸 常 ,両重位 故 。 成立無常,所作性 故 。 戎 正勤 勇 無 間所 発 ,無常性 故 。 戎士 為常 ,所作性 故 。 戎士偽学,肋間性 故 。 戎士 為常 , 勤勇 無 間所 発性故 。 或非勤勇 無間所 発 ,無常性 故 ,成立無常, 勤勇 無間所 労性故 。 成立 為 常 , 無触対故 」 ( 大正 Vol.32,p.2a) に相当する。
㈹この掲は正埋門論の「 所量作 無常。 作性 間男 発 。 無常 事 抵触。 依 常住専 九
」( 大
正 Vnl.32,p.2b) に一致する。 但し 正 埋門論では,この 偶は所立の何たるかをあ
られす次の偶 と 吉村となってあ らわれる。 「 常 無常勤 勇 。 恒性堅牢性。 非勤遷 不
変。
白前
量 睾丸」 ( 大正 Vol.32,p.2a)㈹ この部分は正理門詰 め 「 於 国有友二。 在異是 無因」 ( 大正 Vol.32,p.2b) に一 致する。
㈹ この部分は正理 門論の 「地中堆石二種 名因 。 謂於同品 一切 遍有 ,異見 遍無 。 反徒 同品 通有罪 右 , 異品遍無 。 旅枕俊二名取十一」 ( 大正 Vol,32,p.2b) に相当する。
㈹ この部分は正理 門論の 「 翻 地名相違」 ( 大正 Vol.32,p 、 2b) に一致する。
㈹ この部分ほ正理門詰 め 「 復唯 二種説客 栢違 。 能 倒立 故 。 謂於異 具有人二種。 於 共 同 品 一切 遍無 。 第二三十取初後 二 」 ( 大正 Vol.32,p.2b) に相当する。
㈹ cf.Sa 叫 khya. ㎏ rika l7. cf.Nyayaprave る aka ( 宇井博士 : 「仏教論理学」巻末附
録 p.370 ( 漢訳 :
因明人正理論
( 大正 Vol.32,p.l2a))),⑰ この部分は正理 門読め 「所俳者平成」 ( 大正 V0l.32,p.2b) と 一致する。
㈹ この部分ほ正理門詰 め 「双金五種,国友相違 皆 不決定, 是 凝固 義 」 ( 大正 V01.32,
p.2b) に 栢当 する。
II
以上を以て九旬 因 説の中心となる 部分についての 説明は一応終ったので ,次 にはこれに附随する 問題として,或る 因が正田であ るか相違 因 であ るか不定 因
てあ るかを論ずる 時には,そこで 問題とされる 因は常に一箇てなければならな
いということが 主張せられる。
このことを陳那 はまず, 含 まての論述に 於て因 をあ らわす語が常に 単数形で用いられて 釆 たことにからませて 説明する。
由 0 千 09 づ 〜㈹
ス ,
亡以上の論述を 通じ 口 これら仁王
コ因や相違因や 不定田が述べ ろ
V46b.l れる時に ,
( そこ
てコ主題となって 居るものをあ らわして居る 単数形は ,
( 第二十三 %a)
亡さてこの偶の 文句の後には
コ 「類 ( をあ らわす
コとともに個物二の
(2 ㏄ )) 88.
千 ‑ @ ‑ ‑ ロ て国学 貫 ︐象で ま @ m L なりでなを く @ ︒ ぅ 一く 対の と をて を と於 を はあまで 因い
る 形でで 含 みのと 4@@ @ 濱 ノ す 数因 げがの 箇る と 象 ﹂ 対 て特 居にらたら を 因 の 上 二箇似 り 場合に [ それ レ な 様に 集 明文の 因と の ヮ @ そ い 亡 @ と 放 か 何コ すべ わと ・きても全のをち らある コ の ばぃ
K132a.4
( 互に
コ相容れないし 結果を確立する コ二 箇の囚があ ると疑惑
V46b.2
( を 生ザるコ からであ る " ( 第二十三幅 b) K‑
vV4gb.3 既述の条件,
口即ち何見に有又は 倶という条件と 異見に無という 条件
コを 備えて居ながら , ( 而も互に
コ相容れない C 結果を確立する
コ二管
[
の因コが 一箇 ( の而立 ( 鮭 dhya, Ⅰ論証の対象 ) コに 関し疑惑を生ぜし めるということは C 吾 々の
コ経験するところであ る。 例えば所作性と 前聞 性亡 という
コ二管 ( の
因コによって , 声に関し [ それが
コ常住な
*‑K
K132a.5
のか無常なのかについて 疑惑を生ずるが 如 ぎであ
る。勝論学派に於ては 永遠不変の実在として
同(
蘇 manya,Ⅰ共通性 ) の存在を認め
, 87 (2071
12
る, 例えば個々の 声はそれぞれ 異 って居るが,これらすべての 声には 声性 とい
サ ‑@ 一 = ヤ
う
"‑
面,ャが 存すると考える。 ところが勝論学派によれば ,このト荷曲は 永遠 不 変 であ りながら而も 感官によって 直接把捉せられるものとせられるから , 声性 も赤永遠不変であ りながら而も 耳によって直接把捉せられるものと 考えられて 居るわけであ る。 さてこの様な 声性の存することが 勝論学派に於て 認められて 居るということは 当時印度の哲学界一般で 常識となって 居た。 そこで 陳那は互 に 王国たるの条件を 備えて居る 二 箇の因が相反する 結論に導く場合の 例として この声性を利用したのであ る。 即ち, 「声は無常なり。 所作性の故に。 瓶の如
ダルマ
し
」という論証式の 中で 因 となって居る 所作性とい 5 宗の法は同 品 たる 無 常なるものの 全体に 亘 って存し異見たる 常住なるものには 全体に 亘 って存しな いから, 同品 に有, 異品 に無とい 5 玉 囚 たるための条件を 満足させて居るが ,
「声は常住なり。 所 間性の故に。 声 性の如し」という 論証式の中で 因 となって
ダルマ
居る所聞 性 という宗の法もまた 同品 たる常住なるものの 一部たる 声性 に存
し
異品 には全く存しないから , 同品に倶 , 異品 に無とい j 王国たるための 条件 を 満足させて居る。 然るにこれらは 互に相容れない 結論に導くために 声の常無 常に関し疑惑を 生ずる。 即ちこれらの 因は個々にこれを 論ずる時にはそれぞれ 声の無常なること 並びに常住なることを 確立する場合の 正田であ るにも拘ら ず, これを合せて 論ずる時には 声の常無常を 決定出来ない 不確定 因 となる。 従
って或る因が 正田であ るか相違 因 であ るか不定 因 であ るかを論ずる 時には二管 以上の因を対象としてこれを 論ずることは 許されないというのであ る。 のみな
らず 陳那 によれば,
cf.v, V 訳偶
v4gb.4
二 箇の不確定 因 によって一箇
亡の前立 コに 関し確定 [ 的な結論の
V46b. 3 cf.v,V 訳褐づ <tv,V 沢偶
生ずることはこれ コ亦 ( 吾
々の コ経験するところであ
る。( 第二十三幅 c@ d)
例えば ( 而立
がコ声であ る場合, 非 根所 把性 (acak
さ " ヲ atva,主眼によっ
K132a.6 て 把捉せられないという 性質 ) と 現量 ( 所把コ性 (PratyakSatva. 臣 現量に
(206) 86
"" ︒ ﹃ "
モ
" 甘 Ⅰ ・Ⅰ ,, Ⅰ甘干 ' Ⅰ ・ @"@?‑@@ThpJ@@@P@@.7r@,‑@@ ・ @,@ ・ , ‑y@@@ @@VI‑;rtyEI:S@al@: Ⅱ
Ⅰ 3
集 量論
の九旬 国税
ょ 。 て 把捉せられるという 性質 ) という二管 ( の 因コ によって「声は 実
(dravya,= 実体 ) にも非ず。 業 (karman,= 運動 ) にも非ず」と かゥ
味 の 女 し ﹂ と ︵・ ︐ ノ ︒ " " 前日
る故 あの
が眼 合弁 場
女 ミ ・ ノ
がも
[ アヒ Ⅴ弗 一美
定
確ず
を 井ゐコ
不 にも c Ⅰ くヤ が実 は 七 %@るに ラサ くに Ⅴ
実すは 上 ロ 口 確同 を合 立場 所の
しては ば︐こ とれ 体な 自と れ旬
そはる 因あ
︐っで ﹂ 確故に
不 いのな
所え 眼備 非を
﹁ カ の︒ヒム
目中な 武力 ま充
て
"
も 力ル業でもないものであ 。 ", り,異見 は実
ドノサャ若し は業のいずれ
ヵ ルマンかであ るも のであ るが, 井 根所 把性 という因は同 品 たる味に存すると 同時に異 品 たる 意
(manas, Ⅰ注意器官, の一種 ) や意の運動 (
ヵ ルマソ業の一種 ) に存するために 同,
品 と異 品 との両方に跨る 不定日であ るからてあ る。 同様に「声は
ド実に非ず。
ク サャカルマソ
業 にも非ず。 現量抗拒性の 故に。 味の如し」という 論証 式 中の現量 所把性と
いう因も亦それ 自体としては 不定 因 であ る。 即ち現量 所把性 という因は同 品た
る
味に存すると 同時に異 見 たる 瓶 (
トラヴ実の
ャ‑ 種 ) や瓶の運動 (
ヵ ルマン業の一種 ) にも 存するためにこれ 亦同品 と異見とに跨って 存する不定 因 であ るわけであ る。 然 るにこれら二つの 因を合せる時には , 罪根所 把 性の方は瓶や 瓶の運動に存せ
マナス イチス
ず ,現量 所把 性の方は意や 意の連動に存しないから ,因は異 見 には全く存し
ないことになり ,「声は実にも 。
ノサャ非ず。 ヵル。 業にも非ず」という
・, 宗を確定するこ
との出来る正 因 となる。 即ちこの場合は 個々にこれを 論じた時には 不定 因 であ
づ
たものが,二つ 合せてこれを 論ずる時には 正田となるという 不都合が存する
cf.J 167b.2 末は . (1g2a.2ff.)
わ げであ る。
ノ
Ⅱ
こ
二の様に因が 二 箇 又はそれ以上存すると ,個々には王国であ ったも のが不定 因 となったり,個々には 不定因てあ ったものが王国となった
りして混乱を 生ずる
コから, ( 以上の叙述に 於ては
コ主題 (
由主因であ v4gb.5 るか相違因てあ るか不定因てあ るかが論じられて 居る 因 ) は ( 常に ) 単数
し (20)
( 形を以て示されたの
コてあ る。
要するに 陳那にょ れば, 上 来の論述に於て 因をあ られす語が一貫して 単数形で
85 (205)