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再商品化等率の見直しの考え方の整理

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1. メーカーによるリサイクル技術の動向調査

1.3 再商品化等率の見直しの考え方の整理

特定家庭用機器の品目追加・再商品化等基準に関する報告書(平成20年9月)では「おわりに」とし て今後検討すべき事項を以下の通り整理している。

 今後、法施行後約10 年を経過するにつれ、家電リサイクル法施行後の環境配慮設計が反映され た製品の排出が増加すると予想されること、ミックスプラスチック(複数種類のプラスチックが 混合した状態で排出されるプラスチック)の分離・精製について、様々な技術開発が行われてい ること等から、こうした環境配慮設計の推進及びリサイクルの技術向上等も踏まえて、再商品化 等基準については、今後とも状況に応じて引き上げを検討することが適当である。

 他方で、資源価格の下落等、将来におけるリサイクルコストの増加要因も考えられることから、

将来のある時点において過剰な社会コスト増加が予見された場合は、その時点で再商品化等基準 の引き下げ等により、排出者が負担するコスト増加を回避する可能性を検討することが適当であ る。

 なお、製造業者等は、再商品化等基準を遵守するだけでなく、リサイクルの状況、リサイクルさ れた資源の行き先及び環境配慮設計の推進状況等について、必要に応じ、可能な限り透明化し、

消費者の理解を得ながら、再商品化を進めることが望ましい。

以上を踏まえ、再商品化等基準の引き上げ・引き下げの可能性についてリサイクル技術及びリサイク ルコストの観点から検証を行った。

(1) 使用済み家電4品目の再商品化実績の整理

家電製品協会データ(家電4品目のリサイクル実施状況)を用いてこれまでの再商品化率及び再商品 化等処理重量と再商品化重量、素材別再商品化の構成比率を以下の通り整理した。

品目別の再商品化率の推移を図 1-16に示す。平成23年度の再商品化率は、エアコン89%、ブラウン 管式テレビ79%、液晶式・プラズマ式テレビ83%、冷蔵庫・冷凍庫79%、洗濯機・衣類乾燥機87%とな り、家電リサイクル法に定められた再商品化基準値を上回る実績をあげている。

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図 1-16 品目別の再商品化率の推移 出典:家電製品協会データ(家電4品目のリサイクル実施状況)

次に、平成23年度の使用済み家電4品目合計の再商品化重量を図 1-17に示す。再商品化重量は家電 4品目合計で約55.6万トンとなり、使用済み家電4品目合計の再商品化率は約82%となった。

また、使用済み家電4品目における品目別の素材別再商品化実績を図 1-18に示す。エアコンでは鉄、

当、アルミニウムを合計した構成比率が全体の約50%を占める。また、ブラウン管式テレビはブラウン 管ガラスが全体の約54%を占めるなど最も構成比率が高いことが製品特性として挙げられる。その他の 品目では鉄が構成比率の約半分を占めており、全体に占める割合が高い。

図 1-17 再商品化等処理重量と再商品化重量、再商品化率の推移(4品目合計)

出典:家電製品協会データ(家電4品目のリサイクル実施状況)

78 78

81 82

84

86 87

89 88 88 89

73 75

78

81 77

77 86

89 86

85

79 74

79 83

59 61

63 64

66 71

73 74

75 76

79

56 60

65 68

75 79

82 84

85

86 87

45 50 55 60 65 70 75 80 85 90

H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 再商品化率(%)

(年度)

エアコン ブラウン管式テレビ 液晶式・プラズマ式テレビ 冷蔵庫・冷凍庫 洗濯機・衣類乾燥機

<再商品化等基準>

H20年度まで

エアコン

(60%以上)

テレビ

(55%以上)

冷蔵庫・冷凍庫 洗濯機

(50%以上)

エアコン

(70%以上)

<再商品化等基準>

H21年度より

洗濯機・衣類乾燥機

(65%以上)

冷蔵庫・冷凍庫

(60%以上)

ブラウン管式テレビ

55%以上)

液晶式・プラズマ式テレビ

(50%以上)

211

263 282 311 334 345

378 414

537 746

556

319

387 400 429 449 447 467 496

644 888

676

0 100 200 300 400 500 600 700 800 900

H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23

単位(千t)

(年度)

アルミニウム 非鉄・鉄等混合物 ブラウン管ガラス その他有価物

66%

68% 71%

73% 74% 77% 81% 83%

83%

84%

82%

再商品化率(%)=再商品化重量÷再商品化等処理重量

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図 1-18 素材別再商品化の構成比率(品目別)

出典:家電製品協会データ(家電4品目のリサイクル実施状況)

(2) 再商品化率の種類分け(製品種類・サイズ等)の必要性の検討

1.1にて実施した家電リサイクルプラントへのヒアリング調査結果によれば、家電4品目の製品種類・

サイズにおける再商品化における差異は表 1-8の通り。これより、液晶式テレビとプラズマ式テレビ、

洗濯機のうちドラム型洗濯機の再商品化率の種類分けの可能性が示唆されたが、家電リサイクルプラン トからの具体的な要望も踏まえながら引き続き検討を行うべきである。

表 1-8 家電4品目の製品種類・サイズにおける再商品化における差異

品目 製品種類 サイズ

エアコン 特になし 特になし

ブラウン管式テレビ 特になし 特になし 液晶式テレビ・プラズマ式テ

レビ

液晶式テレビの液晶モジュー ルについては現状では再商品 化が困難

特になし

冷蔵庫・冷蔵庫 特になし 特になし

洗濯機・衣類乾燥機 ドラム型洗濯機については、ガ ラス繊維プラスチック等が使 用されている場合は、当該部品 の再商品化が困難

特になし

30%

アルミ 7%

ニウム 13%

非鉄・

鉄等混 合物

36%

その他 の有価 14%

エアコン

13%

4%

アルミニウ 0%

非鉄・鉄等 混合物

1%

ブラウン管 ガラス

54%

その他の有 価物

28%

ブラウン管式テレビ

47%

2%

アルミニ ウム 非鉄・鉄 5%

等混合物 1%

その他の 有価物

45%

液晶式・プラズマ式テレビ

52%

2%

アルミニウ 1%

非鉄・鉄等 混合物

16%

その他の有 価物

29%

冷蔵庫・冷凍庫

51%

2%

アルミニウ 1%

非鉄・鉄等 混合物

14%

その他の有 価物

32%

洗濯機・衣類乾燥機

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(3) 素材回収効率の引き上げ・引き下げの必要性及び新たに再商品化基準の算定対象とすることが妥当 と考えられる部品・素材の検討

素材回収効率の引き上げ・引き下げの必要性及び新たに再商品化基準の算定対象とすることが妥当と 考えられる部品・素材の検討を実施した。なお、ここでの素材構成とは、家電製品を構成する各素材(金 属、プラスチック等)のうち、実際に再商品化することが可能な素材の割合(重量比)のことである。

1)金属(鉄・銅・アルミニウム・レアメタル)

前回見直しにおいて金属の素材回収効率は、95%と設定された。

1.1にて実施した家電リサイクルプラントへのヒアリング調査結果によれば、非鉄選別機の導入など、

更に細かく金属を素材別に分離することで、単一素材として品位を高める取組が行われていたが、これ まで再商品化されていなかったものが再商品化可能となるよりも、既に再商品化されていたものの品位 を向上させ、売却単価を上げることが目的であった。

これより、前回見直し以降、金属については、主に品位を向上させるための取組が行われており、素 材回収効率については、前回見直し並の95%との設定を継続すべきと考えられる。

なお、レアメタルについては、前回見直しにおいて、長期的な視野に立ち検討を進めつつ、技術開発 等の推進を行うことが重要であるとされていた。今回ヒアリングを実施した家電リサイクルプラントの 一部でエアコンのコンプレッサーのローター部分に使用されているネオジム磁石を取り出す事例が確認 できたが、取り出したネオジム磁石は現状では売却できておらず、保管しているとのことであり、再商 品化の事例を確認することができなかった。このため、レアメタルについても引き続き再商品化の実施 へ向けた検討を進めつつ、より一層の技術開発等の推進を行うことが重要と考えられる。

2)プラスチック

前回見直しにおいてプラスチックの素材回収効率は、当時のリサイクル技術水準等を勘案し、中・高 品質のプラスチックを対象に再商品化等基準に追加された。具体的には、中・高品質なプラスチックの 素材回収効率は、エアコンディショナーでは 2%、テレビにおいては 40%、冷蔵庫・冷凍庫では 20%、

洗濯機においては 40%と設定された。

1.1にて実施した家電リサイクルプラントへのヒアリング調査結果によれば、ミックスプラスチックの 再破砕・選別等により、品位を高める事例が確認できたが、これまで再商品化されていなかったものが 再商品化可能となるよりも、既に再商品化されていたものの品位を向上させ、売却単価を上げることが 目的であった。また、ミックスプラスチックの再破砕・選別等が行われているのは、一部の先進的な家 電リサイクルプラントのみであり、全ての家電リサイクルプラントにて同程度の取組が行われているわ けではない。

これより、前回見直し以降、プラスチックについては、主に品位を向上させるための取組が行われて おり、素材回収効率については、前回見直し並の設定を継続すべきと考えられる。

3)基板

前回見直しにおいて薄型テレビに含まれる基板の素材回収効率は、液晶テレビ 24%、プラズマテレビ 20%と設定された。

1.1にて実施した家電リサイクルプラントへのヒアリング調査結果によれば、一部の家電リサイクルプ

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