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コスト分析の実施

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2. リサイクルシステムにおけるコスト調査

2.3 コスト分析の実施

コスト分析の実施結果を以下に示す。コスト分析は、家電リサイクルプラント、指定引取場所、二次 物流、管理会社、メーカー運営費に分けて分析を実施した。リサイクル券センターについては、ヒアリ ングにて得た費用をそのまま用いることとした。

なお、2011年度は、2011年3月末でのエコポイント制度終了や同年7月に地上デジタル放送完全移行

(岩手・宮城・福島県は2012年4月1日に完全移行)の2つの買い換え特需の影響を受け、使用済み家 電4品目の指定引取場所における引取台数や再商品化処理台数が平年値と比べて多く、平年と比べると 稼働率は高い。以下のコスト分析は2011年度の実績を踏まえたものである点に注意が必要である。

2.3.1 家電リサイクルプラント

家電リサイクルプラントのコスト分析にあたって、以下の2つのパターンのモデル家電リサイクルプ ラントを設定した。

パターン①:既存業者活用型、年間処理台数500千台 パターン②:施設新設型、年間処理台数:700千台

設定にあたっては、産業構造審議会環境部会廃棄物・リサイクル小委員会電気・電子機器リサイクル ワーキンググループ中央環境審議会廃棄物・リサイクル部会家電リサイクル制度評価検討小委員会合同 会合(第7回)資料4における家電リサイクルシステムコスト分析パターン②(既存業者活用型、年間

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処理台数300千台)、パターン③(施設新設型、年間処理台数:400千台)をベースにしつつ、以降の家 電リサイクルプロセスの変化等を反映したコスト分析を実施した。

年間処理台数は、当時(平成17年度)と平成23年度における再商品化処理台数を比較し、設定(処 理台数が約1.7倍であるため、年間処理台数を同数倍)している。

(1) パターン①(既存業者活用型、年間処理台数500千台)

1)稼働日数・時間

・ モデル家電リサイクルプラントの稼働日数を240日/年と仮定した。

・ モデル家電リサイクルプラントの稼働時間を、通常期は8時間/日、繁忙期(2か月間)は16時 間/日(エアコンは18時間/日、ブラウン管式テレビは24時間/日))と仮定した。

・ 繁忙期には、それぞれの処理台数が、エアコンは2倍、ブラウン管式テレビは3倍、冷蔵庫は1.5 倍、洗濯機・衣類乾燥機は 1.5 倍になると仮定した(液晶式テレビ・プラズマ式テレビは処理台 数の増加はなし)。

2)家電4品目の処理台数

・ モデル家電リサイクルプラントにおける家電4品目の年間処理台数を500千台と想定した。

3)家電4品目毎の処理台数

・ モデル家電リサイクルプラントにおけるエアコン、ブラウン管式テレビ、液晶式・プラズマ式テ レビ、冷蔵庫、洗濯機・衣類乾燥機の年間処理台数割合は、平成23年度再商品化処理台数実績と 同じとした。モデル家電リサイクルプラントにおける年間処理台数を下表に示す。

表 2-5 モデル家電リサイクルプラントにおける年間処理台数 平成23年度

再商品化処理 台数実績(千台)

割合

モデル家電リサイクル プラントにおける 年間処理台数(千台)

エアコン 2,372 12.1% 60.6 ブラウン管式テレビ 10,622 54.3% 271.3 液晶式・プラズマ式テレビ 648 3.3% 16.6

冷蔵庫 2,836 14.5% 72.4

洗濯機・衣類乾燥機 3,095 15.8% 79.1

合計 19,573 100.0% 500.0

※四捨五入のため表中の数値とその合計値は必ずしも一致しない。

4)家電4品目毎の平均製品重量

・ (財)家電製品協会が公表している平成23年度再商品化処理重量実績を平成23年度再商品化処

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理台数実績で除すことにより、家電4品目毎の平均製品重量を算出した。その結果を下表に示す。

表 2-6 家電4品目毎の平均製品重量 平成23年度再商品化

処理台数実績(千台)

平成23年度再商品化

処理重量実績(t) 平均製品重量(kg)

エアコン 2,372 99,000 42

ブラウン管式テレビ 10,622 284,000 27 液晶式・プラズマ式テレビ 648 10,000 15

冷蔵庫 2,836 176,000 62

洗濯機・衣類乾燥機 3,095 107,000 35

合計 19,573 676,000

※四捨五入のため表中の数値とその合計値は必ずしも一致しない。

・ モデル家電リサイクルプラントにおける各家電4品目の年間処理台数にそれぞれの平均製品重量 を乗じて、モデル家電リサイクルプラントにおける年間処理重量を計算した。その結果を下表に 示す。

表 2-7 モデル家電リサイクルプラントにおける年間処理重量 モデルリサイクル

プラントにおける 年間処理台数(千台)

平均製品重量(kg)

モデル家電リサイク ル

プラントにおける 年間処理重量(t) エアコン 60.6 42 2,529 ブラウン管式テレビ 271.3 27 7,255 液晶式・プラズマ式テレビ 16.6 15 255

冷蔵庫 72.4 62 4,496

洗濯機・衣類乾燥機 79.1 35 2,733

合計 500.0 17,269

※四捨五入のため表中の数値とその合計値は必ずしも一致しない。

5)処理工程

・ モデル家電リサイクルプラントにおける家電4品目の処理工程を以下に示す。

① 前処理工程

a) エアコン前処理工程 年間処理台数60,600台

(通常期:4,328台/月、繁忙期:8,656台/月)

(通常期:206台/日、繁忙期:412台/日)

(26台/時間)

45 室内機

処理内容 回収物 設備 作業人員

パネル外し

→破砕・選別処理工程へ

通常期:5名

(処理時間:3 分/

ファン外し 台)

→破砕・選別処理工程へ

銅管類外し [銅管類]

基板外し [基板] 熱交換器外し [熱交換器]

手解体済みエアコン(室内機)

→破砕・選別処理工程へ 室外機

処理内容 回収物 設備 作業人員

コンプレッサ外し

→破砕・選別処理工程へ

通常期:6名

(処理時間:12分/

台)

繁忙期:6名追加 熱交換器外し

→破砕・選別処理工程へ

冷媒フロン回収 [冷媒フロン]→逆有 償

冷媒フロン回収装 置:3式

ボンベ:211本 手解体済みエアコン(室外機)

→破砕・選別処理工程へ

b) ブラウン管式テレビ前処理工程 年間処理台数271,300台

(通常期:13,567台/月、繁忙期:40,701台/月)

(通常期:646台/日、繁忙期:1,938台/日)

(81台/時間)

処理内容 回収物 設備 作業人員

バックキャビネット外し

→プラスチック破砕処理工程 へ

ローラコンベヤ:

15m 専用ライン

通常期:29名

(処理時間:21分/

台)

繁忙期:29名追加 基板外し [基板]→有償

電線類外し [電線類]→有償 ブラウン管外し

偏向ヨーク外し [偏向ヨーク] →有 償

防爆バンド外し [防爆バンド]→有償

ブラッシング ブラッシング

P/F分割処理 分割装置

シャドウマスク外し [シャドウマスク]→

有償

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処理内容 回収物 設備 作業人員

パネル清掃・洗浄 [パネルカレット]→

無償

パネル洗浄機 集塵設備 防音設備 ファンネル洗浄 [ファンネルカレッ

ト]→無償

ファンネル洗浄機 集塵設備

防音設備 フロントキャビネット外し

→破砕・選別処理工程へ

c)液晶式・プラズマ式テレビ前処理工程 年間処理台数16,600台

(1,182台/月)

(56台/日)

(7台/時間)

処理内容 回収物 設備 作業人員

バックキャビネット外し

→プラスチック破砕処理工程 へ

専用ライン 通常期:4名

(処理時間:30分/

台)

繁忙期:2名追加 液晶パネル・プラズマパネル外し [液晶パネル]→逆有

[プラズマパネル]

→有償

フロントキャビネット外し →破砕・選別処理工程へ

d) 冷蔵庫前処理工程 年間処理台数72,400台

(通常期:6,586台/月、繁忙期:9,879台/月)

(通常期:314台/日、繁忙期:470台/日)

(39台/時間)

処理内容 回収物 設備 作業人員

庫内プラスチック回収、素材判別

→プラスチック破砕処理工程 へ

通常期:8名

(処理時間:12分/

台)

繁忙期:8名追加 冷媒フロン回収 [冷媒フロン]→逆有

ローラコンベヤ:

42m

冷媒フロン回収装 置:3式

ボンベ:40本 手解体済み冷蔵庫

→破砕・選別処理工程へ

47 e)洗濯機・衣類乾燥機前処理工程

年間処理台数79,100台

(通常期:5,647台/月、繁忙期:8,471台/月)

(通常期:269台/日、繁忙期:403台/日)

(34台/時間)

処理内容 回収物 設備 作業人員

モータ外し

→破砕・選別処理工程へ

ローラコンベヤ:

30m 専用ライン

通常期:9名

(処理時間:15分/

台)

繁忙期:5名追加 プラスチック部品外し

→プラスチック破砕処理工程へ

塩水抜き [塩水]→逆有償 洗濯槽外し

ステンレス水槽

→破砕・選別処理工程へ

プラスチック水槽

→粗破砕機へ

→プラスチック破砕処理工 程へ

粗破砕機

手解体済み洗濯機・衣類乾燥機

→破砕・選別処理工程へ

② 破砕・選別工程

a) 破砕・選別処理工程

処理内容 回収物 設備 作業人員

破砕処理 風力選別 ドラム磁選機 渦電流選別機

非鉄手選別

[ダスト]→逆有償 [鉄]→有償

[ミックスメタル]→

有償

[非鉄金属]→有償 [ダスト]→逆有償

大型破砕・選別機 非鉄選別機

3名

・ 冷蔵庫の破砕・選別処理時には、断熱材フロンの回収装置を稼働させる。

48 b)プラスチック破砕処理・選別工程

処理内容 回収物 設備 作業人員

金属除去(手作業) [金属]→有償 3名 プラスチック破砕処理 [プラスチック]→有

償・無償

プラスチック破砕・

風力選別機

・ 上述の処理をした場合の製品重量全体に占める破砕・選別機へ投入される割合を75%と仮定する と、破砕・選別機機投入量及び破砕・選別機投入量全体に占める各品目の割合(重量比)は、下 表のとおりとなる。

表 破砕・選別機投入量及び破砕・選別機投入量全体に占める各品目の割合

破砕・選別機 投入量(kg/台)

破砕・選別機 投入量(t/年)

破砕・選別機 投入量全体に占 める各品目の割 合(重量比)

エアコン 31 1,897 15%

ブラウン管式テレビ 20 5,441 42%

液晶式・プラズマ式テレビ 12 192 1%

冷蔵庫 47 3,372 26%

洗濯機・衣類乾燥機 26 2,050 16%

合計 12,952 100%

※四捨五入のため表中の数値とその合計値は必ずしも一致しない。

・ 年間稼働日が240日であるため、1日の平均破砕機投入量は、54.0t/日となる。

6)イニシャルコスト

① 建物

・ 家電リサイクル業務に必要な建物(前処理工程用建物、破砕・選別処理工程用建物、事務所)を

4,200㎡と想定した。

・ インタビュー調査より、建設単価を70千万円/㎡として、建物の建設費を計算したところ、294.0 百万円。

② 大型破砕・選別機

・ 家電リサイクルプラントへのインタビュー調査より、家電業務比率を10.0%と設定した。

・ プラントメーカーへのインタビュー調査より、大型破砕・選別機(1 基)の建設費(基礎工事を

含む)を1750.0百万円とし、これに家電業務比率を乗じると、175.0百万円。

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