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ヒアリング調査

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3. 使用済み家電の流通フローに係る調査

3.3 ヒアリング調査

3.3.1 調査方法

使用済家電の中古製品としての国内リユースフロー、海外リユースフローを考察、推計 するために関係者へのヒアリング調査を行った。ヒアリング調査方法を 下表に整理した。

表 3-49 ヒアリング先及び具体的な調査方法

調査対象 ヒアリング先の抽出及びヒアリング内容

① リ ユ ー ス 業 界 団 体

<ヒアリング先の抽出>

■リユース事業者の業界団体(ジャパンリサイクルアソシエーション

(JRCA)、日本リユース機構(JRO))にヒアリングを実施した。

<ヒアリング調査内容>

■中古家電のリユース業界の概況を聴取した。また、関連事業者(① リサイクルショップ、②古物市場、③関連業界誌等)の紹介を受け た。

② 総 合 リ サ イ ク ル シ ョ ッ プ ( 経 営 者 等)

<ヒアリング先の抽出>

■リユース業界団体(JRCA、JRO)等の紹介で抽出した。

■古くからリサイクルショップを経営する事業者、古物市場の経営も 行っている事業者、家電量販店の下取り品を扱っている事業者、海 外でリサイクルショップを運営する事業者等を抽出した。

<ヒアリング調査内容>

■リサイクルショップの仕入れ(調達)、再生、販売等の一連の事業 内容や、他社動向、中古家電のリユース市場動向、リユース事業の 経営上の課題や展望等に関し聴取した。

③ 総 合 リ サ イ ク ル ショップ(店舗等)

<ヒアリング先の抽出>

■業界団体情報やネット検索等で店舗を探しヒアリングを実施した。

■一部は、総合リサイクルショップの経営者等に紹介頂いた。

<ヒアリング調査内容>

■各店舗における中古家電の仕入れ・販売、販売価格、購入層等、事 業実態に関し、主に店員から情報収集を実施した。

④ 古 物 市 場 ( オ ー クション業者)

<ヒアリング先の抽出>

■リユース業界団体等の推薦を頂き、古物市場の市場主に依頼した。

<ヒアリング調査内容>

■古物市場の流通実態(出品・買取業者)や中古家電の市場動向や流 通実態に関し聴取した。

⑤動産処分業者 <ヒアリング先の抽出>

■業界関係者の紹介で動産処分業者に依頼した。

<ヒアリング調査内容>

■破産、離婚、相続等で発生する動産処分に関連した実態を聴取した。

⑥関連業界誌 <ヒアリング先の抽出>

■リユース業界団体の紹介等を頂き、中古製品のリユース市場や海外 輸出動向(雑品関係)に詳しい業界紙記者に依頼した。

<ヒアリング調査内容>

■使用済み家電 4品目の中古市場(流通フロー)の実態、関係事業者・

古物市場の動向や雑品の海外輸出動向等に関し現況を聴取した。

170 3.3.2 調査結果

関係者へのヒアリング調査結果のうち、中古家電のリユースフローを検討する上で参考 となる意見や、今後の展開を検討する上で参考となるリユース市場動向、リサイクルショ ップ等の経営動向に係る意見を抜粋して以下の視点から整理した。

 リサイクルショップ等に係る中古家電の流通

 古物市場に係る中古家電の流通

 家電量販店による下取り

 中古家電の輸出

 ネット型のリユースビジネス

 リユース市場動向・ショップの経営等

(1) リサイクルショップ等に係る中古家電の流通

1)中古家電の仕入れ・調達(買取)

・ リサイクルショップにおける仕入れ(調達)の基本は、お店で中古製品として売れる ものを仕入れること。

・ 主な、仕入れ先(買取先)は以下の通りであるが、エンドユーザから中古家電を買取 し、別のお客にお店で売る流れが、中古家電の国内リユースの最もスタンダードな流 れ。

 エンドユーザ(店舗周辺の住民等)からの買取

 店頭買取、出張買取(持込みできない大型家具、引っ越しの際のまとめ売り 等)がある。出張買取に関しては、訪問、査定を行い、即金で支払を行う。

 古物市場(オークション)からの買取(仕入れ)

 あるリサイクルショップでは、 古物市場からの仕入れを中心にしている(古 物市場が一番ものが集まるため、古物市場であれば 1 回の手間でまとめて仕 入れることができる)。

 また、別のお店では、 冷蔵庫や洗濯機については、エンドユーザからの仕入 れ量よりも古物市場からの仕入れ量が多い(冷蔵庫の場合は 4:6 程度)。仕入 れ価格はエンドユーザからの仕入れよりも古物市場での仕入れの方が高くな ってしまうが、古物市場では店舗の品揃えを良くするために製品を選んで買 うことが出来る(ユーザのほしいものを調達できる)。

 チェーン店の場合、品揃えのために他地域の店舗と製品のやり取りをするこ とがある。

 なお、個人からの買い取りが中心(店頭買取や出張買取がメイン )であり、

古物市場からの仕入れはほとんどない業者もいる。

 家電量販店と提携し、家電量販店がエンドユーザから下取りした製品を買取し、

消費者に販売している。

 レンタル業者と提携し、レンタル後の商品を買取し、お店で販売する業者もいる。

 外部の専門業者からの仕入れをしている業者もいる。

 外部の専門業者は、古物市場からの調達、家電量販店の下取り品や、家具付

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きレンタル商品やリースアップ品の買取等により 仕入れを行い、クリーニン グをして「卸」的な感覚で持ち込んでくる(もちろん、買取)。

 古物市場の場合、思いのほか高く売れることもあるが、一日中、立ち合い等 をしなければならないため、外部の専門業者としては、古物市場に出す手間 より、平均的な価格でまとめてリサイクルショップに卸した 方が効率的。

 家電店舗の廃業等に伴い発生した製品(新品等)の買取 。

・ 買取商品(お店で販売できる商品は)は、基本的に製造後 7 年までの商品である。現 在であれば、2012年とみて2005 年までの商品。

 あるお店の下取りの条件も、7年未満のものである。7年を越える製品に関しては、

基本的には下取りは行わずに、家電リサイクル法に則った(家電リサイクル料金 を頂いて)処理をお願いしている。

 高額買取の対象は、家電の場合、製造より 5年以内で実動するもの。

・ リサイクルショップ(実店型)の特徴は、①家電メーカーから仕入れることができな い点、②在庫があるのに顧客要望で同様な製品を買い取らなければならない点、③エ ンドユーザという小売りの販路を持っている点。

 在庫過多のものは古物市場に持って行って出品する。逆に、お店に足りないもの を古物市場から買ってくる(調達してくる)。

 古物市場は、中古製品のリユース市場にとって、ダムのような役割を担っている。

 リサイクルショップ間での在庫の共有(調整)も行われている。

・ 買取専門業者とは、買取を専門に行っている業者である。いわゆる、エンド ユーザに 対する小売りの販路を持っていない点が特徴。

 販路は、基本的には、古物市場。但し、大規模な買取専門業者の場合、倉庫を持 っていて、古物市場のみならず、直接リサイクルショップに売却している業者も いる(卸の役割)。

 買取専門業者の業態は様々であり、エンドユーザと直接買取をしている業者もあ れば、インターネット上での買取を専門に行っている業者も存在する。

 なお、実態的には多くの買取業者が、買取を謳いつつ、不用品回収に手を出して いる(回収手数料をエンドユーザから徴収している)。買取専門業者と不用品回収 業者の境界は曖昧である。

・ 不用品回収業者とは、軽トラックで街中を回り、無料回収している業者。

 買取専門業者との厳密な区分けはないが、あえて言うと、不用品回収業者は、回 収というサービスに対して対価(手数料)をもらっているが、買取専門業者は売 却して(古物市場への出品等)で儲けている。

 ただ、買取専門業者も、他の業者との競争上の問題で、売れない商品を安値で買 い取る、無償で引き取る(回収する)必要がある場合もある。

・ 動産処理業者とは、破産、離婚、相続等、家具、家財、宝石等の動産価値の評価を行 い、動産の売却・換金化を実施している業者である。

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 基本的には、古物商の免許を持った「卸業者」(基本は店を持たない)に買い取っ てもらっている。卸業者は、買取(仲介)し、古物市場に持っていく業者であり、

中には、買取専門業者に売却している業者もいる。

 なお、卸業者はリユース価値の低いものについては、資源回収のため、雑品とし て売却し海外輸出ルートに流していることもある。

2)中古家電の販売(売却)

・ 中古家電のリサイクルショップにおける主な販売先は、以下の通りである。

 個人(低所得者層等。白物家電の販売量が多い)

 会社・事務所(冷蔵庫等の販売量が多い)

 工事現場等の仮設の事務所(プレハブ等)

 なお、同じような製品を大量に仕入れた場合、商品調整の関係で古物市場に出展 することがある。中には全ての商品を古物市場に供給している業者もいる。

・ 販売方法は、実店舗での販売、お店の Web上での販売、インターネットオークション での販売等がある。

 なお、家電製品については、Webでの販売は少なく、お店で販売が中心。

 形式的には店舗(リサイクルショップ)の経営を行っているが、一方で「業者販 売」を行っている(大きなリサイクルショップに販売している)業者もいる。

 あるお店では、お店に並べる商品は、家電の場合、冷蔵庫で 100~220L位の大きさ、

洗濯機で 4.2~5.5kg 位のものが大半(8割を占める)。300~400Lの大型の冷蔵庫等

は 2割程度と少なく、家族向けというより単身向け、2~3人向けの商品を多く出展 している。そのため、感覚的な話ではあるが、中古家電の購入層は若い人(20 代)

や高齢者が多い。ひとり暮らしをしている人、新しい新生活を始める人等が多い。

・ 基本的に売れ残るものはほとんどない。あるお店では、店頭の製品は概ね 1 か月で約 1回転半する(但し、店の経営としてはこれでは遅いとのこと)。

 あるお店では、基本は半年程度で店内の製品がすべて売れる。長くても 1 年くら いで売り切る。冷蔵庫、洗濯機で 1年以上在庫として残ることはない。

 「在庫」に関してはが、価格を下げてでも全品販売するが、基本的に売れるもの

(売れる見込みのあるもの)しか店にはおかない。

 売れ残りは、基本的には無い。同じ会社の他店で販売する、安くして販売する、

古物市場に出品する等の対応をする。但し、お店で販売するのが一番儲かる。

 なお、仕入れた製品はまず国内での販売を試みるが、2~3 か月売れない製品や価 格を下げても売れないような製品については、海外輸出を検討する 業者もいる。

・ 古物市場に出品する業者は、古物市場において仕入れ値の 3 倍で売却するのが目安。

購入したリサイクルショップは仕入れ値(購入価格)の3~5倍の価格にてリサイクル ショップで販売するのが目安。

 例えば、100円で仕入れた場合、古物市場での売却の目安が300円。リサイクルシ ョップとしては、900~1,500円で販売する目安。

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