非エネルギー利用、
電力・熱寄与配分
4.8.1 $1400 合計 (1) 定義
各部門についてすべてのエネルギー源の投入 量、生産・回収量、消費量を合計したエネル ギー量を表現する項目をいう。
(2) 解説
#100000 一次エネルギー供給 においては、国 内産出、輸出入など、供給されたエネルギー の総合計量を表現する。
#200000 エネルギー転換 においては、エネル ギー転換に投入した各エネルギー源の総量と、
産出されたエネルギー源の総量の差、すなわ ちエネルギー転換に伴うエネルギー損失と自 家消費の量を表現する。
#500000 最終エネルギー消費 においては、
#600000 企業・事業所他、$700000 家庭、
#800000 運輸 の各部門が直接に消費したエネ ルギーの総量を表現する。
#100000 一次エネルギー供給 のうち原子力発 電、再生可能エネルギー、未活用エネルギー などの非化石エネルギー源による電力、熱に ついては、国内産出の合計の算定において一 次エネルギー換算した電力、熱の値を用いる (3.2.2 #110000 国内産出、補論1 参照)。
(3) 計量方法
エネルギー単位で表現し、固有単位を使用し ない。各部門別に$0100 石炭~$1352 冷熱 の すべてのエネルギー源に関する項目を重複な く合計した値を計上する。
4.8.2 $1401 エネルギー利用 (1) 定義
各部門における合計のうち、非エネルギー利 用による量を除いた、エネルギーを得る目的 で利用された量を表現する項目をいう。
(2) 計量方法
$1400 合計 から$1402非エネルギー利用 を控
除し計上する。エネルギー単位で表現し、固 有単位を使用しない。
4.8.3 $1402 非エネルギー利用
(1) 定義
各部門における合計のうち、エネルギー源を 原材料利用や消費側在庫などエネルギーを得 る目的以外に用いた量を表現する項目をい う。
(2) 解説
製造業主要業種については石油等消費動態統 計における原材料利用量から石炭製品・石油 製品原料用の投入量を除いた量を計上し、そ れ以外の部門については、潤滑油、アスファ ルト、グリース、パラフィンなどの非エネル ギー用途製品の消費量を計上する。
#222100 原油常圧蒸留、#222500 常圧残油・
減圧蒸留・分解処理、#280000 他転換・品種
振替 については、他の転換工程と異なり、エ ネルギー転換においてエネルギー源を酸化、
燃焼させる過程がほとんど存在せず、密閉さ れた装置内で転換を行うため、その合計量は エネルギー損失を示すのではなく、発熱量の 誤差、エネルギー源分類の誤差、統計数量の 誤差などが混在したものを示すと考えられる ため、合計量を計上する。
#350000 転換・消費在庫変動 については、在 庫積増用途の投入や販売店の棚入などは非エ ネルギー利用であること、また在庫取崩や販 売店の棚卸、返品は当該エネルギー源が利用 される際にいずれかの部門の最終エネルギー 消費やエネルギー転換で再度計上され二重計 算を防止する必要があることから、合計量を 計上する。
(3) 計量方法
エネルギー単位で表現し、固有単位を使用し ない。
#100000 一次エネルギー供給
#950000 非エネルギー利用、#200000 エネル
ギー転換 による非エネルギー利用、非エネル ギー投入総量を、#150000 総供給、#190000 国内供給 に計上する。
#200000 エネルギー転換
#222100 原油常圧蒸留、
#222500 常圧残油・減圧蒸留・分解処理
$1400 合計 による石油精製のエネルギー転換 損失量(残差)を誤差として計上する。
#280000 他転換・品種振替
$1400 合計 による他転換・品種振替のエネル ギー転換損失量(残差)を誤差として計上す る。
#350000 転換・消費在庫変動
$1400 合計 による他転換増減量・在庫変動量 を計上する。
#500000 最終エネルギー消費
#600000 企業・事業所他
#951000~#951800の業種別非エネルギー利用 を業種合計部門に計上する。
#800000 運輸
#953000 運輸 の値を計上する。
#950000 非エネルギー利用
$1400 合計 を計上する。
4.8.4 $1420 電力寄与損失/排出
量配分、$1450 熱寄与損失/排 出量配分
(1) 定義
電力、熱の供給に伴うエネルギー転換損失か ら、電力、熱の平均的な単位消費量当たりの エネルギー損失を求め、これを各部門での電 力、熱の投入量、消費量に乗じることにより、
電力、熱の投入量、消費量に応じて発生する エネルギー転換損失を、各部門の電力、熱の 投入量、消費量の寄与度に応じて仮想的に再 配分した量を表現する項目をいう83。
(2) 解説
「間接消費法」の考え方に従い、各部門への配 分の算定は、下式により行う。
83 エネルギー起源炭素排出量を算定する際には、エ
ネルギー転換「損失」に代えて、電力、熱のエネルギ ー転換に伴うエネルギー起源炭素「排出量」を再配分 して表現する。
Xij = (Fi ÷ Ui - Ei) × Uij (電力・熱の損失・排 出量再配分式)
i: 電力、熱の種類 j: 部門
Xij: j部門におけるi種の電力、熱の投入量、消
費量に伴うエネルギー損失(又は間接エネルギ ー起源炭素排出量)
Fi: i種の電力、熱の生産のためのエネルギー 源の投入量(、炭素投入量)合計
Ui: (= ∑j Uij) i種の電力、熱の総生産量(=総投
入・消費量
Ei: i種の電力、熱の最終エネルギー消費側の 単位当たりエネルギー量(電力: 3.60MJ/kWh、
熱: 2.57MJ/kg、熱供給: 1MJ、エネルギー起源 炭素排出量の場合0とする)
Uij: j部門におけるi種の電力、熱の投入量、消
費量
ここで(Fi ÷ Ui - Ei)の項を平均エネルギー損 失原単位、平均炭素原単位という。
(3) 計量方法
それぞれの項目に対応するエネルギー転換効 率で電力、熱の最終エネルギー消費側の標準 発熱量を除した値から、電力、熱の最終エネ ルギー消費側の標準発熱量を控除して、電力、
熱1単位当たりの損失に関する実質発熱量を 算定し再配分する。
項目ごとに求めた電力、熱の1単位当たりの 消費に伴うエネルギー損失を、これと対応す る$1200~$1250の電力、$1300~$1350の熱 の 投入量、消費量に乗じて算定する84。
84 エネルギー起源炭素を算定する際には、同様に、
各項目の電力、熱の産出量で、電力、熱のエネルギ ー転換に伴うエネルギー起源炭素排出量を除した平 均エネルギー起源炭素排出量(炭素原単位)を算定し、
これを各部門の電力、熱の投入量、消費量に乗じて 算定し再配分する。
4.8.5 $1490 電力・熱寄与損失/
排出量配分後合計 (1) 定義
$1400 合計 と、$1420 電力寄与損失配分、
$1450 産業蒸気・熱寄与損失配分 の合計を表 現する項目をいう。
(2) 解説
「間接消費(排出)法」の考え方に従い、各部門 が直接、間接に投入、消費したエネルギー量 とこれに伴うエネルギー起源炭素排出量を仮 想的に算定した値を表現する(4.8.4 $1420 電力 寄与損失/排出量配分、$1450 熱寄与損失/排 出量配分 参照)。
(3) 計量方法
$1400 合計 と、$1420 電力寄与損失配分、
$1450 熱寄与損失配分 を合計する。