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断に最も有用性が高いと考えられた。

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急性心筋梗塞32症例、肝疾患50症例、健常人47例を対象にした血清TLMDH活性 と総ASr(I当ASD活性の関係をHg、17に示す。'1当ASrr活性は急性心筋梗塞、肝疾患

において上昇するが、′PMDH活性は急性心筋梗塞症例のみ著しい上昇がみられた。さ らにF19.17には示さなかったがm-MDH活性も同様の傾向が認められた。'PMDHと '1砦ASrは、臓器分布や細胞内局在性が類似しているが、′PMDHは急性心筋梗塞の診

Liverdiseases

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Fig.17.ComparisonofMDHandASTactivitiesinserumofpatientsw

diseases.

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急性心筋梗塞の25症例についてミオグロビン49)、CK,CK-MB,pyruvatekinase (PK)50)、c-MDH,m-MDH、c-ASr,m-ASr51)、LD-120)の発症からの経時変化を検

討した。この結果、Table7に示すように、ミオグロビン、c-MDH、m-MDH,CK-

MB,CK,PK、c-ASfr,m-ASfr,LD-1の順にピーク値に到達した。また、正常範囲 内に復するのはCK,c-ASI、、m-ASTよりもc-MDH,m-MDHの方が早い傾向がみら れた。cytosol由来の酵素よりもミトコンドリア由来の酵素がおくれて上昇する傾向に あり、これは細胞が障害されるとまず最初にcytosol由来の酵素は容易に逸脱するが、

ミトコンドリアの破壊に達するまで時間がかかることに起因するものと考えられる。

Table7.ChangesincardiacmarkerproteinsafteronsetofAMl

6 . 0 -2 4 . 0 ( 1 2 . 7

) 3 . 0 -3 0 . 1

()2.71 8 . 3 -3 0 . 0 ( 2 0 . 5

) 8 . 3 -3 0 . 0 ( 1 9 . 5

) 8 . 3 -4 6 . 0 ( 2 4 . 5

) 3 . 5 -5 9 . 0 ( 2 8 . 3

) 8 . 3 -3 5 . 0 ( 2 2 . 0

) 1 4 . 0 -6 4 . 0 ( 3 2 . 0

) 1 . 5 -1 4 . 0

()58.

DurationofeIevated

v a I u e ( d a y

Timetoreachmaximum

v a l u e s ( a v e r a g e , h o u r

-33-

3-3-2-2.急性心筋梗塞におけるMDHの有用性の評価

454456425 3333333州Ⅱ

c-MDH m-MDH CK CK-MB c-AST m-AST PK LD-1

Myoglobin

しかしながら、Fig.18に示すように、急性心筋梗塞の中でRCA部位の梗塞(右側壁)

での壊死が強い症例では、m-MDHはc-MDH活性との上昇とピーク到達時間はほぼ同

時間になった。

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T i m e ( h o u r

Fig.18.ChangesinT-MDH,m-MDH,myoglobin,CK,T-ASTandm-MDHactivitiesin

serumafteronsetofchestpain

O;m-MDH,●;T-MDH,□;m-AST,■;T-AST,△;CK,▲;myogIobin.

さらに、これらの症例について再潅流療法の成功(17例)、不成功(8例)でのMDH 活性の差異について検討した。Fig.19に示すように、'PMDH活性のピーク値の比較

では、再潅流療法の成功と不成功に差は認められなかったが、m-MDHのピーク値の比 較では有意差が認められ(p<0.002)、100U/L以上の高値を示したのは不成功の5例

であった。また、m-MDHと'PMDHの比率〔(m-MDH/'ILMDH)×100%〕で比較す

ると、さらに大きな差が見られ、成功例では一例を除いて全てが15%以下であったが、

-34-

至った。

p<0.002 p<0.001

F i g . 1 9 s f u l ( 1 s u c c e s t s w i t h p a t i e n e r u m o f i e s i n s c t i v i t . M D H a 7 I c e s s f u r u n s u c a s e s ) o c

( 8iousrfpere)esasc n t h e r a p y , a f t e r a c u t e m y o c a r d i a l i n f a r c t i o n

ま◎三×(工ロ三‐ヒエロ芝‐E)

コ一つ)の①一一一ン一一。、エロニ‐』

0032

(ミコ)の①重ン一一。⑮工口三‐E

不成功例では全てが15%以上を示し、15%を越えた9例中、6例が予後不良で、死に

opoorprognosis

-35-

1

(+)(-)

r e p e r f u s i o n (+)(-)

r e p e r f u s i o n

(+)(-)

r e p e r f u s i o n

3-4.考察

MDH活‘性の吸光度増加法による従来の測定法は、内因性の乳酸とLDHの存在により β-NADが還元され正の干渉を受ける。Wongら47)は37℃で1時間予備加温したり、

過剰のLDHを添加してLDH反応を平衡状態にすることで影響を回避している。著者

はLDHの阻害剤であるオキザミン酸を添加することにより予備加温時間を省略し、し

かも測定時間10分で済む簡便法を開発した。m-MDH活性測定の場合には、オキザミ

ン酸を添加しなくてもLDH活性をGHClが完全に失活させるため45)、影響を受けない。

MDHアイソザイム測定のpHと活性について検討したところ、m-MDH、c-MDHと

もにpH10.2~10.6で最大活性が得られた。これはWongら47)の報告したpH9.2と

異なる結果であった。本法は至適条件の検討から、Wongらの方法に比べてc-MDHで

は1.5倍、m-MDHでは1.9倍の感度で測定できた。また、m-MDHの測定系では、

DBSSとCTABはm-MDHを阻害するが、GHClはm-MDHの活性をほとんど阻害せ ずc-MDHのみを完全に阻害し、マトリックスの影響をほとんどうけないため、安定し た測定が可能である。MDHは同一の2個のサブユニットからなる2量体である。

GHClは、m-MDHを阻害しない程度の濃度を添加した条件下では、c-MDHの2量体 のゆるい開裂を起こして立体構造の変性をおこし活性を阻害するものと考えられる45)。

本法による'PMDHおよびm-MDH測定用試薬の一般的性能は、再現性、直線性、

相関性に優れ、共存物質は溶血検体以外の影響を認めず、さらに、GHClのc-MDHに 対する活性阻害率は99.6%以上であり、MDHアイソザイム(c-MDH,m-MDH)を特 異的に分別定量可能なことから、日常検査に充分適用できる方法であると考えられる。

FMDHは心疾患、肝疾患、筋疾患、腎疾患で上昇するが、特に急性心筋梗塞で著し く上昇した。しかも、CK、CK-MBよりも早期にピークを迎え、異常高値の持続時間

はミオグロビンよりも長いため測定時期を逸する心配も少なく、急性心筋梗塞の早期診

断マーカーとして有用であると考えられた。再潅流療法の成否の判定ではTLMDHより

m-MDHの方が診断的有用性が高く、m-MDH/'PMDH比は15%を越えると死亡率 が高い。このことは、電気泳動法でm-MDHのバンドが出現すると死亡率が高いとい

うGarbusら43)の報告と一致する。m-MDHの逸脱パターンはm-ASrと類似した挙動

を示すが、m-ASTよりも高値となり早期に上昇し、異常値の期間が短い。同じミトコ

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ンドリア由来の酵素でありながら、細胞からの逸脱パターンが異なることは今後、急性 心筋梗塞の機序を解明する上で重要な手がかりになるものと考えられる。

3-5.小括

MDH活性測定の従来法は、内因性のLDHの影響を回避するために1時間の予備加 温が必要あり、また、感度が低くMDHアイソザイムのm-MDHを測定できなかった。

著者は、LDH阻害剤であるオキザミン酸を用いて予備加温を省略し、至適条件を設 定することにより10分で測定可能なMDH迅速測定法を開発した。さらにこの測定試 薬にGHClを加えることで検体中のc-MDHを特異的に阻害し、m-MDHのみを測定 できるMDHアイソザイム測定法も開発した。これらの方法は、再現性、直線性、相関 性に優れ、共存物質の影響もほとんど認められず、測定時間が短いため自動分析機に適 用し多数検体の処理が可能である。

MDH活性は心疾患では心筋梗塞のみが上昇し疾患特異性が高いが、肝疾患では急性 肝炎以外の慢性疾患でも上昇し、疾患特異性はみられなかった。さらに、m-MDHも心 筋梗塞で高値を示し、fPMDHに対するm-MDHの比率が15%を越えると死亡率が高

く、再潅流療法が不成功の例にこの傾向がみられた。このことは、細胞の強い障害のた め細胞膜だけでなく、壊死がミトコンドリアまで達して大量のm-MDHが逸脱したこ

とを示唆し、心筋梗塞による細胞障害の程度や予後の推定に有用と考えられる。

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第4章プロテアーゼを用いたm-AST直接測定法の開発と心筋梗

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