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台湾外航海運の概況

ドキュメント内 Microsoft Word - 海運施策(表紙) (ページ 65-69)

台湾の主な海運会社としては、エバーグリーンマリン(長榮海運)と陽明海 運がある。

① エバーグリーンマリン(長榮海運) (a)概要

本社 桃園県蘆竹郷

資本金:34,735百万台湾元(2011年末現在、日本円で98,233百万円) 売上高:108,156百万台湾元(2010年末現在、日本円で306,026百万

円)

従業員数:4,486名(2011年末6月末現在) (b)グループ運航船舶

<表Ⅱ-4>エバーグリーンマリン保有コンテナ船の隻数、船腹量

(2011年12月6日現在)

船種 自社所有船 傭船

隻数 TEU 隻数 TEU 隻数 TEU コンテナ船 93 382,475 91 349,480 184 731,955

(出典:アルファライナーウェブサイト)

(c)沿革

エバーグリーンマリンは台湾証券取引所に上場しており、本社を桃園 県蘆竹郷に置く台湾のコンテナ運送会社である。創業者は張栄発で、

1927年に澎湖諸島(当時の日本領台湾の澎湖庁)で生まれ、台北商業実 践学校を卒業後 18 歳で日本の船会社の台北事務所に就職し、さらに地 元船会社で三等航海士として働き、後には一等航海士となり船長にまで なった。独立した会社を持とうとし、1968年9月1日に「Central Trust」

という中古船 1 隻でエバーグリーンマリンを設立した。翌 1969 年に 2 隻目を購入し、中東航路に投入した。1970年代にはさらに船を購入し、

1974年に米国航路を開設した。転機となったのは1970年代のエネルギ ー危機であった。これにより海運市場が急速に縮小したのをきっかけに、

エバーグリーンマリンは在来船をコンテナ船に置き換える戦略をとった。

1975年、東アジア・東南アジアと北米の間でフルコンテナ船の定期航路 を開設し、以後台湾のみならず世界的にも大手のコンテナ運送会社とな った。1984年にはコンテナ船では初となる世界一周路線も開設した。こ の路線は東向き及び西向きの双方向でアジア・欧州・米国を結ぶなど、

現在も拡大を続けている。

エバーグリーンマリンは、エバー航空などの物流企業を所有するエバ ーグリーングループ(長榮集団)に属している。2011年12月6日現在、

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184 隻のコンテナ船を保有し、東アジア・米国間を中心に、世界 80 ヵ 国以上、240 以上の港に運航している。コンテナ船の船腹量ではマース ク、MSC、CMA-CGMに次ぐ世界第4位のコンテナ船企業である。

子会社には、台湾の海運会社ユニグローリーマリン(立栄海運、

Uniglory Marine)、英国の子会社エバーグリーンUK(Evergreen UK)、 イタリアの海運会社イタリア・マリッティマ(Italia Marittima)があ る。2007年には英国コンテナ船子会社のハツ・マリン(Hatsu Marine)、 イタリア・マリッティマ、エバーグリーン・マリンの三社の路線を統合 し単一の「エバーグリーン・ライン」(Evergreen Line)に改称した。

また、90年代に入り、定航海運の世界では主要定航船社同士によるア ライアンスを通じたサービス提携が拡大してきたが、エバーグリーンマ リンは単独運航を貫いてきた。

② 陽明海運 (a)概要

本社 基隆市

資本金:28,187百万台湾元(2011年末現在、日本円で79,900百万円) 売上高:111,701 百万台湾元(2011 年末現在、日本円で316,633 百万

円)

従業員数:4,398名(2011年末現在)

(b)グループ運航船舶

<表Ⅱ-5>陽明海運保有コンテナ船の隻数、船腹量

(2011年8月1日現在)

船種 自社所有船 傭船

隻数 TEU 隻数 TEU 隻数 TEU コンテナ船 48 221,393 36 138,018 84 359,411

(出典:アルファライナーウェブサイト)

(c)沿革

陽明海運は、本社を基隆市に置く、台湾ではエバーグリーンマリンに 次ぐ規模を持つコンテナ運送会社である。1972年 12 月28 日、台湾政 府は公営の陽明海運を設立した。陽明海運は 1978 年からコンテナ船の 運航を開始し、国際的なコンテナ船企業として拡大していった。1995 年3月には中華民国立法院の決議により、公営企業の輪船招商局を吸収 合併した。1996年に陽明海運は民営化され、現在に至っている。

現在、陽明海運は CKYH と呼ばれるアライアンスを COSCO(中国)、

川崎汽船、韓進海運(韓国)と組んでおり、コンテナ船事業を中心に事業 を展開している。コンテナ船事業の他には、グループ内に内陸輸送、港 湾業務、国際物流などの物流企業を多数保有し、台湾、ベルギー、オラ

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ンダ、米国にコンテナターミナルを保有する。

また、基隆駅前の旧日本郵船ビルを改装して「陽明海洋文化藝術館」

を設け、海洋文化や芸術活動の展示・教育などを行う財団法人陽明海運 文化基金会を運営している。

(2)台湾の外航海運関連データ

①台湾籍船の船腹量

IHS Fairplay World Fleet Statisticsによれば、2011年現在、百総トン 以上の台湾籍船は906隻で、総トン数は299万総トンとなっている。台湾 籍船は 2000 年比で隻数が 33.2%増、総トン数で 29.9%減となっている。

2011 年の台湾船籍の隻数は対前年比 33.8%増と大幅に増加したが、総ト ン数でみると同4.2%増と微増に留まった。

<表Ⅱ-6>台湾籍船の隻数・船腹量の推移(2000-2011年)

(出典:IHS Fairplay “World Fleet Statistics”)

IHS Fairplay World Fleet Statisticsによれば、千総トン以上の台湾商 船隊の隻数は692隻となっている。隻数ベースでは対2000年比で33.3%

増となっている。総トン数でみても、2011 年は 2,441 万トンで同 87.5%

増となっている。2011年の台湾商船隊の隻数は対前年比4.5%増、総トン

数は16.7%増となっている。

隻数 総トン数

2000 680 5,086,185 2001 656 4,617,926 2002 649 4,289,028 2003 637 3,477,144 2004 639 3,556,310 2005 636 3,226,277 2006 628 2,785,711 2007 629 2,749,607 2008 637 2,671,941 2009 641 2,635,992 2010 677 2,869,019 2011 906 2,990,088

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<表Ⅱ-7>台湾商船隊の隻数・船腹量の推移 (2000-2011年、1,000GT以上の船舶)

(出典:IHS Fairplay “World Fleet Statistics”)

隻数 総トン数

2000 519 13,020,717

2001 542 14,783,200

2002 728 15,126,627

2003 537 15,306,608

2004 531 15,558,189

2005 556 16,059,609

2006 574 16,496,490

2007 589 17,500,520

2008 631 19,457,626

2009 637 19,062,576

2010 662 20,917,259

2011 692 24,408,306

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