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シンガポール外航海運の概況

ドキュメント内 Microsoft Word - 海運施策(表紙) (ページ 50-56)

(1)ネプチューン・オリエント・ライン

①概要及び沿革

Neptune Orient Lines (以下「NOL」)は1968年に設立された。1997年 にアメリカの船会社APLを買収し、現在NOLは海運事業を行うAPLと、

倉庫や一貫輸送などの物流サービスを提供する APL ロジスティクスを子会 社として有している。NOLの収入の85%はAPLから、15%はAPLロジス ティクスからであり、収入合計は92億米ドルである。

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NOLの収入推移

APLはコンテナ事業しか行っていないが、世界で7番目に大きいコンテナ 船オペレーターとして知られている。

コンテナ取扱量は2011年で595万8千TEU であり、2003年に比べて約 2倍となっている。この間、2009年はリーマンショックで取扱量が前年に比 べて減少したが、他の年は前年に比べて増加している。

APLのコンテナ取扱量

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②運航船舶等

運航船舶は127隻で、うち所有船が43隻(280万DWT)、傭船船舶が84 隻(440万DWT)である。傭船船舶の国籍別内訳は、リベリア41%、アンテ ィグア・バーブーダ14%、香港8%、シンガポール8%、マーシャルアイラ

ンド6%、パナマ5%等である。

幹線航路は40、フィーダー航路は32である。アジア・中東域内の比重 が高く、全体の44パーセントに当たる260万TEUは同地域内のものであ る。

船員は全部で1,155人。国籍の内訳は、フィリピン人35%、中国人23%、

インド人15%、シンガポール人及びマレーシア人がそれぞれ8%、ミャン

マー人が6%である。

(2)Pacific Carriers Limited (PCL)

①概要

本社 シンガポール 従業員数 200名

② 沿革

クォック(Kuok)社の100%子会社であり、1973年に設立された。海運業 界において世界的経営を行い、今日では、シンガポールだけでなく、マレ ーシア、オーストラリア、米国、英国に事務所を有する。主としてドライ バルク船のサービスを行っているが、タンカーについても力を入れ始めて いる。また、現在同社はフィーダー・コンテナ船及び重量物荷役可能な多 目的船の所有・管理に積極的に取り組んでいる。

クォックグループ全体として 2007 年における売上は 10 億 7,900 万 SGDであり、対前年比167%増であった。同社は2007 年以降、財務情報 を公開していない2

③グループ運航船舶(2012 年10 月現在)

船種 隻数(注文中) ばら積み貨物 94(18) タンカー 5

合計 99(18)

(出典:PCL HP) (3)Pacific International Lines (PIL)

①概要

本社 シンガポール

2 東南アジア造船関連レポート 30 (2011年)22頁。

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株式資本 1,848万 SGD

売上高 3.9億US$以上 (2010年グループ全体で)

②沿革

1967 年に設立され、沿岸航行による海運業からビジネスをはじめたが、

現在では95 ヵ国500 ヵ所に業務を展開し、コンテナ運航船社としては世 界第18位の実績である。1960年代に外国海運会社として中国の市場に入 った草分け的存在であり、現在も海外と中国を結ぶコンテナ便を週に 20 便提供している。また、中国では10の支店と13の事務所を有する。香港 に法人登録されるSingmas Container Holdingsを子会社に持ち、インド ネシア、バングラデシュ、オーストラリアにおいて倉庫業務を行っている。

③グループ運航船舶(2012 年7月現在)

150隻の船舶を所有・運航し、300,000 TEUを取り扱う。

(4)川崎汽船現地法人(“K”LINE PTE LTD)

①沿革及び業務概要

2001 年に川崎汽船グループのグローバル展開を最前線で担う目的で発 足した。以降、日本の川崎汽船から受託する業務と、“K”LINE PTE

LTD(以下「“K”LINE」)自身で荷主等と契約する業務の二本立てにより、

業務を拡大している。“K”LINE は、シンガポール政府から、認定国際海 運企業の資格を得ており、後者の業務から得られる利益については、免税 となっている。

主力事業は、コンテナ船、タンカ―、ドライバルクの三部門である。コ ンテナ船は東南豪州・シンガポール航路と西豪州・シンガポール航路を運 営している。タンカーはアフラマックスに加えてケミカルタンカーでアジ ア・中近東等をカバーしている。ドライバルクは、主にパナマックス、ハ ンディマックス型を運航し、アジア太平洋水域からインド・中東、更には 大西洋水域を運航している。売上高の推移は下記の通り。

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③ 航船舶

以下の通り、合計31隻(うち所有船17隻)である。(2012年12月末現在) バルカー ケープサイズ2隻(うち所有船1隻)

パナマックス9隻(うち所有船5隻) ハンディサイズ13隻(うち所有船7隻) タンカー アフラマックス4隻(うち所有船2隻)

ケミカル1隻(うち所有船1隻) コンテナ 2隻(うち所有船1隻)

所有船は17隻のうち、シンガポール船籍が16隻、パナマ船籍が1隻、

非所有船はシンガポール船籍が5隻、あとはパナマ、マーシャルアイラン ド船籍などである。

職員は、160 人程度で、うち 80 人が女性である。“K”LINE 自身は、

船員を雇用していない。

(5)シンガポール海運協会

1985 年に シンガポール国家海運協会(Singapore National Shipping Association )として設立された。目的は、メンバーたる船主、運航事業者、

船舶管理者、エージェント、船舶仲買人の利益擁護とシンガポールを国際海 事センターとして発展させることであり、1997年に名称をシンガポール海運 協会(Singapore Shipping Association )に変更した。

会員は3つのカテゴリーに分かれている。一つ目は、通常会員(Ordinary

Members)で、海運会社など 263 社がメンバーとなっている。二つ目が賛助

会員で、これは銀行、保険などの会社 42 社がメンバーとなっている。三つ 目が個人会員である。シンガポールの海運会社はほとんど同協会に加盟して

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いる。

現在は、シンガポール、アセアン、世界の海運の利益のためということで 活動の幅を広げている。他国の海運協会と連携した活動も行っているし、更 には海運自由の原則、海上安全の確保、海洋環境の保全のために、各国政府、

非政府組織とも連携して活動している。シンガポールを国際海事センターと して発展させるため、政府とも連携している。

具体的な例を挙げると、人材開発プログラムを実施し、海運入門から、海 運法及び紛争処理など様々なコースを提供している。また、回章文の送付、

セミナーの実施、出版事業なども行っている。

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ドキュメント内 Microsoft Word - 海運施策(表紙) (ページ 50-56)

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