社会
1. 労働基準、労働環境等 方針
「人材」に関する基本的な考え方
三菱商事にとって最大の資産である「人材」。三菱商事 グループでは、世界中に約
7
万7
千名の社員が働いてい ます。事業のさらなる多様化・グローバル化に対応し、性 別や国籍等にかかわらず、多様な人材がそれぞれの持つ能力を存分に発揮できる「魅力ある職場の実現」を目指 し、連結・グローバルベースでの人材育成・活躍促進に
取り組んでいます。
労働慣行に関する方針
( 1 )三菱商事の労働慣行に関する方針
当社は、世界中でさまざまなビジネスを展開するに当 たって、人権への配慮が不可欠であると考え、「役職員行 動規範」で、人権を尊重し、差別・ハラスメントを行わな いこと等を規定しています。このうち、労働慣行について は、
ILO
国際労働基準※を、役職員行動規範細則で遵守事 項の関連法令として明記しています。参照 人権に関する基本的な考え方(
P72
)※ ILO国際労働基準
ILO(国際労働機関)は、「世界の永続する平和は、社会正義を基礎としての み確立することができる」という原則の上に立って1919年に設立されまし た。設立以来の最も重要な機能の一つは、国際基準として設定した条約お よび勧告を、三者構成(使用者・労働者・政府)の国際労働総会で採択し、加 盟国が批准することでその実施を義務付けることです。また、勧告は政策、
立法、慣行の指針となります。ILOは設立以来、働く世界に関わるほとんど
全ての事項を網羅する条約と勧告を採択してきました。当社はILOが中核的 労働基準として定めている4分野・8条約(下表参照)の全てを支持し、役職 員行動規範細則で遵守事項の関連法令として明記しています。
( 2 )国連グローバル・コンパクトへの参加
当社は、
2010
年に「国連グローバル・コンパクト」に参 加しました。国連が提唱する人権、労働基準、環境および 腐敗防止の4
分野で企業が遵守すべき普遍的原則「グ ローバル・コンパクト」の支持を宣言し、「三綱領」の精神 に基づき、国連各分野における取り組みを推進してい ます。参照 国連グローバル・コンパクト支持(
P08
)中核的労働基準
4
分野・8
条約結社の自由・団体交渉権の承認 結社の自由及び団結権の保護に関する条約(
87
号)団結権及び団体交渉権についての原則の適用に関する条約(
98
号)強制労働の禁止 強制労働に関する条約(
29
号)強制労働の廃止に関する条約(
105
号)児童労働の禁止 就業の最低年齢に関する条約(
138
号)最悪の形態の児童労働の禁止及び廃絶のための即時行動に関する条約(
182
号)差別の撤廃 同一価値の労働についての男女労働者に対する同一報酬に関する条約(
100
号)雇用及び職業についての差別待遇に関する条約(
111
号)取り組み
( 1 )若年層に対する就業機会の提供
•
三菱商事は大学生および大学院生を対象に、新卒採用 活動を毎年実施しています。•
三菱商事は大学生および大学院生へのキャリア教育を 目的に、就業体験型ワークショップを実施しています。( 2 )“三菱商事らしい新しい働き方”
当社では、各組織・個人が、自律的に、メリハリのある 働き方を目指し、成果・業績の向上を図りつつ、生産性・
効率性を高めた、“三菱商事らしい新しい働き方”の実現 に取り組んでいます。
個々の事業環境や対面業界等が異なる中、各組織・
個人の自律的な取り組みを尊重しながら、会社全体として も、計画的な休暇取得の促進により、有給休暇取得率
70
%以上を目指す他、長時間残業の課題がある組織で は、個別に改善策を策定・実行しています。その結果、当社単体の
2018
年度の有給休暇取得率は67
%、月間平 均残業時間は25.7
時間/月となりました。これらの取り組みを通じて、成果に応じた公正な評価が
( 3 )人権の尊重
当社は、企業行動指針において人権の尊重をうたうとと もに、三菱商事役職員行動規範、社会憲章に、「人権の尊 重」「差別・ハラスメントの禁止」「人種、肌の色、信条、宗 教、性別、性自認、性的指向、国籍、年齢、出身、心身の 障害、病気等事由のいかんを問わず差別の禁止」「各国・
地域の文化・慣習・言語の尊重」等を明記しています。
新入社員全員に対し人権啓発研修を実施する他、部長・
リーダー就任時等にハラスメントに重点を置いた講義を 実施しています。また、毎年全職員に
e
ラーニングを実施 するとともに、「ハラスメント防止の為の基本方針」を策 定、広く周知しています。ハラスメントの定義として、セク ハラ、パワハラの他、いわゆるマタハラ(妊娠・出産・育 児休業・介護休業等を理由とする不利益取り扱い)や、LGBT
等の性的指向や性自認にかかわらず性的な言動も ハラスメントに該当する旨、基本方針に明記しています。また、社内外に相談窓口を設置し、メール・電話・対面等 で、いつでも相談できる体制を整えています。
関連会社に出向する社員に対しても人権研修(強制労 働・児童労働の禁止等)を実施するなど、連結ベースでの 体制
所 管 役 員 村越晃(取締役常務執行役員、コーポレート担当役員(広報、人事))
審 議 機 関
(経営意思決定機関である 社長室会の下部委員会)
HRD
委員会委員会で審議された労働慣行に関わる重要事項は、社長室会にて機関決定され、
所定の基準に基づき、取締役会に付議・報告されています。
事 務 局 人事部
リスク管理
三菱商事では投融資管理の審査に際し、経済的側面だ けでなく、
ESG
(環境、社会、ガバナンス)の観点を重要視 し、労使関係や労務管理状況等も確認し、総合的に審議・検討しています。また、新規・撤退案件の審査のみなら ず、既存事業投資先の事業経営をモニタリングし、改善に 資するように努めています。
関連データ
2018年度 年間平均総実労働時間※1
1947.7
時間/
年 月間平均残業時間※125.7
時間/
月有給休暇取得率※2
67
%労働基準法違反件数※3
0
件 自己都合離職者の比率(
2017
年度従業員数比)1.3
% 非正規雇用の割合※4 約8
%※1 本社および国内支社勤務の従業員(管理職および顧問・嘱託社員を除く)
※2 本社および国内支社勤務の従業員(他社からの出向者を除く)
※3 本社および国内支社勤務の従業員
※4 2018年度に在籍した臨時従業員の平均人数は500名
参照 その他各種人事データについては当社ウェブサイトを ご参照ください。