(1) バス利用者の特徴
(バス利用者ヒアリング結果)(ア)回答者の 8 割が女性。年齢層は分散化しており、高齢者と学生がそれぞれ 2 割程度とな っている。
(イ)居住地は市内が 84%、県内が 8%、県外が 5%となっている。
(ウ)バス利用者の外出目的(平日)は「通勤」(約 31%)、「買い物・飲食」(約 20%)、
「通学」(約 19%)の順に多い状況である。
(エ)利用頻度をみると、「週 5 日以上」の利用が約 45%と最も多い。「週 1 日以上」の利用 が全体の 8 割を占める。「今回初めて」は約 3%となっている。
図 年代 図 居住地 学生利用
17.3%
週5日以上 53.4%
週3~4日 21.9%
週1~2日 13.9%
月に数回 6.2%
月に1回以下 2.1%
今回初めて 0.7%
無回答 1.8%
ICカード 利用者 (N=433) 30.8
19.6 19.3 9.6
4.9 3.3 2.1 1.6
7.5
0.0 10.0 20.0 30.0 40.0
通勤 買い物・飲食 通学 通院 娯楽・レジャー 観光 見舞 業務・仕事
(%)
N=730
※複数回答
図 利用者の外出目的 図 利用頻度
(オ)年代別のバス利用頻度をみると、年齢が増すにつれて、「週 1 日以上」の利用割合は減 少する一方で、「週に 1 回以下」の利用が増加する傾向にある。
(カ)運賃支払方法をみると、「現金」支払は 3 割であり、「ICカード」が全体の6割を占 めている。
(キ)ICカード利用者の半数以上が「週 5 日以上」利用していることが分かった。
図 年代別のバス利用頻度
図 運賃支払い方法 図 ICカード利用者のバス利用頻度
68.3%
53.2%
41.0%
24.8%
16.7%
16.6%
21.0%
27.0%
9.2%
9.7%
14.3%
21.9%
0.8%
7.4%
10.1%
19.0%
3.3%
7.4%
4.5%
5.1%
0.0%
3.4%
5.6%
2.2%
1.7%
2.3%
3.5%
0.0%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
10代 (N=120)
20~30代 (N=175)
40~65歳未満 (N=286)
65歳以上 (N=137)
週5日以上 週3~4日 週1~2日 月に数回 月に1回以下 今回初めて 無回答
現金 33.0 %
紙定期券 3.6 % ICカード(SF・定
期)
59.4%
Myべっぷフリー/ 鶴亀定期券
1.6 %
sunQパス 0.1 %
その他
1.2 % 無回答 1.1 %
回答数 (N=730)
週5日以上 44.8 %
週3~4日 20.3 % 週1~2日
14.2 % 月に数回
9.9 % 月に1回以下
5.1 %
今回初めて 3.4 %
無回答 2.3 %
回答数 (N=730)
19.3%
11.6%
11.1%
8.0%
7.2%
6.9%
5.7%
5.4%
12.6%
8.6%
4.6%
3.4%
7.4%
2.9%
2.3%
5.1%
0% 5% 10% 15% 20% 25%
運行本数が少ないため、待っている時間が長い
乗りたい時間帯にバスがない
時刻表どおりにバスが来ない
バス停に上屋やベンチが無く、バスを待つのがつらい
自宅や行きたい場所にバスが行かない(又は遠い)
バスの行き先や経路、バス停の位置が分かりにくい
運転士の運転や接客に問題がある
電車との乗り継ぎがしずらい
市民(N=389)
交流者(N=175)
(2) バス利用者・非利用者の意向
(ア)バス利用者(平日)が指摘する問題点として、通勤・通学や買い物・通院といった生活 利用では「時刻表どおりにバスが来ない」や「待っている時間が長い」、「乗りたい時 間帯にバスがない」の問題指摘が比較的多く、観光利用では、「バス情報の分かりやす さ」の問題指摘がみられる。全ての利用目的において、「待っている時間が長い」や「バ スを待つのがつらい」との問題指摘がみられる。
(イ)バス非利用者が指摘するバスの問題点として、市民は「待っている時間が長い」(約 19%)、
「乗りたい時間帯にバスがない」(約 12%)、「時刻表どおりにバスが来ない」(約 11%)、
への指摘が多い。一方で、交流者は「待っている時間が長い」(約 13%)への指摘が多 い状況にある。
(ウ)バス非利用者の今後のバス利用意向について、前述の「バスの問題点」が改善されれば、
「すぐに利用する」との回答は約 6%にとどまっており、約 4 割の回答者が「問題が改善 されても利用しない」との回答である。
図 利用者の問題指摘(バス利用者ヒアリング結果)
図 バス非利用者がバスを利用しない理由 図 バス非利用者の今後のバス利用意向
(生活施設利用者ヒアリング結果) (生活施設利用者ヒアリング結果)
0 5 10 15 20 25 30
①運行本数が少ない ため、待っている時間
が長い
②電車との乗り継ぎ がしずらい
③乗りたい時間帯に バスがない
④時刻表どおりにバ スが来ない
⑤自宅や行きたい場 所にバスが行かない
(又は遠い)
⑥バス停に上屋やベ ンチが無く、バスを待
つのがつらい
⑦運転士の運転や接 客に問題がある
⑧バスの行き先やそ の経路、バス停の位 置が分かりにくい
通勤・通学 買い物・飲食・通院 観光
N=368 N=215 N=24
現状のままでも利用する 20.9%
問題が改善されれば、
(すぐにでも)利用する 6.1%
問題が改善されれば、
将来的には利用する 16.9%
問題が改善されても、
絶対利用しない 37.5%
無回答 18.6%
回答数 (N=573)
(3) 別府駅・別府北浜バス停・別府国際観光港における交流者の移動実態
(交通拠点施設利用者ヒアリング結果他)
(ア)休日の別府駅・別府北浜バス停利用者(交流者)の居住地は「県外」が約 68%、「県内」
が約 26%、「国外」が約 6%となっている。その外出目的は「観光」が約 56%と最も多 く、次いで「仕事・業務」が約 17%となっている。
(イ)回答者の約 98%が交通拠点(別府駅、北浜バス停)に到着した際に、「これからの市内 周遊に用いる移動手段」が決まっており、「路線バス」が最も多いことが分かった。
(ウ)平成 25 年に実施した「大分都市圏パーソントリップ調査」によると、別府国際観光港の 利用者の外出目的は、「業務」、「私用」、「帰宅」など多様であり、「観光」も 2 割 みられる。
図 居住地 図 本日の外出目的
(交通拠点施設利用者ヒアリング結果) (交通拠点施設利用者ヒアリング結果)
表 別府国際観光港利用者の外出目的
目的 観光 業務 私用 帰宅 その他 N=64 17% 23% 23% 33% 4%
出典:「大分都市圏総合都市交通計画」(H27年9月、大分都市圏総合都市交通計画協議会)
資料: H25大分都市圏パーソントリップ調査(補完調査)
55.1 11.6
9.9 8.2 7.8 3.9 2.2 1.3 0.0 0.0
0 10 20 30 40 50 60
路線バス タクシー その他 自転車・徒歩 家族や知人等の送迎・同乗 貸切バス 定期観光バス レンタカー バイク(原付を含む)
無回答
%
(N=232) 56.1 16.5
9.7 7.6 5.9 4.2 1.7 1.3
0 10 20 30 40 50 60
観光 仕事・業務 娯楽・レジャー 寄合・会合 その他 親族、知人宅への訪問 買い物・飲食 無回答
%
(N=237)
※複数回答 私用
移動手段は決 まっている
97.9 % 移動手段は決
まっていない 1.3 %
無回答 0.8 %
回答数 (N=237)
(232人)
図 市内周遊に用いる移動手段の決定状況
(交通拠点施設利用者ヒアリング結果)
図 これから利用する市内の移動手段
(交通拠点施設利用者ヒアリング結果)
県内 26.2 %
県外 67.5 %
国外 6.3 %
別府市内 0.0 %
無回答 0.0 %
回答数 (N=237)
(4) 観光客の市内観光周遊実態
(観光施設利用者ヒアリング結果)(ア)回答者(休日の観光客)の居住地は「県外」が約 87%、「県内」が約 9%、「国外」が 約 4%となっている。
(イ)「自家用車(自分で運転)」が約 45%と最も多く、次いで「レンタカー」が約 22%とな っている。「路線バス」は約 14%となっており、タクシー等の他の交通機関よりも利用 率は高い状況である。
図 居住地 図 周遊に用いた移動手段
(5) バスを利用していない観光客のバス利用可能性
(観光施設利用者ヒアリング結果)(ア)バス非利用者の観光客の中で「来訪前に参考にした情報媒体がある」のは約 7 割である。
(イ)参考にした情報媒体は「インターネット」(約 35%)と「本・雑誌」(約 31%)が多い 状況である。特に、インターネットについては、「宿泊業者」と「観光施設」がそれぞ れ 3 割ずつとなっている。
(ウ)情報媒体でバス利用促進情報が提供された場合のバスへの行動変容意向者(新規バス需 要)は、6%みられる。
31.0 31.0 19.7
4.2 2.8 1.4
0 10 20 30 40
宿泊業者HP 観光施設HP 観光協会HP 市役所HP 各種イベントHP 個人が作成するHP
%
(N=71)
※複数回答
図 来訪前に参考にした情報媒体