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分析軸2:  医療安全意識への影響

第 6 章  メタルール講習の実施と結果の分析

6.6  分析軸2:  医療安全意識への影響

分析軸2の各カテゴリーにおける、分類の基準を例を示しつつ説明する。

6.6.1

カテゴリー2.1:変化した

このカテゴリーに分類することは、メタルールを適切に理解できていること(つまり、分析軸 1でカテゴリー

1.1

「適切に理解」に分類されるもの)が前提条件となる。

今後の行動の変容について書かれている。つまり、受講者は単にメタルールを理解しただ けでなく、今後、医療安全を確保するために、自らが実践する・したい安全対策としてがメタ ルールをどう意識するか、人の特性にどのように注意を払うのかを表現している。例として は、

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ケース

No.52:途レ『患者さんを救うことが自分の責任であるという使命感に基づくべき

である。』、終レ『自分の存在がミスを引き起こしうる要因でもあると同時に防ぐ要因とも なり得ることを意識する。』

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ケース

No.92

:終レ『実際問題として、いくらこれは頻繁に使わないから忘れやすいか

ら、覚えておこうとしても、そう覚えておけるものではないが、少なくとも忘れやすいか ら覚えておこうという意識をもつ努力はしようと思う』

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ケース

No.97

:終レ『医療事故をゼロにすることはできないかもしれないが、我々はゼロ

に近づけるための努力を怠ってはいけない。だからこそ、真のルールまで理解を深め ることは大切であると思う。』

受講前と講義後の意識の違いを対比して書いている。自らのこれまで医療安全意識を反 省しながら、メタルールの学習により安全意識の変化を表明している。例としては、

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ケース

No.47:最終:『ミスについて、こんな深く考えたことはなかったが、今思えば、不

可欠な作業であると思う。』『解決はできなくても、こうした議論を通じて、意識を高める ことは有意義だと考える。』

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ケース

No.102

:終レ『講義前のアンケートで私はコミュニケーション、整理整頓などが

重要だと書きましたが、この講義を受けて、これらの他に、単純に医療従事者の意識 も重要な要素の一つだなと思いました。』

6.6.2

カテゴリー2.2.1:最初から意識していた可能性あり

この項目は、メタルールの内容に相当する知識「人がルールを学び・運用するさいの認知

特性と、それによりルールをいくら遵守しようとしれもできないことがある」とについて、あらか

じめ知識を持ち合わせていたため、講習において変化があったと分類できないものがあるの

ではないかと分析前に予想して定めた。分析手順としては、始レにメタルールに類する考え

が書かれているか、また、途レ・終レに講習の内容が、以前から知っていた、自分なりに考え

たことがあるなどの内容がないかを調べた。

結果としては、このようなケースは見つけることができなかった。

6.6.3

カテゴリー2.2.2:読み取れない

メタルールの習得による今後の自らの行動について、説明がない。つまり、メタルールの 重要性を強調しているけれど、これからどうするかは言及していない。例としては、

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ケース

No.48:終レ『ルールの「真の意味」や、人の特性など、今日の講義から学ぶこと

が多かった』。

メタルールを誤解しているまま、感想を書いている。メタルールを一般化知識と誤解してい ると見うけられる受講者が、自らの意識変化を述べている場合、講義がなんらかの影響を与 えたとしても、それは適切に講義を理解しているかが怪しいという意味で、変化が読み取れ ないとして分類した。例えば、

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ケース

No.42:終レ『人間の特性からルールを守らないと根本的まで幅広く理解するこ

とができる。医療安全について今までよりもさらに意識することができた。このことを忘 れずにいきたい。』

安全を対策についての考えを述べているが、それが一般化知識を想定したものになって いる。例えば、

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ケース

No.58:終レ『医療安全において大切なのは、ルールを作ることではないかと思

いました。』

講習会の教材の中身を書いている。つまり、教材の内容を転記していることで、一見医療 安全意識が変化っぽく見えるが、実際に自身の感想が少ない、変化を読み取りにくい。例と しては、

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ケース

No.44:終レ『医療の安全は、組織的にルールの表面的な理解を徹底すること

と同時に、一人ひとりがルールの真の意味を理解することではじめて達成される。』

6.6.4

カテゴリー2.2.3:していない可能性が高い

講習の内容から外れた感想のみを書いている。つまり、講義中人のルールの特性や安全

意識にいっさい関係なし、メタルールを理解していないまま、個人の意見を述べている。例と

しては、

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ケース

No.98

:終レ『年長の経験が大切だと思う。』

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ケース

No.107:終レ『根本的にあるのはやはり、当事者である医療従事者たちの判断

力がいかなるものかである。』