1.PTSD
Ⅴ 児童虐待 1.児童虐待の現状
Ⅴ 児童虐待
4.東京都における児童虐待対応の体制
東京都では、児童相談所と子ども家庭支援センターが、地域の児童虐待対応の窓口とし て、虐待ケースに対応している。
(1)児童相談所
都内 11 か所に相談所が設けられ、虐待対応協力員、家庭復帰支援員、非常勤の協力弁 護士、協力医師、医療連携専門員を配置するなど、専門的な機能の充実が図られている。
平成16年 2月からは、土曜・日曜・祝日にも虐待相談に対応する体制を構築し、実施し ている。
しかし、虐待件数の増加と対応困難事例の増加などにより、限られた職員での対応には 限界がある。このため、各区市町村に設置されている子ども家庭支援センターとの連携が 不可欠となってきている。
(2)子ども家庭支援センター
養護相談・育成相談・虐待相談・非行相談など、子どもと家庭に関するあらゆる相談の 窓口となっている。平成 15 年度からは虐待対策ワーカーを設置し、虐待対応機能を有す る機関として、児童相談所と連携し、在宅での援助が必要な家庭への見守りサポートなど も実施している。平成23年度末現在、59区市町村に設置されている。
(3)要保護児童対策地域協議会
多くの区市町村では、子ども家庭支援センターが要保護児童対策協議会の運営の中核と なる調整機関を担っている。平成24年4月現在、61区市町村に設置されている。
協議会は原則として、代表者会議、実務者会議、個別ケース検討会の三層構造で運営さ れている。代表者会議には、医療関係者として医師会および歯科医師会から推薦された医 師・歯科医師が参加している。医療機関から通告があった場合は、個別ケース検討会に参 加要請がなされることが多い。
(4)要支援家庭の背景(厚生労働省「子ども虐待対応の手引き」から)
①妊娠そのものを受容することが困難(望まぬ妊娠・若年妊娠)
②育児に対する不安やストレス(保護者が未熟など)
③子どもが何らかの育てにくさをもっている
④未婚を含む単身家庭
⑤子ども連れの再婚家庭
⑥親族や地域社会から孤立した家庭
⑦生計者の失業や転職の繰り返しなどで経済不安のある家庭
⑧配偶者からの暴力など、不安定な状況にある家庭
5.学校における児童虐待予防
日常的に子どもとかかわる学校では、定期健康診断などの機会を通じて、虐待の兆候や 虐待に気づきやすい。学校医として、健康診断などの場で、着衣の乱れや発育遅滞、不自
然な外傷等に注意を払い、出席状況等の確認や家庭状況の聞き取りなど、学校関係者との 情報交換が必要とされる。
最近では、教員等への虐待防止にかかわる研修も行われているが、教員一人ひとりが虐 待への理解を深め、学校全体で虐待防止に取り組んでいく必要がある。社会福祉等の専門 的な知識や技術を用いて支援するスクールソーシャルワーカーは、教育部門と福祉部門の 橋渡し役として連携・調整機能を発揮することが期待されている。学校内でのチームワー クと関係諸機関とのネートワークの構築が必要である。
児童虐待相談に対する児童相談所の対応
【参考文献】
1)虐待から子どもたちを守るために、東京都児童福祉審議会提言、平成24年9月11日
子どもを守る地域ネットワーク
(要保護児童対策地域協議会)
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