• 検索結果がありません。

個々のフェーズの考え方~完成期

第3章 で説明するコツの見方は下記のとおりです。

1.2 個々のフェーズの考え方~完成期

‡ 工程の後期を表す。

‡ 発注者が工程成果物に対する承認のために適切な判断を与えることが目的となる。

‡ この時期のレビューは、発注者にとっての承認行為の障害を除去し、合意が成熟 できていることを相互に確認するための場となる。

‡ 発注者による工程成果物の承認、あるいは承認における条件を決定することに よって、完成期は決着する。

‡ 完成期が終わると、システム振舞いにおける工程成果物と工程成果物間の関連と は次の状態になっている。

工程成果物 状態

1 システム化業務一覧 完成の状態にあり、審査・承認の作業のみ管理される。

2 システム化業務フロー 完成の状態にあり、審査・承認の作業のみ管理される。

3 システム化業務説明書 完成の状態にあり、審査・承認の作業のみ管理される。

4 共通ルール 完成の状態にあり、審査・承認の作業のみ管理される。

5 工程成果物間の関連 システム化業務の工程成果物以外も含めて整合性が保たれている。

第2章 設計書レビューの進め方のコツ一覧

‡ システム振舞い設計書のレビューにおいて、合意の成熟度に着目したコツの一覧 を列記する。それぞれのコツの位置づけは下記のとおり。

外部設計活動

完成期 仕掛期 充実期

SR0010 SR0011 SR0012 SR0013 SR0014

SR0001 SR0002 SR0003

SR0004 SR0005 SR0006 SR0007 SR0008 SR0009

SR0015 SR0016 SR0017 SR0018 SR0019 SR0020 SR0021 SR0022

これら

3

つのコツは、仕掛期、

充実期、完成期のそれぞれの フェーズで、確認するポイント が異なる。

これら5つのコツは、仕掛期と 充実期のそれぞれのフェーズ で、同じポイントを繰返し確認 する。

第2章 設計書レビューの進め方のコツ一覧

‡ システム振舞いのレビューの進め方のコツは次のとおり (1/2)。

フェーズ ID

仕掛期 充実期 完成期

SR0001 SR0002

SR0003 分岐の境界条件を確認する。 ○ ○ ○

SR0004 システム全体を鳥瞰できる図を補足して要件定義書を確認する。 ○ SR0005 システム全体を鳥瞰できる図においては、利用者から確認を始める。 ○

SR0006 要件定義書の利用者の定義を確認する。 ○

SR0007 システム化業務一覧とシステム化業務フローで、システム利用作業の利用者の観点があっている

かを確認する。 ○

SR0008 他システムとのインターフェースとなるシステム化業務が抽出できているかを確認する。 ○ SR0009 画面レイアウトをもとに、該当するシステム化業務があるかを確認する。 ○

業務を実現するための機能を確認する。 ○ ○ ○

業務上のタイミングを確認する。 ○ ○ ○

内容

第2章 設計書レビューの進め方のコツ一覧

‡ システム振舞いのレビューの進め方のコツは次のとおり (2/2)。

フェーズ ID

仕掛期 充実期 完成期

SR0010 システム化業務一覧に対して、要件定義書に定義された業務一覧と突合せを行なう。 ○ ○

SR0014 利用者とその役割別のシナリオのバリエーションを確認する。 ○ ○ SR0015 発注者の操作に関係する情報を中心に、システム化業務フローを説明する。 ○

SR0016 業務データの種類と状態を確認する。 ○

SR0017 並行処理における各分岐の事前条件、事後条件に矛盾がないことを確認する。 ○

SR0020 画面をもとに、エラー処理を確認する。 ○

SR0018 画面一覧を用いて、利用するシステム化業務を確認する。 ○

SR0019 画面をもとに、実現すべきシステム化業務の内容を確認する。 ○

SR0021 事前条件、事後条件、例外シナリオを確認する。 ○

SR0022 日付/期日とシステム化業務を確認する。 ○

SR0011 境界を確認する。 ○ ○

SR0012 ○

SR0013 現行システムの課題が、抽出したシステム化業務で解決されているかを確認する。 ○ ○

○ 内容

業務フローのシステム化対象範囲を確認する。

第3章 合意の成熟度に着目した設計書レビューのポイント

‡ システム振舞い設計書のレビューにおいて、合意の成熟度に着目したコツを以 下の4つに分類して説明する。

„ すべてのフェーズでシステム振舞いをレビューする共通のコツ

„ 仕掛期でシステム振舞いをレビューするコツ

„ 仕掛期から充実期でシステム振舞いをレビューするコツ

„ 充実期でシステム振舞いをレビューするコツ

3.1 すべてのフェーズでシステム振舞いをレビューする共通のコツ

‡ 合意の成熟度のすべてのフェーズで段階的にレビューする共通のコツ

システム振舞い設計書のレビューのコツと、工程成果物およびフェーズの関連は次のとおり。

工程成果物 フェーズ

ID

一覧システム化業務

フロ ー

システム化業務 説明書システム化業務 共通ルール 充実期 完成期

SR0001 SR0002

SR0003 分岐の境界条件を確認する。 ○ ○ ○ ○

業務を実現するための機能を確認する。 ○ ○ ○ ○

業務上のタイミングを確認する。 ○ ○ ○ ○

内容

仕掛期

3.1すべてのフェーズでシステム振舞いをレビューする共通のコツ

‡ 必要な機能を洗い出すには

„ SR0001:「業務を実現するための機能を確認する。」

¾

網羅的に機能が列挙されているので、機能のもれが見つけやすくなる。

仕掛期 充実期 完成期

システム化業務説明書 共通ルール、他 システム化業務一覧 システム化業務フロー

N

o 業務名 説明 関連する機能 備考

顧 客 情 報 仮 登 録

顧 客 情 報 新 規 登録

顧客情報更新