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保育現場からの声

醗 。一 鯵聯}」

第2節  保育現場からの声

 前門で見たように保育実践の観察から発見すること.読み取れるもの隠大き換っ允麟.

それでは,教員の思いはどうなのであろうか6観察と平行して,現鵜の義員やテクニ羅達 にもアンケートとインタビューを実施レた.それは,保育現場にお綾る敢革の移行のプ鑓 セスを知ることや現状の把握,とりわけ,現場の教員《環実に,子どもに丁丁.敏革」を 保育の形で実施する人閥としての)から見た,敏革至の受聲並め方《葛藤.期待,ズレ.

等を含めた)を,筆者なりに知り,理解し,整理するためであった。

 アンケートの最初の部分で,保育者,または指導者としての,教員やテクニ糞達の鹸提.

背景を知るために,披らのプ繊フィール(資格・学歴.経験年数など)を集鍛た.睡デー ダは,2◎07年8鍔下旬〜9月上旬現在のもの3

まず教員に関しては,下記のようになっている.

 一学歴・資格=11人中,幼児教育の教員資絡者は3人くうち,盆人は学士も併せ持つ》。

       残り2人(b,k)は吠学卒」塙等数育〔卒勲の表現となってお蓼.

       幼児教育教員資格を有するかどうか濾下賜。

 一経験年数:平均9年(最低4年〜最高婦年)

つまり,観察した学校の教員たちは,全皆野にほ嶽有門門者であり,中堅羅の肥育者とい ったところであろう。また,11人中8人が午前1午後とも幼児教育施設マ往に岡癒設内》

勤務している.残秒3人のうち1人①は,午後には厨校内の図書館員をしているとのこ

とであった。

またテクニコのプ雛フィールに関しては,下記のとお琴である。

 一学歴・資格:7人申,幼児教育の教員資格者5人鉱鶏⑬,p,⇒,学士《敦育麟学》1        人(偽幼児教育の資格を持つかどう幽不明),初等三春の教員資格ユ人

        《澱)、幼児教育の三門諜程・終了1人(の),岡左・途申2人《皿譲纏  一テクニ翼としての経験年数:平均6年(最低3年〜最高6年)

 一教員としての経験年数:平均13.7年(最低8〜最高18年)

 アンケートは主に,教育改革に関する質問と,目常の保育に闘する質観⑳黎つに大回さ れる。その中でまず,改革に対しての教員のコメントを見てみよう、アンケー隼上からは.

教員は「改革」に対しては,肯定的な姿勢であること藩見て取れる。そ編ま,否定面麟畿 とんど挙げられないことでも分かる(図1〜4よ切。しかも,否定酌なことも,ほとんど 淋経済面・物質面に関することである。つま蓼ほとんどの教員は,敏革翼の内容や鐸麹に 関してはほぼ承諾,理解していると思われる。(*アンケートの質問内容に溺しては,巻素 資料参照)

 問い2の「教育改革の方法(論)に関する肯定面変化』では,全員が2〜5つの肯定面を 挙げている。「子どもがより能動的であり,より多く参加できる」(4人),「子どもが主体で あること」(3人),「子どもの興味が重視されている(配慮している)」(3人),『子どもが

自分の意見や気持ちを言える」(2人),「読み書きの一酌(2人)で,他には「教師の研働,

「子どもを抑圧しない」,「学びながら遊ぶ」,「直接経験』,「より多くの教材』,「より創造 的」,「より柔軟」,「白律させる」,「ニーズが考慮されている」,f全分野に統合できる」(各 1人)となっている(複数回答)。それに対して,問い3の否定面に関しては.否定面なし が5人,「教材の不足」(2人),「教員側に受け人れの柔軟性(開放性)がない」,「教員全員 が現場で適応・実施ができる準備が出来ている訳ではない」,「準備時問の不足」,暇界の 無い自由」(各1人)となっている。

壊革の脊定的変化

》 1 ・. 」?一 ㌧こ一        」㍉ L

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塗…1

図可 教育改:革の方法〔論〕に関する肯定百変化

(11人中,複数回薔。「その他」の詳細は上記) 図2 敦育i韓の否定i(11人中)

問い4の「改革の中の教育プログラムにおける,あなたが感じる肯定面・否定面」に対し ても,否定面は11人中2人で,「生徒数に対するインフラの不足」と「教材の不足」のみ である。それに対して肯定面は「了どもがより能動的.参加できる」(3人),『より多くの 活動,学び,機会がある」(3人),「子どもの興味とニーズからスタートができる』(2人),

プログラムの青定薗  4

 …

匹      砦・騨・  .キぐ・    鰹ド・・ 厚1・1舐   .. F 。

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図3教育プログラムの肯定面(11人中,複数回答) 図4敦育プログラムの否定i(11人中)

「能力の発達」(2人),「段階的な活動ができる」(2人),「より実践的」,「創造的」,f学校 と家庭の滑らかな関係」(各1人)などがあがっている。

 また,保育の内容に関しても,問い5,6の返答を見る限りでは,教育省のねらうところ の,「改革」による新カリキュラムの意図はほぼ理解されているといっても過言ではない。

特に問い6の「保育計画の実践の基礎」は,ほとんどが「子どものニーズ」(7人)「子ども の興味」(5人)を挙げており,他には「子どもの社会文化的背景,現実」「愛情」(各2人)

「教育要領の原理と基礎」(1人)のみであった。ただ,問い5の指導に当たっての重要性 に関しては,回答は広範囲に渡り,教員がそれぞれ多様な姿勢を持っていることが覗える。

指導にあたっての重要性

 4

 …

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1

図5指導に当たって何が一番■要か(11人中,複数回苔)

図6 像宵計画を立てるときの甚礎(11人中,複教門苔》

 さて一方で,インタビューの中で表れた教員の思いを読み取ってみよう。一般に教育改 革自体には賛成で,肯定的だが,そこから派生する問題,課題も教員にとっては大きい。

例えば,「要領や課程は有効だが完壁ではない。我々の現実や状況に合っていない。例えば スペースが無い。教材が無い。ニーズに合わせて変えている」,「研修はあるが,全て美し すぎる。理想的過ぎる,現実に合っていない」「改革自体に問題,困難は無いが,子どもに はある。例えば,以前に4歳児保育を受けていない」,「教育省やテクニコは,以前より 鋸e㏄ゴbh (書くこと)を強要する。私はそれが好きではない。他の部分の発達も必要であ

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る」などで,アンメートでは見られない,教員の「本音」部分が垣間見られる。また,「改 革の考えには賛成であり,自分も変えようと努力している。しかし,つい以前のやり方で 子どもに 血poneノ (強要,押し付け)してしまう」と,自分自身の中での葛藤を語って

くれた教員もいる。一方で,面接でもアンケートと同様「否定面も困難さも無い」と答え る教員もいた(2人)。また,午前中には私立で勤務している」教員は,公立との比較をし て,親の協力態度(特に経済的なもの)の違いを挙げていた。

 それでは,地方テクニコから見た「改革」の現実と分析はどうなっているのだろうか。

幼児教育の現場の教員たちを一番身近で,より親密に,そしてより厳しい目で見つめてい るのは,紛れもなくテクニコであろう。まずは,彼らは改革をどう評価しているのだろう か。「教育改革」以前と現在の分析をしてもらった。以前は「教師は知識の伝達者,子ども は学びの対象だった。教師に対する継続的な研修はなかったし,教材もなかった。教師が 強要,提案したものを指導,主導していた。教育的意図のない環境だった。一般的にも幼 児教育は重要性を持っていなかった」と評する。そしてそれに対して,現在は「子どもが 権利の主体,学びの主体,主人公,構築者である。教師は案内役,仲介者。子ども中心で ある。研修や教材もある。教育的・機能的な意図を持った教室の存在。プロジェクトのた めの現状分析。集団が持つ現実やニーズから出発している。子どもの能力に応じて活動し ている。幼児教育への価値が認められてきている」と言う。明らかに,教育省が改革で目 指すものは見事に言い当てられている。

 次に,テクニコが見る,教員にとっての改革の意味は何なのであろうか。肯定面は,(回 答数の多い順番に)「教員への継続的な研修」(4人),「子どもの興味から出発する」(2人),

「プロジェクトが実施できる」(2人),「テクニコの援助と同伴」,「妥当な教材」,「教員の 能力」,「(無資格教員への)職業化に向けた養成・研修」「子どもの現実から何を教えるか 決める」(各1人)となっている。また,否定面としては,「教師は現状分析を実施しない で,現実を見ないで教えている」,「変化に向けての教師の態度」,「(全員ではないが)教師

5 4 3 2 1

0

載革の肯定面(テクニコ)

婁難題讐 糞鞭鰍藻

鐸 記ゆ  R

#  塩載  e 督  口

車  摩e  e 轟雛孟拳

安藝

図7教師にとって改革の肯定面

(テクニコ7人中,複数回答)

改革の否定薔(予ク=コ)

6教員の肇勢 膨公平性への食  釦

ロ否定心なし

図8教輝にとって改革の否定面(テクニコ7人中)

の焦点の適合が欠けている」,「公立の学校機関のみ渉蟹葱Cの全教材で実旛で壼ること,私 立や私立補助はできない達,「全幼児園にはプロダラム勝行き渡らな甥で.否定面なし鍾露 人であった。

 テクニコたちにもインタビューを実下してみた。《時簡⑳都合で にはできなかった)。

保育実践を観察される教員とは違って,テクエコたちにはそれほどプレッシャー瀞あるわ けではないので,書くのと話すことに,それほどの差は無かった。しかし.アンケー湊で は見えてこない思いはより詳細に聴くことができた。テクニコたちも敢革には肯定離であ る.ただし教員の姿勢には「まだ問題あり。開放性,積極性に欠ける,努力瀞足磐ない.

現状分析がされていない」などの意見が挙げられている。ただし,それ駆上に教員に朗す るf呼野感」の方ぶ強いように思われるテクニニもいる。テクニコへ⑳四丁感は傑育への 自信や余裕となることがあることは見逃せない.しかしな瀞ら,教員とテクニほの関係盤,

・方で権力関係でもある.実際,テクニ識が『モニタ夢ング至に行くということは,教員 にとってある意昧では艦視,コントロール」の意を免れない{輪

 前章でも触れたように「地方テクニコ」は,パラグアイの幼児教育の中で,また改華:に おいて:非常に重要な役割を担っている。なぜなち披ら拭理想く教育省)と二三槻揚》

の中聞.にあり,伸介者であり,∫橋渡し」でもあるからである。しかも.挙に,二者禰のそ れらだけではない。彼らの配属先は,教育省の(地方分権の出向機閨である)塊門下育監 督事務飯である。穣らに、とってぽ直接の上司は教育監督官だが,テクニコ数の不足⑳た め,数ヵ所の事務所を掛け持ちで回っていることも珍しくない。実際,筆者とのインタビ ューにおいて,あるテクニコは「私には3人の上可癌・る。一人は行政監督宮で,一人倣A 地区の教育監督官aで∫もう一人は:B地匿の監督官恥であ嶺と語った.また,幼野幌膏 局に対して「言葉と行動の轟離。コミュニケーション不足.総門の構威力不疑』など.中 閲職としての苦悩,葛藤を語っていた。

 一方,テクニコに対するミニ・インタビューの中で.彼らの仕事に対する困難を臨いて みた。回答が得られた5人に挙げられたのは,ぎ経済醜濁難《特に交馬丁の不足》」蠣睡人.

「幼兜教育局(D理)の援助の欠如(特に仕事のオーバーブッキング,超過スケジュール》墨 3人,f仕事量の多さ(モニタリングする学校の多さ)墨3人紬,「時問の欠魏」玉人,『モニ ダリングする学校間の距離(遠い)」1人であった(複数國答).露人のテクニコは鍛員に 対していくら研修をしてもダメで,実践を伴わないと意味添無い。そのためにはモニタ墾 ングが大切だ」と話していた.しかしそのための咬通費瀞出ない」とその苦悩を語って おり,パラグアイの教育における経済的欠如の大きさを再確認させられた。

 このように,幼児教育ネットワークの中での彼らの立場,位置は非欝に複雑で.即妙で ある.幼児教育局と教員の中間にあり,そしてまた,直接の上司と幼児敦育局という糎綴 の間で揺れてもいるのである。これらの葛藤,閣題淋,改革の中でも要となっているテク ニニの活動のブレーキにならないよう,今後.幼児教育ネットワークの親織としての講威.

コミュニケーションを,より整理していく必要ぶあるように思われる。

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