第 4 章 : 保守・運用機能
4.24 保守運用一般
4.24.1 ホスト名の設定 [書式]
hostname hostname no hostname [hostname]
[パラメーター]
hostname : 半角英数字および半角記号(63文字以内)
ホスト名 [初期設定]
hostname SWX2310P [入力モード]
グローバルコンフィグレーションモード [説明]
ホスト名を設定する。
本コマンドで設定したホスト名はコマンドプロンプトとして使用する。 SNMPアクセス可能な場合は、MIB変数
sysNameの値として使用する。
no形式で実行した場合は設定を初期値に戻す。
[設定例]
ホスト名を"yamaha"に設定する。
SWX2310P(config)#hostname yamaha yamaha(config)#
4.24.2 システムの再起動 [書式]
reload [stack-member ID]
[キーワード]
stack_member : スタック構成時に、再起動させるスタックメンバーを指定省略した場合は、全スタックメン
バーが再起動する [パラメーター]
ID : <1-2>
スタックID [入力モード]
特権EXECモード [説明]
システムを再起動する。
[ノート]
実行中の設定(ランニングコンフィグ)が起動時の設定(スタートアップコンフィグ) から変更されている場合、再起動 により変更が無効になるため、必要に応じて、 reloadコマンド実行前に、 copy running-config startup-configコマン ド、または、 writeコマンドを実行すること。
stack-memberオプションはスタック機能が有効時のみ指定可能。
[設定例]
システムを再起動する。
SWX2310P#reload
reboot system? (y/n): y 4.24.3 設定の初期化
[書式]
cold start [入力モード]
特権EXECモード [説明]
工場出荷時の設定で再起動する。SYSLOGも初期化する。
[ノート]
コマンド実行時に管理者パスワードを入力する必要がある。
[設定例]
設定を初期化する。
SWX2310P#cold start Password:
4.24.4 SDカードのマウント [書式]
mount sd
[入力モード]
非特権EXECモード, 特権EXECモード [説明]
SDカードのマウント処理を実行する。
SDカード挿入時には自動的にマウントされるため実行する必要はない。unmount sdコマンドでアンマウントされ ている場合に実行する必要がある。
[ノート]
SDカードはアンマウント状態の場合、使用できない。
[設定例]
SDカードをマウントする。
SWX2310P>mount sd
4.24.5 SDカードのアンマウント
[書式]
unmount sd [入力モード]
非特権EXECモード, 特権EXECモード [説明]
SDカードのアンマウント処理を実行する。
本コマンドを実行しなかったり、Web GUI上からアンマウント処理を実行しないでSDカードをSDスロットから抜 いた場合、一部OS上で修復の警告が出る場合がある。
[ノート]
SDカードはアンマウント状態の場合、使用できない。
[設定例]
SDカードをアンマウントする。
SWX2310P>unmount sd 4.24.6 初期LEDモードの設定
[書式]
led-mode default mode no led-mode default [パラメーター]
mode : 初期LEDモード
設定値 説明
link-act LINK/ACTモード
poe PoEモード
vlan VLANモード
status STATUSモード
off OFFモード
[初期設定]
led-mode default link-act [入力モード]
グローバルコンフィグレーションモード
[説明]
初期LEDモードを設定する。
本コマンドを実行すると、設定したモードでLEDが点灯する。また、エラーが発生しSTATUSモードに移行した 場合でも、エラー解消後は設定したLEDモードに戻る。
no形式で実行すると、初期設定に戻る。
[設定例]
初期LEDモードをOFFモードに設定する。
SWX2310P(config)#led-mode default off 4.24.7 LEDモードの表示
[書式]
show led-mode [入力モード]
非特権EXECモード、特権EXECモード [説明]
LEDモードの設定や状態を表示する。
以下の項目を表示する。
• 初期LEDモードの設定
• 現在のLEDモードの状態 [設定例]
LEDモードの設定や状態を表示する。
SWX2310P>show led-mode default mode : off current mode : link-act 4.24.8 ポートエラーLED状態の表示
[書式]
show error port-led [入力モード]
非特権EXECモード、特権EXECモード [説明]
エラーが発生しているポートのIDと以下のエラー要因を表示する。
項目 説明
loop-detected (blocking) ループ検出してブロッキング中
loop-detected (shutdown) ループ検出してshutdown中
sfp rx-power error (low) SFP受光レベルが正常範囲より低下
sfp rx-power error (high) SFP受光レベルが正常範囲より上昇
poe error (port limit) PoEポートリミットにより給電停止
poe error (system limit) PoEシステムリミットにより給電停止
poe error (PD error) PDエラー検出して給電停止
[設定例]
ポートのエラー状態を表示する。
SWX2310P>show error port-led ID error
port1.3 poe error (PD error) port1.10 loop-detected (blocking)
4.24.9 システム情報のバックアップ [書式]
backup system [入力モード]
特権EXECモード [説明]
本体の以下設定をSDカードへコピーする。
• スタートアップコンフィグ #0 - #4 とそれらに付随する情報
• startup-config selectコマンドの設定値
• boot prioritize sdコマンドの設定値
SDカードの "\swx2310p\firmware" フォルダに "swx2310p.bin" が存在した場合、バックアップフォルダにコピーする。
SDカードがマウントされている場合に限り実行できる。
[ノート]
SDカードにバックアップされたファイルは編集および削除を行わないこと。
[設定例]
システム情報のバックアップを実行する。
SWX2310P#backup system
Succeeded to backup system files and firmware file.
4.24.10 システム情報のリストア [書式]
restore system [入力モード] 特権EXECモード [説明]
SDカード内にバックアップしたシステム情報を本体へリストアする。
SDカード内のバックアップフォルダにファームウェアファイルが存在した場合、そのファイルを用いてファームウ ェアの更新も行う。
リストア後、再起動が行われる。
SDカードがマウントされている場合に限り実行できる。
[ノート]
スタック機能が有効な場合、本コマンドは使用できない。
[設定例]
システム情報を本体へリストアする。
SWX2310P# restore system
restore and reboot system? (y/n) y Update the firmware.
Current Revision: Rev.2.02.11 New Revision: Rev.2.02.11 Update to this firmware? (Y/N) Y
Unmounted the SD card. Pull out the SD card.
Updating...
Finish
Succeeded to restore system files.
SWX2310P#