第 6 章 : Layer 2 機能
6.4 ループ検出
6.4.1 ループ検出機能の設定(システム) [書式]
loop-detect switch no loop-detect [パラメーター]
switch : システム全体のループ検出機能の設定
設定値 説明
enable システム全体のループ検出機能を有効にす
る
disable システム全体のループ検出機能を無効にす
る [初期設定]
loop-detect disable [入力モード]
グローバルコンフィグレーションモード [説明]
システム全体のループ検出機能を有効または無効にする。
no形式で実行した場合は初期設定に戻す。
[ノート]
システム全体でスパニングツリー機能とループ検出機能を併用できる。
ループ検出機能を有効にするためには、本コマンドに加えて、インターフェースでもループ検出機能を有効にする 必要がある。
ループ検出機能が有効な場合でも、以下のインターフェースではループ検出機能は動作しない。
• スパニングツリー機能が動作しているLAN/SFPポート。ただし、ForwardingポートではLDFの送受信を行うた め、誤接続等によりループが発生した場合は、ループ検出機能が動作する。
• ミラーリング機能のミラーポートとして動作しているLAN/SFPポート
• 論理インターフェースに収容されているLAN/SFPポート [設定例]
システム全体でループ検出機能を有効にする。
SWX2310P(config)#loop-detect enable システム全体でループ検出機能を無効にする。
SWX2310P(config)#loop-detect disable
6.4.2 ループ検出機能の設定(インターフェース) [書式]
loop-detect switch no loop-detect [パラメーター]
switch : 対象インターフェースのループ検出機能の設定
設定値 説明
enable 対象インターフェースのループ検出機能を
有効にする
disable 対象インターフェースのループ検出機能を
無効にする
[初期設定] loop-detect enable [入力モード]
インターフェースモード [説明]
対象インターフェースのループ検出機能を有効または無効にする。
no形式で実行した場合は初期設定に戻す。
[ノート]
本コマンドはLAN/SFPポートにのみ設定可能。
ループ検出機能を有効にするためには、本コマンドに加えて、システム全体でもループ検出機能を有効にする必要 がある。
ループ検出機能が有効な場合でも、以下のインターフェースではループ検出機能は動作しない。
• スパニングツリー機能が動作しているLAN/SFPポート。ただし、ForwardingポートではLDFの送受信を行うた め、誤接続等によりループが発生した場合は、ループ検出機能が動作する。
• ミラーリング機能のミラーポートとして動作しているLAN/SFPポート
• 論理インターフェースに収容されているLAN/SFPポート
スパニングツリー機能(STP)およびループ検出機能(LPD)の設定状態に対して、どちらの機能が有効になるかを以下 の表に示す。
インターフェース
LPD 無効 LPD 有効
STP 無効 STP 有効 STP 無効 STP 有効
システム
LPD 無効 STP 無効 - - -
-STP 有効 - STP - STP
LPD 有効 STP 無効 - - LPD LPD
STP 有効 - STP LPD STP
[設定例]
LANポート #1のループ検出機能を有効にする。
SWX2310P(config)#interface port1.1 SWX2310P(config-if)#loop-detect enable LANポート #1のループ検出機能を無効にする。
SWX2310P(config)#interface port1.1 SWX2310P(config-if)#loop-detect disable
6.4.3 ループ検出時のPort Blockingの設定 [書式]
loop-detect blocking switch no loop-detect blocking [パラメーター]
switch : 対象インターフェースのPort Blockingの設定
設定値 説明
enable 対象インターフェースのPort Blockingを有
効にする
disable 対象インターフェースのPort Blockingを無
効にする [初期設定]
loop-detect blocking enable [入力モード]
インターフェースモード [説明]
対象インターフェースで、ループを検出した場合のBlockingを有効または無効にする。
no形式で実行した場合は初期設定に戻す。
[ノート]
本コマンドはLAN/SFPポートにのみ設定可能。
[設定例]
LANポート #1でループを検出した場合にBlockingするようにする。
SWX2310P(config)#interface port1.1
SWX2310P(config-if)#loop-detect blocking enable
LANポート #1でループを検出した場合にBlockingしないようにする。
SWX2310P(config)#interface port1.1
SWX2310P(config-if)#loop-detect blocking disable
6.4.4 ループ検出状態のリセット
[書式]
loop-detect reset [入力モード]
特権EXECモード [説明]
全てのインターフェースのループ検出状態をリセットする。
[ノート]
本コマンドは、システム全体のループ検出機能が有効な場合にのみ実行することができる。
[設定例]
ループ検出状態をリセットする。
SWX2310P#loop-detect reset 6.4.5 ループ検出機能の状態表示
[書式]
show loop-detect [入力モード]
非特権EXECモード、特権EXECモード
[説明]
ループ検出機能の設定や状態を表示する。
表示内容は以下のとおり。
• システム全体のループ検出機能の設定
• LAN/SFPポートごとのループ検出の状態
• インターフェース名(port)
• LAN/SFPポートのループ検出機能の設定(loop-detect)。ループ検出機能が動作している場合は、(*)が付与され
る
• Port Blockingの設定状態(port-blocking)
• ループの検出状態(status) [設定例]
ループ検出状態の状態を表示する。
SWX2310P>show loop-detect loop-detect: Enable
port loop-detect port-blocking status ---port1.1 enable(*) enable Detected port1.2 enable(*) enable Blocking port1.3 enable(*) enable Normal port1.4 enable(*) enable Normal port1.5 enable(*) disable Normal port1.6 enable(*) enable Normal port1.7 enable(*) enable Shutdown port1.8 disable enable ---port1.9 enable enable Normal : : : : ---(*): Indicates that the feature is enabled.