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保存量

ドキュメント内 【PDF】シュッツ『相対論入門』 (ページ 59-62)

測地線の方程式 mdpβ

dτ =1

2gαν,βpαpν

なので,メトリック{gαν}xβに依らない座標系では[右辺がゼロになり],測地線に沿ってpβが保存され る.特にβ = 0の場合を考えると,メトリックがx0に依らない座標系において,測地線に沿ってその系での エネルギーp0が保存される.

−m2=⃗p·p⃗=gµνpµpν において,非相対論的極限でのメトリックが

(gµν) =



(1 + 2ϕ) 0 0 0

0 12ϕ 0 0

0 0 12ϕ 0

0 0 0 1



であることから

p0≃m 質量エネルギー

+ 重力ポテンシャルエネルギー +p2/2m 運動エネルギー

を得る(質量エネルギーを除けば,Newton理論におけるエネルギーの表式が再現されている). z軸周りの回転対称性を持つ系に対して,上式(7.29):

mdpβ

dτ = 1

2gνα,βpνpα

から得られる保存量pψ(ψはz軸周りの回転角)は,非相対論的極限で角運動量mr2ψ˙ となる.

7.4 について

p0の式(7.32)について (p0)2に対するp.232,l.2の近似式は (p0)2=(12ϕ)p2+m2

1 + 2ϕ

={(12ϕ)p2+m2}{12ϕ+O(ϕ2)}

=(12ϕ)2p2+ (12ϕ)m2+O(ϕ2)

=p2+ (12ϕ)m2+O(p2ϕ, ϕ2)

≃m2 (

12ϕ+ p2 m2

)

として得られる.

p0≃ ±m(1−ϕ+p2/2m2)

の右辺において式(7.32)のように正号をとれば,ϕ= 0,p= 0のときこれは正しい関係p0≃mになる.

■回転対称性に伴うpψについて 保存量pψの式(7.35)について、非相対論的極限でのメトリックは ds2=dt2+ dr2+r22+ dz2

によって与えられる.ここから第1の等号が

pψ=gψαpα=gψψpψ と分かり,また式(7.36):gψψ≃r2も分かる.

第2の等号では非相対論的極限で定義式が

pµ≡mdxµ

≃mdxµ dt となることに注意してpψ =˙とすれば良い.

この結果,共変ベクトル(7.37):pψ=mr2ψ˙は角運動量となり,

pψ ≡∂L

∂ψ˙ =

∂ψ˙ (1

2m(rψ)˙ 2 )

=mr2ψ˙ に合致する.

8 アインシュタイン方程式 8.1 重力場の方程式の目的と正当性

重力場の方程式は

(i) ∆ϕ= 4πGρと類似の方程式であり,

(ii) ρの代わりに,それを一般化したストレス-エネルギーテンソルTをとってものである (4.7節「一般相対論の重要性」参照)

と考え,

Oαβ(g) =kTαβ

と書く.これを両辺が同じ種類のテンソルから成る関係式とするために,左辺を (

2 0 )

テンソル

Oαβ=Rαβ+µgαβR+ Λgαβ

にとる.このとき場の方程式Oαβ=kTαβは,Oαβ, Tαβの独立な成分に応じた10個の方程式となる.

(iii) 等価原理

により任意の系で保存則Tαβ= 0が成り立つことを要求するとµ=1/2と定まり,場の方程式はEinstein 方程式

Gαβ+ Λgαβ=kTαβ, Gαβ≡Rαβ1 2gαβR となる.

Einstein方程式に矛盾する現象は見つかっていない.

また,Einstein方程式以外にも(i),(ii),(iii)を満たす競合理論があるけれど,

それらは複雑で審美的観点から関心を引かない.

Einstein方程式に対する量子補正は扱わない.

■距離化単位(p.240〜) c= 1, G= 1とする単位系のことである.

地球の質量をMとすると,地球を回る衛星軌道の精密測定によりGMの値を正確に測定できる.そし てこれは距離化単位での質量のc2倍だから,距離化単位での質量の値は正確に分かる.しかしGの値には 大きな不定性があるため,積GMGで割って,質量を通常の単位系での値Mに換算すると,精度が落 ちる.

8.1 について

■距離化単位(p.240〜)について 通常の単位系で

[G] = [F r2

m2 ]

= (M L/T2)L2

T2 =M1L3T2

なので,c= 1, G= 1とする距離化単位では

1 = [G] =M1L

となり,質量と長さは同じ次元を持つ.これは自然単位系においてL= 1/M となるのとは事情が異なって いる.

通常の単位系で

[Gm] =L3T2=L(L/T)2

なので,これが長さの次元を持つためにはc2で割れば良い.よって積GMは距離化単位で測った質量のc2 倍である.

ドキュメント内 【PDF】シュッツ『相対論入門』 (ページ 59-62)