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例(37%)で対側内頚動脈閉塞例に有意に高かった(p

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= 0.048).CAS 施行側に DWI 陽性を認めたのは対側内頚動脈閉塞例では 4 例(40%),非閉塞例では 45 例(34%)で 2 群間に差はなかったが,

CAS施行側の反対側でのDWI陽性率は対側内頚動脈閉塞例では5例(50%)

であり,非閉塞例の 14 例(10.7%)より有意に高かった(p < 0.01).4)

対側内頚動脈閉塞例では,術中の前あるいは後拡張時に一過性意識消失 が多い傾向であった.【考察】対側内頚動脈閉塞例では,CAS 施行側の反 対側の微小塞栓を多く認めた.その原因として,前交通動脈を介する CAS 施行側から反対側への塞栓の流入や外頚動脈,椎骨動脈を介した塞 栓の可能性が考えられ,CAS 施行時の留意点の 1 つであると考えられた.

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人工血管狭窄部に対しステント留置を行った 1 例 岸和田徳洲会病院 脳神経外科1)

岸和田徳洲会病院 心臓血管外科2)

武本英樹1) 廣鰭洋子1) 頓田 央2) 松本博之1)

Takemoto Hideki

【目的】近年大動脈瘤の治療においてもより低侵襲なステントグラフト内 挿術(EVAR)が注目を集めているが,大動脈弓部では総頚動脈などが起 始するため,それら主幹動脈へのバイパス手術を併用した血行再建が必 須となる.今回バイパスグラフト内に狭窄を来し血管内治療を要した一 例を経験したため,文献的考察を加え報告する.【症例】61 才男性.急性 大動脈解離に対し当院心臓血管外科にて EVAR(右鎖骨下動脈 - 左鎖骨 下動脈バイパス・右鎖骨下動脈 - 左総頚動脈バイパス併用)を施行され,

以後外来通院中であった.約 1 年後に右片麻痺で発症し当院へ救急搬送 された.初診時,上肢に優位な右片麻痺を認めた.CT では early CT sign はなかったが,hyperdense MCA sign を認め,tPA 静注療法を行うも症状 の改善は得られず,以後保存的治療を行った.後日行った MRA にて左 M1 は再開通しており,3D-CTA にてバイパス起始部に狭窄を認めたこと から artery-to-artery embolism と診断し,再発予防目的で同部位に PTA + stenting を施行し十分な拡張を得た.【考察】近年 EVAR の施行件数は増 加しており,今後もこのような症例を経験する可能性はあると思われる.

異物内に異物を挿入しており,再狭窄のリスクも不明であり今後も慎重 に経過観察する必要があると考えられた.【結語】塞栓源となった人工血 管内の狭窄部位に対し再発予防目的でステント留置を行い,良好な結果 を得た.

ポスターセッション 2日目

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staged CAS を行った 6 症例の検討 西脇市立西脇病院 脳神経外科1)

柴田裕次1) 片山重則1) 澤 秀樹1) 井口 基1) 太田耕平1)

Shibata Yuuji

木村 充1) 大洞慶郎1)

【目的】頚部内頚動脈狭窄症に対する治療として,PTA/stenting(CAS)

が広く行われるようになっており,最大の危険性である遠位塞栓に対し ては,症例の選択やさまざまな device により対応できるようになってきた.

一方,術後過還流は,CEA,CAS 両者に共通する合併症であり,頻度は 低いものの重篤な合併症で,治療法も確立されていない.【方法】平成 24 年 4 月より平成 25 年 7 月までに,24 名の頚部内頚動脈狭窄症患者に対し 治療を行い,CEA が 6 例,CAS が 18 例であった.このうち 6 症例は術 後過還流を来す危険が高いと考えられ,staged CAS を行った.脳血流シ ンチ(IMP-SPECT)で,対側比 20% 以上の安静時血流低下または 20%

以下の脳血管反応性(CVR)を示したものを術後過還流の高危険群とした.

これらに対しまず 3mm バルーンで PTA のみを行い,1-3 週間後に stent 留置と十分な拡張を行った.protection deviceは全例フィルターを使用した.

【結果】6 例のうち,男性 5 名,女性 1 名で,年齢は 70 歳から 88 歳,平 均 80.0 歳であった.症候性は 5 例であった.6 例全例で術後過還流症候 群および SPECT 上の過還流は来さなかった.また新たな神経学的症状 はなく,DWI で梗塞を認めたのは 1 例(ステント留置時)であった.【結 語】術後過還流を来す危険が高いと考えられる患者に,staged CAS を行い,

安全に治療できた.

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staged-CAS における PTA 後の脳血流の変化 福井県済生会病院 脳神経外科1)

福井県済生会病院 神経内科2)

高畠靖志1) 山崎法明1) 向井裕修1) 若松弘一1) 宇野英一1)

Takabatake Yasushi

遠藤芳徳2) 林 浩嗣2)

【目的】頚動脈ステント留置術(CAS)の後の過灌流症候群を予防するため,

脳循環予備能が低下している場合には,staged-CAS(s-CAS)が行われて いる.初回の balloon angioplasty(PTA)による脳血流改善効果を IMP-SPECT により評価した.【方法】2012 年 4 月より 2013 年 7 月までに s-CAS を行った 2 例を対象とした.術前に 123I-IMP microsphere 法を用い て,rest および diamox 負荷の SPECT を測定し,steal が見られた例を s-CAS とした.1 回目の PTA 終了後,3 週間目に再度,SPECT を行い 脳血流を評価した.手技は,いずれも guiding catheter に 8Fr Optimo,

distal protection に Carotid Guardwire を 用 い,Carotid Guardwire が lesion cross する際に proximal balloon を inflate して,血液を吸引し flow reversal を 形成した.【症例 1】74 歳男性,左症候性頚部内頚動脈狭窄.1 回目の PTA で最小血管径は 0.6mm から 2.3mm に拡大した.脳血流は患側で 15-20% 改善し,健側でも増加した.6 週後に CAS を施行.過灌流症候群は 認めなかった.【症例 2】68 歳男性,右症候性頚部内頚動脈狭窄.1 回目 の PTA で最小血管径は 0.6mm から 1.9mm に拡大した.脳血流は患側で 15-20% 改善し,健側でも増加した.4 週後に CAS を施行.過灌流症候群 は認めなかった.【結語】PTA 後に SPECT を行うことにより,staged-CAS 施行時の PTA の血流改善効果を示した.

Hyperperfusion 高リスク群に対する Staged-angioplasty がも たらす脳循環動態の変化―regular CAS との比較―

山口大学大学院 医学系研究科 脳神経外科1)

奥 高行1) 石原秀行1) 岡 史朗1) 鈴木倫保1)

Oku Takayuki

【目的】Staged-angioplasty(S-A)が Cerebral Hyperperfusion Syndrome(CHS)

予防に有効であることがわかっている.CHS 高リスク症例において,

S-A 群と regular CAS(rCAS)群とで脳血流動態の変化を比較した.【方法,

結果】rCBF <正常の 80%,かつ CVR < 0% の症例を CHS 高リスク症例 とした.2010 年以降 S-A を行った症例は 8 例あり,rCAS を行った症例 は 2009 年以降で 10 例あった.S-A 群は 1st stage(1S;PTA)と 2nd stage

(2S;CAS)を行い,1S 前,1S 直後,2S 前,2S 直後,慢性期で脳血流 を評価した.rCAS 群は術前,術直後,慢性期で脳血流を評価した.病側 MCA 領域の術前 rCBF(ml/100g/min),CVR(%),Asymmetry Index(AI)は,

S-A 群ではそれぞれ 27.2 ± 5.1,-15.3 ± 8.0,90.8 ± 3.9 であった.一方 rCAS 群では 29.3 ± 4.2,-7.5 ± 6.4,89.9 ± 9.6 であり,CVR は S-A 群で 有意に低値であった.S-A 群では 1S 前後で rCBF は 27.2 → 30.9,AI は 90.8 → 102 と有意に増加したが,AI > 120 となる CHS 症例は無かった.

また 2S 前後で rCBF は 24.3 → 25.5,AI は 96.7 → 96.3 と有意な増加は無 かった.rCAS 群では術前後で rCBF は 29.3 → 34.7,AI は 89.9 → 105 と 有意に増加し,うち 1 例は AI > 120 であり,CHS 症例となった.rCBF は rCAS 群で治療前 29.3 →慢性期 34.1 と有意に増加したが,S-A 群では 1S 前 27.2 → 2S 前 24.3 →慢性期 25.9 と有意な増加を認めなかった.CVR は rCAS 群で術前 -7.5 →慢性期 29.3 と有意に増加し,S-A 群でも 1S 前 -15.3 → 2S 前 17.6 →慢性期 45.3 と 2 段階に増加した.【結論】S-A 群は術 前 CVR が rCAS 群より有意に低く,脳循環障害が重度であるにも関わら ず CHS 症例を認めなかった.S-A による CVR の段階的な改善が CHS 予 防に有用であることが示唆された.

過灌流障害ハイリスク症例に対する段階的血行再建術の経験 山梨大学 医学部 脳神経外科1)

金丸和也1) 西山義久1) 吉岡秀幸1) 福元雄一郎1) 橋本幸治1)

Kanemaru Kazuya

八木 貴1) 木内博之1)

【目的】過灌流症候群(HP)は CEA や CAS の重篤な合併症の一つである.

その予防として鎮静や降圧に加えて,段階的血行再建術が報告されてい るものの,その適応や方法,有効性や合併症についての検討は未だ不十 分である.我々の行っている段階的血行再建術について考察を加えて報 告する.【方法】2009 年より安静時脳血流が対側比 80% 未満かつ,盗血 現象を示す例を適応とした.二段階目の治療は初回治療の 1 か月後に脳 血流の改善を確認して行った.【結果】70 例の頚動脈狭窄症に対し血行再 建術を行ったが,このうち 8 例に段階的治療を行った.初回治療として 狭窄部の PTA を 7 例に行った.PTA 後の 5 例に CAS を,不安定プラー クの 1 例に CEA を行った.CAS を予定した 1 例は原因不明の心肺停止 により死亡した.このうち 1 例では PTA 後に minor stroke を合併し,他 の 1 例では再狭窄し脳血流が改善しなかったため,再度の PTA を要した.

また,症候側が高度石灰化プラークの両側狭窄の 1 例では,PTA 困難と 判断し,対側の CAS を行ったところ,側副血行の増加により症候側の脳 血流が改善したため CEA を行った.治療を完遂し得た 7 例では HP を含 めた合併症を認めなかった.【考察】段階的治療には,1)虚血性合併症,2)

PTA 後の拡張不全,3)HP の合併の 3 つの問題点が指摘されている.自 験例において 1)と 2)を 1 例ずつ経験したが,HP は生じず,本手技は HP 予防に有効と考えられた.【結論】段階的血行再建術は,HP の予防に 有効であった.症例や治療手段を適切に選択すれば,頚動脈狭窄症の治 療成績をさらに向上させる可能性がある.

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慢性期に再開通を得た頚部内頚動脈閉塞症の 1 例 津島市民病院 脳神経外科1)

辻 有紀子1) 船井三規子1) 松下康弘1) 奥村輝文1)

Tsuji Yukiko

【はじめに】症候性頚部内頚動脈狭窄症に対する急性期 CAS の治療につ いては,有効性,安全性は確立されていない.しかし症状が動揺する場合,

急性期に加療を行い良好な結果を得た報告がされている.そのため急性 期治療を計画したが,待機中に完全閉塞にいたり,また発症時間が不明で,

DWI で高信号が認められたため急性期治療は行わず,慢性期に血行再建 術を行い,再開通が得られたため報告する.症例は 80 歳男性右上下肢の 不全麻痺で救急搬送.来院時頭部 MRI 検査で左中大脳動脈領域の梗塞所 見が認められたが,受診時症状改善されたため,経過観察入院となった.

翌日昼再度左上下肢不全麻痺出現し,MRI 検査を施行したところ,中大 脳動脈領域に散在性の梗塞所見と右頚部内頚動脈狭窄症所見が認められ た.点滴追加し,亜急性期に治療計画をたてたが,術前に施行した MRI 検査で右頚部内頚動脈の完全閉塞と,基底核部に梗塞所見が認められため,

出血合併などを考慮し緊急 CAS は施行せず,慢性期に再開通治療を行っ た.【考察】脳梗塞急性期に頚部内頚狭窄症に対する血行再建術を行うこ との有効性は確立されていない.また完全閉塞であっても,狭窄部位が 同定されている場合,慢性期血行再建が可能である報告がさている.今 回は経過から,慢性期 CAS を選択した.結語今回のように待機中に完全 閉塞に至った場合,急性期血行再建を行うか,慢性期に血行再建術を行 うか,文献学的考察を踏まえて報告する.

2-P14-A-8

内頚動脈仮性閉塞症における病態と治療成績について 日本赤十字社和歌山医療センター 脳神経外科1)

和歌山労災病院 脳神経外科2)

和歌山県立医科大学 脳神経外科3)

岸和田徳洲会病院 脳神経外科4)

石岡循環器科脳神経外科病院5)

京都第二赤十字病院 脳神経外科6)

松田芳和1) 鐵尾佳章1) 中西陽子1) 山中宏孝1) 宮武伸行1)

Matsuda Yoshikazu

垣下浩二1) 津浦光晴1) 寺田友昭2) 増尾 修3) 松本博之4)

大島幸亮5) 南都昌孝6)

【目的】内頚動脈仮性閉塞は比較的稀な病態であり,治療法も確立してい ない.我々は仮性閉塞に対してステント留置術を行なってきたが狭窄末 梢部が治療直後より拡張するものとそうでないものが存在することを報 告してきた.また,仮性閉塞の狭窄部位が single channel の場合と multiple channel の場合が認められる.今回狭窄末梢部と狭窄部位の性状について 後ろ向きに検討を行った.【対象,方法】仮性閉塞を 1)眼動脈の逆行性 造影,2)同側内頚動脈の血流遅延,3)同側外頚動脈より細い内頚動脈 と定義した.当関連施設で経験した仮性閉塞について治療内容,成績に ついて検討を行った.また,治療前の狭窄部位の性状,治療後の狭窄末 梢部の変化を検討した.【結果】カルテを検索できた症例 52 例のうち,1 例以外はすべて成功,神経症状悪化の合併症は 3 例のみであった.single channel 群は 30 例,multiple channels 群は 21 例であった.Single 群のうち完 全に拡張した群は 21 例,末梢部位に狭窄が残存した群は 9 例であり,

multiple 群の完全拡張群が 7 例,末梢狭窄残存群は 14 例と末梢狭窄残存 群が multiple 群で有意に多かった.また,他の末梢狭窄残存しやすい因子 についても検討を行った.【考察・結論】内頚動脈仮性閉塞に対する CAS はまずまず良好な成績であった.Multiple 群の場合,直後から遠位血管が 拡張しないことが多く,フォローアップにては遠位血管の拡張が見られ ることから negative remodeling により血管拡張不良を認めるものと考えら

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頚部内頚動脈仮性閉塞 / 完全閉塞例に対する CAS の治療成績 朝日大学歯学部附属村上記念病院 脳神経外科1)

山下健太郎1) 石澤錠二1) 宮居雅文1) 船津奈保子1) 郭 泰彦1)

Yamashita Kentaro

【目的】頚部内頚動脈仮性閉塞(pseudo-occlusion)/ 完全閉塞(short segment total occlusion)症例に対するステント留置術(CAS)の治療成績 を検討し,通常の頚動脈狭窄例と比較した.【対象】2008 年以降当院で CAS を行った連続 119 病変を対象とした.pseudo-occlusion の定義は severe stenosis with collapsed distal ICA and delayed antegrade flow とした.119 病変 のうち pseudo-occlusion/total occlusion 症例は 14 病変(12%)であった.14 例中 9 例が症候性で 5 例が無症候性病変であった.術前の Powers 分類で は,Stage2 が 5 例,Stage1 が 4 例,Stage0 が 5 例であった.【手技と術後 管理】局所麻酔下で Distal Balloon Protection を行い,狭窄末梢血管と同径 の PTA balloon で前拡張した後にステントを留置し,後拡張は行わなかっ た.術後は過灌流に対処するために,低血圧(収縮期血圧 80-120mmHg)

を維持し,さらに抗癲癇薬およびエダラボンを投与した.術翌日の SPECT で過灌流を認めた症例には経時的な脳血流検査を行い,過灌流が 改善するまで抗癲癇薬およびエダラボンの投与を継続した.【結果】14 例 全例で十分な拡張が得られ,予後も良好であった.術後の SPECT では 5 例(36%)に過灌流を認めたが,それらは全て術前 Powers stage1 または 2 の低灌流を呈する例であった.過灌流を呈した 5 例中,1 例で術後 1 週間 目に癲癇を認めたが,他の 4 例は無症候性であった.【結論】仮性閉塞 / 完全閉塞例では術前に低灌流を呈する例が多く,CAS 後に過灌流現象が 比較的高率に生じるが,厳重な術後管理によって対処可能と考えられ,

通常の頚動脈狭窄例と同等の治療成績が得られた.

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術後過灌流予防目的に行った,段階的頚動脈血行再建術 2 例 トヨタ記念病院 脳神経外科1)

藤田保健衛生大学 脳神経外科2)

トヨタ記念病院 脳神経外科3)

トヨタ記念病院 神経内科4)

前田晋吾1) 早川基治2) 林 純一3) 石原興平2) 大見達夫3)

Maeda Shingo

定藤章代2) 伊藤泰広4) 西田 卓4) 中井紀嘉4) 小倉 礼4)

【目的】術前脳循環予備能力の低い,頚動脈狭窄症例に対しての血行再建 術は,術後過灌流症候群(HPS)を高率に引き起こすことが知られ,そ の予防目的に段階的血行再建術を行うことが有用との報告が以前より散 見される.今回術後 HPS を予防する為に,症候性頚動脈狭窄 2 例に対し て PTA,CAS を段階的に行っており,その結果を報告する.【対象】

2012 年 4 月から 2013 年 4 月までに当院にて行った頚動脈血行再建術 11 例(CAS7 例,CEA4 例),そのうち NASCET80% を超える両側高度頚動 脈狭窄 2 例に段階的血行再建を行っている.症例 1:78 歳男性,右症候 性頚動脈起始部狭窄(NASCET96%),左頚動脈起始部狭窄(NASCET89%)

を認める.術前 SPECT では,両側循環予備能力低下所見(左優位)あり.

症例 2:76 歳男性,右症候性頚動脈狭窄(NASCET86%)左頚動脈起始部 狭窄(NASCET80%)を認める.術前 CTP にて右側脳血流低下認める.【方 法と結果】症例 1:発症 16 日目,両側 PTA 施行,術直後より NIRS,脳 血流 SPECT にて左側過灌流所見を認め,術後痙攣等の症状出現を認め ている.発症 30 日目 CAS を施行しているが,術後 SPECT,臨床上,過 灌流所見は確認されてない.症例2:発症7日目に右側PTA施行している,

術直後より神経脱落症状改善あり,術後 SPECT にて右側過灌流現象を 認めている.発症 35 日目に右 CAS 施行しているが,術後 SPECT,臨床 上,過灌流所見は確認されない.症例 1.2 ともに現在脳梗塞再発なし.【結 語】今回,HPShigh risk の症例に対して,発症亜急性期に段階的に血行再 建を行うことにより,術後重篤な HPS が回避されていると思われた.

PTA,CAS による,段階的血行再建術は,今後の高度頚動脈狭窄症例の 治療方法として有用と思われる.

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