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第3節 社会的妥当性の評価
1児童へのアンケート調査の結果
児童へのアンケート調査の結果をTab1e24に示す。
丁舳1624 児竈へのアンケート調査の結果
アンケート項目 評価 平均点 4点 3点 2点 1点
ルールは分かりやすかった。
前よりも係、委員会、作文、発表などをするようになった。(自分)
前よりも係、委員会、作文、発表などをするようになった。(みんな〕
係、委員会、作文、発表などを呼びかける言葉が増えた。.
友だちからはげまされた。
友たちから悪口を言われて嫌な気持ちになった。*
係、委員会、作文、発表などをがんばることが好きになった。
友たちからのプレッシャーを感じてつらかった。*
係、委員会、作文、発表などのことで友だちからほめられた。
生活班のメンバーへの信頼度が高くなった。
ポイントケット大作戦をもっとやりたい。
*は逆転項目を意味する。従って⑥⑧の平均点は点数を逆転して計算した値を示している。
◎=平均3.5点以上、O=平均3.1点以上3.5点未満、△=平均2点以上3.1点未満、 x=平均2点未満 4点=とてもそう恩う、 3点=少しそう思う、 2点=あまりそう思わない、 !点=まったくそう恩わない
n=9
児童へのアンケート調査の結果は、11項目中6項目(項目①②③④⑧⑪)が、3
点以上(4点満点)のプラス評価のみであった。さらに、各項目における平均点が、3点未満の項目はなく、全ての項目において平均点でプラス評価を得た。特に、本モ デルの継続希望に関する項目⑪「ポイントケット大作戦をもっとやりたい」の問いに 対して「とてもそう思う(4点)」と1OO%の児童が評価した。また、本モデルの効 果に関する項目②「前よりも係、委員会、作文、発表などをするようになった(自分
)」・項目③「前よりも係、委員会、作文、発表などをするようになった(みんな
)」では、 「とてもそう思う(4点)」と89%の児童が評価した。なお、項目②③に 対しては、対象児のみ3点の評価を行っているが、それ以外の全児童は4点の評価を 行っている。さらに、先行研究において集団随伴性のネガティブな副次的効果として、
仲間からの重圧や嫌がらせが報告されている(Greenwood&Hops,1981)が、それに 関連した項目⑥「友たちから悪口を言われて嫌な気持ちになった」、項目⑧「友だち
からのプレッシャーを感じてつらかった」の問いに対して「まったくそう思わない(
4点)」と89%の児童が評価した。
相対的に比較して一番評価が低かった項目は、援助行動に関する項目⑤であった。
しかし、項目⑤「友だちからはげまされた」の問いに対して、「とてもそう思う(4 点)」22%、「そう思う(3点)」55%とプラス評価した児童(計77.8%)が、 「 あまりそう思わない(2点)」22%rまったくそう思わない(1点)」0%とマイナ ス評価した児童(計22.2%)を大きく上回った。
次に、対象児個人のアンケート調査の結果をTa阯e25に示す。
T8b1625対象児個人のアンケート調査の結果
アンケート項目 ルールは分かりやすかった。
前よりも係、委員会、作文、発表などをするようになった。(自分)
前よりも係、委員会、作文、発表などをするようになった。(みんな)
係、委員会、作文、発表などを呼びかける言葉が増えた。
友だちからはげまされた。
友たちから悪口を言われて嫌な気持ちになった。*
係、委員会、作文、発表などをがんぱることが好きになった。
友たちからのプレッシャーを感じてつらかった。*
係、委員会、作文、発表などのことで友だちからほめられた。
生活班のメンバーへの信頼度が高くなった。
ポイントケット大作戦をもっとやりたい。
評価
4 とてもそう思う
3少しそう思う 3少しそう思う 3少しそう思う
4 まったくそう思わない
3少しそう思う
4 まったくそう思わない
4 とてもそう思う
*は逆転項目を意味する。従って⑥⑧の平均点は点数を逆転して計算した値を示している。
4点=とてもそう思う、 3点=少しそう思う、 2点=あまりそう思わない、 1点=まったくそう患わない
対象児個人のアンケート調査の結果は、11項目中8項目が、3点以上(4点満点)
のプラス評価であった。特に、項目①(ルール理解)、項目⑪(本モデルの継続)、
逆転項目である項目⑥⑧(仲間からの重圧や嫌がらせ)の4項目に対する評価が4 点であった。そして、項目②(自分の適応行動の増加)項目③(級友の適応行動の増 加)項目④(援助行動の増加)項目⑦(標的行動への負担感の低下)の4項目に対
する評価は3点であった。なお、項目⑤(励まし)、項目⑨(賞賛)、項目⑩(信
頼度)の3項目に対する評価は2点であった。しかし、1点の評価はなく、2点以下
のマイナス評価(白黒反転箇所)は項目⑤⑨⑩の3項目であった。最後に、児童の自由記述をTab1e26に示す。
丁舳1826 児竈の自由記述
・前までは係や委員会活動を忘れる人がいたけど今は全員良くなった。
・今日のニュースを今までなかなか言えなかった人や、全部シールを集められな かった班ができるようになった。
・とても楽しかったし、ルールも分かりやすかったです。
・みんなががんばったおかげでお楽しみ(バックアップ強化子)がいっぱいでき るようになった。
・発表が苦手な人も今では発表できるようになり、毎日全員が発表できるように なったのがうれしい。
・みんなが今日のニュースを言えてうれしかった。特にA君(対象児)!
・発表ができるようになった(対象児の記述)。
・大体全部できだしたのでよかったです。
・ポイントをケットして遊べたのでよかったです。
・これからは自分から進んで仕事をします。
・この班での活動は楽しかったけど、次は違う班でやってみたいと思いました。
・3人グループで私の班は、男2人で、女が私一人だったのが、正直いやでし
た。でも、発表は毎日みんなができるのが当たり前になったのでとてもうれしかったです。
・窓開けはずっとトイレの窓だったので、いやだったけど、できたらポイントが たまるのでがまんできた。
児童に自由記述を求めた結果、「前までは係や委員会活動を忘れる人がいたけど
今は全員良くなった」 「発表が苦手な人も今では発表できるようになり、毎日全員が 発表できるようになったのがうれしい」 「みんなが今日のニュースを言えてうれしか った。特にA君(対象児)リなど、概ね肯定的なコメントが得られた。しかし、
一部で「次は違う班でやってみたい」 「私の班は、男二人で、女が私一人だったのが、
正直いやでした」など、否定的なコメントもあった。
2学級担任へのアンケート調査及び面接調査の結果 学級担任へのアンケート調査の結果をTab1e27に示す。
丁舳1827学級担任へのアンケート調査の拮果
アンケート項目
係、委員会、作文、発表などは学校生活の中でも重要である。
現在の教育体制の中で無理なく取り組むことができるプログラムであった。
使用教材の準備等、全て担任で行う場合、負担が大きいと思う。*
児童にとって受け入れやすいプログラムであったと思う。
先生にとって受け入れやすいプログラムであった。
このプログラムは児童にとって負担であったと思う。*
担任による係、委員会、作文、発表などの指導の負担が少なくなった。
児童に係、委員会、作文、発表などを促す上でこのプログラムが効果的であった。
このプログラムを実施することで、叱ることが少なくなった。
このプログラムのルールは分かりやすかった。
児童の作文、発表などの技術が上がったと思う。
このプログラムの結果に満足することができた。
今後機会があればこのプログラムを使用してみたいと思う。
*は逆転項目を意味する。従って③⑥は点数を逆転して示している。
4点=とてもそう思う、 3点=少しそう思う、 2点=あまりそう思わない、
評価 3少しそう思う 3少しそう思う
3少しそう思う 3少しそう思う 3あまりそう思わない 4 とてもそう思う 4とてもそう思う 4 とてもそう思う 3少しそう思う 3少しそう思う 4 とてもそう思う 3少しそう思う
ユ点=まったくそう思わない
学級担任へのアンケート調査の結果は、13項目中12項目が、3点以上(4点満点
)のプラス評価であった。特に、指導の負担軽減に関する項目⑦「担任による係、委 員会、作文、発表などの指導の負担が少なくなった」、本モデルの効果に関する項目
⑧「児童に係り、委員会、作文、発表などを促す上でこのプログラムが効果的であっ た」、指導法の変容に関する項目⑨「このプログラムを実施することで、叱ることが 少なくなった」、本モデルの満足度に関する項目⑫「このプログラムの結果に満足す
ることができた」の4項目に対して、 「とてもそう思う」の4点の評価を得ることが
できた。
しかし、教材準備の負担軽減に関する項目③「使用教材の準備等、全て担任で行 う場合、負担が大きいと思う」の問いに対しては、 「とてもそう思う」と唯一1点の マイナス評価(白黒反転箇所)を得る結果となった(項目③は逆転項目)。なお、2 点の評価はなかった。
次に、学級担任へ面接調査の結果をTab1e28に示す。
学級担任への面接調査の結果、項目⑦「子どもたちが主体的に活動するので担任 の負担は以前に比べて少なくなった」、項目⑧「結果的に子どもたちが以前よりでき るようになっているので効果的であったと思う」、項目⑫「結果に満足している。友 だち同士の誘い合いが増えてきて、教師からの声掛けが減った。発表などの意識が向 上していくきっかけになった」など、概ね肯定的なコメントが得られた。しかし、一 部で「今回は教えてもらいながらだったのでできたが、自分で考えてやるとなると大 変かもしれない」 「班ポイントが3つたまったら☆ポイントになるというルールが分 かりにくかった」など、否定的なコメントもあった。