❸ 相談・支援体制の充実
要支援妊婦や子育てに負担感を持つ親が増加傾向にあります。こころの健康の基盤と なる親子関係づくりのため、安心して子育てができるよう、妊娠期からの継続した支援 が必要です。
また、自殺の原因は、各世代で異なる問題が挙げられています。各世代に合わせた、個 別の相談・支援体制の充実が必要です。
更に、健康問題、経済問題、家庭問題など多岐に渡る問題を抱えている人に対し、支援 者は、迅速かつ確実に連携し、寄り添った支援を行っていくことが必要です。
❹ 関係団体との連携
気分感情障害・うつ等で精神科等を受診する方が増加しています。自殺の原因の
1
位 である健康問題の中では、精神疾患が多くなっています。適正な医療へ早期につなげる ため、医療機関等との連携強化が必要です。また、生活困窮者自立支援相談、長野いのちの電話等、様々な相談機関や民間の相談 支援団体、ライフラインとなる業者等とも、連携していくことが必要です。
❺ 自殺未遂者・自死遺族等への支援
自損行為による救急搬送件数は横ばいであり、自殺で亡くなった方の
2
割に未遂歴が あります。自殺未遂者の再企図を防ぐため、支援の必要な方が、確実に支援につながる ためのシステムが必要です。また、自殺や自殺未遂により、家族、関係者は心理的に大きな影響を受けるため、継続 した支援が必要です。
並柳団地町会の取組みについて
私たちの並柳団地町会には、外国由来の方が松本市で一番多く入居し、高齢化率 は約
28
%とそれ程高くはない反面、65
歳以上の一人世帯は町会全体の25
%を占 め、心等に病を持った方やひとり親世帯も多く入居しています。多様化する諸問題に、民生児童委員・町会役員では解決策を見い出す事が出来ず、
NPO
・行政にSOS
を出して集結していただき「並柳団地プロジェクト」を結成いた しました。現在は、並柳団地以外の問題解決にも着手するため、「暮らしと地域再生プロジェ クト」と名称変更し、現在
35
を超える団体、50
名を超える支援者がいます。「暮らし応援デー」という名称で
3
回のイベントを開催し、延べ120
名の方に来 場いただきました。しかし、相談におもむけない人々もいると感じました。そこで、団地全戸の訪問を行い、より深刻な方々と出会いました。現在もそれぞ れのNPO・行政には支援していただいております。
現状を踏まえ、我々役員は相手の立場を考えるため、地域のキーパーソンとなり うる方々にお集まりいただき、「自殺予防とゲートキーパー」、「こころの障害と接 し方」、「外国由来の人々と生きる」の題目で3回の講座を行いました。延べ約
100
名の方にご参加いただきました。
「自殺予防とゲートキーパー」では、「声をかける」、「傾聴」、「つなぐ」、「見守る」
の習得、「異変に気付く」のポイント、うつ状態・うつ病の話を聞きました。キーパー ソンになっていただきたい方々も真剣に学習し、まずは、近隣の方々の異変に気付 く、そして、それを我々役員に繋いで、我々役員が関係機関と調整するというシス テムの構築を、現在の目標としています。
「こころの障害と接し方」では、心に病を持っている方は、健常者が怖いと言う意 見を、「外国由来の人々と生きる」では、外国由来の方から、昔からいう「郷に入っ ては郷に従え」と言われるが、「郷」って何?という意見を頂戴しました。
「次年度以降も継続して欲しい」、「今度はこんな題目で」というリクエストもい ただいております。
これからも支え合いのまちづくりを考えていきたいと思います。
並柳団地町会長 青木 健太
基本目標(施策)
第 章 4
の推進 体制の 体との
の 1
2 3 4 5
自殺予防対策の課 に づき つの 本目 を定め、目 を 成するための な関 分野における対策を 理し、 本施 策として推進していきます。
だ れ も が 健 康 で い き い き と 暮 ら す ま ち
基本
理念 基本目標(施策) 施策項目
安心して暮らせる 地域づくり
① 支え合いの地域づくり支援
② 気づき・見守りができる人材の育成
③ 健康づくりの推進
教育・啓発の推進
① ストレスやこころの健康等の正しい知 識の教育啓発
② 子ども世代からの教育
③ 働き盛り世代に向けた予防啓発
④ 子育て世代に向けた普及啓発
相談・支援体制の 充実
① 健康に関する相談支援の充実
② 生活・経済・仕事に関する相談支援の 充実
③ ライフステージごとの相談支援の充実
◆子ども・子育て世代 ◆青少年 ◆高齢者
④ その他の相談に関する相談支援の充実
◆一般 ◆男性 ◆女性 ◆外国人 ◆障害者
⑤相談担当職員の資質向上とこころのケア
⑥関係機関等各種相談窓口との連携強化
関係団体との連携
① 自殺の危険がある方を早期に医療へつ なぐ連携強化
② 関係機関等との連携による相談支援体 制の強化
自殺未遂者、
自死遺族等への 支援
① 自殺未遂者への支援
② 自死遺族等への支援
重 点 施 策
住み慣れた地域でいきいきと過ごせる環境整備
市民と行政の協働により、身近な人が気づき見守ることがで きる人材の育成と、生きがいの仕組みづくり、地域で支え合え るまちづくりを推進します。
子ども・若者、働き盛り世代への対策の強化
学校や企業等との連携により、子ども・若者及び働き盛り世 代への教育・啓発と、相談支援体制の強化を図ります。
連携体制の強化
多岐に渡る問題を抱えている人に対し、迅速かつ確実に庁内 外の関係機関や専門機関につなぎながら、継続的な支援を行う ため、連携体制を強化します。