第 5 章 研究のま とめ
第 3 節 今後 の課題
に どう対処 してい くか、そ して、その活動 を学習段階に応 じて どのよ うに行 うかな ど、 コ ミュニケ‑シ ョン活動の内容や方法、展開の工夫を施 して くことが今後の課題である。
本研究 においては、学習者 の動機づ けの変容に重点をおいて調査 した。そ して コミュニ ケ‑ シ ョン活動に対す る動機づ けの高ま りは確認 されたが、同時に、認知面 において もそ の高ま りは授業記録 より観察で きた。動機づ けの高ま りが、 自分の伝 えたい ことを表現で きた り、相手 と情報伝達 し合 うことができた りす ることに直接結びついた り、表現方法 を 理解す ることに効果的であった と判断できる学習者 の様子が多 く見 られた。つま り、 コミ ユニケ‑ シ ョン活動 に対す る動機づ けの高ま りを通 して、その会話 自体 を成立 させ ること ができただけな く、 コミュニケー シ ョン活動 で使用 された英語 の文型や特徴 、はた らきを 理解す る様子が見 られたoそ こで、 どの心理的欲求の充足が、 コミュニケー シ ョン活動の
どのよ うな認知面に働 きかけているかを検討 してい くことも今後の課題 といえる。
本研究は、中学2年生の英語学習の中の コミュニケー シ ョン活動 に対す る動機づけ高ま りに関 して検討 した ものに過 ぎない。 「聞 く
」
「話す」活動 を用いた コミュニケー シ ョン活 動 に対す る動機づけ調査 を中学校の第2
学年 を対象に行 った ものであるため、「読む」活動、「書 く
」
活動な ど他の英語活動や英語活動全般について研究結果 を検討 してい くことも課 題 である。 また、新学習指導要領 では小学校や高等学校で もコ ミュニケー シ ョン活動 を積 極的 に取 り入れた英語の授業づ くりが指摘 されている。小学生や高校生、あるいは大学生 に本研究の研究結果があてはまるか どうか検討 してい くことも今後の課題 といえる。引用文献 ・参考文献
アン ・サール 宮本聡介 ・
釈( 2( カ5 )
『心理学研究法入門』新曜社斉藤栄二
( 2 0 03 )
『基礎学力をつける英語の授業』三省堂斉藤栄二
( 2 0 08 )
『自己表現力をつける英語の授業』三省堂安藤史高 ・布施光代 ・小平英志(2
0 0
㊥ 「授業に対する動機づけが児童の積極的授 す影響一自己決定理論‑」
『教育心理肇 形田 第56
号、1 6 0‑1 7 0
頁上淵 寿 (編)
( 2 0 0
㊥ 『動機づけ研究の最前線』北大路書房こ及ぼ
倉八順子
( 1 9 9 5 )
「グラマテイカル ・アプローチとコミュニカテイブ ・アプローチが学習成果 と学習 意欲に及ぼす質的差異」『
教育J脚 第43
号、9 2‑9
9頁奈須正裕 ・宮本美沙子 (編)
『
通 式動機の理論 と展開』一統 ・達成動機の心理学一一 金子書房金 田道和 『英語の授業分析』
( 1 9 8 ㊥
大修館番 吉新井邦二郎 (編)
( 1 9 95 )
『教室の動機づけ理論 と実践』 金子書房ゾルタン ・臣レニェイ 米山朝二 ・関昭典 訳 『動機づけを高める英語ス トラテジー 35』(2
0 0
5)大修館書店
八島智子
( 2 0
0㊥ 『外国語コミュニケーションの情意 と動機づけ』 関西大学出版部虞森友人(
2 0 個
『外国者学習者の動機づけを高める理論 と実践』 多賀出版 森敏昭 ・秋 田喜代美 監修 『授業を変える』 北大路書房山森光陽
( 2
00㊥ 「中学校1
年生の4
月における英語学習に対する意欲はどこまで持続するのか」『
教育心理肇 汗究』
第52
号、71‑8 2
頁岡田 涼
( 2 0 0 ㊥
「友人 との学習活動における自律的な動機づけの役割に関す る研究」
『教育心理学研 究』第56
号、1 4‑2 2
頁岡田 涼 (2
0
07)「内発自機 づ け研究の理論的統合 と教師一生徒間の交互作用的視点」岡田 涼(206)「青年期における友人関係‑の動機づけの発達変化 一横断的データによる検討
‑」
岡田 涼 ・中谷素之(2
0
6)「動機づけスタイルが課題への興味に及ぼす影響 一自己決定理論の秤 組みか ら‑」
速水敏彦 りJ、平英志(2
0
0㊥「仮想的有能感 と学習観および動機づ けとの関連」『パー ソナ リティ研究』第
1 4
巻、第2
号、1 71‑1 8
0頁脇 田里子 越智洋司 「内発的動機づけを高める自己評衝の試み」
小寺茂明 ・吉田晴世(2
0 0
㊥ 『スペ シャ リス トによる英語教育の理論 と応用』松柏社 三浦省吾 (編)『英語の学習意欲』( 1 9 8 3 )
大修館書店小塩真司
( 2 0 0 8 )
『は じめての共分散構造分析 Am
によるパス解析』東 京出版スーザン ・ベ ンサム 秋 田喜代美 ・中島由恵 訳(2
0 0
㊥ 『授業を支 える心理学』 新曜社 渡辺時夫 ・森 永正治 ・高梨庸雄 ・斉藤栄二( 1 9 8 8 )
『インプ ッ ト理論の授業』三省堂ゾルタン ・臣レニェイ 八島智子 ・竹内理 訳(20
W )
『外国語教育学のための質問紙調査』松柏社
村井 ・細 田 ・出 口 三重大学教育学部附属中学校 研究紀要 第
18
集 『学ぶ意欲が育つ授業 意欲が高まる場のあ り方 をもとめて‑』nc ha r d M.Rya n( 1 9 8 9 )「 Pa 托ntSt yl e S
Ass o c i a
tx t dWi t h Ch i ld
mn' s S
elf鮎 g u la t i o na nd
C o mp
etenc ei n S c h o o l 」 『 あuma lo fEd uc a 血nPs y c ho l o 打』 Vo L81
,No . 2
,1 4 3‑1 5 4
謝辞
この修士論文作成においては、中学校の教員になって
22
年間経過 しますので、そのまとめがで きればとい う思いで取 り組みま した。そこでは、今までの事例研究を通 して得 られた知識や経験 と 三重大学大笥堤で学習 した学習心理学に関する理論を精‑杯に活か して、英語コミュニケーション 活動に対する動機づけとい うテーマのもと、研究論文の製作に取り 組
んでまい りました。多くの先 生方にとっては、修士論文としてはまだまだ不十分なところも多くあるとは思いますが、私な りに は多くの方々のご指導 とご支援をいただき、満足 したものが完成できたい‑ん嬉 しい気持ちで一杯 ですよ私は、英語科が専門であ り、大男完で初めて教育心理学を本格的に学びました。修士論文の 製作にあた り、常に不安 と期待を抱きながらその仲 裁に取 り組んできました。そのような私が、多 くの方々のご協力 とご支援をいただき、ここに修士論文を完成できたことを本当に心から感謝 して お ります。特に、中西良文先生には、本当に多くのご指導やご支援をしていただきました。数年前に、私が 三重短期大学で聴講生 として心理学の講義を受講 したときの担当教官が中西良文先生で した。中西 先生の講義を受講 したことを機会に、私は心理学に興味 ・関心を持ち、三重大学大学院で心理学を 学習する決心をしました。三重大学大学院学校教育専攻の受験に関 しても、中西先生が初対面の私 に懇切丁寧に説明をしていただいたり、相談にのっていただいた りしました。その助言で、安心 し て大男琵受験の準備ができました。大学院入学後は、論文執筆のご指導やご助言をは じめ、多くの 講義やゼ ミを通 して、心理学知識に関する有益なご教示をしていただき、格別のご指導を賜 りま し た。中西良文先生には、「人 との出会いの大切さ
」
とい うことばを本当に実感 しています去本当にお 礼申しあげます去また、心理学教室で共に学んだ坪田さん、梅本さん、古結 さんには、
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年間、楽 しく有意義な大 学院生活が過ごせたことを感謝 します。みなさんには、教育心理学や心理学研究の基礎 ・基本が理 解できていない私が繰 り返す質問に対 して、いつも真撃に快 く返答してくれた り、耳を傾けてくれ た りして頂きま した。みなさんには、修士論文作成の過程で、質問紙の作成の仕方にはじま り、量 的データの分析法などの多くのア ドバイスを頂いたことに心か ら感謝 していますもこの2年間の修士論文作成を通 して、本当に多くのことを学ぶことができたことを、多 くの方々 のご協力 とご支援のおかげであると感謝いた しま+o この四月からは、また学校の教員の仕事だけ にもどります去 この修士論文作成や 2年間の大学院生活を通 して学ぶことができたことはたいへん 多く、学校で子どもたちを指導するうえで貴重なことばか りです去今後は、教員生活のなかで学ん だことをできる限 り活か し、子 どもたち、まわ りの同僚、保護者の方にそれ らをお返 ししていきた いと考えてお ります。