• 検索結果がありません。

井戸内貯留水のモニタリングとその結果

66

結果として、熱電対の温度変化を確認できたことから、設計径である直径2.0 mまでの温水 の到達を確認できた。

なお、目視ではなく、記録計を用いて熱電対による噴射範囲の確認を実施したケースについ ては、本章4.2 にてデータを示して詳述した。

(2) 浄化効果の確認方法

浄化効果は、土壌をサンプリングして汚染濃度を分析することで確認した。

なお、土壌サンプリング開始の時期は、浄化体打設直後に設置した井戸の地下水汚染濃度の 変化を 2~3 箇月ごとにモニタリングして分解が進んでいることを確認できた後とするものと した。ここで、井戸内の水を完全に入れ替える作業(井戸パージ)は最初の1回だけとし、そ の後は、貯留した状態の井戸内水をサンプリング分析した。

67 図 4.8 観測井ストレナー設置深度

図 4.10 井戸内貯留水のモニタリング結果 0

20 40 60 80 100 120 140 160 180 200

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11

PCE TCE c‐DCE VC ethene

時間経過(月)

濃度(mg/L)

観測井

スクリーン

-7.5m

-10.5m

図 4.9 観測井設置位置

経過時間(月)

68 2) 土壌のモニタリング

浄化効果を確認する為、土壌試料採取によるモニタリングを行った。試料採取位置は、図 4.11 に示すとおりであり、浄化体打設直後に土壌サンプリングを実施した No.1-①孔と No.2-① 孔の近傍に20~30 cmの離隔で実施した。土壌採取は、浄化体打設の7ヵ月後、13ヵ月後、25 ヵ月後に実施した。また、分析項目はPCEと分解生成物であるTCE・cis-1,2-DCE・VCとした。

なお、測定はPID/DELCDガスクロマトグラフ(米国SRI社製GC-310型)を用いた簡易分 析とした。

No.1孔を打設した直後および7ヶ月後のサンプリングは、図 4.12 に示す深度位置で実施し、

GL-7.5、-8.4、-9.3、-10.2 mの0.9 m間隔で4深度における土壌を分析した。13ヵ月後および25 ヵ月後については、GL-7.5、-8.4、-9.3、-10.2 mの土壌に加えて、わずかな採取深度の違いで発 生する土壌中の濃度のバラツキを解消する目的でGL-7.0 m~-11.0 m(合計4.0 m)のオールコ アサンプルを0.25 m毎に分割して試料を各々分析し、ボーリング1本当たり合計20深度の調 査を実施した。

No.2孔を打設した直後および7ヶ月後のサンプリングは、図 4.13 に示す深度位置で実施し、

GL-8.1、-9.0、-9.9、-10.8 mの0.9 m間隔で4深度における土壌を分析した。13ヵ月後および25 ヵ月後については、GL-8.1、-9.0、-9.9、-10.8 mの土壌採取に加えて、濃度のバラツキを解消す る目的でGL-7.5 m~-11.5 m(合計4.0 m)のオールコアサンプルを0.25 m毎に分割して試料を 各々分析し、ボーリング1本当たり20深度の調査を実施した。

なお、上述した、25 cm毎のサンプルには各々にほぼスリット1枚が含まれ、このスリット 部は地盤切削水や浄化剤の置換効果により半分程度に汚染濃度が低下すると推定される。しか し、スリット自体の厚さは2 cm未満の薄層状のものであり、スリット間隔30 cmに対しては1 割以下であることから、スリット部を含む濃度分析であっても全体の汚染濃度変化を評価する 上では特に大きな問題はないと判断した。

図 4.11 サイトAにおける浄化効果確認のためのボーリング孔配置図

69

図 4.12 No.1 孔付近土壌試料採取深度分布 図 4.13 No.2 孔付近土壌試料採取深度分布

(3) 浄化効果