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主要な施策展開

ドキュメント内 はじめに (ページ 60-68)

ⅧⅧ    実実

2  主要な施策展開

「儲かる漁業の振興」を加速化・重点化していくため、

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つのチャレンジのうち、複数 の施策の組み合わせや他部局との連携により

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つの主要な施策展開を図ります。

(1)

新規就業者の確保・育成

◆  県民の漁業に対する理解と関心を高めるとともに、新規就業者の募集から研修、就業まで の一貫した支援を行い、新規就業者の確保、定着を促進します。

◆少年水産教室

◆インターンシップ制   (漁業就業体験の実施)

小中高生対象

◆漁業おもしろ塾

社会人・団塊の世代対象 漁業の魅力を発信し、理解と関心を醸成

新規就業者の募集

◆オーナー漁師希望者のほか、乗組員希望者を募集

◆漁家子弟を含む新規就業者を募集 技術習得のための研修

◆短期研修(3〜4日程度の漁業体験)

◆長期漁業技術研修(1年半)

  地域の漁業士等による支援体制の整備

◆漁業選択研修(6ヶ月の中期研修)

  複数の漁業種類の研修による、研修生に適した漁業就業へ誘導 新規参入新規参入 漁家子弟 乗組員希望乗組員希望

乗組員志望 従事 種類選択

マッチング 自営志望

独立・着業・定着

◆漁船リースへの補助・住宅確保(空家修繕に対する補助)

◆漁業許可等の配慮

◆着業・運転資金の融資及び無担保・無保証人による融通円滑化

◆独立後のアフターケアの充実

  地域の漁業士等による支援体制の整備

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(2)

重要水産資源の回復

◆  本県沿岸、沖合における重要水産資源のうち、特に資源減少が著しいサワラ、小型底びき 網対象種(かれい類、クルマエビ等)、トラフグ、アサリ、あまだい類について、資源回復計画 に基づき、漁獲努力量の削減措置を講じるとともに、積極的な資源の維持培養を図り、資源 回復に努めます。

◆  具体的内容

対象漁業種類と 

公表期日  漁獲努力量の削減  資源の積極的培養  漁場環境 の保全  サワラ 

(瀬戸内海) 

(広域) 

さわら、たい、まな がつお流さし網 平成14年4月12日

禁漁期間の設定 網目サイズの制限

種苗放流 受精卵放流

漁場環境の 維持・改善 小型底びき網 

対象種 

(瀬戸内海) 

(広域) 

小型底びき網

平成16年11月19

小型魚の再放流

海水シャワー設備等の導入 抱卵ガザミの再放流 漁具の改良

ヒラメ・クルマエビ・ガザ ミの種苗放流

イシガレイの種苗生産 技術開発

海底清掃の 実施

トラフグ 

(日本海) 

(広域) 

ふぐはえなわ 平成17年4月15日

禁漁期間の設定 小型魚の再放流

種苗放流 海底清掃の

実施 アサリ 

(瀬戸内海) 

(地先) 

採貝・潜水器 平成18年3月28日

殻長制限 禁漁期間の設定

禁漁区域(母貝団地)の設定

母貝団地の造成 母貝放流

ナルトビエイ の駆除・防除 漁場改善 あまだい類 

(日本海) 

(地先) 

あまだいはえなわ

(平成18年度予定)

禁漁期間の設定 釣針サイズの制限

種苗生産技術開発

沖合底びき網 

(日本海) 

(包括的) 

沖合底びき網

(平成18年度予定)

【想定される内容】

漁船の小型化(減トン)、網目サイズの制限、減船  等

◆漁獲努力量の削減

・  禁漁期間設定、体長制限等

◆資源の積極的培養

・  種苗放流等

◆漁場環境の保全

・  害敵駆除、漁場の維持改善等 漁業者

◆漁業者が講じる措置への支援

◆資源回復計画の進行管理

・  資源回復措置の実施状況の把握

・  資源動向の調査

・ 資源回復措置の評価、見直し

資源状態の悪化

資源回復計画の策定(国又は県)

水産資源の回復・持続的利用 資源管理計画 

の推進 

○マダイ、ヒラメ、イ サキ、スズキ等

TAC制度

○マイワシ、マアジ、

マサバ及びゴマサ バ、スルメイカ等

(3)

水産物の需要拡大

◆  水産業・農業の各分野において、これまで培ってきた人的ネットワークや流通販売ノウハウ を活かし、攻めの視点に立った、県産農水産物・加工品の一体的かつ効果的な需要拡大対 策を展開します。

◆  事業概要

水産業・農業が一体となった攻めの流通販売対策を展開

○県産農水産物が一体と なった新たなイメージづく り

○地産・地消協力店の拡充

(農水産物の一体的供給)

○県民への情報発信(テレ ビ・ポスター・広報誌・ホ ームページ等)

県民の視点に立っ た地産・地消 

○地元農水産物の需要拡 大に向けた独自の取組

(販売協力店や学校給食等 における需要拡大、ファン クラブの拡充等)

○加工食品への県産農水 産物の活用促進

○水産研究センターや大 学等を活 用 した新 商品 の開発

○プロの技を活かした料理 開発

農水産業と食品産 業との連携

○県外指定店の拡充

(農水産物の一体的供給)

○外食店、量販店等を対象 とした「商談会」の開催

○流通販売業者と協働した

「食の祭典」の開催

○インターネット商店街の 開催

県産農水産物・加工品 の一体的かつ効果的 な需要拡大 

農水一体となった 販路開拓・拡大 

地域独自の取組  強化 

◆  推進体制

見つめて

!

  やまぐち農産物 愛用推進委員会(

H13.7

〜)

水産やまぐちパワーアップ推

進協議会(

H7.6

〜) + 統  合

やまぐちの農水産物需要拡大協議会(平成

18

3

月設立)

(生産者団体、流通団体、消費者団体、行政等で組織)

(4)

漁業構造改革の推進

◆  山口県漁業が抱える構造的な課題や、燃油価格の高騰、大型クラゲの大量発生等の緊急 課題に対応するため、漁業経営の多角化・協業化を促進するとともに、省エネ・省人・省力型 漁業への転換を図るための新技術の導入・実証を行い、足腰の強い漁業経営づくりを推進し ます。

◆沿岸漁業主体

●  海面漁業経営体数...5,262 (全国3位)

●  全経営体中に沿岸漁業層の占める割合... 94% (全国18位)

◆低い生産性

●  経営体当たり生産量... 10.1トン (全国35位)

◆高齢化が進行

● 65歳以上の男子就業者が占める割合... 45% (全国4位)

山口県の漁業構造

▼燃油価格の高騰

▼クラゲの大量発生・来遊 緊急課題

▼零細で脆弱な漁家の経営基盤

▼中小漁業の高コスト体質 課  題

○  産学公(漁協・水産大学校・県等)により構成

○  経営の多角化・協業化等に取り組む団体への支援・指導

・  本県の漁業構造特性の分析と今後の方向の検討

○  導入すべき新技術の検討

・  導入に伴う効果の検証と、課題や対策の検討

○  新技術を活用できる人材の育成

・  漁業者自らが取り組むべき事項の啓発

○  新技術開発に伴う規制緩和等の検討

・  徹底した資源管理と漁業効率化の実現

山口県強い漁業経営づくり推進協議会の設置・運営

◆多角的経営・協業化の促進

○漁業者グループが共同して新たな漁 業に取り組む場合等における技術的 支援及び設備整備補助

◆新技術の導入による経営改善の促進

○省エネや省力化効果の高い新技術 の導入・実証支援(青色発光ダイオー ドの集魚灯利用、水素エンジンの開 発導入等)

(5)

内水面の振興

◆  関係部局と連携した「多自然型川づくり」などの河川環境の整備や、疾病対策・食害対策 を推進するとともに、豊かな流域づくりに向けた普及啓発活動を通じ、内水面漁業の振興と 流域の活性化を図ります。

【資源増殖】

○アユ冷水病対策等の疾病対策の充実

○ブラックバス等の外来魚やナルトビエイ、カワウ 等、食害生物の効果的かつ効率的な駆除・防除 対策の推進

○モクズガニの良質な親ガニ養成技術の開発

【河川環境保全への普及啓発】

○内水面漁業指導士を中心とした河川環境実態調査の実施

○上流域から河口域までの流域に関わりを持つ多様な主体が協働した 森・川・海をつなぐ環境保全活動の展開

○「親と子の水辺の教室」の開催や「水生生物を指標とした水質調査」の 実施を通じた流域住民に対する環境保全意識の高揚

【施設整備】

○生態系に配慮した植生護岸、魚道の設置・改良、

瀬や淵の創出等の「多自然型川づくり」の推進

○魚礁整備、産卵場造成

(6)

水産業・漁村の多面的機能の発揮

◆  本県の水産業・漁村が持っている水産物の安定供給という本来的な機能に加え、地域住 民との連携・協働による環境保全活動や都市と漁村の交流などの多面的な機能を十分活用 することにより、「住み良さ日本一の山口県」の実現につながる取組みを推進します。

水 産 業 漁 村

物 質 循 環 の 補 完  全  生 命 ・ 財 産 の 保 全  交 流 の 場 の 提 供  地 域 社 会 の 形 成 ・ 維 持 

多面的機能 

水産物の  安定供給  本来的機能 

【水産業・漁村の多面的機能】 

食の安心・安全の提供

新鮮で安心・安全な四季折々の多彩な県産水産物を提供 トレーサビリティシステム

衛生管理・鮮度保持対策

漁港・海岸の防災対策の充実とハザードマップの作成

通常の漁業操業の中での活動 海難防止と万一の事故時の救助体制

生命・財産の保全

豊かな自然に恵まれた住環境の実現 アマモ場造成による干潟・浅海の環境浄化 植林活動による豊かな流域づくり

河川清掃や海浜清掃、海底清掃の実施 物質循環の補完・生態系の保全

都市と漁村の交流による漁村地域の活性化

グリーン・ツーリズムと連携したブルー・ツーリズム(山口ふるさとツーリズム)の推進 環境保全に向けた地域住民との協働

体験漁業、地産・地消、海洋性レクリエーション等を通じた地域資源の発掘 漁村文化の伝承

雇用の場の創出 交流の場の提供

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