四
伝承儀礼の研究
ー
なければ勤められず︑本来独唱のもののため︑経験豊か
な上座の役とされ
唄師または唄匠と尊称されるのであ る︒今回は拝郷英唱師が勤められた
︒
﹁散華﹂は上中下三段中の上段﹁願我在道場
香華供 養仏﹂を用い︑今回は句頭を久松亨道師が勤められた︒
祖山流の六字詰念仏は関東では初めて演唱され︑
独 特 の旋律と拍子が互いに織りなす﹁節念仏﹂であり今後の 普及が期待されている︒今回︑句頭は八尾敬俊師が勤め られた︒祖山流の声明はいずれも円熟の域に達したもの で︑本年の研究課題を十分に満たしたものであ
った
︒ 同党音︑錫杖︑称讃偶三重の研究経過 今因縁山流は四種の曲を﹁林笠日﹂と﹁錫杖﹂とし︑念
仏は﹁称讃偽
三重
﹂の﹁四念仏﹂と﹁願以此功徳﹂を採 用し研究した︒監修︑指導は縁山流声明の泰斗︑津田徳 翁法儀司により鋭意進められた︒﹁党音﹂の旋律型で難し
せみ
いのは﹁十方﹂の唱え方にあり︑古来より﹁蝉﹂の口伝 として語られるものの︑喉を強く締める発声法のため
稽古を繰り返すと声が出にくくなり
2﹄h
リ 帽
﹄
﹁ 回 早 苦 心
U
H 3 2 v
治虫﹂‑AMUU
せる声明師による専門
家の
出現を見るようになった︒曲
と声明師をつなぐ﹁家﹂の観念が生まれたのも︑﹁党音﹂
という奥伝の声明が大きく影響したもので︑伝承という
視点では心得ておかねばならない︒
今回は句頭を津田法儀司が勤められたので問題はなか
ったが︑達
人でも時により踏うことがあるといわれ︑声 明に立ち向う時の生来の資質と覚悟に運命的なものを感
じたのも成果の一つであると思う︒
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﹁錫杖﹂は平成六年三月の公開講座に続くものである が︑各種の旋律型にも慣れてきたので︑安定した声明が
演唱できたものと思う︒
﹁称
讃偶
三重﹂は正
宗分の後置部に配当する意図のも
とに
採用
し︑
﹁四念仏﹂と﹁願以此功徳﹂を唱えたもので
ある︒﹁願以此功徳﹂は楽理上﹁宮音﹂と
﹁ 徴
音﹂
の枠
の中
で旋
転し
︑
﹁ 羽
音﹂
を経
過しないという縁山流の特色
を留めた曲の一である︒
少憩の後︑大本山増上寺雅楽会による舞楽﹁迦陵頻﹂
の四人舞があり︑様々な制約の中で 四箇法要が︑多大な成果を挙げて鉱山事円成した︒
一応舞楽法会立の
公開講座の開催に当たり︑関係諸国体の当研究所に対
する惜しみないご協力を感謝するものである︒
︿出仕者﹀敬称略
祖山声明衆
田原照純西山精司
中西時久
縁山声明衆
津田徳翁
羽田芳隆谷部隆善 拝郷英唱森田孝隆久松亨道中山信隆小島伸方
山本晴雄
小川貫良
八尾敬俊 河江昭道
瀬 渡辺俊雄
戸 隆 海
度本栄康※
南 鶴固定伸 忠 信
ノ~ 伊藤真浄
局
昭 順 嶋田順光
坂上典翁※
雅楽衆 舞 輯 人
鼓 大 太 鼓 笠 大鉦鈷 龍 纂 笛 策
着付進
行
安孫子福田仁慈子
山本康彦
福西賢雄 伊藤広喜
酒井亮成佐賀和章
八木千暁大原俊洋
福西賢兆※ 幸
伊藤真美
吉田祥雄西城宗隆
中野晃了
水野良雄
清水秀浩※ 清水蘭子
熊井康雄※
荒川明英
田中勝道※
斉藤隆尚※
(※は当研究所研究員)
大津亮我※