n≧IXl
=E[IX12f(IXI)]
≦E㎜1臣1段1)] (*)
となり,
(*) = 五7(21×12;IXI≦1)十・E(21xi;IXi>1)
≦ E(2;Ω)十E(21Xl;Ω)
= 2十2E(IXI)<○○.
ゆえに,
量yα1〜Yn)<・Q.
n=1
□
[定理3.5の証明]琉を補題3.9の(1)のZnと同じように定義すると,補題3.9の(2)より 吉量⊃Yk → μ,α・s・
k=1 を示せばよい.
れ れ れ
劣Σy・一二ΣE(Yk)+去Σ{Y・ 一E(Yk)}
kニl kニ1 k==1
である.右辺の第一項は
れ れ
去ΣE(Yk)一両Σ{k一(k−1)}E(Yk)
k=1 k=1
3.L2において有界なマルチンゲール
46
と書けるので,補題3.9の(1)よりE(臨)→μだから,Ceshr・の補題を使うとN i; S., E(Yk)一 LL,a・s・
となる.次に,第二項は肱=Yk 一E(Yk)とおくと,E(職)=0で,
量yα響)一£珂{Yn 一 E(Yn n2)}2]
n=1 n=1
−Sli[1(1! zgi[iarSyn)..
n=1
となる.最後の不等式は補題3.9の(3)による.従って,補題3.8より hS.,{Yk−E(yk)} 一 o,a.s.
よって,
鎗耳一μ,一
ゆえに,
Sn
一 一 pa , a.s.
を得る.
D
この章では,マルチンゲールと一様可積分性が結び付くときに示す特徴的な性質について 述べる.まず4.1節では,一様可積分の定義をして,どのような条件を満たす確率変数の集合 が一様可積分であるを示す.次に4.2節では,一様可積分マルチンゲールに関する定理につ いて述べる.続いて4.3節では,L6vyの上向き定理と下向き定理,4.4節ではDoobのサブマ ルチンゲール不等式,Kolmogolovの不等式, DoobのLP不等式を示す.最後の4.5節では,
角谷の定理について述べる.
4.1 一様可積分性
最初に,次の補題を示す.
補題4.1(絶対連続性)X∈Ll(Ω,F, P)とする.このとき,与えられたε>0に対し,
一F∈.プ,一P(F)〈δ ならば E(IXI;F)<ε を満たすδ>0が存在する.
[証明]結論を否定すると,あるεo>0に対し
P(Fn)<2−n カ》つ E(IXI;Fn)≧εo
となるような∫の要素の列(F・)がとれる・H−lim・upFnとおくと,ΣP(F。)<・。だか れ
れニユら,Borel−Cantelliの第一定理よりP(H)=0となる.一方,逆Fatouの補題より E(IXIiH)≧ε。
となる.一P(H)=0だから,これは矛盾である. □ この補題より次の系が得られる.
系4.2X∈が,ε>0とする.このとき,
E(IXII IXI 〉 K) 〈 E を満たすK∈[0,00)が存在する.
47
4.一様可積分マルチンゲール
48
[証明]補題4.1よりε>0に対しδ>0が存在し,
F∈∫,P(F)<δ ならば E(IXI;F)<ε
となる.従って,E(lx1)K−i<δを満たすようにK>oをとれば, E(IXI;lx1>K)〈εが 成り立つ, □
定義(一様可積分)
Cを確率変数の集合とする.このとき,与えられたε>0に対しK∈[0,。○)が存在し,任
意のX∈Cに対し
E(IX 1;IXI>K)<ε
が成り立つとき,Cは一様可積分であるという.
定義より,次のことが分かる.ε=1に対しK、>0が存在し,
E(IXII IXI> K,) 〈 1, (X E e).
よって,
E(IXI) = E(iXl; IXI g Ki) 十 E(IXI; IXI 〉 Ki) s ls i 十 1
となる.ゆえに,cはしlにおいて有界である.しかし, L1において有界な確率変数の集合が 一様可積分になるとは限らない.
[例]LebをLebesgue測度として,(Ω,∫, P)=([0,1],B([0,1]),Leb)とする.そして,
En = (O) n−1)) Xn = nlE.
と定義すると,E(1Xnl)=1(n=1,2,_)となる.しかし,どんなK>0に対してもn>K となる自然IX nが存在する.従って, n>Kとなる任意のnに対し
E(1−Xnll IXnl 〉 K) == nP(En) = 1
となる.ゆえに,(Xn)は一様可積分ではない.
次に,一様可積分と同値な条件を示す、
定理4.3(Xn)が一様可積分になるための必要十分条件は,次の二つの条件が成り立つ
ことである.
(1)(Xn)はしlにおいて有界である.
(2)任意のε>0に対しδ>0が存在し,
F∈.Ji , P(F)<δ ならば となる.
E(IX. 1; F) 〈 e (n == 1, 2, . ..)
[証明](必要性)(1)が成り立つことは既に示した.(2)が成り立つことを示す.
ε>0に対しK>0が存在し,
ど
E(IX・1;1X・1>K)<i(n−1,21…)・
どδ一 ホとすれば,P(F)<δであるF∈J7}こ対し,
E(1Xn l;F)= E(IXn l;F∩{1Xn 1>K})十E(1Xn 1;F∩{1Xn l≦K})
≦ E(1Xnl;IXnl>K)十KP(F)
ど ど
< 一十K一・=ε 2、K「
2
となる.
(十分性) (1),(2)が成り立ったとする.一M=supE(lX冗Dとおく. Oebygevの不等式より,
π
K>0に対し
1 M
P(lx・1>κ)<πE(1−x・1)<#
となる・よって,(2)のδ〉・に対白くδとなるようにK>・をと賦
E(IXnli IXnl>K)<ε (n=1,2,...)
となる. ロ
一様可積分性を判定するのに,定理4,3の(1),(2)を確かめる方が簡単な場合がある.例え ば,(X。),(Yn)が一様可積分であるとき,その一次結合(aXn+bY。)も一様可積分であるが,
このとき,条件(1),(2)を満たすことを調べる方が容易である.
次の二つの定理より,どのような条件を満たす確率変数の集合が一様可積分になるか分
かる,
定理4.4
(a)CをLP(p>1)において有界な確率変数の集合とする.このとき,Cは一様可積分で
ある.
(b)Yを非負で可積分な確率変数,集合Cを
IX(w)1 s{ Y(tu)
を満たす確率変数Xの集合とする.このとき,Cは一様可積分である
[証明]
(a)仮定よりA≧0が存在し,任意のX∈Cに対しE(lx防<Aが成り立つ. v≧K>0
のとき,v≦Kl−PvPだからE(IXI; lxl 〉 K) g E(k i−p lx lp; lxl 〉 K)
S Ki−PE(IX]Pi9)
〈 Ki−PA
4.一様可積分マルチンゲール
50
である.よって,ε>0に対しA−IKI−P<εを満たすようにK>0をとると,E(IXI;IXI>一κ)<・
となる.
(b)K>0と任意のX∈Cに対し,
E(IXIi IXI 〉 K) S E(YIY 〉 K)
が成り立つ.Yに対し系4.2を適用すると,ε>0に対しK*>0が存在し,
E(Y;Y> K*) 〈e
となる.ゆえに,Cは一様可積分である.
o
定理4.5X∈Llとする.このとき,次の集合は一様可積分である.
C={E[XI9]:9は∫の部分σ集合体}
[証明]補題4.1より,ε>0に対し
一F∈∫,P(F)<δ ならば E(1−Xl;F)<ε
となるδ>0が存在する.このδに対し,K一iE(IXI)<δを満たすようにK>0をとる。 y をeの任意の要素とすると,9を.7 の部分σ集合体として,Y=E[XI9],α.s.と書ける.
そして,条件付き期待値に関するJensenの不等式より IYI :E{ ll][IX] 19], a.s. (*)
だから,
k p(lyi 〉 K) s E(IYD 一〈 E(IXI)
となる.よって,P(IYI>K)<δで,{lyl>K}∈9であるので,(*)から
E(IYIj IYI 〉 K) :ii{ TE] (E[IXI 19]; IYI 〉 K)
== E(IXI; IYI 〉 K) 〈e
となる.ゆえに,Cは一様可積分である. □
有界収束定理が,概収束より弱い確率収束という仮定のもとで成り立つことを示す.その 前に,次の補題を証明する.
補題4.6 (Xn)を確率変数列, Xを確率変数とする.このとき,
Xn→X,α.s. ならば Xn→Xin pr.
である.
[証明]X。はXに概収束しているので,任意のε>0に対し,
くンつ
{ω・1im X・(ω)一X(ω)}⊂U∩{ω・IXn(ω)一X(ω)1<・}
n→oO
m=1n=m となる.この両辺の補集合をとれば,
{ω・lim X・(ω)一X(ω)}C⊃∩U{ω・1Xn(ω)一X(ω)≧・}⊃∩U{IXn一一Xl>・}・
n→Oo
m=1nニm m=1n=m
よって,逆Fatouの補題により
・≧P(∩U{IXn−Xl>・})≧lim・upP(1Xn−Xl>・)≧・・
n→Oo m=1n=m
ゆえに,
一P(IXバXl>ε)→0(n→・。)
となる. □
定理4.7 (X。)を確率変数列,Xを確率変数とする. XnがXに確率収束し,ある K∈[0,0。)が存在し,任意のωとnに対し
IX.(w)1 s{ K が成り立つなら,
E(IXn 一XI) 一 O (n 一〉 cx))
となる.
[証明]最初に,1)(IXI≦K)=1であることを示す. k∈Nを一つ固定する.このとき,任
意のηに対し
{IXI>K十k−1}⊂{IX−Xn1>k−1}
より,
一P(IX[>K十k−i)≦P(【X−Xnl>k−1)
である.仮定よりXn→X in pr.なので,
P(IXI>K十k−1)=0.
よって,
P(IXI>一κ)一P(U{iXI>κ+k 1})一〇 k:=1
となり,PGXI≦K)=1を得る.
4,一様可積分マルチンゲール 52 そして,ε>0が与えられたとき,ある番号noがとれ, n≧noに対し
p(Exn 一XI 〉 llE) 〈 iiit17
が成り立つ.従って,n≧noに対し
E(IX 一 Xn 1) = E(IX 一 Xn 1; IX 一 Xnl 〉 ke) + 一E] (]X 一 X. 1; IX 一 X.1 sl g6)
S E(2K; IX一 X.1> ge) +E(ge; st)
= 2KP (IX 一 X.1 〉 gs) + gE s{ 6
となる.ゆえに,定理は証明された.
次に,確率変数がが収束するための必要十分条件を述べる,
z
定理4.8 確率変数列(X。)と確率変数Xはともに,X。, X∈L1とする.このとき,
(Xn)がxにし1収束するための必要十分条件は,次の条件を満たすことである.
(1) X. 一一一〉 X in pr.
(2)(Xn)は一様可積分
[証明](必要性)Xn→X in Liとする.このとき,与えられたε>0に対し,次のような番 号Nを選ぶことができる.
ど
n)NならばE(IX・ 一・xi)<E・
補題4.1より,上と同じεに対し,P(F)<δならば
E(1x・1;F)<・(1≦n≦N), E(【Xl;F)<;・
を満たすようなδ>0が存在する.また,(X。)はし1において有界だから,
K 1 ・up E(1X。1)<δ
となるようにK>0をとる.このとき,n≧Nであるnに対しP(1Xni>K)〈δで,
E(IXnl; IXnl 〉 K)≦E(IXI; lx。1>K)+酬x。一xD〈ε.
n≦Nのときは,P(IXnl>K)<δなので,
E(1−x。1;lx。1>.κ)<ε.
ゆえに,(Xn)は一様可積分である.(2)は
εP(IX。 一 Xl>ε)≦E([X。 一Xl)=llX。 一 Xll、
より分かる.
(十分性)(Xn−X)は一様可積分だから,任意のε>0に対しδ>0が存在し,
ど
F∈∫,P(F)<δならばE(IXバXl;F)絃
となる.
X。はXに確率収束しているので,Xn−Xは0に確率収束する.よって,δ>0に対し,あ る番号Nがとれ
P(lx−Xl>妾)〈δ(・≧N)
となる.ゆえに,n≧Nのとき
E(1Xn−Xl)一E(1・x・ 一Xl;lx・ 一・x1>雪)+E(lx・ 一XI;1x・一Xl≦1)
<茎+喜P( EIXn 一Xl S S)<・
となり,十分性は示された. □
4.2 一様可積分マルチンゲール
次に,一様可積分マルチンゲールに関する重要な定理を示す.
定理4.9 .M=(Mn:n≧0)を一様可積分マルチンゲールとする.このとき,
Moo = lim Mn n−oo
は,ほとんど確実に存在し,び収束である.さらに,任意のnに対し
Mn == E[Mco l fn]7 a・S・
と書ける.
[証明]M=(Mn:n≧0)を確率空間(Ω,∫,{鑑},P)上の一様可積分マルチンゲールとす る.Mはし1において有界だから,定理2.9より,極限M。。=1im Mnはほとんど確実に存 n−oo
在し,Mnは.M。。に概収束している.そして,定理4.8より l
E(IMn 一 Moo 1) 一 O (n . oo)
である.一F∈.7 ,r≧nとする.マルチンゲールの性質より,
E( Mr i F) =E(Mnl F) ( )
となる.また
IE( Mr; F) 一 E(Moo i F)1 g E(IMr 一 Moo l i F)
S E(IMr 一 Moo 1)
4.一様可積分マルチンゲv一一一・ル
54
だから,
lim E(Mr; F) = E(Moo i F)
r−oo
である.一方,(*)よりlim E(M。;一F)=E(Mn;一F)だから,
ア→oO
E(Moo; F) = E(Mn l F)
である.ゆえに,
Mn =E[Moo lF], a・s・
を得る.
D
4.3 L6vyの上向き定理と下向き定理
一様可積分マルチンゲールの性質を用いて,次の二つの定理を示す.
定理4.10(:L6vyの上向き定理)ξ∈L1(Ω,∫,一P)とし,一Mπ=E[ξ1.1 n],α.s.と定義する.
このとき,一M=(Mn)は一様可積分マルチンゲールで
Mn→五7[ξ1フ「c(、]
は概収束かつLl収束である。
[証明]条件付き期待値の性質(i)より,Mはマルチンゲールになる.そして,定理4.5より 一様可積分である.よって,M,。。=lim Mnはほとんど確実に存在し,概収束かつLl収束で アし ある.よって,一M。。=E[ξ1.1 .],α.3.を示せばよい.
ξ≧0としても一般性を失わない.η=珂ξ1∫司として
9i(F)=E(η;∬), 92(F)=五1(MOO;F), F∈foo と定義すると,9i,(?2は(Ω,F.)上の測度になる.
一F∈.JEInならば条件付き期待値の性質(i)より,
E[η1鑑]==E[ξ1ろ]=Mn だから,
E(η;1ア)=E(MniF) (*)
となる.一方,定理4.9よりMn=珂114。。1∫司,α.s.だから E(Mn;F)=E(M。。;F) (**)
となる.(*),(**)より,
E(η;1ア)=E(Moo;1ア).
ゆえに,9・,9・はπ一システムUfn上で一致するので,為上で一致する.
れη,一M。。はf。。一可測で,F={η>M。。}∈毎だから,(?1(F)=92(F).よって,
E(η一・Moo;η>MOo)=0.
ゆえに,P(η>M。。)=0となる. P(M。。〉η)=0となることも同様に示される.
さて,{9一。:n∈N}を次のようなFの部分σ集合体とする.
9一。。=∩9.k⊂…⊂9一(。+・)⊂9一。⊂…⊂9一・
鳶
このとき,次の定理が成り立つことが分かる.
cr
定理4.11(L6vyの下向き定理)or∈Ll(Ω,∫, P)とし, M−n=E[M 9−n]と定義する.こ のとき,
M−oo = liM M−n n−oo
はほとんど確実に存在し,L1収束である.そして,
M一。。=珂ッlg一。。],α.s.
である.
[証明]条件付き期待値の性質(i)より,9_1⊂9−nであることに注意すると E[M_n19_n_i]==E[E(719_n)lg_n_1]=E囲g_n_1]=Mn_1
となり,(M一.:n≧0)は{9−n}一マルチンゲールになる.さらに,定理4.5より一様可積分で ある.よって,定理4.9より
M_。。=lim.M_n,α.8.かつin Ll n−oo
である.定理4.10と同様にして
M一。。=珂ッig.。。Lα.s.
となる. □