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一般貨物輸送事業

ドキュメント内 アニュアルレポート2011 (ページ 53-58)

ターミナル関連事業

航空運送事業

業績のポイント

コンテナ貨物の荷動き拡大が寄与

2010 年度は、世界的な景気回復に伴い、コンテナ貨物の荷動きが堅調に 推移したことにより、コンテナターミナルにおける貨物取扱量は前年度か ら増加しました。この結果、当年度の売上高は前年度比 121 億円( 11.0 %)

増の 1,224 億円、経常利益は同約 2 倍となる 66 億円となりました。

  2011 年度も、既存ターミナルの品質と取扱い能力を強化するとともに、

高い経済成長が見込まれる新興国・地域を中心にターミナルのネットワー クを拡げて変化するニーズに柔軟に対応していきます。

業績のポイント

1

年前倒しで黒字化達成

当事業を展開する日本貨物航空( NcA )における当年 度の業績は、売上高では前年度比 246 億円( 39.4 %)増 の 872 億円、経常利益では同 229 億円増の 78 億円とな

りました。当初の計画では、 2011 年度黒字化に向けて 体質改善を図ってきましたが、運賃水準の適正化、荷動 きの回復、 2009 年度より取り組んできたコスト削減が 奏功し、 1 年前倒しで黒字化へ転換、さらには NcA と して過去最高益を達成しました。

ターミナル関連事業売上高推移

07 08 09 10

(億円)

1,224 2,000

1,500

1,000

500

(年度)

0

積極的に運航する事業戦略の下、前年度より機材稼働 時間の向上に取り組んできました。柔軟な運航・整備 体制の構築に努め、チャーター便の依頼に対応できる 体制が整い、引き受けが増加した結果、 1 機 1 日当たり の機材稼働率は前年度の 12.3 時間から当年度は 13.5 時間まで大きく改善することができました。

今後の事業戦略 競争力のさらなる強化

今後もアジアを中心に高い航空輸送需要が期待される 中、さらなる競争力強化に努めます。特に注力するの が、 NcA の主要拠点である成田での競争力強化です。

これまで成田空港北部貨物地区に点在していた貨物上 屋 * を、 2011 年 5 月に成田空港南部貨物地区に集約し ました。この集約には 3 つの狙いがあります。 1 つは、

集約による効率化。 2 つ目は、さまざまな施設が混在す る北部地区から移動することで、荷作業がスムーズに なります。また、将来の施設拡張も可能です。 3 つ目は、

これまで委託していた輸入貨物の上屋業務を、自社運 営に切り替え顧客サービスを充実させます。これらの 取り組みを通じて、サービスの質を高め、さらなる差別 化を図っていきます。

* 貨物の荷捌き、積み降ろし、保管などに使用される建物。

業同様、海外市場、特にアジア市場での拡大が鍵を握り ます。しかし、航空は外資の参入規制が強い産業で、

NcA 単体での参入は困難です。そこで中国、あるいは 欧米でのパートナーの選択を研究していきます。

 なお、チャーター便・臨時便の需要はまだ拡大余地 があり、引き続き新規需要の獲得に注力します。当年度 の売上高で 7.4 %となったチャーター便・臨時便の割 合を、 2016 年度までに約 2 倍の 14.9 %にまで拡大して いく計画です。

航空運送事業売上高推移

1,500(億円)

1,000

500

07 08 09 10

(年度)

872

0

10RTKs

0

航空貨物の需要見通し

800

400

200 600

出典:Boeing World Air Cargo Forecast 2010-2011

基準

99 04 09 14 19 24 29 年間1.9%の成長率

平均年間成長率 20092029 6.6 基準 5.9 5.2

東日本大震災による当部門への影響 加藤 正博

代表取締役・専務経営委員

不定期専用船戦略会議議長、自動車輸送本部長、エネルギー輸送本部長、客船本部長

more Than Shipping 2013 」における部門戦略

自動車船部門

中国のビジネスモデルを他の地域で

世界の自動車市場は、 2011 年以降、年率 5 %程度の成 長を持続していく見通しです。また、地域別の出荷動向 では、アジア(タイ・中国・インド)からの出荷が増加 傾向にあります。

 日本からの出荷台数と三国間の輸送台数の割合は、

2006 年度に約 2 : 1 だったものが、足元ではほぼ 1 : 1 となっています。これは、日本からの出荷台数が減る一 方で、タイやインドネシアからの出荷台数が増えたこと によるもので、この傾向は今後も変わることがないと見 ています。当社グループが世界各地に輸送拠点を持つ 必要性は、これまで以上に高まっていると言えます。

 今日、世界最大の自動車市場に成長した中国におい て、当社グループは、陸上輸送、内航船による完成車の 中国沿岸輸送、主要 4 大港(大連、天津、上海、広州)で の完成車専用ターミナルへの参画、物流センターや PdI* の運営、生産部品調達に関する物流サービス提供

完成車輸送事業においては、震災直後、部品不足から自

動車メーカーの生産がストップし、輸送する完成車がない 状態が続きました。発生から

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カ月後にはほぼすべての自 動車メーカーで生産が再開されましたが、稼働率は

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割程 度に留まりました。しかしその後は、稼働率も徐々に改善 の兆しを見せており、

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月ごろからはフル稼働に戻ると見 込んでいます。

 船隊については、需要そのものが落ち込んでいるわけ ではないため、縮小することは考えていません。完成車の 生産・出荷再開を待ちます。ただし、待機中のコストを極 力削減します。例えば、海上でエンジンを切り、潮流の力 だけで航行することで、燃費を抑えます。また、運航再開

まで一部の船員を残した状態で船を止める係船の検討を 行うなど、必要最低限の体制にしてコストを切り詰めてい く予定です。

 一方、石油や石油製品については、被災した一部のお 客さまから、精製工場の稼働停止などを理由に、長期契 約を見直す動きが出てきています。しかし部門業績への 影響は限定的であると予想しており、基本的には生産・出 荷の再開を待つ考えです。

 また、震災の影響で電力供給が心配されており化石燃 料の緊急輸入が必要とされています。当社としては

LNg

輸送、石炭輸送、原油輸送を通して電力供給に貢献すべ く全力で取り組んでいます。

エネルギー輸送部門(石油、ケミカル・ LPG 船、 LNG 船、海洋事業)

長期安定収益と新たなビジネスチャンスの追求

世界の原油海上荷動きは年率約 0.6 %で成長していく 見通しです。当社グループとしては、特に需要が底堅い アジア向けの輸送に注力していきます。また、川上のオ イルメジャーとの輸送契約獲得だけでなく、中間にい る石油精製企業との長期契約獲得の可能性も探ること で、さらなるビジネスチャンスの拡大を目指します。

 その一環として 2011 年 2 月には、タイ国営石油会社 傘下の石油精製企業 Thai Oil 社(タイ)と原油輸送の合 弁会社を設立しました。合弁会社は、当社が保有する vLcc タンカー Tenyo を買い取り、 Thai Oil 社と 10 年間の長期定期用船契約を締結しました。船会社とし ては珍しい石油精製企業との新たな合弁事例として、

他にも応用していく考えです。

  LNg 事業は、 2015 年頃からナイジェリア、インド、

オーストラリアなどで新プロジェクトが次々に動き始 めます。 30 〜 40 隻程度の新たな船腹需要が見込まれ、

大きなビジネスチャンスとなりそうです。プロジェク トの動向に合わせて船隊整備を進めるとともに、長期 契約を確実に獲得することで、長期安定収益を確保し ていきます。

 海洋事業は、陸上および浅い海底での石油・ガス採 掘に限界が見えてきている中、資源メジャーが深海油 田への投資を拡大させており、高い成長性が期待でき ます。将来的には深海のガス田開発も本格化する見通 しです。当社グループがこれまで培ってきた高い技術 力を武器に、海洋事業は将来間違いなく長期安定収益 源となります。 (詳しくは P40 をご参照ください)

など、あらゆるメニューとソリューションを提供でき る体制を整えています。今後は、中国で完成車に関わる 物流ニーズを多角的に取り込んだノウハウを、他の新 興市場へと展開させていく考えです。

 特に注力する地域がインドです。専用トレーラーに よる陸上輸送、物流センターおよび PdI 拠点の運営、さ らには完成車鉄道輸送への参画など、事業体制はある

程度整いつつありますが、市場の成長性を考えればま だ不十分です。また、完成車の輸出国としても期待され るインドでは、輸出基地となる港湾の整備も重要です。

インド北西部のムンドラ港をはじめ、インド東岸、西岸 のそれぞれで完成車ターミナルの建設を検討・推進し ていきます。

* Pre delivery Inspectionの略。完成車の納品前点検・補修・部品補給 サービス

世界の完成車荷動き 中国完成車物流サービスマップ

天津ROROターミナル

天津グローバルROROターミナル

広州南沙ROROターミナル

内航沿岸輸送 主要航路 カーキャリアに よる内陸輸送 天津 大連

上海

上海海通ROROターミナル

大連ROROターミナル

広州

計画前提②:世界の完成車荷動き

00 02 04 06 08 10 12 14 16

出典:日本郵船予測

(万台)

年率8%成長 年率5%成長

0

2010年はリーマン ショック前の87

0 500 1,000 1,500 2,000 2,500

ドキュメント内 アニュアルレポート2011 (ページ 53-58)

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